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【2023年 マカオの花火】国際花火コンテスト&各種花火の鑑賞方法をマカオ在住ガイドが解説

東洋と西洋の交差する町、マカオ。
ロマンチックなポルトガル風の街並みに加えて、カジノ世界一のエネルギーあふれる熱気と、マカオには見どころがたくさんあります。
発展の真っただ中にあるマカオならではの活気も魅力の一つです。

マカオでは毎年「国際花火コンテスト」が行われており、世界中から花火職人が集まるイベントと高い評価を得ています。2020-2022年はコロナの影響で未開催でしたが、2023年は開催が決定されました!

また、その他にも旧暦のお正月である「春節」や大みそかの「カウントダウン」など、マカオでは花火とイベントを楽しむことができます。

このページでは、マカオで一年を通して行われるいくつもの花火イベントについて、ベストな鑑賞方法・時間・場所などを、マカオ在住ツアーガイドがご案内します。

マカオ国際花火コンテストとは?

マカオ国際花火コンテスト

マカオ国際花火コンテストとは、9月第1週から10月1日の中国の建国記念日「国慶節」まで、毎週土曜日もしくは日曜日に行われる花火のイベントです。
世界中の花火師を招待して、各国の特色ある花火を一晩に二カ国ずつ見比べることができます。

大変国際色豊かで興味深いこのコンテストは、2019年で第30回を迎え、その後コロナの影響もあり開催されませんでしたが、2023年9月・10月に第31回が開催決定されました!
昨年は大型台風「ハト」による52年ぶりの大きな被害を考慮して大会が自粛されたので、今年の花火コンテストを楽しみにしている地元の人も多いです。

マカオタワーのふもとの海が打ち上げ会場になっており、マカオ内の多くの場所から華やかな花火を見ることができます。
マカオタワー周辺は人が多く混雑が予想されますので、スリには気を付けてください。

■「マカオ国際花火コンテスト」公式ページ
 - マカオ国際花火コンテスト(マカオ観光局)
 - Macao International Fireworks Display Contest(MACAO GOVERNMENT TOURISM OFFICE)

2023年 マカオ国際花火コンテストの時間スケジュール・出場国

開催時間は第一回が午後9時からと、第二回が9時40分の1日に2回実施されます。
一回の花火ディスプレイは15分程度で、途中に20~30分のインターバルがあります。休憩用に飲み物などあるといいでしょう。

開催日時間企業・団体
2023/9月9日(土)21時00分オーストラリアCardile International Fireworks Pty Ltd
21時40分スイスLa Pirotecnica SAGL
2023/9月16日(土)21時00分オーストリアAutcom GmbH div Steyrfire Feuerwerke
21時40分ロシアPyrotechnics Yards of Peterhof
2023/9月23日(土)21時00分フィリピンLF Fireworks Inc
21時40分日本丸玉屋小勝煙火店
2023/10月1日(日)21時00分中国Hunan Celebration Fireworks Group Company Ltd
21時40分ポルトガルMacedos Pirotecnia, Lda
2023/10月7日(土)21時00分イギリスMLE Pyrotechnics Limited
21時40分ドイツPotsdamer Feuerwerk Vertriebs GMbH
参照:マカオ国際花火コンテスト公式サイト

マカオの花火の鑑賞方法・場所

①立ち見での花火鑑賞

一般的な花火大会と同じく、マカオの花火コンテストも立って見る人が一番多いでしょう。マカオタワーが見えるところならどこからでも見えるので、多くの場所から鑑賞できます。

マカオ半島側なら、南湾湖周辺がおすすめです。「リスボアホテル」前ロータリー付近、「ウィンホテル」から「マンダリンオリエンタルホテル」まで広がる南湾湖沿いの遊歩道、「ニューヤオハン」裏手から「マカオタワー」までと、多くのスポットから鑑賞できます。

マカオ半島南のタイパ島側からも花火を鑑賞できます。「海洋大馬路」からは海沿いに開けていますのでよく見えます。ベストショットを撮ろうと準備をするカメラマンも多いエリアです。

海に向かって正面の車道沿いは、観光用には整備されていないので足元に気を付けましょう。サイクリングコースになっている「東亞運大馬路」は、海からほんの少し離れますが車が通らず眼前が大きく開けています。

②ホテルからの花火鑑賞(客室・バー)

マカオタワーがよく見えるホテルから鑑賞するのもおすすめです。
眺めの良いバーで有名なマカオ半島の「マンダリンオリエンタルホテル」2階の「Vida Rica」や、タイパ島の「アルティラホテル」38階の「38ラウンジ」からは美味しいお酒を楽しみながら、美しい花火を眺めることが出来ます。
ただし、どちらも混雑必至ですので、予約は必須です。

のんびりとホテルのお部屋から鑑賞するというプランもおすすめです。花火鑑賞特別プランを出しているホテルもあります。

マカオタワーがよく見えるホテルは、前述の「マンダリンオリエンタルホテル」「アルティラホテル」のほか、マカオタワーの正面にある小高い丘に位置する「リビエラホテル」があります。

③マカオタワーからの花火鑑賞(レストラン、展望台、スカイウォーク)

やはり王道はなんといっても一番間近な「マカオタワー」から鑑賞することです。

マカオタワーの1階にあるポルトガル料理レストラン「トロンバ・リージャ」では海を目の前にしたテラスでBBQのブッフェディナーを開催しています。このテラスでは生バンドの演奏も行われます。

