聖ポール天主堂跡の周辺の世界遺産
聖ポール天主堂跡
(大三巴牌坊, Ruínas da Antiga Catedral de São Paulo)
聖ポール天主堂跡はマカオで一番の観光地です。アジア最大の教会およびアジアで最初の西洋式の大学として誕生しました。
3度の火事で焼け落ちてしまい、現在はファサードと呼ばれる石の彫刻だけが残っています。
この彫刻は日本人キリシタンの職人が手掛けたものと言われており、東西文化の融合を感じられる大変珍しいモチーフを数多く見ることができます。
世界で唯一、繁体字の刻まれた教会です。
■世界遺産/観光地の場所・行き方
セナド広場から徒歩10分ほどの距離にあります。
■マカオの世界遺産情報 ・場所/地図(Googleマップ): 聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊, Ruínas da Antiga Catedral de São Paulo) ・入場料: 無料 ・開館時間 - 天主教芸術博物館: 9:00~18:00(最終入館は17:30。火曜14時以降休館、祝祭日は開館) - 天主堂跡: 9:00~18:00(最終入館は17:30) ・公式/関連サイト: マカオ世界文化遺産・教会 聖ポール天主堂跡(マカオ政府観光局)
イエズス会紀念広場
(耶穌會紀念廣場, Largo da Companhia de Jesus)
イエズス会紀念広場は、聖ポール天主堂跡の階段下にある広場です。イエズス会がマカオに与えた功績を称えて、この名前がつきました。
ここには男女の像があります。男性がポルトガル、女性が中国、女性が手に持っている蓮の花がマカオを表しています。
二人を円が囲んでおりそこに鶴が飛んでいる意匠は、永遠に続く東西の友好を表したものです。
■世界遺産/観光地の場所・行き方
聖ポール天主堂跡の長い階段下にあり、記念撮影にも最適のスポットです。聖ポール天主堂跡から徒歩1分ほどです。
■マカオの世界遺産情報 ・場所/地図(Googleマップ): イエズス会紀念広場(耶穌會紀念廣場, Largo da Companhia de Jesus) ・入場料: 無料
モンテの砦
モンテの砦はかつての要塞で、イエズス会の神父によって運営されていました。聖ポール天主堂跡を始めとするキリスト教関連の複合施設の一角を成す、大切な役割を担っていました。
砦の頂上は対岸の中国まで見えるほど眺めが良く、360度のパノラマを楽しめます。大砲台のレプリカが残っており、グランドリスボアと大砲台を背に記念撮影をするのが定番です。
■世界遺産/観光地の場所・行き方
聖ポール天主堂跡のすぐ隣です。歩いて上れば10分弱、マカオ博物館のエスカレーターを利用すれば4~5分で頂上です。(博物館はマカオの祝日以外の月曜休館)
■マカオの世界遺産情報 ・場所/地図(Googleマップ): モンテの砦(大炮台, Fortaleza do Monte) ・入場料: 無料 ・開館時間 - 砦と庭園: 7:00~19:00 - マカオ博物館: 10:00~18:00(最終入館 17:30、 月曜休館、祝祭日は開館) ・公式/関連サイト: マカオ世界文化遺産・要塞 モンテの砦(マカオ政府観光局)
ナーチャ廟
(哪吒廟, Templo de Na Tcha, junto às Ruínas de São Paulo)
ナーチャ廟は道教の神様ナーチャを祀っています。子どもの姿で武芸の達人という、強くて可愛い人気の神様です。
ここは世界で唯一、教会の真横に建てられたお寺です。東西文化の交差する、マカオらしい宗教観が垣間見える建物です。
1888年に建てられました。このあたりで疫病が流行った際、ナーチャ様が村人の夢枕に立ちお告げを告げたそうです。
村人が言われた通りにするとぴたりと病気が治ったことから、このお寺が建立されました。
■世界遺産/観光地の場所・行き方
聖ポール天主堂跡のすぐ脇、歩いて1分の場所にあります。
■マカオの世界遺産情報 ・場所/地図(Googleマップ): ナーチャ廟(哪吒廟, Templo de Na Tcha, junto às Ruínas de São Paulo) ・入場料: 無料 ・開館時間 - ナーチャ廟: 8:00~17:00 - ナーチャ資料展示室: 10:00~18:00(最終入館は17:30;水曜休館、祝祭日は開館) ・公式/関連サイト: マカオ世界文化遺産・寺院 ナーチャ廟(マカオ政府観光局)
旧城壁
(舊城牆遺址, Troço das Antigas Muralhas de Defesa)
旧城壁は土砂やワラ、カキの貝殻などを混ぜて固めた「シュウナンボー」という独特の素材でできています。これは年月が経つにつれ強固になるという特徴があります。
