はじめに
私は世界一周を2回経験しました。1回目はひとりで10ヶ月、2回目はふたりで新婚旅行として1年1ヶ月。
準備から帰国まで安心で安全な旅を計画し、無事に帰国することができました。これまでの経験から、世界一周するにあたっての事前準備と持ち物についてわかりやすくご紹介させていただきます。
■目次 1. 世界一周・出発までの準備期間と大まかな実施事項 2. 世界一周ルート決めと準備 3. 旅行予算の計算と準備/実際に使った金額 - 航空券 - ホテル - パスポート(作成/更新) - ビザ(日本で取得/旅先で取得) - 海外旅行保険 - 予防接種 - 海外転出届 - 携帯電話の解約/契約変更 - 国際免許証の発行 - 歯科検診・通院 4. 世界一周に便利でおすすめの持ち物 - 薄い小さく畳めるダウン(ユニクロのダウンのようなもの) - ストール - 靴・スニーカー - スリッパもしくはサンダル - 靴下 - バックパック・スーツケース - 財布・チェーン - 寝具(寝袋など) - タオル - 南京錠・ナンバーロック - クレジットカード・キャッシュカード - 薬・予防薬 - 女性特有の準備/持ち物 - 証明写真(ビザ・申請書類用) - ノートパソコン - スマートフォン・タブレット - 充電器・モバイルバッテリー - SIMカード/WIFI
世界一周・出発までの準備期間と大まかな実施事項
長ければ長いほど余裕を持って準備することができます。大まかな実施事項としましては、まずは近親者や友人への報告、会社勤めであれば退職や休職、学生なら休学の手続きを始めます。
そして出発日を確定させることにより、その日から逆算して具体的な準備を進めることができます。私の場合、会社には1ヶ月前に退職する旨を伝えましたが、引き継ぎ、新たな人材の採用、決算前の処理などの問題から3ヶ月延長となりました。
個人的には延長した分給与はもらえますし、退職日を決めたことにより、出発の航空券も予約することができました。人事部にも相談することにより、退職金、有給休暇の消化、確定拠出年金の解約、労働組合の離脱、年金、住民税、所得税の処理など、社内のことや今後のことについてしっかりと解決していきました。
それ以降は時間が掛かりそうなものから準備を始めました。大きくは、必要な荷物の選定、大まかな情報収集、予防接種、海外旅行保険となります。詳細は下記にてご確認いただけましたらと思います。
世界一周ルート決めと準備
自分が行きたい国、やりたいことをリストアップすることから始めましょう。そうすることで自ずとルートが決まってきます。
そして、そこから様々な考えが出てきて悩むかもしれませんが、優先順位を考えて無理のないプランを立てましょう。
たとえば、西回りにして冬の時期に出発し夏を追いかけることにより、寒さを最小限に抑え流ことができ服装の荷物も少なくなり、最後にアジア方面となるので費用や心理的な面で緊張を和らげることができる。
逆に春夏頃に出発し東回りにしてアジアで旅を慣らすことにより、冬の寒く孤独なヨーロッパを避けながらアフリカや南米の雄大さを満喫する。
また、世界各地のイベントの時期を考慮してそれに合わせた柔軟なルートを考える。このように自分だけの世界一周ルートを模索しましょう。
私の場合、中南米の優先順位が高かったため、西回りで夏を追いかけるルートにしました。中南米とヨーロッパの物価も高いイメージがありましたので、物価水準に慣れて最後にアジアなら金銭的にも大丈夫なのではという考えもありました。
2回目は逆に東回りで周りました。世界一周するには何をどのようにいつ準備すべきか、そしてどこから手を付けるべきかわからないと考えます。
以下、世界一周するにあたって必要な準備や荷物、そして私の経験からできるアドバイスやおすすめ情報を詳しくご紹介させていただきます。
旅行予算の計算と準備・実際に使った金額/世界一周前の準備事項
○航空券
世界一周航空券を使用する、自力で手配する2つの方法があります。前者はあらかじめ決めたルートに従っての移動となりますので精神的に楽です。
