マラッカは私自身大好きな街で、頻繁に訪れています。
マラッカはマレーシアの中でも歴史のある街です。
マレーシアがポルトガルやオランダ、イギリスの植民地時代だった頃、それぞれの国が拠点にしていた街で、貿易の中心地でした。
今は、貿易の規模ではシンガポールに抜かれてしまいましたが、植民地時代に建てられたヨーロッパ風の建物が、今でも残り、世界遺産として登録されています。
その建物は、今では雑貨店やレストラン、カフェ店として改装され、観光客の人気スポットとして生まれ変わりました。
今回は、そんなマラッカの世界遺産やおすすめの町並み・お店、お土産品までご紹介します。
■目次 1. マラッカの世界遺産おすすめスポットは旧市街地! 2. マラッカで食べてもらいたいローカルフード! 3. マラッカでおすすめのお土産とは? 4. マラッカのおすすめの飲食店は? 5. 日本からマラッカへの行き方は?
マラッカの世界遺産おすすめスポットは旧市街地!
マラッカの世界遺産で私が個人的におすすめする観光方法は、マラッカ旧市街です。
旧市街地は、「マレーシアを代表とする世界遺産で観光地!」と言っても過言でないほどに、歴史的にも観光的にも重要な場所です。
植民地時代の建物が並んでいるのですが、古いものは17世紀にまでさかのぼります!
建物のほとんどは、1階がお店、2階は住居となっているタイプのもので、ショップハウスと言われるそうです。
独特の色使い、レトロな雰囲気が漂うタイル、ヨーロッパとアジアの文化が混ざった独特な建物のデザイン…など、全てが興味深く何度行っても楽しめます。
建物マニア、歴史マニアだけでなく、かわいい雑貨が好きな人や、レトロが好きな人など、いろいろな人が満足できるのではないでしょうか?
そんな世界遺産のおすすめの楽しみ方は、ジョンカーストリートとマラッカ川の散歩、旧市街をぶらぶら街歩きをすることです。
■ジョンカーストリート
まずはジョンカーストリートについて紹介します!
ジョンカーストリートはマラッカの世界遺産になっている中心にある通りです。
通りと言っても大通りではなく、車が二台ギリギリ通れるほどの幅で、両側に古い建物が並んでいます(これももちろん世界遺産!)。
いつもは比較的静かなこの通りが一気に賑やかになる日があるんです。
それは週末!「ジョンカーストリート」と言う名前の、夜市が開かれます。
夜市では、店の前に屋台が並び、B級グルメやお土産の雑貨類など、お店がひしめき、とても賑やかです。
観光客も「ジョンカーストリート」を目指してマラッカ観光を計画している人が多いようで、待ってましたとばかりに人が賑わいます。
屋台の裏では建物のお店が通常通り回転しているのですから、通りはゴチャゴチャ状態!
気になったグルメをつまみ食いしながら、歩いて回るのはとてもワクワクして楽しいのです。
せっかくマラッカに行くのなら「絶対!」と言っても過言ではないほどに、夜市が開かれるタイミングで観光を楽しむことをおすすめします。
■川沿いの散歩
マラッカの旧市街(世界遺産になっている場所)の近くには運河が流れています。
昔は、貿易の運搬などのために活躍したのでしょうが、今は観光客に向けた川下りクルーズや、散歩道としての役目を果たしているのです。
川沿いすれすれまでレトロな建物が立ち並び、静かに流れる川は、どこか北海道の小樽運河とリンクしてしまうこともあります。
旧市街の通りは、昼間でも観光客で賑わうことが多いのですが、川沿いは比較的静か。
ゆっくりと散歩したり、写真を撮ったりするのに最適です。
川の水自体は、それほど綺麗でなく、ゴミが浮いていることもあるのですが、ここは目をつぶるとして…。
写真に収めると、とてもレトロな写真に仕上がり、とてもいい記念写真が撮れます。
特に、「人混みの中を旅行するのに疲れた」という時は、ゆっくり散歩するといいですよ。
■ぶらぶら街歩き
マラッカで最もお勧めしたい観光方法は、ぶらぶらと街歩きすることです(もともと街歩きが大好きな私の独断と偏見がかなり入っているのですが)。
メイン通りを1つ外すと、人通りが比較的少なく静かな街並みになります。
そこでゆっくりと、歴史的な建物を見て回ることができるのです。
独特なデザインや色使いの建物があったり、時々建物に絵が描かれていたり…お店の床がとてつもなくかわいいタイル張りになっていたりと…。
ゆっくり歩き、1つずつ建物を丁寧に見ていると、いろいろな発見があります!
時にそんなお店を改装し、雑貨店やカフェショップを開いているところも多いのですが、特に、人通りが少ない場所では穴場スポットがあることが多いんです!
気になったお店にふらりと入ったら、素敵な雑貨やカフェを見つけることができるかもしれませんよ!
マラッカで食べてもらいたいローカルフード!
マラッカでは、昔から貿易の中心地で多くの外国人が住み、それらの人がマレーシアの現地の人と結婚したことから独特の文化が生まれました。
その中の1つがニョニャ料理です(ニョニャとは、外国商人とマレーシア人が結婚し生まれた子供が女の子だった場合の呼び方です)。
ニョニャ料理をプラナカン料理と言うこともあります(外国商人とマレーシア人が結婚し生まれてきた子孫全体のことをプラナカンと呼びます)。
プラナカン料理は、ヨーロッパ、マレーシア、中国、インドなどあらゆる要素が取り入れられた料理です。
ココナッツミルクを使うことが多いのも特徴と言えるでしょう。
■ポンテーチキン
鶏肉とじゃがいもを煮込んだ、ニョニャ風肉じゃがともいうべき料理です。
豪快にぶつ切りにした鶏肉とじゃがいもを甘辛く煮た料理で、まさに家庭的な味わいを楽しめます。
ご飯との相性も抜群!特に、出し汁をご飯にかけて食べるのがおすすめです!日本の肉じゃがが懐かしくなるほっこりした味わいを楽しめます。
旅行で「そろそろ日本食が恋しくなったな〜」、「あまりマレーシア料理が合わないみたい」と感じている方でも比較的なじみやすい味なのでおすすめです。
■マラッカラクサ
これなしにはマレーシアを語れない!というほどに有名なマレーシアフードであるラクサ!
