マレーシアは比較的物価が安く、簡単に行けるので円安の中でも人気の国です。
マレーシア観光を計画するときに、次のように考えることはありませんか?
- 「マレーシアに行くのはどのシーズンがよい?」
- 「どんな服装がおすすめ?」
この記事では、マレーシアの気候の特徴や、ベストシーズンの選び方、服装の注意点などを解説します。
マレーシア旅行を計画中の方や、海外旅行に興味がある方はぜひ最後までお読みください。
マレーシアの気候は?
「マレーシアっていつも暑いんでしょ?」
「マレーシアに冬はないの?」
日本に帰国中、友人や周囲の方からよくこのような質問をされます。
マレーシアは熱帯雨林気候の国なので、温帯気候に属している日本とは違い、四季がありません。
マレーシアのシーズンはとってもシンプル。雨季と乾季があるだけです。
ここでは、雨季と乾季の特徴を紹介します。
マレーシアの雨季?
マレーシアは、いつも暑いと思われがちですが、雨季の時期は30度以下になることも多く涼しいイメージです。
太陽が出ていないので、肌寒く感じることも少なくありません。
雨季はとにかく雨が多く、雨が降ると当たり前のようにゲリラ豪雨になります。
激しい雨の音や雷が鳴り響き、うるさく感じることも。
あっという間に道路が浸水したり、家が水に浸かったりします。
雨で洪水になり長距離バスがキャンセルになることや、島リゾートを楽しめない可能性を考えておくことをおすすめします。
マレーシアの乾季は?
反対に乾季は、雨が少なく太陽がギラギラしています。
空が青くとても晴れやかなイメージです。
地域によっても異なりますが、乾季のマレーシアはとにかく暑く30度越えは当たり前。
体感温度によっては40度になることも珍しくありません。
では、とても暑くて何もできないのかと言うとそうでもありません。
昼間は暑いマレーシアも、朝や夕方になると30度を切り、涼しくなるからです。
地元の人は、温度が上がる12時〜午後4時頃の時間帯はあまり動かず、朝や夕方、夜の涼しい時間帯に動きます。
暑い時間帯はお昼寝をしている人もいるほどです。
乾季に旅行する場合は、日焼け止めや日傘などが必須です。また、熱中症対策のため、昼間は無理して歩き回らないことをおすすめします。
マレーシアのベストシーズンは?
マレーシアのベストシーズンは、マレーシアの観光目的や行く先によって異なります。
春夏秋冬の時期が大体統一化されている日本とは違い、マレーシアの雨季と乾季の時期は、地域によって少しずつズレるからです。
また、マレーシアに何をしに行くのかによっても、ベストシーズンが変わります。
例えば首都圏を観光したり、世界遺産を巡ったりするのであれば、雨が少なく暑すぎないシーズンを選ぶのがおすすめです。
しかし、一方で、ビーチリゾートを楽しみたい場合は、雨季に行っても楽しくありません。
雨が少なく、青空もきれいな乾季を選んだ方がよいでしょう。
この項目では、マレーシアの中でも特に人気の4つの観光地の、ベストシーズンをそれぞれ紹介します。
と言っても、最近は温暖化の影響でマレーシアのシーズンが少しずつ変化してきているそうです。毎年「今年はなんか変だ」と言っているのを聞きます。
「毎年変ならばもう、基準がなくなってきているのでは?」と思わざるを得ません。
4つのベストシーズンについても、1つの参考意見としてお考えください。
クアラルンプールのベストシーズンは?
クアラルンプールは、マレーシアの首都。
高いショッピングビルが建ち並んだり、有名な観光スポットがあったりするので、短期間で海外旅行を楽しみたい場合におすすめします。
クアラルンプールの雨季と乾季は、次のとおりです。
- 【雨季】10月〜2月
- 【乾季】3月〜9月
クアラルンプールのベストシーズンは、雨季に突入する前か雨季の終わりごろです。
クアラルンプールの乾季は、3月〜9月ですが、8月〜9月頃は暑さのピークを過ぎています。
まだ比較的雨が少なく、ピークの暑さではないので、観光しやすいでしょう。
日本でもちょうど夏休みを取りやすい時期なので、海外旅行の目的地としてはおすすめです。
ペナン島のベストシーズンは?
ペナン島は、日本人が移住する都市としても知られていますが、世界遺産や美味しいグルメもあり、観光地としても大人気です。
ペナン島の雨季と乾季は、次のとおりです。
- 【雨季】4月〜9月
- 【乾季】10月〜3月
ペナン島のベストシーズンは、乾季の10月〜3月とされています。ただ、ペナン島の雨季は、一日中ゲリラ豪雨が降るわけではありません。2〜3時間雨が降る程度なので、暑いのを避けたい方は、雨季の始め頃か終わり頃に行くのもおすすめです。
レダン島のベストシーズンは?