また、ルートや航空会社が所属するアライアンスにもよりますが、価格はエコノミーからファーストクラスで約40万~150万円となり、ヨーロッパ往復する価格とさほど変わらないため、うまく活用すればかなりお得になります。
私が出会った旅人の中には、世界一周航空券のビジネスクラスで優雅な飛行機移動を満喫している方が意外と多かったです。しかし、途中でのルート変更には航空会社に連絡して申請しなければならず、それが多くなるとかなり面倒になるかもしれません。
また、ある国からある国へは航空会社同士のラインがないため、ルートに組み込めないなど制限があります。期限も1年以内と決められています。後者は自分で1からルートを考えて手配していかなければなりません。
手間が掛かるかもしれませんが、自分だけのルートが作成できることから、旅人冥利に尽きると考えます。
様々な人に出会い、別の行きたい国が出てきたり、別のルートに考え直したりすることが出てくるかと思いますが、ある程度予想して航空券を手配しないと価格が割高になることがありますので、早めに手配することをおすすめします。
私の場合、柔軟に対応できるようにしたいと考え、自力で手配する方法を選択しました。最初の頃は世界一周航空券で周ろうと考え、世界一周堂という専門の会社に相談しましたが、ルールに縛られているような気になり、私には合わないと考えて辞めました。
自力で手配する場合、私は3つの航空券をまとめて販売しているサイトと航空会社のホームページを比較しながら、飛行機の安全ランキングも並行して確認して手配していました。
LCCでの手配の場合は、荷物の重量制限が厳しいことや、急なトラブルの対応の悪さ、チケットは必ず印刷しなければならない、など価格は安いですけどそれなりの対応ということがあります。
また、ネット決済では一方のクレジットカードは使用できないのに、もう一方のデビットカードでは決済できたということもあったため、カードは予備として2枚は用意しておいたほうが良いかもしれません。
以上のことから、自分に合ったルートや方法で納得した航空券の手配をしていただきますようお願いします。
■関連記事
航空券を安く買う7つのコツ。土曜・日曜日の予約はNG?
○ホテル
高級ホテル、一般的なホテル、安宿、ゲストハウス、Airbnbやカウチサーフィンの民泊サービスを利用する、そしてキャンプサイトや野宿などが考えられます。
また、事前に予約する、あるいは飛び込みで探す2つの方法があります。宿泊するにあたって共通していることは、必ず自分の目で確認するということです。納得した上で自分に合った予算や疲労も考慮して決めましょう。
私の場合、事前に予約をするタイプで主にBooking.comを利用し、安宿やゲストハウスに宿泊していました。理由としましては、飛び込みの場合も逆に値段が安くできたり、急なキャンセルで宿泊できるというメリットもあるのですが、バックパックを背負い、緊張と疲労での移動の中、何軒もの安宿やゲストハウスを探し、値段交渉と自分の目で確かめる作業は私には合わないと考えたからです。
また、1年以上も旅をするのであれば節約は必須となるため、安宿とゲストハウスを中心に宿泊しました。ふたりの旅のときは、節約はもちろんですが、たまに一般的なホテルにも宿泊しました。私ひとりならともかく、妻のことを考えると少しでも良い宿泊先を探していました。
以上のことから、予算と疲労を十分に考慮し、快適な滞在を実現していただきたいです。
○パスポート(作成/更新)
5年物なら11,000円、10年物であれば16,000円となります。世界一周に向けて準備をしなければならない中、パスポートは速やかに取得しておきましょう。なぜなら、さまざまな場面でパスポート情報が必要となってくるためです。
世界一周となると通常の旅行より訪問国が増えると考えられます。また、私は念のためパスポートのページを増刷していきましたが、結果的に必要なかったです。
理由としましては、私が長期滞在沈没型バックパッカーであったため、訪問国が少なかったからです。世界190カ国以上をできるだけ訪問し、かなりの長期間の旅で出入国を繰り返し、ビザが必要な国にも多く訪れる可能性があるのであれば、増刷を考えて良いかもしれません。
