世界一周旅行中に、マレーシアの首都クアラルンプールを訪れました。
熱帯雨林気候で常夏の島国であるこの国は、国花であるハイビスカスが豊かな自然と高層ビルが立ち並ぶ町並みに随所に見られます。
慢性的な交通渋滞や投資欲旺盛な経済発展、多民族と多言語が混ざり合う首都クアラルンプールは、アジア随一のコスモポリタン都市です。
日本は太平洋戦争時に石油を求めて植民地としたこともありますが、首相は親日家、老後の日本人が移住する人気の国でもあり、マレーシアの航空会社エアアジアはLCC業界の先駆けとして日本でも話題となりました。
クアラルンプールの旅行者におすすめのグルメ
アジアの中でも多民族と異宗教が共存しているマレーシアの首都クアラルンプールは、食べ物に関しても多くの発見と喜びに出会いました。
マレーシアを代表する料理としてラクサやバクテーがありますが、多民族国家ゆえにマレーシア料理はもちろん、中華やインド、更に宗教上ハラルの店舗も多く見られます。
それぞれの料理と文化が混ざり合った独自のスタイルはマレーシアでしか生み出せないものなのかもしれません。
私はバックパッカーとして訪れ、基本的に節約を意識した外食をしていました。
今回は、さまざまな料理があり、値段も安く、そしておいしいと3拍子揃う、クアラルンプールの地元ならではのグルメをご紹介させていただきます。
※値段については、 ※1リンギット=30円で換算しています。
まぜそば:見た目とは裏腹に抜群に美味しい
地球の歩き方で確認したところ、地元で大評判の「まぜそば」のグルメがあるということで、迷わず行こうと決めました。
クアラルンプールのチョウキットの街の治安が良くないと聞いていましたので、少しだけ緊張感を持って歩きましたが、私が見た感じでは普通にしていれば何も心配ないと思います。
お店の外観からは、地元の人が知る穴場といった雰囲気が伝わってきます。
注文の仕方がわからず、とりあえず2番というジェスチャーで頼んでみました。すると、近くのテーブルにいたおじさんが片言の日本語で 「汁なし麺、美味しいよ」と日本語で暖かく迎えてくれました。
こういうやりとりが地元の食堂、そして旅の出会いの醍醐味と思います。
まぜそばの見た目は、白い麺の上にドバッと肉のそぼろ、ホルモン(大阪名物かすうどんに使われるようなもの)、ねぎ、そして温泉卵が載せてあり、これらを混ぜて食べます。
テーブルに食べるラー油のような辛い調味料がありますので、それを加えるとさらに美味しかった記憶があります。私たちは美味しすぎて次の日も通うこととなりました。
お店の場所・アクセス
クアラルンプールではあまり治安が良くないという噂があるチョウキット(CHOW KIT)という地域にあります。
有名なペトロナスツインタワーから北西に位置し、車で10分、歩いて30分ほどとなります。
私と妻はペトロナスツインタワーを観光後歩いて向かいしました。
「Quill City Mall KL」という、イオンも入店している大きなショッピングセンターの近くにありますので、目印にすれば良いと思います。
■クアラルンプールのグルメ/お店の情報 ・お店: レストランキンキン(Restaurant Kin Kin) ・場所(住所・Googleマップ): 40, Jalan Dewan Sultan Sulaiman, Kampung Baru, 50300 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur ・営業時間: 7時~18時30分 ・値段: まぜそば1杯 15リンギット(約450円)
土鍋の炊き込みご飯:通称クレイポットチキンライス
Hong Kee Claypot Chicken Rice
店員がいくつもの土鍋を直火で一気に炊き上げるパフォーマンス、鰻屋のように香ばしい匂いで人を惹き付ける様子は、ミーハーな私たちが席に着くのは時間の問題でした。
クレイポットチキンライスとは、簡単に言うと土鍋で鶏とご飯を炊き上げた炊き込みご飯のようなものです。
醤油ベースのタレで炊き上げ、焦げ目がついたお焦げを混ぜながら食べます。
キレイに盛り付けられていましたが、店員のおばちゃんはすぐにかき混ぜてくれました。鶏肉は骨が意外と入っていますので食べるときは注意してください。
ここのお店はタレが濃い目なのかご飯がかなり黒かったですが、全然辛くなく、味がしっかりと浸みていておいしかったです。
私たちは土鍋を1つ注文し2人で分けて食べましたが、量は1人で食べるには少し多いかもしれませんが、2人で食べるには少し物足りないかもしれません。
■クアラルンプールのグルメ/お店の情報 ・お店: Hong Kee Claypot Chicken Rice ・場所(住所・Googleマップ): 83, Jalan Sultan, City Centre, 50000 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur ・営業時間: 16時30分~22時 (日曜日は18時から開始、水曜日は定休日) ・値段: 1杯 18リンギット(約540円)
Choy Kee Claypot Chicken Rice
屋台でも小さめで簡素な作り、食べる場所は奥にあるガレージのようなスペースとなります。
「Hong Kee Claypot Chicken Rice」のお店と比較すると、ご飯がべたついてることもなく、醤油ダレ辛さもないので味はそこまで濃くなく、お焦げがかなりあってパリパリしていておいしかったです。
最初入ったときは私たちだけで少し不安でしたが、気がつくと満席となっていましたので、地元でも人気のお店のようです。
