海外旅行の楽しみは何といってもご飯ではないでしょうか!
美味しい料理ももちろんですが、その国や地域に実際に行かないと味わえない空気感や雰囲気も一緒に味わえるので、格別なんです。
ホーチミンの本場の味を味わいたいといったら、やっぱり屋台に限ると思います!今回は私が個人的に食べないと損すると思っているお気に入りの味をご紹介します。
■目次 1. ホーチミンの屋台の場所 2. 旅行者におすすめの屋台の場所は? 3. 屋台グルメの平均的な値段は? 4. ホーチミンの街歩きには欠かせない屋台! 5. 屋台に入る時のポイントは? 6. 実際に屋台に入って見つけたベトナムグルメ 7. ホーチミンの屋台によくある風景 8. ホーチミンの屋台での注意点 9. ホーチミンの屋台って衛生は大丈夫なの?
ホーチミンの屋台の場所
ホーチミン市内はどこに行っても屋台を見かけます。朝ごはんや昼ごはん、夕食の時間代になると、道端に屋台が現れます。
特に夕食の時間帯は、道によっては屋台で道が塞がっているんじゃないかと思うほどに溢れかえっている場所もあるのです。
そんなに屋台が多いのは、ホーチミンの市民は屋台文化だから…!家でご飯を作るというより、朝、昼、夜と外で食べる、もしくは持ち帰って家で食べるようです。
大勢いるホーチミン市民の胃袋を満たすべく、屋台は所狭しと店を出しているのです。
ホーチミンってあんまり屋台ないよね…っていう声を聞いたことがあります。
確かに日本人旅行客が泊まるようなベンタイン市場周辺は屋台があまり出ていないような気がしますが…ホーチミン市民の、生活の場になっている場所は、今でもたくさんの屋台が出ています。
本場の屋台を見てみたいという人は、観光客が集まる場所から少し外れてみるといいですよ。
旅行者におすすめの屋台の場所は?
屋台の本当の楽しみ方は、道を歩きながら、人が大勢いる屋台を見つけて、気になったら飛び込んでみることです。
地元の人が集まる屋台は、美味しく、リーズナブルな値段であることが多いからです。
でも「ツアー出回っていて自分たちで勝手な行動はできない」「初めてのホーチミン旅行だし、いきなり歩き回る勇気はちょっとない…」っていう人もいますよね。
そんな人におすすめなのがベンタイン市場の近くにある「ストリートフードマーケット」です。
大きなアーケードにお店がぎっしり!入り口近くにはテーブルと椅子が並べられ、フードコートのようになっています。
ストリートフードマーケットでは、ベトナムのローカルフードを食べられます。レストランで食べるのに比べ、ローカルに近いので、屋台気分を少しでも味わいたい人におすすめです。
グループで入ったとしてもそれぞれ、自分が気になる食べ物を、オーダーできるというメリットもあります。
がっつり食べたい人も、ちょこっとだけ小腹を満たしたい人もおすすめです。
屋台グルメの平均的な値段は?
もちろん、お店によって少しの変動はありますが、麺類やご飯にお惣菜を乗っけて食べるタイプの屋台だと100~200円(2万~4万ドンくらい)もあれば食事ができます。
豚肉の料理(コムタム)などはそれより少し高く、300~600円(6万~13万ドンくらい)ほどです。
※1円=約220ドン (2020年5月時点)
ホーチミンの街歩きには欠かせない屋台!
唐突ですが、私と夫は街歩きが大好き!ホーチミンに行った時もブラブラ思いつくままに、気になる小道に入ったり…お店をのぞいたり…自由気ままに街歩きを楽しみます。
そんな中でも特に楽しみにしているのは、屋台に入ることです。私たちが街歩きをするときや、屋台で食べる時のポリシーは「決めない!」
歩きながら「ここ良さそうだな〜」って思ったところに入ってみて、お店の人と少し話て「ここで食べたい!」って思ったお店で食べています。
屋台に入る時のポイントは?