1冊につき1度だけ増刷ができ、増やすページ数は40ページ、値段は2,500円となります。
以上のことから、パスポートを持っていない方は速やかに取得し、増刷は余程の訪問予定国がない限り、必要はないと考えます。
○ビザ(日本で取得/旅先で取得)
事前に訪問予定があるビザが必要な国については、各国大使館やインターネットで取得しておきましょう。また、旅の途中でも現地で取得することも可能です。
しかし、書類申請の複雑さ、現地職員の怠慢やルーズなお国柄、時間的に拘束されることが予想されますので注意しましょう。日本のパスポートは信用度が高いため、ビザが必要な国は限られてきます。
私が事前に取得したビザはアメリカ向けのESTAのみとなります。日本語版もあるためインターネットで簡単に取得できます。期間90日、カード決済、有効期間は1年、値段は14ドルです。
以上のことから、ビザが必要な国は事前に日本で取得できるものは日本で準備していくことをお勧めします。
○海外旅行保険
保険は必ず入りましょう。異国の地を長期に渡って周るわけですから何が起こるかわかりません。クレジットカードにも海外保険が付いているものもありますが、保険会社と内容をしっかりと確認して入ることをおすすめします。
私はK保険会社と契約しました。選択した理由は2つあります。まず海外旅行保険に特化して強いこと。さまざまな形で海外に行く顧客の条件に対して、多種多様なラインナップの中から最適な保険を提案していただけます。
私は1年以上は確実に海外にいること、初めての長期旅行ですのであらゆるトラブルに巻き込まれる可能性を想定し、ほぼ最高のものを選択しました。
期間1年、価格は約20万円、内容は傷害死亡後遺障害、治療救援費用、疾病死亡、賠償責任、携行品損害、航空機寄託手荷物、航空機遅延となります。
そして何よりも先方の対応が非常に早いのです。メールだけのやりとりでしたが、問い合わせに対して簡潔明瞭に応えていただき非常に助かりました。旅中で多くの日本人と出会いましたが、ほとんどの方が何かしらのトラブルに巻き込まれていました。
私は幸いにも何事もなかったのですが、これらの現状から保険は入っておくべきと考えます。
○予防接種
予防接種をする理由は2つあります。まず入国時に該当する予防接種の証明書を要求する国があるということ。そして海外で感染症にかからないようにするためです。
以上の理由から予防接種はやっておくべきと考えます。旅人の中には値段の安さからタイで予防接種をする人もいます。どの予防接種をやるべきかは、事前に訪問する国を調べて判断しましょう。
私の場合、柔軟にカバーできるようにと考え、以下の項目を選択しました。
A型肝炎 5,500円 B型肝炎 7,000円 破傷風 9,700円 狂犬病 40,500円(13,500円×3回) 日本脳炎 7,500円 陽チフスワクチン 7,600円 ダニ脳炎 23,800円(11,900円×2回) 黄熱病 17,680円 マラリア予防薬 1錠800円ほど
合計で約12万円以上掛かりました。予防接種は意外と費用が嵩みます。私よりさらに他の種類をやる方もいますし、もっと少ない方もいます。
あとはそれぞれの自己判断となります。旅中は幸い何事もなく、マラリア予防薬も使用しないで済みました。ただ万一に備えて予防接種はやっておくべきと考えます。
○海外転出届
世界一周はおそらく長期になる方が多いと考えられますので、海外転出届は提出しましょう。申請書類、本人確認、そして印鑑が必要となります。
海外転出届を提出することは住民票を抜くこととなり、非居住者となって日本国民の義務も一時的になくなります。
以下、3つ確認しておくべきことがあります。
・まず住民税を支払わなくて良い。
1月1日時点で日本に居住しているか否かで支払い義務が変わってきます。1月1日から翌年1月1日まで居住地が1年以上国内でない場合に該当します。
・そして年金を支払わなくても良い。
ただし、将来貰える額は減額されます。帰国後に転入届を提出し、過去に遡って年金を支払うこともできます。
