記事内に広告が含まれています。

マレーシアの治安状況や安全対策・注意点を在住歴12年の筆者が解説

マレーシアの治安状況や安全対策・注意点マレーシアの旅行・観光

今年でマレーシア在住歴12年になる筆者がマレーシアからさまざまな情報をお伝えします!

GACKTさんの、首都クアラルンプールへの移住の様子がTVなどで紹介されることが増え、あらためてマレーシアへの移住人気がクローズアップされていますね。
MM2Hという10年の長期滞在ビザが発行されていて、多くの日本人(リタイアした方がメイン)がこのビザを利用して、首都のKLを中心に各地に移住されています。

マレーシアは、先進国の仲間入りも間近になっているほど社会が進んでいて、さらに、物価も日本よりも安く、気になる医療の水準も比較的高い、バランスのとれた国です。
また、他のアジア諸国に比べて治安が良いことも、移住先として人気のある大きな理由になっています。

ただ、犯罪率は日本よりも高いですし、危険に感じることも日本よりははるかに多いのが実情です。

そこで今回の記事では、マレーシアの治安について、観光するときの注意事項や、観光で訪れる機会が多い代表的な都市の治安について、現地在住の筆者が、より詳しく、最新の情報や現状についてお知らせします。
マレーシアへの観光や移住、また駐在の希望や予定のある方、ぜひ参考にしてください!

マレーシアの治安ランキング(2023年)

マレーシアのGPI治安ランキング(2023年)

世界各国の「平和度」を比較する指数に、世界平和指数(GPI)という指標があるのをご存じでしょうか?

「経済平和研究所」という世界的なシンクタンクが毎年発表しています。
各国の平和度を、「平和の傾向」だけではなく「経済的価値」などについても分析をしていて、ほぼ世界のすべての国を指数で比較しています。

マレーシアは、2023年の最新のランキングで、世界で19番目に平和な国にランクインしています。
他のアジアの国でマレーシアよりもランクが高いのは、6位のシンガポールと9位の日本のみです。
2022年の18位からワンランクダウンしていますが、アジアでは安全な国のひとつです。

また、米国のサイトで、インターネット上で金融情報を提供する「ゴーバンキング・レイツ」が、このほど「外国人が退職後に、割安な費用で安全に引退後の生活ができる、アジアの国のランキング」の最新のランキングを発表しましたが、マレーシアは首位でした。

やはり、マレーシアへの移住を選ぶ理由として、マレーシアの治安の良さは大きなポイントになっているようです。

マレーシアの治安は悪い?危ない場所や安全対策

マレーシアの治安は悪い?危ない場所や安全対策

外務省によると、首都のKLを含めて、日本人がよく訪れるマレーシアの各都市は、危険レベルは「レベル1」の「十分に注意してください」よりも低いレベルになっています。
外務省・マレーシアの治安情報

ただし、東マレーシアのサバ州、とくに東海岸沿いについては、海賊による、誘拐金を目的とする外国人の誘拐が多数発生していることを踏まえて、注意喚起をうながしています。
サンダカン周辺地域では、「レベル3」の「渡航は止めてください」という「渡航中止勧告」が引き続き発令されています。
また、それ以外の地域でも、「レベル2」の「不要不急の渡航は止めてください」という注意勧告が継続しています。

東マレーシアを除けば、危険レベルは決して高くはありませんが、首都のKLでも、気をつけるべきエリアや時間帯はあり、ひったくりなど、外国人を狙った軽犯罪も多数発生しています。

マレーシアでは、2016年にKL郊外で、ISILの関係者による国内で初めてのテロ事件が発生し、8人が重軽傷を負う被害がありました。
マレーシアは、タイ南部やインドネシア、フィリピン南部などのイスラム過激派が活発に活動する地域と隣接することから、マレーシア政府は、テロ取締活動を継続して実施中です。
最近では、イスラエルに対するデモが度々おこなわれ、アメリカ大使館周辺など特定の場所では、厳重な警戒が行われています。

