台湾旅行を最大限楽しむには、夜市の屋台グルメは外せません。また、お酒好きにはぜひ台湾ビールなどアルコールも楽しみたいですね!
台湾でも日本と同じようにたくさんの種類のビールが販売されており、中には日本では珍しいマンゴーなど、果物のフルーツビールといった変わり種ビールも楽しむことができます。
基本的に台湾ではコンビニ・スーパーなどで簡単にビールを買って飲み比べを楽しむことができます。また、夜市の屋台、食堂・フードコート、レストランやバーでも、もちろん台湾ビールを楽しめますよ。
この記事では、筆者が台湾旅行をしながら飲み比べた台湾ビールについて、値段や味、おすすめビールや種類、買った場所まで紹介します!
※ちなみに台湾でビールを注文する時の言葉(中国語)としては、「ピージョ」(啤酒)と言えば理解してくれます。
台湾ビール各種類のおすすめを紹介
2023年新作・圧倒的No.1の台湾ビール:プレミアムIGA

台湾ビールと言えばど定番の緑と白のデザインの「金牌」ですが、薄味でスッキリとした美味しさがある一方で、もう少しアルコール度数が強いくせのあるビールが飲みたいこともありますよね。
そんな人におすすめなのが、2023年に新発売となった「台湾ビール プレミアムIGA」!
Italian Grape Aleの略で、マスカット風味 + IPAの濃い美味しさが上手くミックスされた、個人的に台湾ビール史上最高傑作です!
台湾ビール 金牌: コンビニ・スーパー・食堂などの定番缶ビール

「台湾ビール 金牌」は、コンビニ・スーパー、レストランなどで大抵目にすることができる、言わば台湾の定番ビール。 値段が安く、日本円で約100円くらいでコンビニなどで購入することができます。
この「台湾ビール 金牌」は、2007年にモンド・セレクション最高金賞受賞の人気ビールでもあります。
台湾ビールならではの軽くて飲みやすい味わいであるため、気候が暑い台湾旅行で、時に辛いグルメとの相性がピッタリのビールだと思います。
ビール独特の苦味はほとんど無く、すっきりした味を美味しく楽しむことができ、普段あまりビールを飲まない人にもおすすめできると思います。
私が台湾旅行した際は、有名な「士林夜市」の隣りにある「荘記」という、席が半分ほど路上に出た開放感のある食堂レストランで、台湾グルメ(魯肉飯、焼きそば)などと一緒に金牌のビールをいただきました。(このようなお店は至るところにあります。)
暑くジメジメした台湾では、外の空気を感じながらスッキリしたこの「台湾ビール 金牌」を飲むのは格別でした。
シーズン・イベントに合わせたデザインの台湾ビール 金牌
定番の台湾ビール 金牌は、季節ごとの行事に合わせて、限定デザインの缶も販売されています。
クリスマスには、通常のシックなデザインとは一味違う、サンタさんが描かれた缶もコンビニなどで売られていました。(2019年当時)
ちなみに、クリスマスの時期が過ぎた後でも余った商品が店内に陳列され、買うことができるようです。
台湾出身者いわく、そのような細かすぎないのは「台湾スタイル」なのだそう。(笑)
季節のイベント行事に因んだおしゃれで限定的なデザインを、台湾ビールと一緒に楽しむのも良いですね!
台湾ビール 金牌: 夜市の屋台・レストランなど大人数の飲み会の瓶ビール

「台湾ビール 金牌」には瓶で売られているものもあり、こちらはどちらかというと夜市の屋台、レストラン・バーなどで販売されているのも目にします。
MRT「南京復興」駅から徒歩約10分ほどにある「遼寧街夜市」などでは、屋根のない非常に開放感のある席で屋台グルメを食べられますが、ここでも「台湾ビール 金牌」を思う存分飲むことができます。
また、ちょっと変わった体験ですが、私が台湾現地の友人の結婚式に参加した際には、会場(マリオットホテルの宴会場)でも、写真のように「台湾ビール 金牌」の瓶が振る舞われていました。
結婚式の宴会グルメは非常にしっかりした料理でしたので、それにも合わせることができる「金牌」は、やはりモンド・セレクション最高金賞を受賞するだけのことはあるようですね。
台湾ビール クラシック(經典): 歴史ある苦味も楽しめる定番缶ビール

台湾ビール「クラシック」は、日本が台湾を統治していた1919年に日本の実業家によって設立された、「高砂麦酒株式会社」のビール工場と「高砂麦酒」というビール製品を背景に持ちます。
戦後に「台湾啤酒」(台湾ビール)の名称に変わり、現在の台湾ビール「クラシック」に至っています。
この「クラシック」の味は、台湾ビールの定番「金牌」と比べると、よりビールらしい苦味があり、日本で普段飲むビールの味や飲みごたえに近いと思います。
それでもこの台湾ビールはアルコール度数もあまり強いものではないため、比較的飲みやすいと思う人が多いとは思います。
台湾ビール100周年記念のデザイン缶も