・さいごに、健康保険を支払わなくても良い。
非居住者となって海外にいるわけですから意味はありません。
私ももちろん海外転出届は提出しました。
帰国後に転入届を提出する際に、どこの国から転入するのかを記入する際、世界一周していましたので特定の国ではないのでどうすべきか確認したところ、最終訪問国で良いとのことでしたので、アメリカ合衆国と記入したのを覚えています。
以上のことから、長期的な世界一周となる場合は、海外転出届は提出しましょう。
○携帯電話の解約/契約変更
解約もしくは契約変更すべきと考えます。長期間海外にいることを考えると、月々の支払いはもったいないのではないかと。
また、海外では日本よりもwifi環境も整っており、SIMフリーのスマートフォンで現地のSIMを利用することもできるからです。
私も携帯電話は解約していきました。解約のタイミングについては、旅の準備で何かと必要に迫られましたので、出発間際にしました。
○国際免許証の発行
海外で車やバイクを乗る可能性があれば取得しておきましょう。
必要なものはパスポート、免許証、証明写真、印鑑、そして手数料は2,400円となります。
有効期限は1年間ですので、使用する際に期限切れにならないように注意しましょう。
私は以下の場所で利用しました。
マレーシアのペナン島 原付バイク ギリシャのザキントス島 原付バイク アイスランド 車 イースター島 車と原付バイク アメリカ西海岸 車
基本的には国際免許証の提示を求められますが、マレーシアのペナン島では国際免許証の提示は要求されなかった記憶があります。
また、イースター島ではミッションの車を借りましたが、事前に運転できるかを確認されました。世界的にも昨今のミッション離れの傾向があるせいかもしれません。
このように、海外で運転するのであれば国際免証の取得はもちろんのことですが、運転技術も錆びないように日々磨いておいたほうが良いかもしれません。
○歯科検診・通院
不安であれば行っておくべきと考えます。海外保険があるからといっても、海外は歯医者だけでなく医療費は高額です。
逆にボリビアのラパス周辺では歯医者が多く、安価で意外と悪くないため、インプラントやホワイトニングを考える旅人もいました。
私は歯の検診や治療はやりませんでした。最悪歯に何らかの症状が出た場合は、口コミは地元の方に聞いて情報収集した上で治療しましょう。
世界一周に便利でおすすめの持ち物
○薄い小さく畳めるダウン(ユニクロのダウンのようなもの)
寒暖差が激しい国や冷暖房が効きすぎる国では1着あれば重宝できます。
また、小さくまとめることもできますので、荷物のパッキングも簡単です。
○ストール
衛生面が気になるところでの使用に便利です。枕、ベンチ、膝掛け、風除け、砂漠での砂よけ、ピクニックなど多方面で活躍します。
○靴・スニーカー
さまざまな悪路や登山に対応できることを考えて、登山靴をベースに履いていました。耐久性、軽さ、汚れや撥水に強いものが理想ではないでしょうか。
ただ通常の靴と比較して重いのがネックとなります。荷物に余裕があれば通常時に使用できるスニーカーなどが1足あれば良いのではないでしょうか。
○スリッパもしくはサンダル
ビーチやシャワー、飛行機内や宿泊先で足を楽にできたり、衛生面が気になるところで活用できます。
安物は意外と壊れやすいのである程度耐久性があるものが望まれます。私も旅中に2回は履き潰してしまいました。
○靴下
長いもの、短いもの、厚手のものを3種類用意しました。最悪現地でも買えますのでそこまで気を配ることはありませんが、厚手のものは機能性があるものを選択すべきと考えます。
冬の寒い季節や朝晩の登山は本当に足から冷え込んできますので、機能性を謳った登山用の靴下がおすすめです。
エベレストがあるネパールでは登山の聖地として多くの登山家やハイカーが多いため、多くの防寒具が販売されています。
ネパールの物価の安さ、紛い物も多いですが現地で購入するなら十分だと考えます。
○バックパック・スーツケース
私は60Lのバックパックを使用していました。妻はバックパックのように背負うことができ、スーツケースのように引き歩くことができる80Lのものを使用していました。