また、ワニや大蛇などが市街地でも目撃される例は普通にあり、日本とは違った危険性も存在しています。

治安だけではなく、さまざまな危険性について以下で紹介します。

マレーシアで発生する犯罪と注意点

マレーシアで発生する犯罪と注意点

外務省のデータによると、マレーシアの2022年の犯罪届出の件数は、50,813件で、前年よりも減少しています。
また、マレーシアでの凶悪犯罪の発生件数も、年々減少傾向にあります。
しかし、スリや置引き、ひったくりなどの街頭でおきる犯罪や、家屋へ侵入しての窃盗の発生件数は高い水準にあり、引き続き注意を喚起しています。

犯罪の内容を見てみると、殺人は240件起きていて、人口10万人あたりの発生率では日本とほぼ同じレベルにあります。
強盗は、4,589件発生していて、こちらの発生率は、日本の約15倍に相当しています。
私がマレーシアに来た12年前には、日本の24倍あるということで最大限の注意を払うように説明を受けていました。

実際に、KLでは、日本人がよく訪れる日本人会や、マレーシアを代表する巨大なモールがある繁華なエリアでも、ひったくり事件がしばしば発生していて、お知らせがよく出ています。

また、日本ではあまり聞きませんが、車で信号待ちをしているときに、窓をたたき割られ、助手席に置いてあるバッグを盗まれる事件も非常に多く発生しています。

私もそうですが、自家用車には、高速などを利用するときの料金自動収受用(日本のETCのような)の機器やカードを、夜やへんぴなところに駐車する場合には、必ず取り外して、グローブボックスなどに保管します。これも、フロントガラスを割って、盗んでいく窃盗犯が多くいるためです。

マレーシア観光における注意点

マレーシア観光における治安・注意点

マレーシアは、紹介したように、世界的に見れば「治安の良い国」です。
しかし、さらに治安のよい日本で暮らし、マレーシアに訪れる日本人にとっては、当然、注意が必要な国となるでしょう。

では、観光の際にはどのようなことに気をつければいいのでしょうか?
マレーシアでは以下のポイントに気をつけて観光してください。

  • バッグなどの持ち物から目を離さない
  • 夜のひとり歩きは控える(特に女性の方)
  • 治安の良くない地域には行かないようにする
  • タクシーのぼったくりに気をつける

お伝えしたように、マレーシアでは殺人などの重犯罪は決して多くはありません。
しかし、スリやひったくりなどの軽犯罪は、日本に比べて発生件数が非常に多いので注意が必要です。
地元の方でも、スリや強盗の被害者になっていますので、人ごみのあるエリアや、夜遅くはひったくりやスリに気を付けて、貴重品の管理には十分に気を配りましょう。

街を歩くときにも、バッグは肩から斜めがけできるショルダーバッグタイプのものを、からだの前に来るように持ちましょう。

また、女性の方は、夜の一人歩きは控えた方がいいでしょう。
首都KLでも、ビジネスマンにあふれる昼間とは違った顔を見せるエリアが多いです。
マレーシアの道は街灯があまりなく、薄暗い場所が多いです。
トラブルに巻き込まれないためにも、肌の露出の多い服は避け、夜の一人歩きはやめましょう。

楽しいマレーシア観光を過ごすためにも、犯罪に巻き込まれるようなきっかけを自らつくらないことが重要です。
身を守るためには、自分の身は自分で守る、この海外旅行での基本的な心構えが肝心です。

タクシー・バス・電車など交通機関での注意点

タクシー・バス・電車など交通機関利用の注意点

路線バスや電車は、乗車料金が安いため、日常使いには非常に便利です。
観光ではあまり使う機会はないかもしれませんが、利用するときには注意が必要です。

マレーシアでは、あまり頻繁にバスは来ないため、主要なところへ行くバスは、非常に込み合います。スリに注意してください。

また、バスや電車を使う予定の方は、あらかじめ「Touch’n Go」と呼ばれる交通系のプリペイドカードを購入しておきましょう。
「Touch’n Go」は、駅の窓口やコンビニなどの取扱店舗で購入できます。購入するときには、カード料金のRM10 (約320円)が必要です。チャージをするには、駅の窓口やコンビニ、取扱店舗、モバイルアプリからチャージできます。