ここ良さそうだな〜って思うポイントの一つは、ローカルが食べていること。ローカルはとっても素直!美味しいお店に人は集まってきますし、まずいお店だと人はいません。ローカルが沢山来ていることは、美味しいということなんです。
しかも、常連客みたいな感じのローカルが、オーナーと話しながら楽しそうに食べている姿を見ると「このお店はローカルがくつろげる雰囲気のお店なんだ」と安心します。
そんなお店にちょっと近づいて、オーナーに微笑みかけてみて、笑顔が帰ってきたり、優しい眼差しが向けられた時には「ここにしよう!」って即決します。反対に、微笑みかけてもわざとに無視したり、怒ったような表情で、何かを言われた時にはその店はやめます。
短期間のホーチミン滞在…やっぱり嫌な思いはしたくありませんもんね…。
実際に屋台に入って見つけたベトナムグルメ
■名前はわからないけど麺類
街をブラブラ歩いていると…美味しそうな麺類のお店を発見!早速中を覗いてみます。
男性客が何人か入って食べています。食べているものをチラッと見ると何だか美味しそうです。
30代くらいの男性がお店を切り盛りしている様子…。「いいかな?」って聞くと笑顔で「もちろんだよ!」と答えてくれたので早速ここに入ることにします。
屋台といっても、外にテーブルと椅子があるだけではなく、小さなお店の中にもテーブルと椅子が並べられていました(ホーチミン にはこんなタイプの屋台もあります)。
歩き回って疲れたので、店の中で食事ができるのを待つことにしました。
待つこと5分…美味しそうな麺が…。でもスープじゃない…。ベトナムと言ったらフォーでしょ!と勝手にイメージしていたのですが、フォー以外の麺のメニューの種類が豊富なんです。
スパイシーと、酸味がうまく混じり合った麺類でした。
■豚の焼肉(コムタム)
別の時に入ったお店は、豚肉の焼き肉(コムタム)のお店でした。お店の人が豚を炭火であぶっている煙の匂いが、あまりにも美味しそうで食欲をそそられてしまったのです。
大勢のローカルがテーブルを囲んでいて、一つだけ開いていた席に座り、しばらく待っていると料理が出てきました。
ご飯に肉がどんと乗っかり、隅っこの方に野菜がちょこっとついている…というとても豪快な料理です。
豚肉を一口食べて「大感動!」タレに漬け込んだ肉を焼くのですが、とても柔らかく、味もよく染み込んでいます。がっつり食べたい時にぴったりです。
ベトナムの醤油と砂糖を合わせたのかな〜という感じの甘辛いタレですが、どうやら店によって「秘伝のタレ」がありそうな気がします。
コムタムの味の違いを求めて街歩きをするのも楽しそうですね。
■ベトナムコーヒー
ちょっと疲れた時におすすめなのがこれ!ベトナムコーヒーです。
ホーチミンはどこに行ってもベトナムコーヒーのカフェがあるので、探す必要もなく便利です。
独特の香ばしいコンデンスミルクの相性が抜群で、程よい甘さが歩いた疲れを吹き飛ばしてくれます。
普段はコーヒーを飲まない夫ですが、ベトナムにきた時だけはベトナムコーヒーを好んでオーダーするほどの気に入りよう!
ベトナムコーヒーは、コーヒー好きの人だけでなく、いろんな人の心を虜にするパワーがあるようです。
■フォー
ベトナムにきたらベトナムフォーでしょう!っていう人も多いのではないでしょうか。
ベトナム人もベトナムフォーは大好きで、フォーの屋台も見かけます。鶏肉バージョンのホーガーや牛肉入りのフォーボーなどがあり、具によって味が少し違うので飽きません。
鶏肉のフォーはさっぱりしているので、旅行の疲れがで始めた時や前の日に食べすぎて胃もたれしちゃった…っというときにもぴったりです。
一緒に添えられている野菜をたっぷり入れて食べるのがおすすめ!ライムや、テーブルに置かれているお酢、チリなどを加えると、味が変わって楽しいです。
■ボンホーフエ
ベトナムでフォーと同じくらい見かけるのがこちら!ボンホーフエという名前のスープ麺です。
私たちの滞在していたホテルの近くには、ボンホーフエがあり、おばちゃんが店を切り盛りしていました。お店には大きな肉の塊や、ハム類などが並べられていて、みんなそれぞれ、好みに合わせてヌードルに入れる具を注文しているようです。
私も見様見真似で、気になった具材を指差し注文します。おばちゃんはベトナム語しか話せないのですが、どう見ても外国人にしか見えない私たちを優しく歓迎してくれました。
そして、注文したボンホーフエが出てきました!