長期間旅をする場合、必然的に荷物の量は多くなってきます。緊張や疲労、寒暖差や気候の条件が厳しい状況の中、荷物を背負い続けることは正直しんどいです。スーツケースのように引き歩く場合でも、引く力も意外と労力を使いますし、石畳や坂道、水はけが悪く転がせない地域では無力となってしまいます。
どちらを選択しても移動は疲れることが考えられますので、自分に合うものを選択しましょう。また、レインカバーは買っておきましょう。
雨避けだけでなく、特にバス移動する際に砂、埃、泥まみれの中に放り込まれたり、天井に括り付けられたりと過酷な状況から少しでも守ることができます。
そしてサブバックには絶対に盗まれてはいけないものを入れておきましょう。これだけは肌身離さず持ち歩くものですから、念のためファスナー同士で鍵もかけれるようにしておきましょう。
私は基本的にバックパックは何かしらの不具合で紛失してしまうものと割り切っていました。ロストバゲージは誰にいつ起こるか予測できないものです。
しかし、サブバックに貴重品など入れておくことで、買い足せることができ、旅を途中で中断することなくやり直しができます。実際運良く紛失はなかったのですが、サブバックに貴重品や絶対紛失したくないものを入れることは重要だと考えます。
○財布・チェーン
私はチェーン(ゴムのようなものでOK)を付けてポケットに入る大きさの袋のようなものを使用していました。高額な現金やカードは持ち歩かず、毎日必要分だけ入れていました。
いろいろな財布を試しましたがこのスタイルが自分には合っていました。何よりチェーンを通すことができる入れ物でポケットに入るものが良かったのです。
○寝具(寝袋など)
寝袋はあった方が良いと考えます。宿泊先によっては寒い時期でも毛布がない、暖房設備が悪い、衛生面も悪く南京虫が出るなどが実際にありましたので、寝袋で自分の身を守りましょう。
また、移動中にどうしても夜遅くに到着となり、それ以降の移動が困難な場合、駅や空港で寝袋を使用し夜を明かす事態も出てくる可能性があリます。妻は枕にも上にストールをひいて寝ていました。
○タオル
速乾性のあるものが良いと考えます。
旅先で洗濯はできますが、乾かす場所が限られている、ドミトリーの場合部屋干しでもスペースがない、など問題がありますので、速乾性があり小さくまとめられるものをおすすめします。
○南京錠・ナンバーロック
私はナンバーロック式のものを5個使用していました。バックパック、サブバック、貴重品入れ2つ、そしてワイヤー付きとなります。
要するに自分が大事なもの、絶対盗まれてはいけないものには鍵をかけるようにしていました。
ワイヤー付きのナンバーロックの使用については、バックパックやサブバックとその部屋にある重い備品やベッドに括り付けていました。
これはどこの宿泊先でも実践していました。自分なりの予防となり安心して外出できました。
○クレジットカード・キャッシュカード
(海外旅行保険付き、おすすめのクレジットカード例: エポスカード)
海外はカード払いが日本より浸透しています。高額な商品の買い物、インターネット上での決済、現金がない場合など便利です。
また、買い物以外にも海外保険が付いていたり、空港のラウンジを使用できたりするものもあります。
しかし、スキミングやATMでのトラブルに巻き込まれる可能性もありますので注意しましょう。私はクレジットカード1枚、キャッシュカード2枚で旅をし、幸いにもトラブルはなかったです。
しかし、クレジットカードはもう1枚予備で作っておいた方が良かったのではと考えます。やはり1枚だけでは不測の事態に対応できず、その時点で旅の終了となっていたかもしれないためです。
○薬・予防薬
念のため自分の不安なところを補えるものは用意しておきましょう。私は総合用の風邪薬とマラリア予防の薬だけを持って行きました。
少し少ないかもしれません。高山病用の薬は持っていけば良かったと思います。
