ラクサという料理をご存知ですか?ラクサとは地元の人に大人気のマレーシア料理です。
ラクサを初めて見た人は、独特な色合いや盛り付けにびっくりして「本当に美味しいの?」と思うかもしれません。
初めは個性的な見た目や味にびっくりしても、どことなく深い味わいを楽しめるラクサ。今回はラクサの魅力について紹介します!
■目次 1. ラクサとはどんな料理か? 2. マレーシアのご当地グルメとして有名なラクサ! 3. マレーシアのラクサの種類 4. マレーシアとシンガポールのラクサの違い 5. ラクサを家で作ることができる? ペーストでの作り方を紹介 6. マレーシアのラクサの有名店/おすすめの場所 7. ラクサのお土産: バラマキ用のインスタントラーメン
ラクサとはどんな料理か?
ラクサはマレーシアで人気の麺料理です。ターメリックやガランガルなどの香味料が効いていてスパイシーなスープと麺が特徴です。
しかし、「ラクサとはどんな料理か?」と聞かれると一言説明するのがとても難しい料理でもあります。
マレーシアのご当地グルメとして有名なラクサ!
その理由は…地域によってラクサの種類が違うから!日本の「ラーメン」をイメージすると分かりやすいと思いますが…「ラーメン」と一言で言っても、札幌ラーメン、博多豚骨ラーメンというように各地方によって内容が全く異なります。
今や日本の「ラーメン」の発祥地がどこなのかどうでも良くなってしまっているほどにそれぞれのラーメンに個性があります。
マレーシアのラクサも同じようなイメージです。人によってラクサの発祥をペナンと言う人もいますし、マラッカだと言う人もいます。
そして、ペナンのラクサとマラッカのラクサの味は全く違います。今やラクサの共通点は「マレーシア独特の麺料理」といったところでしょうか?
マレーシアのラクサの種類
では早速、ラクサの種類をご紹介! 特にマレーシアの中でもラクサが有名な場所はペナンとマラッカです。
「ペナンやマラッカに行ったら必ず食べたい!」と言うファンがいるほどです。それぞれのラクサの特徴について紹介します。
■ペナンラクサ
ペナン島は名前の如く島で、海に囲まれているため魚介類が豊富に取れます。そのためペナンラクサの特徴は、魚介類を豊富に使ったスープです。
魚やエビなどの魚介類を細かく砕き、そのままスープにします。
そのため、細かく砕かれた魚の身がツナのようになってスープに入っており、スープにはとろみがあります。
スープの中にはアッサムという独特の酸味を持つ果物も入っているので、酸味がまた絶妙のパンチになっているんです!
それだけでも結構独特なのですが、これに魚を発酵させて作った茶色のどろっとしたソースをかけていただきます。
さまざまな要素が混ざり合って、まさにごちゃごちゃなヌードルなのですが、なぜかこれが見事にマッチしています。
初めは見た目にびっくりして抵抗していた人や、独特な味が好きじゃないと思っていた人でも、食べるうちにペナンラクサの魅力にすっかり虜になってしまったと言う人も多いんです。
ペナンラクサはさまざまな言語、文化が混ざり合っているマレーシアにふさわしい料理とも言えるのかもしれません。
■マラッカ ラクサ(ニョニャラクサ)
マラッカ ラクサ(ニョニャラクサともいう)は、魚介ベースにココナッツミルクとカレー味のスープが特徴です。
マラッカはもともとニョニャ料理という郷土料理が有名な場所なので、マラッカのラクサにもニョニャ料理の特徴が多く出ています。
その1つがココナッツミルクが入っていることです。ココナッツミルクが入っていることで、スパイシーなスープがまろやかな味わいになります。
また、レモングラスやシナモンなどの香味料が入っていることでさらに香りが引き立っています。
面白いのが、きゅうりの千切りやゆで卵、油揚げがのせられているのも特徴です。
シャキシャキした千切りのきゅうりが麺やスープにぴったりで相性抜群!クセになる組み合わせです。
■クダラクサ
クダ州はマレーシアとタイの国境近くに位置しているため、クダ州の料理はタイ料理の影響を大きく受けています。
クダラクサもそのうち1つで、ペナンラクサの酸味の効いた魚介スープにココナッツミルクを組み合わせています。
ココナッツを入れることでペナンラクサがまろやかになり、なんだかタイっぽくなります。
