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【トルコ・イスタンブールの治安】治安が悪いって本当? 観光地・ホテルなどの治安/体験談と外務省の注意情報を紹介

【2018年 トルコ・イスタンブールの治安】治安が悪いって本当? 観光地・ホテルなどの治安/体験談と外務省の注意情報を紹介 トルコ旅行・観光

ギリシャ、ローマの時代から数千年にわたって栄え続けてきたトルコ最大の都市イスタンブールには、オスマン帝国時代の栄華の面影はもちろん、ビザンツ帝国時代の世界遺産も数多く残っています。

新市街には洗練された都会の空気が漂っており、様々な側面をもつイスタンブールは世界中からのたくさんの旅行者を魅了し続けています。

しかしその一方で、近年ではテロが起きたり、旅行者を狙う犯罪被害も少なくはありません。
最近のイスタンブールの治安はどうなのか、犯罪被害に巻き込まれないためにはどういった点に気をつけて旅行すればいいのか、詳しくご紹介します。

 

■目次: トルコ・イスタンブールの治安

1. トルコ・イスタンブールの外務省注意情報と体験談
 - イスタンブールの治安状況・外務省の危険度レベル
 - イスタンブールのテロ発生状況・危険性
 - イスタンブールにおける日本人を狙った詐欺・犯罪の危険性について

2. トルコ・イスタンブールの観光における治安状況と体験談
 - イスタンブールの観光地の治安状況・危険性・注意事項
 - グランドバザール・エジプシャンバザールの治安状況・注意点
 - エミノニュの問屋街(エジプシャンバザール付近)の治安状況・注意点
 - ガラタ橋・エミノニュ港の治安状況・注意点
 - イスティクラル通りの治安状況・注意点
 - タクシム広場の治安状況・注意点
 - オルタキョイの治安状況・注意点
 - カドゥキョイの治安状況・注意点

3. イスタンブールのレストラン・カフェの治安状況・注意点

4. イスタンブールのホテル・宿泊施設の治安状況・注意点

5. イスタンブールの移動・交通機関の治安状況・注意点
 - タクシーの注意点・治安
 - トラム・地下鉄・バスの注意点・治安
 - アタテュルク国際空港の治安状況・注意点

 

1. トルコ・イスタンブールの外務省注意情報と体験談

イスタンブールの治安状況・外務省の危険度レベル

外務省の海外安全ホームページによれば、2019年7月現在、イスタンブールの危険度はレベル1となっています。
十分に注意さえしていれば、安全に旅行できる都市です。

しかし、2016年に起きたアタテュルク国際空港でのテロや、2017年には1月1日未明にナイトクラブでのテロは記憶に新しく、「トルコは危険」、「イスタンブールは危険」、という認識も完全には払拭できません。

また、テロ以外にも観光客を狙った詐欺、スリ、置き引きなどの犯罪も発生していますので、充分に注意して旅行する必要があります。

■外務省 海外安全ホームページ
>> トルコ(危険・スポット・広域情報)

 
 

イスタンブールのテロ発生状況・危険性

2016年6月28日に、イスタンブールのアタテュルク国際空港でテロが起きました。
ISILから入国したとみられる犯人を含む48人が死亡、238人が負傷する大事件となり、トルコ国内はもちろん全世界を震撼させました。

その後2016年11月には、ISILはトルコをジハード(聖戦)の場として攻撃を呼び掛け、2017年1月1日にはイスタンブールのナイトクラブで外国人や観光客をも巻き込むテロが発生しました。

筆者は同月にナイトクラブの近くのオルタキョイに行きましたが、大きな拳銃を持った地元当局が厳重に警戒をしており、写真撮影できる場所も限られていて、緊迫した雰囲気が立ち込めていました。

ISIL以外にも、反政府武装組織クルド党(PKK)は、2015年に政府との和平プロセスが崩壊して以来、テロ活動を再開し、2016年にはイスタンブールや首都アンカラなどの都市部においても警察や軍を狙ったテロが発生しました。

■外務省 海外安全ホームページ
>> トルコ(テロ・誘拐情勢)

 
 

イスタンブールにおける日本人を狙った詐欺・犯罪の危険性について

イスタンブールの旅行中は、他の国への海外旅行と同様に、スリや置き引きには十分に注意しなければいけません。
日本ではカフェやレストランに入って席をとっておくために荷物を置いておいたりしますが、すぐに取られてしまうので絶対に貴重品は肌身離さず持っておきましょう。

トラムや地下鉄などの満員電車でも(イスタンブールの交通機関はよく混みます)、知らない間にかばんから財布を抜き取られていた、ということがあります。

また、絨毯詐欺、タクシー詐欺にも要注意です。日本語でたくみに話しかけてきて仲良くなり、ごはんに連れて行ってくれたりちょっとした観光案内をしてくれたあとに絨毯屋さんに連れて行かれ、高額な絨毯を買うまで解放してくれない、という事件も起きています。