平たいフォーに比べ、ボンホーフエの麺は丸く、コシがあります。優しい味のフォーに比べスパイシーで、よりしっかりとした味のスープです。
中には肉や練り物がたっぷり入っているので、がっつり系の感じがしました。辛さも一緒になって、食べ応えがありました。
特にスパイシーな料理が好きな人は是非食べてみたください。フォーとまた違った美味しさが楽しめるのでおすすめです。
■バインミー
夜に楽しみにしていることとは…バインミーを食べること!
バインミーとはベトナム式サンドイッチのことですが、とっても美味しいだけじゃなくて、屋台によって味が違いますし、値段も大きくてボリュームたっぷりです。
屋台だと1~1万2000ドン(すごく豪華な具だと2万ドンのことも)と激安なので、ベトナムコーヒーと一緒にランチにするのもおすすめです。
私たちは、夜に空いている屋台でバインミーとビールを買って、宿泊先の部屋で食べるのが楽しみです。
バインミーを作ってもらっている間に、お店の人と何かとコミュニケーションが取れるのも楽しいですよ。
ホーチミンの屋台によくある風景
ホーチミンの屋台はプラスチック製のテーブルにプラスチック生の椅子が並べられているだけという簡単なものです。
日本でお風呂に置かれているプラスチック椅子とよく似たサイズの椅子が並べられ、小さな椅子に大人が座って食べている光景も珍しくありません。
そしてその周りを子供がちょろちょろ走り回る…お店を開いているお母さんに連れてこられた子供たちです。
このテーブルが、御飯時のテーブルになると一気に埋まって人が賑わいます。
初めはちょっと抵抗があるかもしれませんが、ローカルと混ざって低い椅子に座って食べるのもなかなか楽しい体験になります。
テーブルの上には、お酢、チリ、砂糖、ライムなどが置かれていて、自由に使えるようになっています。
ライムを絞るとより爽やかになり味が途中で変わります。ローカルの地理や調味料を試してみるのも楽しいですよ。
ホーチミンの屋台での注意点
屋台のテーブルに置かれているものを使うのは基本的に無料ですが、開けていないおしぼりを開けて手を拭くと課金されることがあります。
課金されたくなければ、自分でウェットティッシュを持って行くなどの対策ができるでしょう。
また、コップに入れたお水を出してくれたり、テーブルに置かれた水を、セルフサービスで飲むのは自由です。
テーブルに置かれている水ではなく、ミネラルウォーターやそのほかジュースなどを飲む時は課金されます。
ホーチミンの屋台って衛生は大丈夫なの?
「ホーチミンの屋台って衛生上は大丈夫なの」ってよく聞かれますが、私自信は屋台でお腹を壊したことはありません。
手袋をちゃんとしていたり、新鮮な材料を使っていたり…とむしろ安全な気がします(あくまで個人的な感想ですが)。
ホーチミンの人気の屋台は、回転が速いので、比較的フレッシュな食材をいつも置いてあるイメージで、屋台によっては、アルコールスプレーを使って、消毒している店まであるんです。
反対にいつも人がこない屋台の食材は、食材の回転も悪く鮮度が落ちる可能性がないとはいいきれません。特にハエが飛び交っているような屋台も避けた方がいいと思います。
心配な人は、整腸剤などを日本から持参するのもおすすめです。
ローカルに人気の屋台
ホーチミンの屋台はとても美味しいのはもちろんですが、屋台に立ち寄り、椅子に座ると、地元の人と同じ目線で景色を見ることができます。
地元の人が見ている角度から行き交うバイクの様子や、人が話している様子、中には喧嘩が始まる様子まで…。
「地元の人は子供を店に連れてきて、店で子育てしながら働いてるんだな〜」とか「お客さんは店に子供がいてもいたずらされても全く気にせず、むしろ親戚の子供のような感覚で、お店の子供を可愛がるんだな〜」とか「この常連さんはお店を家と思っているな」など…ローカルの生活と屋台が一体化している様子を垣間見ることができるんです。
このようにホーチミンらしさ、ホーチミンの人柄に触れることができるいい機会だと思います。そんな経験ができるので街歩きをしたり、屋台を覗いたりすることは楽しいのです。