■クアラルンプールのグルメ/お店の情報 ・お店: Choy Kee Claypot Chicken Rice ・場所(住所・Googleマップ): 105, 109, Jalan Sultan, Kuala Lumpur City Centre, 50000 Kuala Lumpur, Federal Territory of Kuala Lumpur ・営業時間: 16時30分~22時30分 (日曜日は24時まで営業、火曜日は定休日) ・値段: 1杯 12リンギット(約360円)
サテー:クアラルンプールでアジアの熱気を感じるアロー通り
同じ宿にいた日本人の女性から「面白いから行ってみて」と勧められ、屋台街があるアロー通りへ来ました。
一目見てこの雰囲気が好きと思いました。
色とりどり鮮やかな看板やネオン、あちこちに並べられた簡素なテーブルとイス、得体の知れないものに興味をそそられ、店員の大声でしつこい呼び込みを軽く去なし、人混みや店舗の多さに圧倒される。
香港、タイ、ベトナムにも似た活気がクアラルンプールでも味わえます。
マレーシア名物のサテーをまだ食べていなかった私たちは、黄色い看板の小さな屋台、ライトに照らされ輝きを増すいくつもの山積みにされた串焼きに目を奪われ、人と屋台に揉まれる中、ビールとサテーで落ち着けることにしました。
お兄さんから鉄の皿を渡され、食べたいものを選んで乗せていきます。選び終わったらそれらを焼いてくれるので席に着いて待つこと10分ほど、鶏肉、イカ、イカげそ、小さな蟹、貝、エリンギ、オクラが運ばれて来ました。
辛い、甘め、醤油ベースの3種類のソースをお好みで付けて食べるようです。
味はそもそもスパイシーな味付け、鶏肉はちょっとパサパサでしたけど、この熱気とビールが相まって普段以上においしく感じました。
■クアラルンプールのグルメ/お店の情報 ・お店: Fat Brother Satay Lok-Lok ・場所(住所・Googleマップ): 43, Jalan Alor, Bukit Bintang, 50200 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur 私たちは中華街近くに宿泊しており、近くのバス停から無料で乗れるバスがあり、アロー通り周辺に行くか聞き、グーグルマップで確認しながら向かいました。 ・営業時間: 年中無休24時間営業 (不定期で営業していないときがあります) ・値段: 1串10リンギットほど(約300円)
チキンライス:中華街周辺の有名なお店
同室の日本人の男の子が勧めてくれたチキンライスがおいしいと評判のお店。
確かに人気ラング上位にあげられ、テレビや雑誌にも露出しているためか、開店直後の11時に入りましたがすでにたくさんのお客さんで賑わっていました。
メニューも日本語表記があり、早速チキンライスを注文しました。
私たちはマレーシアの前にタイで何度もチキンライスを食べてきているため、「チキンライスにはうるさくなるよ」と、いつの間にか上から目線で料理を待っていました。
見た目は普通、早速実食です。ここからは私見になるのですが、正直そこまで特別においしいわけではないといった印象でした。
鶏自体は小さくパサパサ、皮はがっつり付いていて、手羽の部分だったせいか骨が多く食べにくかったです。
タイのチキンライスと比較してあまりよろしくない結果となってしまいました。
あくまで私自身の個人的な感想です。ただ世間一般では評価が高いですので行ってみる価値はあるのではないでしょうか。
■クアラルンプールのグルメ/お店の情報 ・お店: Nam Heong Chicken (南香飯店) ・場所(住所・Googleマップ): 56, Jalan Sultan, City Centre, 50000 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur ・営業時間: 11時~15時 ・値段: 1皿 8リンギット(約240円)
豆腐花と豆乳を片手に中華街・ペタリン通りを町歩き
チャイナタウンのメインであるペタリン通りとキナバル通りの交差するところに、一際行列を成す屋台があります。
小さな屋台に黄色い看板、大量の500mmのペットボトル、そこで熱帯魚を鑑賞するためであろう水槽に、男が柄杓で白色の液体を掬う光景が見られます。
そこは豆腐花と豆乳専門のお店。豆腐花は暖かい豆腐をデザート感覚で黒蜜をかけて食べます。
そこまで甘くなく、スッキリとした味わい、豆腐でヘルシーということもあり、健康志向の方にもおすすめです。
豆乳も甘さ控えめで暑い気候にはちょうど良いクールダウンとなります。私たちはほぼ毎日豆乳を飲んでいました。
それだけ疲れており、癒しを求めていたのでしょうか。ただし、座っていただけるスペースはないため、食べ歩きもしくは持ち帰りというスタイルになります。
世界中のいたるところに中華街があります。それだけ世界中に華僑や華人が多く、自分たちでコミュニティを作ろうとするのでしょうか。そこに日本人とは違う中国人の魂を感じます。
クアラルンプールでも中華街は観光地として規模も大きく、寺院、安宿街、料理屋、土産物屋、偽物ブランド品、屋台などが見られます。
治安が良くないという噂を耳にしますが、私たちは中華街周辺の安宿で1週間ほど滞在し、ほぼ毎日中華街をあてもなく昼夜冷やかし半分でさまよっていましたが、特に危ない雰囲気はなかったです。
要は最低限のことを注意しておけば問題ないと思います。
■クアラルンプールのグルメ/お店の情報 ・お店: Kim Soya Bean ・場所(住所・Googleマップ): 49, Jalan Petaling, City Centre, 50000 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur ・営業時間: 11時~22時 ・値段 - 豆腐花: 2リンギット(約60円) - 豆乳: 1.7リンギット(約51円)
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