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マレーシアのコンセント・電圧の違いや注意点、変換プラグの種類を在住筆者が解説!

マレーシア・クアラルンプールマレーシアの旅行・観光

今年でマレーシア在住歴12年になる筆者がお伝えする最新のマレーシア情報です!

海外旅行する際に、気になることのひとつは、訪れる国の「コンセントや電圧」事情でしょう。
現在では、スマホの充電が、旅行の際の最も気がかりなことになっているのではないでしょうか?
スマホは、通話以外に、気になる風景を画像に収めたり、最近ではQRコードなどを利用した「キャッシュレス決済」での使用で頻繁に使うため、毎日ホテルでの充電が必須です。

そこで今回は、旅行の前に知っておきたい、気になるマレーシアの「コンセントや電圧」事情について、詳しく紹介します。

事情を把握して、しっかり準備していきましょう。

コンセントの形状・タイプの違い

まずコンセントについてですが、マレーシアのコンセントのタイプは日本とは異なります。
コンセントは、「BF」と呼ばれるタイプです。
BFは「British Flat」の略で、 「British」という名前が示しているように、イギリスを中心に、かつてイギリスの統治下にあった国々で広く使われているタイプです。
ちなみに、お隣のシンガポールも、同じタイプのコンセントになります。

画像を見ていただくと分かりますが、日本のコンセント(Aタイプ)とは全く形状が違うため、日本の電子機器などを使用するときには、変換プラグを使用しなければなりません。
変換プラグについては、後でまた詳しく紹介しますね。

火花が散らないようにスイッチOFFを要確認

マレーシアのコンセントのスイッチON/OFF切り替え

また、日本との大きな違いとして、コンセントの横にスイッチが付いていることです。
このスイッチをONにした状態(通常、スイッチ部分に赤いマークが見えます)で、コンセントに電子機器などのプラグを差し込むと、火花が散って、電子機器が故障してしまうこともあります。
必ず、OFFの状態になっている(赤いマークが見えない状態)ことを確認して、プラグを抜き差しするようにしましょう。

また最近では、新しいホテルを中心に、どのタイプのコンセントでも差込が可能な、ユニバーサル仕様のコンセントタイプも増えています。この場合には、変換プラグは必要ありません。

マレーシアのユニバーサル仕様のコンセント

マレーシアと日本の電圧の違い

電圧に関しては、細心の注意が必要です。
それは、マレーシアの電圧は「230V」と、日本の100Vと比べて非常に高いからです。
サイトによっては、マレーシアの電圧については、220Vや240Vとの記載もありますが、マレーシアのエネルギー委員会は、基準電圧を 230V に定めています。

そこで、日本の100Vの電化製品をマレーシアで使用するときには、230Vから100Vへ下げるために、変圧器が必要になります。
無理に使用すると、故障したり、火を吹いたり、感電する危険性もあります。
私も、感電の経験(もっと大きな機械での感電ですが)がありますが、目の前が真っ白になり、気を失ってしまいました…

最近では、海外旅行の際に必要なスマホやパソコンなどは100〜240Vと、全世界の電圧に対応することが多くなっているので、変圧器は不要です。ただし、変換プラグは必要なので準備しましょう!
電子機器の対応電圧は、製品の裏などに記載されていますので、確認してください。

周波数は東日本と同じ

また、マレーシアの周波数は50Hzで、日本の東日本(静岡県の富士川以東のエリア)と同じです。
西日本対応の電子機器の場合、日本で、東日本の引っ越ししたときに使えない電気製品(電子レンジなど)があります。(最近ではインバーター使用で使える機種が増えてますが)
マレーシアでも同様な状態ですが、旅行などで使う電子機器は影響はありませんので、心配しなくても大丈夫です。

日本の電化製品の電圧の注意点

すでにお伝えしましたが、ほとんどのスマートフォンやパソコンは、100〜240Vまでの電圧に対応しているので、世界中で使用できます。利用者が多いiPhoneも、そのひとつです。
したがって、日本で買った製品でもマレーシアで使用できます。
ただし、充電の際にコンセントを使用するときには、形状が異なりますので、形状を変換するためのプラグが必要になります。

ドライヤーやヘアアイロン、コテなどの、高温となる電気製品に関しては、日本の電化製品で240V対応になっていても、海外での使用の際に故障した場合には、保証対象外となっているものが多いです。変圧器を使っても、使用は避けた方がいいでしょう。
最近では、格安ホテルでも、洗面所に設置されていたり、部屋にない場合でも、フロントにお願いすれば、貸してくれるホテルがほとんどですので、荷物を減らすためにも、持っていかなくても大丈夫でしょう。

旅行ではなく、駐在などでマレーシアに長期滞在予定の方は、日本人が借りるようなコンドミニアムの場合には、家具(大型電化製品を含む)付きの場合がほとんどですので、持ち込みや購入の心配はありません。
家具がない場合でも、現地で購入でき、電圧などの心配も必要ないので、現地に行ってから、同僚などのアドバイスなどを参考にして、購入しましょう。

必要な変換プラグ・変圧器の種類

日本の電化製品を使う場合には、変換プラグが欠かせません。
変換プラグは大きく分けて2種類あります。

  • 1つのタイプしか使えないタイプ
  • 複数のタイプに対応可能なマルチタイプ

スマホやパソコンなど、充電したい電子機器が多い場合には、やはり、USBもついているマルチタイプがおすすめです。
ホテルには、通常あまりたくさんのコンセントはありません。
1個で複数使用が可能なマルチタイプなら、あまり心配はいりません。

