こんにちは、オーストラリアでワーキングホリデー中の安田ケリーです。現在は、西オーストラリア州をヒッチハイクで旅しています。
時差が短く、日本からも旅行しやすいオーストラリア。
国土面積は日本の約21倍で、美しいビーチや自然豊かな国立公園など、その見どころは満載です。
今回は、西オーストラリアのおすすめ観光スポットをご紹介します。
西オーストラリアを観光するおすすめの方法
6つの州で構成されるオーストラリアですが、その中でも面積が一番広い西オーストラリア州。
長距離バスも通ってはいますが、できるだけたくさんの観光スポットを効率よく回るなら、ツアーやレンタカーが断然おすすめです(ヒッチハイクで回るのは効率が悪いし時間がかかるので、期間が限られている旅行者には向いていません)。
パースの比較的近くの観光地が多く集まっているエリアは、ガイドの解説を聞きながら景色が楽しめるツアーを利用するとよいでしょう。
その他の、それぞれの観光スポットが離れているエリアは、レンタカーを数日間借りて、仲間とともにドライブしながら移動するのが良いですね。
西オーストラリアは広大なので、街から街に行くまでに1〜3時間かかるのも普通です。
行きたい場所がどの辺にあるのかを事前に調べ、大まかなドライブルートも決めておきましょう。
パース(西オーストラリア州の州都)中心部
オーストラリアで4番目に大きな都市・パースには、見どころがたくさん!
まずは、パース中心部の観光スポットを順番に紹介していきます。
キングス・パーク
パースの街の景色を楽しむなら、市街地からバスで約15分で行ける美しい公園、キングス・パークへ。
パースのビジネス街に並ぶ高層ビルと、市内を流れるスワン・リバーの景色が見どころで、年間約500万人が訪れています。
夕焼けに染まるパースの高層ビル群と、暗くなってから見る街の夜景がとても美しかったので、夕日から夜にかけて訪れるのがおすすめです。
ボタニック・ガーデン
キングス・パーク内にある、3000もの植物が栽培されている西オーストラリア・ボタニック・ガーデンも見どころの一つ。
その面積は400ヘクタール、東京ディズニーランドの約8倍で、都市部内の公園という点では世界有数の広さです。
整備されているのは一部のみで、大半は自然の原生林のまま。オーストラリアの大自然が都市部で満喫できるため、観光客のみならず、パース市民の憩いの場でもあります。
約620メートルにも及ぶアーチ状の橋もあり、空中散歩も楽しめますよ。
8月〜11月はワイルドフラワーが3,000種類も咲き誇り、一番の見頃の9月には、ワイルドフラワー・フェスティバルが開催されます。ぜひこの時期に合わせて訪れてみてくださいね。
ロンドン・コート
パース市内のショッピングエリアにあるロンドン・コートは、全観光客にぜひ訪れてほしい私の推しスポット!
イギリスのエリザベス様式で建設された旧住宅兼商業施設で、現在はショッピングアーケードとなっています。
ヘイ・ストリート・モールからセント・ジョージテラスにまたがっており、お土産屋さん、カフェ、レストランなど、様々なお店が並んでいます。
ロンドン・コート内の時計がかわいいので、写真撮影してみてくださいね。
ベル・タワー
パースのシンボル、ベル・タワーも必見!
スワン・リバー沿いにそびえ立つ、高さ82.5メートルの美しい塔です。
その名の通り、タワーに設置されている18個の鐘は、通常12時にその音色を聞くことができます。
鐘のうちの12個は、ロンドンのセント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会から、オーストラリアの建国200周年を祝福して贈られたもの。
展望台に登ることができるので、14世紀以前に製造された歴史ある鐘を、ぜひ間近で見てみてはいかがでしょうか。
市内の無料のブルーキャット・バスを利用する場合は、「Barrack Square」で降車すると近いです。
フリーマントルのマーケット
パースへ行ったら、ここは絶対に欠かせません。パース駅から約30分で行ける港町、フリーマントル!