このラクサもマラッカでは、ココナッツミルクをベースにマイルドな味わいになっています。
海鮮出しがしっかり効いた、ピリっと辛いラクサスープとココナッツミルクの相性抜群で、一度食べるとクセになる味です。
■クエ・パイティー
ニョニャ料理では前菜としてよく食べられています。
サクサクとした食感のタルトのようなものです。
切り干し大根を彷彿させる大根の甘煮や小海老などが入っていて、シャキシャキとした食感で、あっさりしているので、ぺろっと食べてしまえます。
見た目も可愛く、マラッカに来たら毎回と言っていいほどに食べるメニューです。
■チキンライスボール
チキンライスはマレーシアでも大人気のローカルフードです。
チキンの出汁などを入れて炊いたご飯に、チキンをのせ、特性のタレやチリソースをかけていただきます。
マラッカではご飯がボール型になっているチキンライスボールなるものがあるのです。
ちなみに、味は、普通のチキンライスとさほど変わりません。
「ボール型だからなんだ?」と言われると、それまでなのですが…。
マラッカでしか食べられないローカルフードなので、話のネタにはなるかもしれません。
マラッカでおすすめのお土産とは?
料理と同じく、衣装や、靴、食器に至るまで、プラナカンは独特な文化を持っています。
おかげでマレーシアの中でもマラッカでしか買えないものがたくさん!
マラッカに来たら、お土産におすすめのものを紹介します!
■ビーズの靴!
ニョニャたちは手先がとても器用だったらしく、繊細なビーズ編みの靴が有名です。
靴といってもミュールやサンダルのようなものが多く、花や鳥など自然をモチーフとしたカラフルで凝ったデザインをしています。
一つ一つ手で作られた靴はとても価値があり、人気のお土産です。
「服は挑戦しにくいけど、靴だったら帰国した時に使えそう!」というのも、理由の1つかもしれません。
独特の色使いがとても可愛く、本当に日本でも違和感なさそうなデザインもたくさんあるので、旅行の記念としておすすめです。
■サロン・ケバヤ
ニョニャの民族衣装です。
こちらはケバヤ(マレーシアの民族衣装)の要素を取り入れながらも、プラナカン文化独特の鮮やかな色使いが特徴です。
花をモチーフにした独特の色使いのものが多く、着ると、とても華やかになります。
マレーシアの暑い天気に合わせて、とても涼しい作りです。
■プラナカンの食器
靴や衣装と同じくプラナカンの食器もとても色鮮やか!
レトロチックで可愛い形のティーポットやカップ、お皿など、可愛い雑貨が好きな人たちにはたまらないデザインだと思います。
ニョニャ料理がいろいろな土地の食文化を取り入れたものだったためか、プラナカンの食器も、どの民族の食べ物にもマッチするデザインです。
日本に持って帰っても活躍する機会がありそうですが、飾るだけでも十分に可愛いです。
マラッカのおすすめの飲食店は?
マラッカに数あるお店の中でも、とくに個人的にお気に入りの、お店を独断と偏見で紹介します。
■Amy Heritage Nyonya Cuisine
このレストランでは、ニョニャ料理が食べられます。
お店はエアコンが効き、比較的リラックスした雰囲気です。
雑貨が飾られていて、比較的清潔なので、落ち着いた、楽しい雰囲気で食事ができると思います。
クエ・パイティーやポンテーチキンなど、代表的なニョニャ料理は食べられるので、是非試してみてください!
人気店なので、週末などは予約をして行くことをおすすめします。
・住所/Googleマップ:75 Jalan Melaka Raya 24 Taman Melaka Raya ・ウェブサイト:Amy Heritage Nyonya Cuisine(facebookページ)
■Jonker 88
このレストランは、ジョンカー通りにあり、レトロな建物を改装して作られています。
レトロな雰囲気を味わいながら食事ができるカフェです。
おすすめのメニューが、マラッカラクサ!。
ココナッツミルクの風味が効いてピリッと辛い、独特のラクサスープが絶品で、行列ができるほどなんです。
私も一度友達に連れてきてもらって以来、この店のファンになってしまいました。
チェンドルも一緒にオーダーできるのですが、ココナッツミルクパウダーとココナッツシュガーがたっぷりかかったチェンドルは絶品です!
辛いラクサを食べた後に、甘いかき氷のデザートは、たまりません!
・住所/Googleマップ:88, Jalan Hang Jebat, 75200 Melaka ・ウェブサイト:Jonker88(facebookページ)
日本からマラッカへの行き方は?
日本からマラッカへの行き方は首都クアラルンプールを経由して行くことです。
クアラルンプールからマラッカは車で2,3時間程しか離れていないので比較的簡単に移動できます。
おすすめの方法は長距離バスの移動です。
クアラルンプール空港からマラッカまでの直通長距離バスが出ています。
TBS高速バスターミナルという大きなバスターミナルからだと、1日に何本もマラッカ行きのバスがありますので、KL観光を楽しんだ後でマラッカに行くのもいいでしょう。
街並みなどを眺めながら行けるので、楽しい経験になるというメリットもあります。