サテはマレーシアで愛されているご当地グルメです!
マレーシア人はもちろん、私自身もサテが大好きで、よく食べています。
今回はそんなマレーシアのサテについてご紹介します。
■目次 1. サテとはどんなグルメか? 2. サテの味は? 3. サテの種類 4. サテを食べる時に欠かせないものとは? 5. サテの作り方! 6. 東南アジア各国でもサテが食べられている! 7. 現地の屋台やレストランでのサテの値段相場 8. クアラルンプールでサテを食べるならカジャンがおすすめ! 9. 筆者おすすめのサテショップ!Satay Zul 10. Satay Zulがあるクアンタンについて
サテとはどんなグルメか?
「サテ」は、日本でいう焼き鳥のようなもので、鶏肉、牛肉、マトンなどの肉を特製のソースに漬け込んで炭火焼きにしたものです。
サテは大抵はフードコートなどの一角や屋台に店を構えています。
お店の前にはバーベキューコンロが置かれ、豪快に串焼きを焼いているので、「ここはサテショップだ!」とすぐに見分けがつきます。
サテのお店に行くと、あたり一面、煙で真っ白…。ものすごく煙たいのです。
日本なら周りのお店やお客さんから苦情が来そうなものですが、マレーシア人は煙たくても全く気にしていない様子…。
こんなところからもマレーシア人のおっとりして寛容な人柄を垣間見ることができます。
サテの味は?
それはともあれ…
サテはレモングラスやターメリックを使った特製のタレに漬け込んであるため、黄色をしています。
少し甘めの味付けであることが多いので、日本の塩味が効いた焼き鳥をイメージして食べた人は初めびっくりするようです。
「甘い焼き鳥ってほんとに美味しいの?」と心配になるかもしれませんが、大丈夫です!
ターメリックと、レモングラスの香りが絶妙で、まさにエスニック料理!といった味付になります。
特製ソースの味は、お店によって少しずつ違い、甘味の強いもの、甘さをあまり感じないものなどさまざまです。
サテの種類
焼き鳥に、塩、タレ、豚バラ、砂肝…と様々な種類があるように、サテにもいろいろな種類のものがあります。
サテの場合、全ての肉を同じ特製ソースに漬け込むので味自体は同じです。
「鶏肉、牛肉、マトン…」のように、肉の種類をオーダーします。
同じソースのはずなのに、肉の種類によって、食感、タレの染み込み具合、肉自体の味の違いの影響で、少しずつ味が変わるので不思議です。
■鶏肉(アヤム)
サテの一番定番と言えばやはり鳥でしょう!
リーズナブルな値段で食べられますし、宗教、民族の背景に関係なく、みんなが食べられるので「絶対にある!」と言っても過言ではありません。
私は、鶏肉のサテがメニューにないサテショップを今まで見たことがありません。
鶏肉のサテはアッサリしていて、クセがないので誰でも受け入れやすい味だと思います。
特に日本人は、焼き鳥で鶏肉を食べ慣れているので、馴染みやすいようです。
初めてサテを食べる人はぜひ、鶏肉から挑戦してみてください!
■牛肉(ダギン)
鶏肉と同じくらい人気の定番メニューは牛肉です!
と言っても…マレーシアの牛肉は、日本の牛肉と比べて噛みごたえがあり、肉自体の味がしっかりしているので、牛肉のサテもしっかりした噛みごたえがして、味もクセがあります。
日本の牛肉とちょっと違うので初めは違和感を感じるかもしれませんが、ハマった人には絶妙な味に感じるようです。
レモングラスが牛肉の臭みを上手に消してくれているので、逆に牛肉のクセがたまらなく美味しく感じます。
鶏肉と共にぜひチャレンジしてもらいたいサテの種類です!
■羊(マトン)
マトンもマレーシアのサテではよく見かける、人気メニューです(マトンとは羊の肉のことで、マレーシアではマトンカレーなど、マトン料理は定番です)。
お店で出てくるサテの見た目は、牛肉とほとんど変わりません。
食べるとマトンの方が弾力があり、味も濃厚です。
脂肪分も豊富なのか、噛むとジュ〜と肉汁(それとも油?)が滲み出てくるような感覚を感じる時もあります。
私は個人的にマトンのサテが一番好きで、おすすめです。
レモングラスやターメリックの特製ソースとマトン肉との相性がいいように感じます。
日本で売られているのはラム肉が主流、マトンはほとんど食べる機会がありません。
ラム肉に比べ、マトンの味の方がはっきりしていてクセがあると言われていますので、初めて食べる場合、鶏肉や、牛肉と一緒に頼み、食べすぎないようにした方がいいと思います。
■豚肉
中華系マレーシア人が経営しているサテショップに行くと、豚のサテを見かけることもあります。
マレー系の人が営んでいるお店では豚肉は出されません(イスラム教のため)。
マレー系のお店で「豚肉はないのですか?」と聞くと、店の人は挑発されたと勘違いして怒り出すかもしれませんので気をつけましょう。
■その他の肉のサテ
サテは本当にいろいろな種類があります。
定番ではありませんが場所によっては鹿肉、ウサギ、リスの肉のメニューまであるのです。
マレーシアのサテが気に入った場合、いろいろなメニューにチャレンジしてみると面白いですよ。
サテを食べる時に欠かせないものとは?