金・土・日のみ開催されるフリーマントル・マーケットは、観光客のみならず、地元客でも大にぎわい。
お土産やアクセサリーなどの雑貨屋さんが立ち並ぶ「ザ・ホール」と、新鮮な果物や野菜を売るお店が並ぶ「ザ・ヤード」の、2つのエリアに分かれています。
おいしいコーヒーが飲めるカフェや、着席型の多国籍レストランも。日本食のレストランも見かけました。
有名なクレープ屋さんは、いつも長蛇の列です。ぜひトライしてみてくださいね。
フリーマントル刑務所
フリーマントルを代表するもう一つの観光スポットは、フリーマントル刑務所。1850年に建設され、1991年まで使用されていました。
現在は博物館として整備され、刑務所内を見学することができるツアーの利用客は、年間13万人にも及びます。
特に、週に2回行われる夜間ツアーは大人気。懐中電灯を使って暗闇を進むのは、少し勇気がいるかもしれませんね。
ピナクルズ
パースから北へ約200kmのところにあるピナクルズ は、オーストラリア国内外からその不思議な姿を一目見ようと観光客が集まる大人気スポットです。
ピナクルズ とは海底にあった石灰岩の蓄積が雨風に侵食されてできたもので、砂漠の中にその姿があることから「荒野の墓標」と呼ばれています。
ピナクルズ の岩は海洋生物のカルシウムを多く含んでいます。弱酸性の雨と、人間の皮膚から分泌している酸によりピナクルズ は年々小さくなっているため、西オーストラリア環境庁はピナクルズ に触れないように注意を促しています。
大きいものは4m以上にもなり、それが砂漠の大地から無数に突き出ている様子はとても興味深いです。
レンタカーか、ランセリン砂丘を一緒に回るツアーの利用がおすすめ。
ラッキー・ベイ
西オーストラリア州の南部は南極海に面しており、青く透明な海と真っ白なパウダーサンドが多く点在しています。
中でも特に人気なのが、エスペランスから約50kmほどのところにある「ラッキー・ベイ」。砂浜から海にかけての白と青のグラデーションは、息をのむほど綺麗!
ラッキー・ベイ最大の見どころは、ビーチだけではありません。なんとここ、グレーカンガルーが遊びに来るんです。会えたあなたはラッキー!
10月〜11月には、ビーチ周辺にワイルドフラワーが咲き、また違った雰囲気が楽しめます。ぜひシーズンを狙って訪れてみてくださいね。
ウェーブ・ロック
巨大な花崗岩の一枚岩、ウェーブ・ロックは、パースから東へ約350kmのところにあるハイデンという小さな街の郊外にあります。
ウェーブ・ロックは、27億年以上という長い年月をかけて雨や風による侵食が進み、現在のような姿が形成されました。
長さ約110m、高さ約15mにも及ぶ巨大な岩のふもとに立ってみましょう。まるで巨大な波のような形をした岩は、迫力満点!岩の頂上には階段が続いており、上からの景色を楽しむことも可能です。
ウェーブ・ロックの周辺にも、見どころがたくさん。カバが大きな口を開けてあくびをしているような岩「ヒポズ・ヨーン」や、オーストラリアの先住民族・アボリジニがかつて住んでいた「マルカス・ケーブ」にもぜひ行ってみてくださいね。
カルバリー国立公園
パースから約570km、車で約6時間のところにあるカルバリー国立公園は、地球の大自然を感じることができる大人気スポット!
高くそびえる赤い渓谷は、4億年も前から少しずつ堆積して出来上がりました。その渓谷を優雅に流れるマーチン川の風景は、一生に一度は見ておきたい絶景です。
おすすめの写真スポットは、その赤い渓谷の上にある「ネイチャーズ・ウィンドウ」!他の観光客と協力して記念撮影してみてくださいね。
2020年に新設されたばかりの「スカイウォーク」や、赤い大地に華麗に咲き乱れるワイルドフラワーも必見です。
モンキー・マイア
世界遺産のシャーク・ベイにあるモンキー・マイアは、野生のイルカとふれあえる大人気スポット!
パースから北へ約830kmとかなり遠いので、パースから行く場合はレンタカーを数日間レンタルするのをおすすめします。
透き通ったビーチには、毎日野生のバンドウイルカがやってきます。これは1960年代前半からだそうで、20頭近くも一緒にやってくるときもあるんだとか!
ビーチ沿いでは、レンジャーの指示のもと、餌付けをすることもできます。
ここ、モンキー・マイアでしか会えないバンドウイルカに、ぜひ会いに行ってみてはいかがでしょうか。
シェル・ビーチ
同じく世界遺産のシャーク・ベイにあるシェル・ビーチは、白く輝く小さな貝殻が敷き詰められた、世界的にも珍しいビーチです。
このビーチにある貝殻は、4千年前から少しずつ堆積し、それが石灰岩となったあとにまた小さな貝殻が層を作り…というのを繰り返し、現在では深いところで約10m、距離にして約60kmにも及んでいます。
高い温度による蒸発と強風の影響により、シャーク・ベイの海水の塩分濃度は、外洋よりも50%も濃くなっています。生息できる生物は限られており、そのうちの1つがこの1cm程度の貝なのです。
どこまでも続く貝殻のビーチを、のんびりと歩いてみてくださいね。
まとめ
以上、西オーストラリアのおすすめ観光スポットをお伝えしました。
見どころは、都市部のパースだけではありません。
ツアーやレンタカーを利用して、ぜひオーストラリアの大自然を満喫してみてはいかがでしょうか。