変圧器に関しては、日本から持ち込めば、購入の必要がないので安心です。
現地で調達する場合には、ホテルで貸出してくれる場合もあるので、フロントにたずねてみましょう。
購入する場合には、変圧器の最大出力のワット数の確認を忘れずに。
出力が35W程度の小型の場合には、ドライヤーには使用できないので、注意しましょう。

変換プラグ・変圧器を買える場所・お店のおすすめ

変換プラグや変圧器を忘れても、まったく心配はいりません!
現地の電気屋で、非常に安価に購入が可能です。焦って日本の空港で買うことなどないように!マレーシアの2倍ほどの価格です。

マレーシアでも、空港で買う必要はありません。
街中に出れば、個人の小型の店から大型の電気屋まで、さまざまな店がありますので心配いりません。
おすすめのお店は、マレーシア全土で1,200以上の店舗がある「MR D.I.Y.です。
簡易型で2リンギット(約63円程度)と、比較的安価な値段で購入できます。
品数が豊富で、小型のホームセンター並みの品ぞろえです。
変換プラグは、ダイソーでも、簡易型のプラグは購入できます。

また、差し込み口が複数ある電源タップがあれば、ホテルにコンセントが1つしかないようなときに、非常に便利で助かりますよ!

マレーシアの差し込み口が複数の電源タップ

スマホのほかにも、タブレットやパソコン、カメラなど、一度に複数の充電が可能で、時間にゆとりがなくても安心です。とくに、USBポートが複数ついたものは、ホントに快適ですよ!
駐在などで、マレーシアに長期滞在予定の方には、絶対に必要なアイテムです。

マレーシアの公共の場での充電の可否・現地事情

マレーシアの空港の充電電源コンセント

マレーシアでは、ホテル以外の公共の場や街中では、どのような場所で充電ができるのでしょうか?気になりますよね。

まず、到着した空港では、KLIA1(ターミナル1)でもKLIA2(ターミナル2)でも、イミグレーションの内外に、たくさん充電スポット・コンセントがあります。
スマホなどは、意外と使用頻度が高かったりして、バッテリー残量が少なくてびっくりして、あたふたすることが多いですよね。
できれば、充電が可能な場所で、こまめにチャージしておくと安心です。
空港到着後に、Grabなどの配車サービスを利用する方も多いと思いますが、十分なバッテリー残量がないと不安なものです。心配なときには、まずは空港で十分に充電しておきましょう。

街中では、スターバックスやコーヒービーン(「The Coffee Bean & Tea Leaf」)などのカフェや、マクドナルドなどには、コンセントやUSBポートがあります。
コーヒーでも飲みながら、ゆったりとした気分でマレーシアの街を眺めて、この先の旅の予定を確認している間に充電できるのは助かります。

USBポートであればそのまま利用できますが、コンセントを利用する場合には、お伝えしたように変換プラグが必要です。

マレーシアの停電や電気利用における注意点

マレーシアでは、停電はそこまで頻繁には発生しません。
旅行などの短期で訪れる方には、停電に関してはそんなに心配はいりません。

ただ、長期にわたってコンドミニアムなどに滞在する方は、コンドミニアムでは通常のメンテナンスから突然の停電まで、頻繁とは言いませんが、日本で暮らしているよりはるかに多くの停電があります。
しかし、復旧までにはそれほど時間はかからず、長くても、せいぜい2時間程度です。

まずは、自分の部屋だけなのか、コンドミニアム全体なのかを確認しましょう。
もしも、自分の部屋だけの場合には、ブレーカーを確認しましょう。
マレーシアでは、工事の不具合により漏電が発生するケースは多く、また、電線に古いものを使用しているケースや、接続がいい加減なこともよくあります。
ブレーカーを上げてもまた落ちるような場合には、コンドミニアムの管理オフィスに問い合わせましょう。

また、マレーシアは、世界でも有数の雷の発生地域です。
とくに雨期(クアラルンプールでは10月から翌年2月ころまで)には、ほぼ毎日夕方になると、激しい雷雨があると言っても過言ではありません。
音も、光も、稲妻も、鳴る間隔も、日本の雷とはスケールが違います。

パソコンやテレビなどの電気製品は、コンセントからプラグを抜きましょう。
プラグには、雷サージ対策が施されているもの(少し高価)もありますが、安心のためにやはり抜いたほうがいいでしょう。

シンガポールとコンセント・電圧は異なるのか?

マレーシアからシンガポールへ足を伸ばされる方も多いかと思います。
そこで、最後にお隣の国シンガポールのコンセント・電圧事情について紹介しておきましょう。

最初にも紹介しましたが、シンガポールもイギリスの統治下にあったため、マレーシア同様に「BF」タイプのコンセントが使用されています。
電圧は230Vで、周波数もマレーシアと同じで50Hzです。

今回紹介した、マレーシアでの注意事項を参考にしていただければ、問題はありません。

また、シンガポールでも同様に、チャンギ空港や街中でも充電できるスポットはたくさんあります。その充実度はマレーシアよりはるかに進んでおり、日本以上でもあります。

楽しいシンガポール滞在を、スマホやタブレットのバッテリー残量を気にせずに過ごしたいですよね。
こまめに充電するか、モバイルバッテリーを用意しておきましょう。