また、2019年に台湾旅行した際には、現地のコンビニやスーパーで、クラシック(經典)の100年記念のデザインがされた缶ビールが売られていました。
1919年に「高砂麦酒株式会社」が設立され、翌年に台湾全土で初のビール醸造事業が開始された歴史がありますが、それから100年が経った記念のデザインのようです。
味はもちろん普通の台湾ビール クラシック(經典)と変わりはありませんが、台湾ビール好きなら歴史を感じて記念に買って飲み、缶も記念にお土産に持ち帰っても良いかもしれませんね。
台湾ビール クラシック(經典): 居酒屋・レストランの飲み会で飲む瓶ビール

「台湾ビール クラシック」も、「台湾ビール 金牌」と同じように、瓶で売られているものがあり、こちらは台湾人の友人と一緒に飲みに出かけたレストラン・バー・居酒屋などで販売されているのを目にしました。
MRT「中山國小」駅から徒歩約10分ほどにある「鮮定味生猛海鮮」などの台湾版の居酒屋のような飲み屋では、海鮮やアヒル肉、その他たくさんの台湾・中華料理とともに、この台湾ビール「クラシック」を瓶で楽しむことができました。
なお、台湾のこの中山などの飲み屋街のエリアにある居酒屋には、「ビールガール」などと呼ばれる、お店のお客さんの間を動き回り、ビールを注いで更に次の注文を促すビールの売り子さんがいます。
調子に乗ってビールを飲みすぎて酔っ払わないようには気をつけて、フレンドリーなビールガールの売り子さんとの会話なども楽しむと良いと思います。
台湾ビール プレミアム: 金牌やクラシックよりも濃い味を楽しめる缶ビール

こちらの台湾ビール プレミアムは、2015年に発売された比較的新しい缶ビール商品です。
アルコール度数は5.0度と、金牌やクラシックと同じですが、ビールの色が濃く、それらの他の缶ビールに比べると苦味も多く、濃いめのビール好きの人にはより美味しく感じると思います。
プレミアムの缶ビールは台北各地のコンビニやスーパーで見かけましたが、店舗によってはおいていないことも有りましたので、見つけたらぜひこのプレミアムを味わってみましょう。
台湾18日ビール(18天 台湾生ビール):賞味期限18日の新鮮な生ビール!(瓶タイプ)

こちらの「ONLY 18 DAYS」という注目してしまうラベルが貼られたビールは、「台湾 18日ビール」と言い、なんと製造後18日までしか美味しく飲めない(賞味期限に指定された)、新鮮な生ビールです!
中山エリアの「鮮定味生猛海鮮」に訪れた際には、ビールを運んできてくれた売り子さん(通称ビールガール)が、「製造後3日目のビールです」といってこの生ビールならではの新鮮さを教えてくれました。
この生ビールの味はと言うと、やはり新鮮さにこだわって製造されているだけあってか、他のビールよりも美味しく、新鮮な味を感じることができました。
大体どの居酒屋やレストランでも、他の台湾ビール(金牌、クラシックなど)と一緒においてある事が多いため、この「台湾生ビール ONLY 18 DAYS」と飲み比べをしてみるのも良いかもしれません。
台湾18日ビール・生ビール(缶タイプ)

製造後18日までしか美味しく飲めない、台湾の生ビール「台湾 18日ビール」には、缶タイプもあります。
私が台北と近郊を旅した限りでは、購入することができる場所は比較的限られているイメージで、一部のコンビニ・スーパーでたまに目にすることが有りました。
お店の販売ケースの冷蔵庫の中には、しっかりと製造日が記されており、他の缶ビールに比べて希少価値が高く、味もやはりより新鮮でビール好きなら是非トライしておきたい缶ビールです。
台湾18日生ビールは日本で買えるか?
日本での製造はされていないこともあり、現時点では購入できないようです。
台湾ビールの公式サイトの商品一覧や楽天・Amazonでも商品はありません。
蜂蜜ビール: 誰が好むのか少々疑問? 蜂蜜らしい甘みが効いた缶ビール