「Touch’n Go」は非常に便利で、現在、バス・電車だけではなく、コンビニなどの支払いにも使えます。

イスラム国家での服装の注意

マレーシアはご存じのようにイスラム国家です。
過度な露出のある服装は、公共の場ではふさわしくないので、極力露出を減らすようにしましょう。また、電車はエアコンがかなりきいているので、寒いくらいです。

長距離バスを利用する予定の方も、バスは例外なくエアコンがギンギンにきいていて、身震いするくらい寒いので、パーカーなど簡単に羽織れるものを絶対に用意してください。

タクシーの安全な使い方

タクシーを利用する機会が多いかと思いますが、マレーシアのタクシーは、正直言ってあまり評判はよくありません。
道を知らなかったり、わざと遠回りしたり、勝手に同乗者をのせたり、おつりの小銭をもらえなかったり、ぼったくったりと…
そこでマレーシアでは、現地の人も「Grab」などの配車アプリを使うのが主流になっています。
あらかじめ「Grab」のアプリをダウンロードしておき、利用したほうがいいでしょう。請求金額以上の支払は発生しません。

クアラルンプールの空港から市内にいく際にも、タクシーよりもGrabの方が安心です。
または、KLIA Expressと呼ばれる電車を利用しましょう。こちらは空港の券売機でチケットを購入できます。

マレーシア現地の物価状況については現地在住筆者が解説する下記ページをご確認ください。

ショッピングモールなど買い物の注意点

マレーシア・ショッピングモールなどでの注意点

マレーシアには、あまり知られていませんが、世界を代表するような巨大なショッピングモールがいくつもあります。
ショッピングが旅行のメインの場合には、KLだけでも3つくらいの主要なモールにいくかと思います。

その際の注意点は、やはり人混みがすごいので、スリには十分すぎるほど注意を払ってください。

トイレ利用の注意点

また、最も注意が必要なのは、マレーシアのショッピングモールのトイレには、トイレットペーパーが絶対にないことです。必ず準備して行くようにしてください。
また、トイレの個室の床が水でびしょぬれになっていることも一般的です。
これは、多くのマレーシア人は、用を済ませた後は、右手で備え付けの水道のホースをもって、左手で洗い、そのまま手も洗い、自然乾燥させるのが一般的だからです。

おそらく、世界でいちばんキレイなトイレを使っている日本人にとっては、耐え難いことかもしれませんが、避けられません。

また、グレードの高いモールでは、トイレの入り口でトイレの使用料と、ティッシュを使う場合にはティッシュの料金を支払って入ります。50セン(約16円)から1リンギット(約32円)程度が使用料です。

危険な生物(動物・虫)や病気への注意

マレーシアの巨大なカタツムリ アフリカマイマイ

マレーシアは熱帯雨林気候帯に位置していて、生物にとっては環境が良いためか、非常に多くの種類の生き物が生存しています。
ワニやゾウなどの巨大生物から、蚊などの虫も強力で、危険性が高いです。

ここでは、マレーシアを観光する際には、ぜひ知っておいていただきたい動物や虫を紹介します。

マレーシアの川、とくに東マレーシアのサラワクなどの川にはワニが生息しており、これが人食いワニのため、毎年必ず犠牲者が出ています。
ジャングルの中ではなく、普通に民家のそばの川に生息しているので、川に近づくときには十分に注意してください。

蚊とデング熱

また、マレーシアでは毎年、蚊による「デング熱」で亡くなる方が多数います。
とくに今年は、去年よりも発症数が増えているので、蚊に刺されないように対策をしましょう。
デング熱には特効薬がなく、ワクチンも開発されていないため、一般的に対症療法が行われますが、インフルエンザよりも、コロナよりも苦しいと言われています。数日の入院が必要です。
蚊に刺されないように、公園や水辺に行く際には、十分に注意してください。

野良犬

街や路地にいる野良犬にも気をつけてください。
多くの場合、狂犬病の注射をしていないので、毎年多くの人が罹患し、亡くなる方もいます。絶対に近づかないでください!