タクシーも、外国人相手だとわかれば、わざと遠回りしたり、前の人が乗ったぶんのメーターをそのままにして走行し、高額な請求をする、という手口もよくあります。

■外務省 海外安全ホームページ
>> トルコ(安全対策基礎データ)

 
 

2. トルコ・イスタンブールの観光における治安状況と体験談

イスタンブールの観光地の治安状況・危険性・注意事項

ブルー・モスクやアヤソフィア博物館、トプカプ宮殿など、イスタンブールの見どころが最も凝縮されているスルタンアフメット地区には、必ずと言っていいほど、ほとんどの旅行者が足を運びます。

それだけに、観光客を狙った犯罪者も多いのは確かです。筆者は実際には犯罪には巻き込まれませんでしたが、あやしいおじさんには何度か出くわしました。

アヤソフィアの近くで写真をとっていると「あなたの写真を撮ってあげる」と親しげに近寄って来て、断り続けてその場から立ち去っても、しばらく跡をつけてきて延々と話しかけられたことがあります。
親切心で助けてくれる人も実際にはいると思いますが、犯罪に巻き込まれてからでは遅いので、少しでもあやしいと思ったら関わらないようにしましょう。

この辺りでは「○○へ連れて行ってあげる」「おいしいレストランを教えてあげる」と容易に声をかけてくる人も多いので注意が必要です。

 
 

グランドバザール・エジプシャンバザールの治安状況・注意点

グランド・バザールとエジプシャン・バザールは屋根つきの市場になっています。そのため市場に入るには門から入る必要があり、その門ではセキュリティチェックが行われています。

治安当局が金属探知機のようなものをひとりひとりのかばんや体に沿わせてチェックし、問題がなければ市場に入ることができます。

バザールは地元の人や観光客でとても混みあっているので、買い物に夢中になっている間にかばんからパスポートや財布をとられるということがないように注意する必要があります。

また、向こうから声をかけてきて、人目につかない離れた絨毯屋に連れて行き、高額な絨毯を購入させる、など絨毯関係の犯罪もあるので、買う気がない場合は毅然とした態度で断りましょう。

 
 

エミノニュの問屋街(エジプシャンバザール付近)の治安状況・注意点

エジプシャン・バザールの近く、エミノニュの問屋街は観光客よりも地元の人が多いため、それほど犯罪被害は多くはありません。

しかしこの問屋街もバザールと同様に人でごった返していることが多いので、手荷物や貴重品には十分に注意して買い物する必要があります。

また、問屋街は迷路のようになっていて、細い小道に入ってしまうと方向感覚が鈍って全く知らない場所に出てしまう、人気のないところで迷ってしまう、ということがあります。

こういったところで一人になって犯罪に巻き込まれるととても危険なので、なるべく主要な通路沿いを歩くようにしましょう。

 
 

ガラタ橋・エミノニュ港の治安状況・注意点

旧市街と新市街を結ぶガラタ橋付近、そしてイスタンブールの交通の要所エミノニュ付近は非常に開けた空間で、犯罪のにおいはほとんどしません。

このあたりは名物サバサンドをはじめ、スィミットというゴマ付きのリング状のパンやトウモロコシ、焼き栗などの屋台が多く並んでいるため、立ち食いしながら対岸のガラタ塔の写真を撮ったり、と手荷物管理がおごそかになりがちです。

また、船に乗り降りする人がひっきりなしに行き交っているので、スリなどには十分に注意しましょう。

 
 

イスティクラル通りの治安状況・注意点

ノスタルジックなトラムが走る新市街のメインロード、イスティクラル通りはイスタンブールの観光名所のひとつです。

レストランやカフェ、ショッピングセンターや教会などが立ち並ぶ賑やかな通りで、普通に歩く分にはまったく問題ありません。

しかし、夜は少し注意が必要です。外国人観光客に「一緒に飲みに行こう」と誘われ、一緒に楽しく飲んでいると、数十万円相当の割り勘を請求された、という被害も出ているからです。
安易に知らない人について行くのはやめましょう。

 
 

タクシム広場の治安状況・注意点

タクシム広場には、近くにメトロM2線、フニキュレルのタクシム駅があり、新市街の交通の要所になっています。
広場の中心にはトルコ共和国建国を記念して建てられた「共和国のモニュメント」もあり、観光客や地元の人で賑わっています。

普段は特に気をつけることはありませんが、この広場ではときどきデモが行われたりすることがあります。
物珍しくて近寄ってみたくなりますが、万が一の暴動に巻き込まれないためにも、なるべく距離を置きましょう。

 
 

オルタキョイの治安状況・注意点

オルタキョイはイスタンブールの景勝地といわれるほど、ボスポラス海峡とモスク、そしてボスポラス大橋が成す景観が見事なエリアで、イスタンブールの若者や旅行者にも人気のエリアです。