クダ州の人はペナンラクサよりクダラクサを好んで食べる印象を受けます。
同じココナッツミルクを入れたスープでもカレー味のマラッカラクサとは一味違う味です。
マレーシアとシンガポールのラクサの違い
ラクサが食べられるのは、マレーシアだけではありません。シンガポールでもラクサは大人気で、シンガポールラクサ、もしくはカトンラクサと呼ばれています。
シンガポールラクサの特徴は干し海老ベースにココナッツミルクがたっぷりと加えられていることです。そして赤い色のスープをしています。
太くて短くプリプリとした麺をスプーンですくって食べます。ピリッとスパイシーでエビの出汁がよく効いたスープは、病みつきになる人が多く、日本でもお店が出ているほどです。
ラクサを家で作ることができる? ペーストでの作り方を紹介
マレーシアでは、ラクサを家で作っている人をあまり見かけません。
ラクサを一から手作りするためには、魚などの魚介類を細かく刻み、スープを作るなど時間と手間がかかるからです。そのためラクサはお店で食べるものというイメージが定着しています。
でも「どうしても家で作りたい!」という人のためにラクサのペーストが売られていてスーパーでも買うことができます。
ラクサを家で作りたい人は、ペーストや麺をスーパーで買ってきて作るのも1つの方法です。
■ラクサの材料/レシピ ラクサのペースト、麺(米の麺がおすすめ)、きゅうり、玉ねぎ、もやし、ゆで卵、ライム ■ラクサの作り方・手順 ①きゅうり、玉ねぎなどを細かく千切りにする(玉ねぎを水にさらす) ②ペーストの作り方に従いお湯などを入れ、スープを作る ③麺を軽く茹でる ④麺にスープをかけ、きゅうりや玉ねぎ、もやし(生のまま)、ゆで卵を乗せたら完成!
マレーシアのラクサの有名店/おすすめの場所
ラクサのオススメの場所はとにかくたくさんあります!そして地元の人は自分の地方のラクサが一番最高だと思っています!
どのラクサを美味しいと思うかはそれぞれなので、私自身がこのラクサが美味しい!と個人的に思っているラクサのお店を紹介します。
私自身が一番好きなラクサは、マラッカラクサ(ニョニャラクサ)です。魚介スープとココナッツミルクの相性が絶妙で、スープのからさがココナッツミルクでまろやかになるからです。
■お気に入りの店: Jonker88
マラッカラクサが食べられるお店はたくさんありますが、特にお気に入りのお店は、Jonker88で、週末にジョンカストリートが開かれる通りにあります。
古い建物をリメイクして使っているため、レトロな雰囲気です。ここのラクサはピリ辛でスパイシーですが、ココナッツミルクとの相性が抜群!マラッカに来たら絶対に立ち寄りたいお店のひとつです。
ラクサと一緒にマラッカ チェンドル(マレーシア風のかき氷)を食べるのもおすすめです。
マラッカはマレーシアでも人気の観光地区なので、マラッカに行く時はぜひ、ラクサを試してみてください。
■Jonker88のお店について ・住所/Googleマップ: 88, Jalan Hang Jebat, 75200 Melaka, Malaysia ・公式facebookページ: Jonker88 ・電話番号: +60 19-397 5665
ラクサのお土産: バラマキ用のインスタントラーメン
ラクサをお土産に持って帰りたいというひとにおすすめなのは、ラクサ味のインスタントラーメンです。
パック売りになっているので、バラマキ用のお土産としてみんなに配るのもいいですし、自分用のお土産にするのもおすすめです。
ちょっと変わった方法ですが、鍋パーティーで使うのもおすすめです。
揚げ豆腐、ちくわなどの練り物、ちんげん菜やもやし、白菜などの野菜、ゆで卵などを入れ、最後に麺を投入します。
もともとのラクサとはほど遠いものになりますが、マレーシアらしい味をみんなで楽しく味わえます。
マレーシアに来たら、ラクサをぜひ!
ラクサはよくマレーシアのB級グルメだと言われますが、ご当地の味があり、それぞれ地元の人が自分たちのラクサに誇りを持っています。
最近は世界でも注目され始めているラクサ。マレーシアに来た時はぜひ本場の味を試してみてください。
初めはびっくりする匂い、見た目ですが、ラクサの魅力に病みつきになるかもしれませんよ!