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ナシレマはマレーシアのソウルフード!魅力に迫る!作り方・食べ方・おすすめ店を紹介

マレーシアのナシレマとサンバルソースマレーシアの旅行・観光

ナシラマ(ナシレマ)は、国民に愛されるソウルフード。「ナシラマをなくしてマレーシアを制覇したとはいえない」といっても過言ではありません。とはいえ、日本人にとっては馴染みのない料理。次のように考えることもあるでしょう。

  • 「ナシラマはどんなマレーシア料理?」
  • 「ナシラマは日本人の口にも合う?」
  • 「ナシラマを家で作ることはできる?」

そこで、今回は、ナシラマの魅力について徹底解説します。ナシラマのレシピや現地での食べ方、おすすめの店についても紹介しますので、マレーシア旅行の予定がある方や、興味のある方はぜひ最後までお読みください。

そもそもナシラマとは?

そもそもナシレマとは?

ナシラマ(マレー語表記:nasi lemak)は、マレーシア人に愛される、マレーシアの代表的な料理です。日本語表記では、ナシラマではなく、「ナシレマ」と表示されることもあります。
筆者の個人的な感想としては日本語の「ラ」でも「レ」でもなく、「ラ」と「レ」の中間点の発音をすると、正しい発音になると感じます(が、難しいので、今回は「ナシラマ」と表記いたします)。

ナシラマは、ココナッツミルクを入れて炊いたご飯に、サンバル(甘辛いソース)、イカンビリス(塩辛い煮干しのようなもの)、ピーナッツなどがついた料理です。ゆで卵がついていることもあれば、フライドチキンを追加でつけることもあります。
ココナッツの良い香りが全体に広がり、辛いサンバルとの相性も抜群。そこに、ピーナッツの食感やイカンビリスの塩気が良いアクセントになっています。見た目に反して、癖になる味わいです。
特に、ココナッツ風味のご飯やエスニック系のご飯が好きな方にはおすすめです。
ナシラマは本当にマレーシアに浸透しているため、屋台でもレストランでもどこでも食べられます。

ナシラマの意味は?

ナシラマは直訳すると「ナシ=ご飯」「ラマ=ココナッツミルク」で、「ココナッツミルクご飯」ということになります。お米を炊くときに、ココナッツミルクを入れるので、ピッタリなネーミングです。

ナシラマの値段は?

マレーシア現地のナシレマの値段

ナシラマの値段は、ピンからキリまであります。「屋台で食べるのか?」「レストランで食べるのか?」「持ち帰りもできる簡単なナシラマか?」「トッピングは何か?」などによって値段が変わってくるのです。
例えば、サンバルやイカンビリス、ピーナッツなどの簡単なトッピングだけのナシラマは、1〜3RM代(約30〜90円)で食べられることも少なくありません。
反対に、フライドチキン、カレー煮込みチキンなどをトッピングすると値段が高くなり10RM以上(約300円以上)することもあるのです。
朝食として気軽に食べられるように、バナナで三角状にくるんだナシラマがテーブルの上に置かれていることがあります。そのようなナシラマは持ち帰りもでき、お値段もリーズナブルです。

ナシラマバーガーも登場!

マレーシア人は、とにかくナシラマが大好き!世界中で大人気の、あのチェーン店、マクドナルドが季節限定でナシラマバーガーを出すこともあるほどです。マクドナルドだけでなく、地元のハンバーガーショップにあるメニューにも、ナシラマバーガーが出てくることも珍しくありません。
筆者も以前、試しに食べてみたことがありますが、ちゃんとナシラマの味がしました。いつもご飯として食べているナシラマが、ハンバーガーになっているので、面白い感覚でした。

実はカロリーが高い?!