サテをオーダーすると必ずついてくるもの…それはピーナッツソースです。
甘いピーナッツソースをサテに浸けていただきます。
「え?焼き鳥に甘いソース?」とびっくりされるかもしれません。
それがなぜか甘いソースとサテとの相性があっていて、病みつきになる美味しさなのです。
もちろん、ピーナッツソースをつけなくても食べられますので、ソースをつけたり、つけなかったり、好みによって食べ分けるのもおすすめです。
■きゅうりと玉ねぎとクトゥパ
サテをオーダーした時に一緒にオーダーしたいのは、クトゥパです。
クトゥパとはもち米(もしくは米)をヤシの葉で巻いて茹でたもので、日本のお餅に近い食感がします。
マレーシアではクトゥパとサテは斬っても切り離せないセットで、絶対と言っても過言でないほどに一緒に食べられるんです!
クトゥパをオーダーすると必ずついてくるのが、きゅうりと玉ねぎ…。
ただのフレッシュな野菜を切っただけの、何の変哲もないのですが、サテの箸休め的な役割を果たしています。
ピーナッツソースにきゅうりや玉ねぎをディップして食べるのも意外と美味しくておすすめです。
■ビールが飲みたくなるけど…
「焼き鳥と言ったらビール!」
という人も多いのではないでしょうか?
マレーシアでサテを食べる時も「これはビールを一杯…」という気持ちになるのも無理はありません。
ただここで要注意!
マレー系のお店ではイスラム教の関係で、アルコールは一切出していないのです!
マレー系のサテショップで食べている場合アルコールをオーダーできませんし、持ち込みで飲むこともできません。
「どうしてもサテとビールを…」となった場合、中華系のサテショップに行くか(少ない)テイクアウトして、ホテルで楽しむようにしましょう。
サテの作り方!
マレーシアには、レモングラスやターメリックがたっぷり入った特製ソースのレトルトパックが売られています。
それを使うとサテを簡単に作れるのでおすすめです。
スーパーにも普通に売っているので、気に入ったら買って帰って日本で試してみるのもいいかもしれません。
例えばバーベキューの時にサテを焼くと、いつもと違ってエスニック風のバーベキューを楽しめます。
東南アジア各国でもサテが食べられている!
サテはマレーシアだけでなく、東南アジアでも食べられるんです。
ここではマレーシア以外の東南アジアでサテを食べることができる国について紹介します。
■シンガポール
シンガポールとマレーシアはもともと同じ国でした。
食文化は基本的に同じでマレー料理も食べられています。
よってマレーシアで食べられるのと同じような「サテ」も存在し、親しまれているのです。
シンガポールでも「サテ」という名前で呼ばれています。
■インドネシア
マレーシアの隣国インドネシアとマレーシアは言語、食文化、正装などの文化がよく似ています。
マレー系料理である「サテ」もインドネシア料理として食べられています。
マレーシアのサテとインドネシアのサテはほとんど変わりません。
■タイ
タイにもサテによく似ている日本風焼き鳥のようなものがあり、ガイヤーンという名前で呼ばれています。
シンガポールやインドネシアのサテがマレーシアのサテとほぼ同じであるのに対し、マレー料理であるサテとタイ料理であるガイヤーンは同じではありません。
「日本風焼き鳥」というカテゴリーが同じと言ったところでしょうか。
ガイヤーンも特製の甘辛いタレに漬け込んだ肉(豚肉)を焼いた串焼きです。
マレーシアのサテが鶏肉や牛肉が主流であるのに対し、タイでは豚肉のガイヤーンを見かけます。
タイの屋台ではよく見かけるB級グルメですが、同じく人気のタイ料理ソムタム(パパイヤサラダ)との相性も抜群!ビールと一緒に食べるのがおすすめです!