現に私は東チベットとボリビアで高山病にやられて寝込んでしまいました。標高が高いところへの移動は、自分の身体を十分に高地に順応させなければなりません。到着した日は大丈夫でも、次の日から頭痛に悩まされます。お腹を壊すことも高山病の症状となります。
また、正露丸や酔い止めは使用しないに関わらず、持っているだけで安心となるかもしれません。
○女性特有の準備/持ち物
化粧品や生理用品はやはり日本製のものが良いとのことで、旅先で日本製を見つけては購入していました。
○証明写真(ビザ・申請書類用)
私は念のため5枚ほど持って行きました。理由としましては、現地でビザの申請や延長、その他書類申請などに必要となるかもしれないと考えたからです。
結局一度も使用しないまま帰国しましたが、持っていて損はないと考えます。
○ノートパソコン
ブログや仕事で文章を使用する場合は1台必要であると考えます。私はスマートフォンよりもノートパソコンの方が調べやすかったので1台持って行きました。
また、スマートフォンよりも容量が大きく、更に外付けハードディスクを使用することにより、写真、動画、そして書類などのバックアップ設備としても使用できます。
○スマートフォン・タブレット
これができたことで旅のやり方が変わったと言っても良いのではないでしょうか。スマートフォンの便利勝手の良さから多くの旅人が生まれたと考えます。情報収集、位置情報を使用して現在地が把握できる、インターネットで決済ができる、家族や友人と海外にいながら手軽に連絡ができる、カメラや動画も撮れるなど多種多様に渡ります。
私はiPhone1台とそれ以前に使用していたスマートフォン1台、そしてiPod touchを持って行きました。スマートフォンの予備1台もしくはノートパソコンどちらかは予備として持っていた方が賢明です。
iPod touchはインターネットは使用できますが、位置情報機能はありませんので注意しておきましょう。
○充電器・モバイルバッテリー
予備を含めて準備しましょう。特にドミトリーなどでは充電できる箇所が限られており、同じタイプのものがあって盗まれたり、長旅の移動で充電器のコードが壊れたりする可能性があります。
私はiPhoneの充電器を2つ持って行きましたが、1つは壊れて使用不可となり、現地で購入することとなりました。充電器のコードが壊れないようにカバーできるものを持っていけば良かったと思いました。
妻はモバイルバッテリーを使用していました。長距離バス移動で充電設備がない場合はかなり助かります。また、変圧器は世界共通のものが1つあれば便利です。
○SIMカード/WIFI
インターネットはSIMカードは使用せず、ホテルなどのwifi環境のみで使用していました。
頻繁に使用することもなく、日常では位置情報とカメラ機能のみでの使用であったためです。
もし現地でその場でインターネットで調べ物をする場合は、空港の到着フロアの専門ショップで売られている、SIMカードを利用することをおすすめします。
例えばアジアの台湾、タイ、インドネシアなどであれば、1週間のネット利用料が1,000円〜2,000円くらいが相場です。
旅行先や旅のスタイル、予算にもよると思いますが、ネットが必要そうな際は是非検討してみましょう。
さいごに
全体で掛かった費用としましては、ひとり旅のときは約150万円、ふたり旅では400万円ほどだったと思います。
節約するところは節約し、使うところは使っていました。無理はせず余裕を持って行動することを意識していたため、安全や疲労はお金で解決していました。
私は旅をするにあたって常に意識していることがあります。それは無事に帰国するということです。あたりまえと思われるかもしれませんが、意外とみなさん出来ていないのです。
長期間の旅となりますと、何かしらトラブルや困難に遭遇します。これらをいかに避けながら楽しい旅ができるかが重要です。
妻と新婚旅行で世界一周した際はひとりのときよりも意識して行動していました。それらを意識しつつも、誰よりも自由で自分が思うように旅は出来たと自負しています。
以上のことから、これから世界一周する方には、自分が海外に長期間行くということは、何を意識しなければならないかということを考え、準備していただけたらと思います。