こちらの黄色いパッケージに蜂蜜の絵まで描かれた缶ビールは、なんとハチミツ味がするハニービール。しっかりとアルコールも含まれており、ハチミツならではのほんのりと甘い味もします。
個人的には少し甘すぎるなと思い、またビールとのマッチ具合には少々疑問で、あまり好んで飲もうとは思いませんでした。。
台湾旅行中にはその他にも130台湾ドル以上もする高級感ある蜂蜜味の瓶ビールなどもあり、もしかするとちょっとしたブームが起こっていたり、現地の人には好んで飲む人もいるのかもしれません。
日本では珍しいですし、試しに飲んでみるのも体験としては面白いとは思いますね。
マンゴービール: コンビニ・スーパーで気軽に買えるフルーツテイスト

台湾には南国ならではのトロピカルな「フルーツビール」があり、おそらく現地の一部の人にも親しまれており、いくつものフルーツビールの種類が発売されてきています。
台湾旅行に行ったことがある人で、ビール好きなら記憶に残りやすい、見た目のデザインも気になるビールだと思います。
私は普段は生ビール・発泡酒・クラフトビールなど様々なビールを日本でも飲みますが、暑い台湾の国での旅行で、比較的味の濃いグルメが多いこともあり、すっきりしたこのフルーツビールを好んで飲んでいます。
この「マンゴービール」は、マンゴーとビールのほろ苦い味を感じつつ、フルーツビールの甘味も楽しめる、よくマッチした美味しい味のビールだと思います。
アルコール度数は低めの2.8%で、ジュースのような味わいだなと感じるくらいの軽くてすっきりしたビールですね。
このビールの購入場所・お店は、「金牌」と同じく、各種コンビニ・スーパーで大体目にすることができます。
パイナップルビール: 台湾の人気フルーツのビール

台湾の「フルーツビール」の「パイナップル」版。パインビール。
台湾旅行の定番のお土産であり、街のあちこちで見かける「パイナップルケーキ」はもちろん知名度が高く知っている人は多いと思いますが、フルーツビールでもパイナップルを楽しむことができます。
南国の台湾では、夜市・朝市などのお店でも、頻繁にパイナップルの果物を売る光景を目にすることができ、台湾出身の知人に聞いてもやはり台湾で食べるパイナップルは美味しいそうです。
このパイナップル味のフルーツビールですが、マンゴーと同じように、ほんのりとパイナップルの甘さと少しの苦味が感じられて、やはり暑いときの屋台グルメとマッチすると思います。
グレープビール: ぶどう味のすっきりした味わいのビール

マンゴー・パイナップルのフルーツの苦味も味わえるフルーツビールに比べ、よりすっきり感が楽しめるのがこのグレープビール。
パッケージからもわかるように、ぶどう味が効いた、甘すぎずすっきりとした味わいを楽しめるフルーツビールです。
苦味が苦手な方はもちろん、台湾ならではのフルーツビールを楽しみたい方は是非コンビニ・スーパーなどで探してトライしましょう!
ピーチビール(台湾龍泉ビール): 桃らしい甘みのあるフルーツビール

ピンク色のパッケージが特徴的なピーチビールは、見た目も可愛らしく、またアルコール度数も2.5%と低めですっきりとした味が飲みやすいです。
日本のチューハイのフルーツ味の、更にアルコール度数が低いような味わいなので、正直ビールのような感じもしません。
アルコール・ビール好きには物足りないかもしれませんが、お酒が強くない人や女性などには人気があるかもしれません。
フルーツビール各種: 居酒屋の飲み会でみんなでワイワイ味わえる瓶ビール

台湾ビールの果物味が楽しめる「フルーツビール」も、「台湾ビール 金牌」や「台湾ビール クラシック」と同じように、おそらく主に居酒屋などで瓶で売られたものを楽しむことができます。
台湾人の友人と一緒に飲みに出かけた、「中山」地区にあるレストラン「21號鵝肉・海鮮」にて売られているのを見て、各種フルーツビールの味を試してみました。
大きな瓶サイズでフルーツビールを友人らと一緒に味わい、感想を言い合ったりして、日本と違うビールの味を存分に楽しむことができました。
このレストラン「21號鵝肉・海鮮」は店頭にアヒルの絵が描かれており、店内はとても繁盛。 実際におそらく名物であるアヒル肉を食べてみたところ、濃厚な味わいと柔らかい肉がとても美味しく、また台湾の軽めのビールがどんどん進みました。
SUNMAI 金色三麦クラフトビール(蜂蜜): 現地でも人気のビール

台湾のクラフトビール先駆者的な存在で、様々なクラフトビールを味わうことができるレストラン「金色三麥」の関連ブランドである「SUNMAI」の蜂蜜味のクラフトビール。
値段は他のビールに比べると何倍も高価ですが、龍眼ハチミツという良質な蜂蜜が含まれた美味しいクラフトビールなので、クラフト系が好きな人は是非飲んでおきたいビールです。
各種フレーバーでSUNMAI 金色三麦のクラフトビールも楽しめる!

