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【台湾のコロナウイルス対策】政策対応は日本と雲泥の差? 現地の状況を更新

台湾・4月2日・施設でのコロナウイルス対策台湾の旅行・観光情報

世界中で猛威を振るい、多くの感染者・死者を出し続けているコロナウイルスとその被害。

日本ではエイプリルフールの4月1日、まさかというような政府の対応として、「マスクを世帯ごとに2枚」配るという対応策が発表され、
更には4月7日の緊急事態宣言の会見と、以降の自粛要請に対する補償対応について、その不十分さから物議が醸された。

状況は更に醜いものとなり、不透明性の拭えない400億円以上の予算をかける予定であった”アベノマスク”の2枚配布は、不良品が続出。
止む無く無能な日本政府は未配送マスクの配送停止、不透明な予算額の急な修正減額と、深刻なコロナ禍にあっても、まさに火事場泥棒のような愚鈍な愚策を展開して世を騒がせている。

 
一方、日本との旅行者や在住者の交流も多い、お隣の台湾では30代の若きIT大臣の働きなどで、しっかりと政府主導で早々に的確な対応が進められている。

また、既に欧米へマスクを1,000万枚寄付するなど、素晴らしい対応も一部で注目が集まり、遂には4月には1日の感染者数0人となる日も出てきており、収束が見えてきたとも言える。

そんな台湾現地では一体どのような民間人の反応があり、政府主導の対策・対応がされているのかを、現地人の生の情報・写真も基にして共有していく。

 
 

台湾のコロナウイルス感染者数 最新データ


感染者数: 438人
回復者数: 334人
死者数 : 6人

(2020年5月5日 10時32分時点)
情報元: Coronavirus COVID-19 Global Cases by the Center for Systems Science and Engineering (CSSE) at Johns Hopkins University (JHU)

 
 

台湾での主なコロナウイルス対策・政策の状況

台湾での主なコロナウイルス対策・政策の状況:ソーシャルディスタンシング

■4月22日 コンビニ設置機器でマスク予約販売を開始
保険証番号と照合し、30秒ほどで予約が完了する仕組みを展開。マスク購入に列を作る状況を解消。

■4月12日 台北で自動販売機でのマスク販売を開始
保険証番号と照合し、過剰な買い占めができない仕組みをなっている。

■4月6日 連休(4/2~5)に旅行した人への自宅待機の要請
台湾のお盆にあたる連休期間に国内旅行者が増加したことに伴い、政府は旅行者に対して強制力のない自宅隔離の要請を実施。

■4月1日〜 公共交通機関でのマスク着用
台北のMRT、バス、タクシーなどの乗り物に乗る際には、マスクを着用しなければ、乗車利用できない(拒否される)こととなった。
もし着用せずに乗車した場合、15,000元の罰則金を支払うこととなる。

■4月1日〜 人と人の距離を1メートル以上離して会話などの交流をする
海外他国でも挙がっている対策として、人と人との距離を保つことで感染予防をする「Social Distancing」の実施。

■3月18日 台湾人以外の台湾への入境を原則禁止することを発表
公務やビジネス上の特殊なケースなどを除外し、原則として海外の国から台湾への入国ができないこととなった。(3月19日から適用)

■2月2日 2月11日からの春節休み開けの学校始業日を2週間延期
その後、日本政府が突如の休校を要請した2日前の2月25日に、台湾の学校は予定通り開校。

 
 

台湾現地のコロナウイルス対策状況・現地の様子

 

2020年4月22日 台湾・防疫大作戦!コンビニでマスク予約が30秒で可能に!

新型コロナウイルス対策として、健康保険証を保持していれば、マスクの購入予約が可能となりました。(別途送料として7元が必要。)
下記で現地ファミリーマートのファミポートの機器での操作方法を紹介します。

 
■機器の操作・予約の開始
まず「防疫大作戦」のボタンを押し、右側の予約ボタンを押し(左側のボタンは受取り)、受取りルールの確認ボタンを押します。

 
■保険証・本人情報の入力
次に保険証カードを機器に差込み、確認ボタンを押し、電話番号を入力します。

 
■プリントアウト・支払い
予約明細の内容を確認し、プリントアウトし、支払をして完了です。

後でメッセージをスマートフォンに受信したら、同コンビニで受取りができます。(2週間毎に9枚のマスクを購入可能)

このようにITの仕組みを上手く整備することで、少し前までは薬局などに1時間ほど並んでマスクを購入していたのが、わずか30秒ほどの手続きで済むようになりました。

 

2020年4月19日 台湾・海軍で21人の集団的な感染を確認

海軍の艦隊に所属する兵士と実習生の21人が集団的にコロナウイルスに感染しました。

感染者が乗っていた3隻の軍艦には、700人以上が乗船しており、台湾当局は乗組員全員の検査を実施し、
下船後に接触したとみられる2,000人以上に対して、健康状態に留意するよう呼びかけています。