オルタキョイには屋台のほかにも、おしゃれで少し高級なレストランやカフェが多くあります。
こういったお店ではクレジットカードが使えることが多いですが、支払いの際は必ず金額を確認しましょう。

観光客とわかると実際の金額より多めに請求されて、後日帰国してからキ気づく、ということもあるからです。

 
 

カドゥキョイの治安状況・注意点

アジア側の庶民の街、カドゥキョイは、ヨーロッパ側の旧市街を歩くときのように警戒して歩かなくてもいいくらい穏やかなエリアです。
ただし、カフェやレストランも多いので利用する際は置き引きなどに注意しましょう。

最近はアジア側の割安なホテルに宿泊する外国人観光客も増えてきたため、以前よりはカドゥキョイの観光地化が進んでいる感じもありますが、それでもヨーロッパ側に比べると心穏やかに過ごすことができる街です。

カドゥキョイは住宅地も多く、地元の人がかなり荒い運転で細い道を運転していることも多いので、事故に巻き込まれないように気をつける必要があります。

 
 

3. イスタンブールのレストラン・カフェの治安状況・注意点

フルサービスのレストランならまだ安全かもしれませんが、トルコにはロカンタという大衆食堂があります。

ロカンタでは、自分で席をとって、バイキングのように並んでいる料理を取りわけてもらい、注文した分だけお会計を済ませて、席に戻って食べる、というシステムです。

このとき、店内が混んでいるとどうしても先に自分の荷物などで席を取って、料理を注文しに行きたくなりますが、置き引きなどの被害が多く報告されていることを考えると、やめておいた方が無難です。

空いている時間に利用する、複数人で利用するときは誰かが必ず荷物を見張っておく、など、置き引き、ひったくりの被害に遭わないために注意しましょう。

 
 

4. イスタンブールのホテル・宿泊施設の治安状況・注意点

ホテルなどの宿泊施設は、予約するときに立地に注意しましょう。
イスタンブール旧市街では、アクサライ付近は治安があまりよくないことで有名です。ナイトクラブや街娼も多く、ホテルでは盗難被害も報告されています。

ホテルでは、金庫(セーフティボックス)を上手く利用して貴重品を管理しましょう。心配な時はパスポートはフロントに預けて、パスポートのコピーを常に持っておくというのも一つの手です。

ホテルのスタッフが客の荷物をひったくることも無きにしも非ずですが、スーツケースなどは外出する際は開けっぱなしにせず、鍵をかけておくなど、細かいことですが心がけておくと安心です。

 
 

5. イスタンブールの移動・交通機関の治安状況・注意点

タクシーの注意点・治安

イスタンブール現地の知り合いに「タクシーはなるべく乗らないで」と言われたことがあります。
それほど、タクシーにまつわる詐欺やぼったくりの被害が多いのです。

イスタンブールを走るタクシーは黄色で、車体には必ずタクシー番号が書かれています。
書かれていない場合はニセのタクシーの場合があるのでこの段階でも注意する必要があります。

メーターを前の人の分に上乗せする、遠回りして高額な請求をする、など被害が多く出ています。
なるべくトラムや地下鉄、バスなどの公共機関を利用することをおすすめしますが、どうしても利用したいときは、観光地で客待ちをしているようなタクシーだけは避けた方がいいでしょう。

 
 

トラム・地下鉄・バスの注意点・治安

トラムや地下鉄、バスは空いているときに乗るときは、日本で利用するのと同じ感覚で乗ることができます。
しかし、混雑時は日本での通勤ラッシュのように身動きできなくなるくらいギュウギュウになることもあります。

スリなどの被害に遭わないためにも、リュックや斜めがけのかばんなど、必ず両手で前で抱えておくほうが安全です。

また、治安とは関係ありませんが、トルコではお年寄りのかたや小さな子供を連れている人に快く席を譲るのがごく当り前で、優先座席などはないので、周囲に目を配って利用しましょう。

 
 

アタテュルク国際空港の治安状況・注意点

アタテュルク国際空港ではまず空港に入るまでにセキュリティーチェックがあります。
2016年の空港でのテロの影響もあって、より一層厳しくなりました。

荷物はX線検査にかけ、上着などは脱いでセキュリティーチェックを受けます。また、到着ゲートから出ると警備員が何人も立っている光景を目にします。
ゲートを出ると、タクシー乗り場、バス乗り場がすぐの所にあります。

色んな人が出入りするので、荷物には常に気を配っておく必要があります。
このあたりに立っているとタクシーの運転手が、「市内までタクシーで○○TL!」と乗車を促すように話しかけてくることがありますが、トラムと地下鉄で行った方が何倍も安いので、乗る気がないなら無視して大丈夫です。

空港は警備もしっかりしていて安心ですが、市内へ出る際のタクシーの高額な提案には注意する必要があるでしょう。

 
 
 
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