ナシレマのカロリー

ナシラマは美味しいのですが、カロリーが高いという欠点もあります。なんと一食で650カロリーも!これに、フライドチキンをトッピングすると、800〜1000カロリーになることも珍しくありません。しかもナシラマを食べるときには、テ・タレという甘い紅茶のドリンクをオーダーするのがお決まり。ちょっとした軽食のつもりでも、実は高カロリーを摂取してしまっているのです。
ナシラマは本当に美味しいですが、健康のことを考えると、毎日食べるのはちょっと考えものですね。

ナシラマは家でも作れる?レシピをご紹介

家で簡単にエスニック料理が楽しめたら良いですよね。マレーシア人たちが家で作るナシラマはそれぞれ家庭のソースや、チキンの味わいを楽しめます。
でも、いきなりスパイスやハーブ類を調合して作るのは大変です。日本では手に入りにくい食材だってあります。
そこで、今回は、簡単にできるなんちゃってナシラマの作り方をご紹介します。

(材料)
  • お米(できればタイ米のような長いお米)
  • ココナッツミルク
  • サンバルソース(カルディなどエスニック系食材が買えるお店で購入できます)
  • レモングラス(あれば)
  • 唐揚げ(冷凍やケンタッキーでも構いません)
  • ゆで卵
  • きゅうり
  • 小魚(おつまみで食べる個包装のタイプのもの)
  • ピーナッツ
(作り方)
  1. お米を炊きます。
    水分量に対して、水とココナッツミルクが1:1になるようにしてご飯を炊きます。
    ココナッツミルクの香りが苦手な方は、少なめにしても構いません。ご飯を炊くときにレモングラスを一緒に入れると香りがつきます。
  2. 炊き上がったご飯をお皿に入れてもりつけます。
    炊き上がったご飯の横に、サンバルソース、唐揚げ、スライスしたゆで卵、きゅうり、小魚、ピーナッツをのせます。
  3. 完成

サンバルソースは、カルディやインターネットで購入できます。ブランドによって味が少しずつ異なるので、自分の好きな味わいを試してみるのもおすすめです。

現地での食べ方は?食べるシチュエーションをご紹介

マレーシア現地でのナシレマの食べ方

現地の人は、朝食にナシラマを取る人がほとんどです。マレーシアでは、朝早い時間はクラッカーやミルクティ、ミロなどの簡単な軽食で済ませ、10時頃に朝食を取る人が少なくありません。そのため、10時にナシラマを食べて一息つく人も多いのです。
また、昼食としてナシラマを取る人もいます。一般的に朝食ではシンプルなナシラマを選び、昼食ではフライドチキンなどをプラスする人が多いように感じます。

バナナリーフの驚くべき効果とは?

ナシレマのバナナリーフの驚くべき効果とは?

ナシラマとバナナリーフは切っても切り離せません。バナナリーフには殺菌作用があるからです。暑いマレーシアでは、食べ物が痛むペースも早くなります。そのため、殺菌作用のあるバナナリーフをお皿代わりに使用したり、お弁当箱の代わりに利用したりするようです。
上記でもご紹介したように、バナナリーフで三角形状にくるんで持ち運びができるようにしたものがお店で売られている光景をよく目にします。
昔、日本では、傷まないようにおむすびを笹の葉をくるんで持っていくことがありました。ナシラマを見ていると笹の葉に包まれたおむすびが思い浮かぶことがあります。文化は違っても、同じような習慣があることに興味深さを感じます。また、よく造られている自然の力の素晴らしさも実感します。

ナシラマを食べる時の注意点

マレーシアは暑い国。日中30度超えの場合が少なくありません。いくらバナナリーフの殺菌力が優れているとはいえ、食べ物が痛みやすいのも事実です。特にナシラマに入っているココナッツミルクは、痛みやすい特徴があります。放置していると、せっかくの美味しいナシラマが台無しになってしまいます。できるだけすぐに食べるようにしましょう。