現地の屋台やレストランでのサテの値段相場
サテの値段相場は0,5〜2RM(12~50円くらい)です。
鶏肉は安く1RMもあれば食べられますし、牛肉、マトンという順番に値段が上がっていきます。
値段相場は地域によって微妙な違いがあり、クアラルンプールのお店とマレーシアの田舎のお店では値段が変わります。
それほど高くないのでまさに気軽に食べられるB級グルメです。
クアラルンプールでサテを食べるならカジャンがおすすめ!
クアラルンプール近郊でサテを食べるならカジャンがおすすめです!
美味しいサテショップが数多くあり、地元にも観光客にも人気となっています。
今回紹介するお店は、Sate Kajang Hj Samuriです。
マレーシアのローカルらしい雰囲気が立たようお店で、鳥、マトン、牛肉などの定番サテだけでなく、ウサギの様な珍しいサテも食べられます。
マレーシアらしく、アットホームで温かい雰囲気の中サテを堪能できるので、マレーシアの旅行にはぴったりです!
アクセス情報:Sate Kajang Hj Samuri 住所/Googleマップ:3764-b Jalan Saujana, カジャン マレーシア 電話:+60 3-8926 5624
筆者おすすめのサテショップ!Satay Zul(クアンタン)
私が個人的にお気に入りで、おすすめするサテショップはマレーシアの東海岸沿いのクアンタンという小さな街にあります。
クアンタンはマレー民族が多く、マレー料理は全体的に美味しいのですが、クアンタンのみんなは「サテと言ったらSatay Zulでしょう!」と声を揃えて言っています。
お客さんが来たら、自信を持ってお店にお連れする場所です。
Satay Zulの入り口に行くと、炭火焼用のバーベキューコンロが並び、周囲が真っ白くなるほどに外でサテを焼いている後継が目に飛び込んできます。
外にはベンチが置かれ、お持ち帰り用のサテをオーダーしたお客さんがベンチに座って待てる様になっています。
レストランの中に入ると、比較的小さなスペースにテーブルと椅子が置かれ、お客さんがワイワイガヤガヤととても賑やかです。
マレーシアは日本に比べて子供が多いので、レストランに行くととても賑やかなのです。
テーブルにつき、サテと付け合わせのクトゥパをオーダーして待ちます(人気店なのでオーダーしてしばらく待つ必要があります)。
持ってきてくれたサテは比較的大きく、サテの特製ソースとピーナッツソースの味付けは、少し甘めです。
食べ応えがありジューシーなサテをたっぷりと堪能できます。
たっぷりとサテを食べたい人や、マレーシアの気分を味わいたい人にはおすすめです。
アクセス情報:Satay Zul 住所/Googleマップ:A-2600 (Tingkat Bawah) Jln Alor Akar 26250, クアンタン マレーシア 電話番号:+60 9-509 3885
Satay Zulがあるクアンタンについて
マレーシアというとクアラルンプール、マラッカ、ジョホールバル、ペナンと西海岸が有名ですが、東海岸は、人口の中でもマレー民族の比率が多く、マレーシアらしい文化を垣間見れる場所です。
マレー料理も東海岸沿いの方が美味しいと言っても過言ではないほどに、美味しいマレー料理をあちこちで食べられます。
クアンタンはそんな東海岸沿いにあり、クアラルンプールから車で4時間ほどの場所にある街です。
海岸沿いにある街で、シーフードも美味しいので、クアラルンプールから綺麗なビーチや美味しいシーフードを求めてやってきます。
もともとマレーシアは全体的にフレンドリーな国柄ですが、クアンタンの街の人々は特におっとりしていて、ひょうきんで、フレンドリーです。
観光客がマレー料理を食べに来ると大喜びで、大歓迎してくれます。
Satay Zulはチェンバタビーチというクアンタンで有名なビーチのすぐ近くにあるので、サテを堪能した後ビーチを楽しむのにもぴったりな立地条件です。
サテはおすすめのマレーシア料理!
サテはマレーシアでおすすめのマレーシア料理です。
レモングラスやターメリックが使われた特製ソースに漬け込んであるため、エスニック系の味わいを楽しめるので、「東南アジアに来たな〜」という旅行気分を楽しむのにもぴったりです。
変哲もない焼き鳥のように見えますが、ピーナッツソースやクトゥパなどの付け合わせを試してみたり…サテだけを味ってみたり…意外と組み合わせを工夫して食べると飽きずに食べられます。
ホテルで楽しく二次会をする時にもぴったりのテイクアウトグルメなので、マレーシアに来た時には是非一度食べてみてください!