 

2020年4月8日 新スケジュールでのマスク予約販売の開始

現在台湾では、2週間毎にマスクを9枚(大人サイズ)、もしくは10枚(子供サイズ)、保険証番号と照合して国民が予約・購入できるようになっています。

※4月24日現在は、子供用サイズのマスクは、子供自身の保険証照合でしか購入できないようになっています。
大人が子供用マスクを優先に購入したため、品薄状態となったため。

■今回のマスク販売スケジュール
・予約:4/8~4/10
・支払:4/11~4/13
・受取:4/16~4/29

 
マスク予約・販売・受取りについての政府からのLINE通知メッセージと、予約アプリ画面。

 

2020年4月6日 連休に伴う国内旅行者増加への政府・企業・個人の反応

台湾では今年4月2日〜5日に渡り、祖先のお墓参りの習慣がある、台湾のお盆の連休期間でした。
コロナウイルスの状況下にも関わらず、例年のように主に国内旅行をする国民が多くなりました。

それに対して政府は、感染増加を危惧して旅行をした人は自宅で自主的に隔離することを要請しました。(強制力なし。)

また、政府主導で要請を発するだけではなく、例えば銀行などの一部企業は4月5日(日)の夜の時点で、連休明けは在宅勤務や無給休暇を促している所もあります。

そのような政府・企業からの要請に対して国民は、
「寧ろ会社を休めて良かった!」
「え!給料はでないの!?」
「コロナウイルスに感染するかもしれないし、しょうがないか・・」
など、様々な意見が出ています。

どこの国とも同じように、「自分はコロナウイルスには感染しない」というような考えを持っている人もいるようです。

 
 

2020年4月2日 台北市内のデパート・ショッピング施設

台湾・台北のショッピング施設の入り口での検温(4月2日)

デパートなどの施設に入る前には、全ての入り口で体温を測られ、アルコール消毒液で手を消毒して、ようやく入店できます。
通常の台北の状況と異なり、本日から連休であるのに、人通り・買い物客が少なめである。

 
 

2020年4月2日 台北市内の長距離バス乗り場

台湾・台北の長距離バスのりば:1メートルの距離を保つためのマーク(4月2日)

台北からの長距離バスの乗り場では、床に人と人との距離を保つための目印となる、シールが貼られている。
乗客はこのルールを遵守し、列をなしてバスを待つ。

 
 

2020年4月2日 マスクの販売/配布の計画

台湾・4月2日・マスクの配布情報:今後の予定2

日本でも何かと話題になっているマスクについては、4/9以降、国民それぞれ、14日毎に9枚のマスクが買える体制が既に固められている。
また、配布方法としては、日本政府のように郵送ではなく、薬局での受け取りや、事前にオンライン予約することで、コンビニ店でも受取れるとのこと。

予約・受取りの際には、個人が特定できる電話番号と健康保険証が必要であり、過剰に受取ることが発生しないようになっている。

 
■スマホアプリからのマスクの予約

 
■ファミリーマートのファミポートでの受取り処理

 
 

2020年4月1日 閑散とした台北101の観光地

コロナウイルスの影響で閑散とした台北101

いつもは多くの観光客や地元民で賑わう、台北101のタワーと周辺の観光エリア。
この日は人もまばらで閑散としている。

 
 

2020年4月1日 人気飲食店も、連休前だが通常より空席が目立つ

台湾・4月1日・飲食店入り口での体温計測

有名な台北の鍋のお店は、通常大抵は満席になるくらいに混んでいるが、この日は連休前であるにも関わらず、夜8時半時点で半分ほどの空席が目立った。
店内に入るには、まずアルコール消毒液で手を消毒し、体温計測が求められる。

 
 

2020年4月1日 公共交通機関でのマスク着用のルール適用

台湾・4月1日・公共交通機関でのマスク着用

この日から更に台湾ではコロナウイルス感染の予防対策として、公共交通機関の利用の際にマスク着用をルール化。
このようにマスクを着用しない場合、公共交通機関の利用が止められてしまう。

改札にはスタッフが配置され、乗客のチェックを行う。
また、もし着用せずに乗車した場合は、15,000元の罰則金を支払うこととなる。

現地の一部の人は、写真のようなゴーグルも身につけており、目にゴミなどが入り、それを手で触れてしまい感染につながることへの対策をしているとのこと。

 
 

この記事のライター

当Culturizeのサイトを運営する旅行好きです。
普段はSEO・デジタルマーケティングの個人事業主と日本文化PR事業 JapanizeのNPO法人を運営。
東京の青梅生まれ、学生時代アメリカ留学、浅草・新宿・西荻窪などを転々と住み、現在は台湾出身の妻と保護猫(ハチワレ)と横浜で生活。将来は台湾へ移住予定。

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