カタツムリ

また、お子様連れの方は、お子さんがカタツムリを触らないように注意してください。
マレーシアでよく見かけるカタツムリは、アフリカマイマイと呼ばれる巨大な種類です。
アフリカマイマイは寄生虫を宿していて、人に寄生すると最悪死に至ってしまうケースもあります。
珍しいからと言って、日本のカタツムリのように体に触ったり、はった跡を触ったりは、絶対にしないでください!

食べ物・水などの安全対策

日本以外の国で、蛇口をひねった水をそのまま飲むことができるのは、わずかに数カ国と言われています。
マレーシアでも、地元の人でも蛇口の水をそのまま飲むことは絶対にしません。
ホテルやコンビニでミネラルウォーターを購入して、準備したマイボトルに入れましょう。
また、マレーシアの水は硬水で、鉱物が多く含まれていて、日本の軟水に慣れた方には、飲みなれないかもしれません。体調管理のためにも、お茶などを飲んだほうがいいでしょう。
お店で出される氷も注意したほうがいいでしょう。業者から購入している場合にはまず問題ありませんが、自分のところで作っているケースもあるので注意したほうがいいです。

食器の扱いの注意

また、食事で使う箸やスプーン、フォークなどは、どの程度しっかりと洗っているのか分からないので、使用前にティッシュで拭いた方が安心です。
中華系のレストランの場合には、皿やコップ、箸などを洗うために、ボールに入った熱湯が出されますので、これで洗いましょう。

レストランやフードコートでの食事はそれほど心配はいりません。
ただ、屋台などの場合には、まだまだ貯め水で食器を洗っているケースもあるので、心配な方は屋台での食事は避けた方がいいでしょう。

料理の辛さの注意

マレーシアの料理は、それほど辛くもなく、スパイシーでもありませんが、食べ慣れない日本人には少し刺激が強くて、お腹をくだす方も多いです。
注文のときに辛さやスパイシーさを確認したほうがいいでしょう。

マレーシアの旅の楽しみは、さまざまな民族の美味しい料理を、低価格で気軽にトライできることです。水などに気を配って、食事をゆっくりと楽しみましょう!

気候や天候に関する安全対策

マレーシアの気候や天候に関する注意点

マレーシアでは、モンスーンの切り替わりの時期に当たる11月から3月が雨季になっており、毎日夕方になると、強烈な雷を伴った激しい雨が降ります。

2021年の11月には、3日間にわたって雨が降り続き、首都KL近辺の多くの場所で洪水が発生して、54人の犠牲者が出ています。
今年もすでに洪水が発生していて、注意が必要です。
マレーシアに来たら、こまめに天気予報などを確認してください。

また、例年4月から10月にかけては、「ヘイズ」と呼ばれる、インドネシアなどでの大規模な焼き畑農業による野焼きによって発生した「煙害」があります。
今年は10月末まで非常にひどいヘイズが発生していて、のどや目に痛みを感じる方が多くいました。
この時期にマレーシアへ来られる方は、マスクを忘れないようにしてください!

マレーシアの停電・落雷などの注意点、現地の電源コンセント事情については下記ページをご参照ください。

マレーシアの都市・観光地の治安・安全対策

クアラルンプール

クアラルンプール中心部は、ビジネスマンや観光客も多く、比較的安全な地域です。
しかし、人ごみの多い場所や、夜間の飲み屋街などでは、ひったくりやスリに気を付けましょう。

KLで注意が必要なエリアは、アジアやアラブからの観光客が多く訪れるブキビンタン周辺や、チャイナタウン、ブリックフィールドのインド人街など、やはり人混みが発生するエリアです。

また、各民族のお祭りがあるときには、その民族の寺院やモスクなどの周辺は、大変な人ごみになるので、十分に注意しましょう。
とくに、インド系の方の正月である「ディパバリ(2023年は11月12日)」の時期に、聖地である「バトゥ洞窟」には絶対に行かないように。スリが横行しており、大使館も注意喚起しています。

ペナン島(ジョージタウンなど)