4階の「カフェオン4」、60階の「360°カフェ」でもディナーブッフェが楽しめます。座席に限りがありますので、花火の一番近くで食事を楽しみながら鑑賞したい場合は予約した方が確実です。

また、マカオタワーの展望台から、迫力の花火を鑑賞することもできます。
58階、61階の「展望デッキ」はもちろん、61階展望デッキの外に出るアトラクション「スカイウォーク」も開催しています。思い出に残る花火鑑賞体験になること間違いなしです。

④オープントップバスツアーでの花火鑑賞

「オープントップバス」に乗って花火を鑑賞できるツアーもあります。
混雑に悩まされず座って見られますので、年配の方やお子さんと一緒でも安心です。花火だけではなく、迫力あるマカオの夜景も一緒に堪能できます。

マカオフェリーターミナルから出発して、リスボア周辺の夜景を鑑賞した後マカオタワーで第一回の花火を鑑賞し、橋を渡ってコタイ地区の夜景を楽しみ、ベネチアンホテルで解散するという45分ほどのコースです。
案内は英語または中国語のみです。

マカオの年越し・カウントダウンの花火

①マカオ半島で行われる花火

マカオでは毎年大みそか、新年が明けたときにもお祝いの花火が鑑賞できます。マカオ半島側では、国際花火コンテストと同じく「マカオタワー」近くの海から打ち上げられます。

マカオタワー前の広場には大きなステージが組まれ、香港やマカオの歌手などが登場して盛り上がるカウントダウンのイベントが行われます。

マカオタワー隣の西湾湖側の遊歩道には露店も出ます。入場規制が敷かれる人出の多いイベントですので、スリなどのトラブルに巻き込まれないよう注意しましょう。

■鑑賞方法・場所・時間

花火は新年の明けた12時に打ち上げられます。打ち上げ時間は10~15分程度ですので、見逃さないように準備しておきましょう。
マカオタワーの見えるところならどこからでも見えますが、近くであるほど迫力の花火鑑賞ができます。

帰りは混雑しますので、バスやタクシーはつかまらない可能性があります。
12月とはいえマカオはそれほど寒くなりませんし、ニューヤオハンまで南湾湖沿いに一本道で30分程度ですので、新年の抱負などおしゃべりしながら歩くのもおすすめです

②コタイ地区で行われる花火

コタイ地区では、「ベネチアンホテル」やコタイストリップの南に位置する「パリジャンホテル」のエッフェル塔から、花火が打ち上がるのを楽しむことができます。

小規模ながらエッフェル塔から花火が上がるという派手な演出や、ラスベガス仕込みの華やかな花火でカジノの町マカオならではのお正月を楽しむことができます。

カウントダウンイベントはほかの場所でも行われますが、花火を鑑賞するならベネチアンホテルやパリジャンホテルの近くまで来るのがおすすめです。

■鑑賞方法・場所・時間

花火は新年が明けた瞬間、12時に上がります。5分程で終わってしまうので、見逃さないように万全の準備で臨みましょう。

「サンズコタイセントラル」からはコタイストリップを横切る空中通路があります。ここから外に出てベネチアンとパリジャンを眺めることもできるので、おすすめです。

それぞれのホテルの前まで行けば迫力の花火が見られますが、1時間ほど前から入場規制が敷かれますので、必ず目の前で見たい場合は早めに場所取りをすることをおすすめします。

マカオの旧正月の花火

①パレードとフィナーレの花火

マカオのお正月本番は旧正月、春節です。春節の「祝賀パレード」でも花火が上がります。パレードでは、マカオらしく縁起の良いライオンダンスやドラゴンダンスも見られます。

春節3日目の夜に、マカオとポルトガル、中国や日本を始めとしたアジアやヨーロッパの各国からパフォーマーを招待して、旧暦の新年を祝うパレードが開催されます。

お祝いムードたっぷりのパレードのフィナーレには、マカオタワー近くの海から花火が上がり新年の到来を祝います。

鑑賞方法・場所・時間

パレードは夜8時に「マカオ科学館」のある広場から始まり、「MGM」のある海沿いの道を通り「マカオタワー」前の広場までの3㎞を、2時間かけて練り歩きます。

コース上に特設観覧席が用意されているほか、通り沿いやスタート・ゴールの広場周辺から観覧することができます。

花火は午後9時45分からの15分間です。マカオタワーの見えるところならどこからでも見ることが出来ますが、特に南湾湖周辺からがおすすめです。

②個人で花火を楽しむ: 爆竹と打ち上げ花火

マカオでは、春節をお祝いする花火や爆竹の特設会場が作られます。ここで多くの人が花火や爆竹を楽しみます。

中国本土は爆竹を禁止している地域が多いため、マカオまでやってくる観光客も多く、景気良く打ち上げられる花火を間近で楽しむことができます。

特設会場はマカオ半島側では「マカオタワー」横、タイパ島では橋を渡ってすぐの「リージェンシー・アート・ホテル」近くにあり、赤い囲いが目立つのですぐに分かります。

旧暦の大みそかのお昼12時に開店し、深夜1時閉店、翌日からは朝10時から深夜12時まで営業しています。旧暦のお正月5日目までの6日間、マカオらしいお正月の風物詩を見ることができます。

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この記事のライター
椿

マカオ在住10年のツアーガイドです。目覚ましい発展を遂げるマカオの魅力と素顔、目まぐるしく変わるマカオの最新情報をお伝えします。好きなのは旅のわくわく感と、3D映画を劇場で観ること。好きな中国茶は菊花茶。

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