ポルトガル人はマカオで日本と中国の中継貿易を行い大儲けしました。これがヨーロッパに伝わり、オランダやスペインが何度もマカオへ攻めてきました。
ポルトガル人は外敵から身を守るために城壁を築き、その内側で暮らしていました。その名残が一部現在でも残っているものです。
■世界遺産/観光地の場所・行き方
聖ポール天主堂跡の裏手に徒歩1分の場所、ナーチャ廟の隣にあります。
■マカオの世界遺産情報 ・場所/地図(Googleマップ): 旧城壁(舊城牆遺址, Troço das Antigas Muralhas de Defesa) ・入場料: 無料 ・公式/関連サイト: マカオ世界文化遺産 旧城壁(マカオ政府観光局)
聖アントニオ教会
(聖安多尼教堂, 花王堂, Igreja de Santo António)
聖アントニオ教会はマカオで最も古い教会のひとつです。結婚と忘れ物の神様とされる、ポルトガル・リスボン出身の聖人、「聖アントニオ」を祀っています。
ここではよく結婚式が挙げられることから、「花王堂」という別名でも親しまれています。
深夜台風で海抜の低い地域が冠水した際、高台にあるこの教会が燃えて目印となり人々を水没から救ったと言い伝えられています。
■世界遺産/観光地の場所・行き方
聖ポール天主堂跡から歩いて7~8分です。ナーチャ廟と旧城壁のある坂を下り、道なりに北上したところにあります。
■マカオの世界遺産情報 ・場所/地図(Googleマップ): 聖アントニオ教会(聖安多尼教堂, 花王堂, Igreja de Santo António) ・入場料:無料 ・開館時間: 9:00~17:30 ・公式/関連サイト: マカオ世界文化遺産・教会 聖アントニオ教会(マカオ政府観光局)
カモンエス広場
(白鴿巢前地, 賈梅士前地, Praça de Luís de Camões)
カモンエス広場は小さな広場ですが、いつも地元の年配の方がくつろいでいるのを見かけます。
カモンエス公園とカーザ庭園やプロテスタント墓地といった、西洋人の生活の中心にありながら中国人の憩いの場となっていることから、東西文化の交流地点という観点で世界遺産に登録されました。
「カモンエス」はポルトガルの有名な詩人の名前です。「ウズ・ルジアダス」という船乗りの慕情を描いた詩が有名で、公園には詩の内容をモチーフにした石畳があります。
■世界遺産/観光地の場所・行き方
聖アントニオ教会から1分ほど、道を渡ってすぐの場所です。カーザ庭園とプロテスタント墓地に隣接しています。聖ポール天主堂跡からは10分弱です。
■マカオの世界遺産情報 ・場所/地図(Googleマップ): カモンエス広場(白鴿巢前地, 賈梅士前地, Praça de Luís de Camões) ・入場料: 無料
カーザ庭園
カーザ庭園はポルトガルの豪商「マヌエル・ペレイラ」の邸宅でした。隣接するカモンエス公園は、庭として造園されたものです。
後に自宅部分がイギリス東インド会社に貸し出されました。現在は「東方基金会」という財団の事務所になっています。
ピンク色の可愛らしい建物で、記念撮影にも最適です。内部では写真展などのイベントも度々開かれています。
■世界遺産/観光地の場所・行き方
カモンエス公園とプロテスタント墓地の間にあります。聖ポール天主堂跡から10分弱の場所です。
■マカオの世界遺産情報 ・場所/地図(Googleマップ): カーザ庭園(東方基金會會址, Casa Garden) ・入場料: 無料 ・開館時間 - ギャラリー: 9:30~18:00(土日祝祭日は休館) - 庭園: 9:30~18:00 ・公式/関連サイト: マカオ世界文化遺産 カーザ庭園(マカオ政府観光局)
プロテスタント墓地
(舊基督教墳場, Cemitério Protestante)
プロテスタント墓地は、マカオの世界遺産で唯一のプロテスタント関連施設です。ポルトガル人の多くはカトリックを信仰しているので、プロテスタントはマカオでは異教扱いでした。
ここにある礼拝堂は、ロンドンから派遣された中国最初のプロテスタント宣教師「ロバート・モリソン」にちなんで「モリソン礼拝堂」と呼ばれています。
彼の功績は聖書を中国語に翻訳し、中英辞典を出版したことです。
■世界遺産/観光地の場所・行き方
カーザ庭園に隣接しています。聖ポール天主堂跡から10分弱のところにあります。
■マカオの世界遺産情報 ・場所/地図(Googleマップ): プロテスタント墓地(舊基督教墳場, Cemitério Protestante) ・入場料: 無料 ・開館時間: 8:30~17:30 ・公式/関連サイト: マカオ世界文化遺産 プロテスタント墓地(マカオ政府観光局)