レダン島は、外国人観光客に人気のリゾートアイランドです。比較的リーズナブルな値段で、リゾート気分を味わえます。海もとてもきれいで、青いビーチや珊瑚礁を満喫できます。レダン島の雨季と乾季は、次のとおりです。
- 【雨季】10月〜3月
- 【乾季】4月〜9月
レダン島のベストシーズンは、乾季の真っ只中、5月〜8月です。
乾季に行くと、きれいで透き通った海を楽しめます。反対に雨季に近い時期に行くと、波が高くなり、ビーチの砂を巻き上げてしまうので濁って見えます。
また雨季に入ると島自体が閉まります。レダン島へ観光を計画している方は、島やホテルが空いている時期を選びましょう。
ランカウイ島のベストシーズンは?
ランカウイ島もマレーシアの中では有名なリゾートアイランド。
豪華なホテルから、安いゲストハウスまでいろいろな宿泊施設があり、家族連れやカップル、バックパッカーなどで賑わっています。ランカウイ島の雨季と乾季は、次のとおりです。
- 【雨季】5月〜10月
- 【乾季】11月〜4月
ランカウイもレダン島と同様に、ベストシーズンは乾季の真っ只中です。ランカウイ島は、雨季でも島が閉まることなくホテルに滞在できます。
でも、雨ばかり降るのでマリンスポーツを楽しんだり、ビーチでくつろいだりできません。
以前友人が8月にランカウイに行ったことがありました。
友人曰く「雨ばかりでホテルの部屋にこもりっきりだったよ。夕方雨が止んだタイミングでビーチを散歩できたけど」のだとか。
豪華なリゾートホテルだったら、ホテル内で楽しむことも可能でしょうが、友人が泊まったのは安い民泊です。
ホリデーを満喫したとは言えなかったようでした。
せっかくのビーチリゾートを満喫したい方は、乾季に行くことをおすすめします。
乾季に観光するメリットと注意点とは?
乾季に観光するメリットは、とにかく天気が良いことです。
旅行中に雨が降ると荷物が濡れないように気をつけたり、濡れた服を乾かしたりしなければならないため晴れのとき以上に気を使います。
しかし、乾季だと雨の心配をしなくてよいので、旅行を思う存分満喫しやすいでしょう。
また、マレーシアの晴天は青い空がとにかくきれいです。
青い空が背景だと、インスタ映えのする記念写真が撮れます。
反対に注意点は、とにかく日差しが強いことです。
肌がジリジリと痛くなったり、思わず目を細めたくなったりするので、日焼け止めとサングラス、日傘などは必須です。
特に暑い時間帯は外を出歩くのを避けたり、こまめに水分をとったりして熱中症対策をすることを忘れないでください。
と言っても、一旦建物の中に入ると、冷房が効き過ぎて寒いことも。
汗をかいたまま室内に入ると風邪を引く可能性もあるので、一枚羽織るものを用意しておくことをおすすめします。
雨季に観光するメリットと注意点とは?
雨季に観光するメリットは、暑くなり過ぎないので動きやすいことです。
地域によって異なりますが、マレーシアの多くの都市では、雨季でも一日中土砂降りの雨になることは滅多にありません。
1日のうち数時間雨が降る程度なので、雨が降っていないタイミングを見計らって観光に出かけられます。
比較的涼しいので、汗がダラダラと流れて体力が消耗することもありません。
雨季の注意点は、リゾートビーチやアイランドは雨季にいかないことです。
雨季に行ってもビーチはきれいではありませんし、することがありません。ただホテルの部屋で「ボー」っとするはめになります。
また、訪れる都市や場所によっては、洪水が発生することも。
例えば、マレーシアの東海岸沿いは雨季になると必ずと言っていいほどに洪水が起きます。
洪水に巻き込まれないためにも、雨季に長距離移動をしないほうがよいでしょう。
この時期は、日中でも涼しく、夜になると肌寒さを感じることも少なくありません。
マレーシアの雨季に観光する場合は、薄い長袖や羽織るものを持っておくことをおすすめします。
また、服が濡れた場合の対策に少しだけ多めに用意したり濡れても大丈夫なサンダルなどで移動したりして対策できます。
マレーシアは一年中いつでも観光できる!
乾季、雨季のメリット、デメリットがありますが、マレーシアは一年中観光できます。また、雨季と乾季のタイミングがずれているので、どこかが必ず観光シーズンを迎えています。
自分の行きたい時期に合わせて目的地を決めるのもよいですし、先に目的地を決めてベストシーズンに向かうのもおすすめです。
「せっかくの旅行なのに雨ばっかりでホテルから出なかった」「暑過ぎて熱中症になった」などのハプニングにならないためにも、目的地のベストシーズンを把握しましょう。
そして、乾季や雨季の対策をして観光してください。