ペナン島・ジョージタウンの「ウォールアート」

ペナン島は、マレーシア北部の西海岸に位置し、島を1周しても80km程度の、こじんまりとしたリゾートの島です。
美しい海があることから「東洋の真珠」とも呼ばれ、マレーシアを代表する観光地になっており、たくさんの旅行者が訪れます。

比較的安全な地域と言われていますが、やはり旅行客を狙ったスリや窃盗は後を絶ちません。
ペナン名物の「ウォールアート」があるジョージタウンでは特に注意してください。

また、移動手段にタクシーを使うことがほとんどになりますが、不当な料金を請求されるケースが非常に多いのが実情です。
「Grab」を使うことを強くおすすめします。このようなリスクを大幅に減らせます。

クチン

東マレーシアのサラワク州の州都。人口は約65万人で、マレーシア第3の都市です。
イギリス統治時代の歴史的な建物などが点在しており、ノスタルジックな雰囲気の静かな街です。
「グヌンガディン国立公園」では、世界最大の花で有名な「ラフレシア」を見られる確率が高いので人気です。
また、海が近いため、新鮮なシーフードを安く食べられます。
クチンとはマレー語で猫のことで、猫の街として有名です。

クチンは、マレーシアの中でも、比較的治安の良い場所です。
しかし、スリや引ったくり、置き引きはやはり起きていますので、貴重品の管理には十分に気をつけてください。

サバ州(コタキナバルなど)

サバ州(コタキナバルなど)

東マレーシアに位置するのがサバ州で、ボルネオ島の北西部にあり、南シナ海に面しています。
サンダカンなど、フィリピンに近い海岸沿いなどでは、お伝えしたように、海賊による外国人誘拐が多数発生しているため、外務省は注意喚起をうながしています。

しかし、州都であるコタキナバルはこれらの地域とは大きく離れていて、危険な場所ではなく、クアラルンプールなどの大都市と比較してもかなり治安が良いです。
コタキナバルは夕日が有名で、私も今まで見た中でも最高クラスの美しさです。

海岸で夕日を眺めて、街中のホテルに帰るときには、街灯などが少ないため、貴重品には十分に気をつけてください。

ランカウイ

ランカウイは、マレー半島の西海岸にあり、99の島からなりたっています。
珍しくて貴重な地質構造が残っているため、ユネスコの世界ジオパークに認定されています。
そのため、マングローブ林など、太古から続く自然が保護されていて、豊かな生態系が育まれています。
また沿岸部が美しい海岸をなしていて、世界有数のラグジュアリーなホテルが建ち並んでいる人気のリゾートです。

街中、観光スポット、リゾートともに、治安は良くて問題ありません。
タクシーを利用することが多くなりますが、観光地でありがちなぼったくりの心配もまずありません。
ただ、貴重品の自己管理は怠らずにしっかりとしましょう。

ジョホールバル・国境付近

ジョホールバル・シンガポール国境付近

ジョホールバルは、わずか1㎞程の対岸にシンガポールが望める、マレーシア最南端の街です。
マレーシア第2の都市で、約86万人の人々が住んでいます。
シンガポールと国境を接するため、シンガポールとの間にある2つの橋は、毎朝毎晩、通勤や通学、輸送のために大変な渋滞が起こっています。

ジョホールバルは、マレーシアの中で、最も治安が悪い都市と、かつては呼ばれていました。
しかし、経済発展するにしたがって、犯罪率が低下しており、また政府主導の「イスカンダル計画」と呼ばれる大型開発計画があるため、イメージアップを狙って、犯罪の取締と風紀の強化を行ったことで、治安が劇的に良くなっています。

私の妻の実家があり、しばしば訪れますが、確かにこの10年ほどの間に、国境のカスタム(税関)周辺や街中は美しく整備され、かつてのわい雑さはほとんど見られなくなっています。

しかし、スリや置き引きなどの軽犯罪は相変わらずなくなってはいませんので、貴重品の管理は徹底してください。とくにシンガポールとの国境のイミグレーションはすごい行列になるので、気を抜かないようにしましょう!


隣国のシンガポールの治安・注意点・安全対策については下記のページもあわせてご確認ください。