高雄・台南を旅行した時も、現地のコンビニやスーパーでは、蜂蜜味のクラフトビール以外にも、様々なフレーバー・種類のビールを目にしました。
高雄駅周辺のセブンイレブンには写真のように多くの種類のSUNMAI 金色三麦のクラフトビールが揃っていました。
ナッツのようなキャラメルの香りがする「ダークハニーエール」、ボトルの色から爽快さを感じさせる「納涼 スプリングエール」、白桃と杏のフルーティーな味わいが特徴の限定醸造シリーズ「ストーンフルーツ ウィット」などもコンビニで買えました。
普通の台湾ビールに比べると値段が高いですが、ビール好きなら飲み比べてみて、お気に入りを探すといいですね。
青島ビール: 日本でもおなじみ、中国の歴史あるビールメーカー

日本でもビール好きの人を中心としてお馴染みの青島ビール。台湾でもコンビニやスーパーで目にすることがあります。
日本などで瓶ビールとして飲む時の定番の緑色のパッケージではなく、台湾のコンビニなどで購入する場合は白い見慣れないパッケージで販売されていました。
ビールの味はというと、台湾ビールの「金牌」や「クラシック」などと比べると、より苦味と濃さを感じられる味わいで、ビール好きなら台湾滞在中にこちらを飲むのも手軽で良いかもしれません。
台湾ビール 小麦: 酵母の独特な香りとコクが美味しい小麦ビール

こちらの台湾ビール 小麦は、通常大麦で作られるビールとは異なり、小麦で製造されたビールです。缶パッケージ表面にも「Rich in Yeast」と記載されていますが、良質の酵母が含まれて製造されているようです。
台湾旅行中では、青い看板が特徴的な「全聯福利中心(Pxmart)」というスーパーなどで、時々目にして購入することができました。 セブンイレブンなどのコンビニ店ではあまり目にしなかった印象です。
独特な小麦と酵母のビールということもあり、濃いめのコクのある味わいと、風味豊かな香りがとても気に入りました。
ビール好きの方、いろいろな種類を味わってみたい方には是非おすすめしたい缶ビールです。 購入したい場合は、各種スーパーなどを見て回ると良いと思います。
雪山ビール: アメリカならではの薄めの発泡酒のようなビール

こちらの雪山の絵が描かれたパッケージのロング缶タイプのビールは、アメリカで製造されている雪山ビールです。
台湾でも日本と同じようにバドワイザーやハイネケンなどのビールがありますが、日本ではあまり馴染みのないこちらのビールが台湾では時々コンビニ・スーパーで見かけます。
味はというと、5.0%のバドワイザーよりもアルコール度数が低いこともあり、薄めの味ですっきりしており、発泡酒のような味わいです。
クラシック ダークビール: アメリカ産の濃厚な黒ビール(瓶タイプ)

「Michelob Premium Beer Classic Dark」という名称が書かれたこちらの瓶ビールは、アメリカ産の黒ビールです。
アルコール度数は5.2%と他のビールと比べてそこまで強くなく、それでも黒ビールならではのしっかりとしたコクを楽しむことができるビールです。
キリンの台湾オリジナルブランド「Bar Beer(バー ビア)」の缶ビール

こちらのビールらしい感じのパッケージの商品は、キリンビールが台湾オリジナルブランドとして販売している、「Bar Beer(バー ビア)」という缶ビールです。
キリンは台湾にて2002年からこのビールブランドを展開し、人気も高いそうで、業務用の瓶ビールなども発売しているようです。
飲んでみての味ですが、日本でよく飲まれる発泡酒のような感じで、特別とても美味しいものに感じたわけではないですし、せっかくの台湾旅行では是非台湾ビールをトライしたほうが良いとは思います。
泡がパッケージイメージのようにクリーミーで、喉ごしが良く、もちろん好きな人は飲みやすいだろうとは思います。
COMMUTER/コミューター: 濃厚な飲み口のIPAビール

これまで台北などを旅した際に見ることがありませんでしたが、高雄を旅した時に、偶然このIPAビールをコンビニ(セブンイレブン)で見つけました。
台南・高雄を旅してよくコンビニに立ち寄りましたが、どこでも売られているわけでもないようです。
実際に飲んでみると、さすがIPAだけあり、定番の台湾ビール・金牌などの薄い味とは違い、ずっしりとしたホップの苦味と香りを味わうことができました。
日本のコンビニで買えるIPAビール(TOKYO CRAFTなど)などよりも、もう少し苦味が強く感じ、IPA好きにはたまらないビールだと思います。
次のページでは、「台湾ビール工場見学」「日本への台湾ビール持帰り」「日本での台湾ビール購入」について紹介します。