奥の深いサンバルソース

ナシレマの奥の深いサンバルソース

ナシラマには、ココナッツミルクで炊いたご飯の他に、次のアイテムが欠かせません。

  • サンバルソース
  • チキン
  • ゆで卵
  • ピーナッツ
  • イカンビリス

特にサンバルソースの味付けは、ナシラマの味を左右する大切なポイント。お店や家庭によって異なります。辛いソースのお店もあれば、甘みを強く感じるソースもあります。そのソースが美味しいかについては、好みの問題です。スーパーでも売られていますが、引き継がれる家庭の味を大切にするため、手作りしている家庭も少なくありません。

サンバルソースは、ペースト状にした玉ねぎをたっぷりと入れた油でじっくり炒め、そこにペースト状にした唐辛子を入れて2〜3時間煮込みます。このように、サンバルソースはとっても手間暇かけて作られるソースなのです。ちなみに、サンバルソースが辛いだけでなく甘く感じるのは、玉ねぎが入っているからです。
同じサンバルソースでも、作る人やお店によって味が本当に違います。ナシラマをいくつか試してみて、好みのサンバルの味わいを見つけるのもいいですね。

【行列ができる店】クアラルンプールのナシラマのおすすめ店

マレーシア・クアラルンプールのナシレマがおすすめのVillage Park Restaurant

ナシラマショップは、空港でも、屋台でも、レストランでも、マレーシア中どこででも食べられます。なんとマレーシアのイケアでも食べられるのです。
しかし今回は、首都クアラルンプールのPetaling Jayaという場所にある、行列ができるおすすめのお店「Village Park Restaurant」をご紹介します。

「Village Park Restaurant」は、ショップロットの区画の一角にあります。ショップロットとは、クアラルンプールをはじめとするマレーシアでよく見かける、お店が集まった一角のことです。お昼時になると、お店の周りには多くの人が殺到し、賑わっていました。

店内の様子

マレーシア・クアラルンプールのVillage Park Restaurantの店内の様子

なんとか店内に入ると、店内も客と店員であふれかえっています。ここは、マレーシア。店員が席に案内してくれるわけではありません。自力で空いている席を探して座ります。

マレーシア・クアラルンプールのVillage Park Restaurantの店内の様子

席が見つかると、今度は食べ物をオーダーしますが、ここからが勝負です。手を挙げて店員にアピールしますが、なかなか来てくれません。店員が来てくれるまでとにかく格闘し、その後ナシラマをオーダーします。

提供されたナシラマ

マレーシア・クアラルンプールVillage Park Restaurantのナシレマ

オーダーするまでに時間がかかりますが、一度オーダーするとあっという間にナシラマが到着しました。
大きなもも肉に、サンバル、ゆで卵、ピーナッツ、イカンビリス、きゅうりが添えられています。
まずは、お米とサンバルから……。ココナッツ風味のお米にピリッと辛めのサンバルがよく合います。今度はお肉を……。外はカリッと中はジューシー!レモングラスなど、東南アジアのスパイスやハーブ類に漬け込んで揚げているお肉がとても美味しい!ナシラマとの相性も抜群です。

「これは、人気が出るのも納得」と、感じました。マレーシアのクアラルンプールに旅行に来る機会があるときは、ぜひ味わってみてください。

店名Village Park Restaurant
住所5, Jalan SS 21/37, Damansara Utama, 47400 Petaling Jaya, Selangor
Instagramvillageparkofficial
facebookVillage Park Restaurant

マレーシアの各種グルメ・現地の食べ物については下記ページもご参照ください。

この記事のライター

こんにちはマレーシア 在住のyazuです。
趣味はコーヒーと旅行です。
マレーシアでは夫と共にハプニング満載の生活を送っています。

マレーシアのことを知れば知るほど、文化や考え方の違いを学ぶことができ
良い意味で私自身の考え方も少しずつ変わってきました。

東南アジアを中心に旅行に行くのも好きで、
旅行では街歩きを中心にいろいろな場所を発見するのを楽しんでいます。
また大好きなコーヒーを現地で飲むことも楽しみにしています。

マレーシアの生活や、旅行を通して、外国の魅力を少しでもお伝えできれば嬉しいです。

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