マカオにも日本ほどではありませんが、ゆるい四季があり、季節によって天気・気温、気候状況が変わります。
雨の多い雨季や台風がよく発生するシーズンもありますので、ご旅行の出発前に確認しておくことをおすすめします。
この記事では、年間を通じた各月のマカオの天気や気候状況、旅行時におすすめの服装、旅行のベストシーズンや気になる台風情報までも紹介します。
マカオ在住ツアーガイドの筆者が、一年間を通して暮らしている経験から、マカオの旅を快適に過ごすヒントをご案内します。
■目次： マカオの気候・天気 ＜マカオの季節・年間の気候・ベストシーズン＞ 1. マカオの季節と天気・気候 2. マカオ旅行のベストシーズンと天候 3. マカオの一年を通じた月間の天気／気候データ ＜マカオの最新の天気予報・天候状況＞ 4. マカオのリアルタイム（現在の）天気 5. マカオの長期天気予報・気温（週間・10日間） ＜マカオの月間の天気・気候状況詳細＞ - 4月 / 5月 / 6月 - 7月 / 8月 / 9月 - 10月 / 11月 / 12月 - 1月 / 2月 / 3月 ＜マカオの台風について＞ 1. マカオの台風シーズンについて 2. マカオの台風シグナルについて 3. マカオの近年の主な台風被害状況 ＜マカオ在住ツアーガイドが紹介するマカオ旅行・観光情報ページ＞ 1. マカオの観光名所・スポットを紹介 2. マカオのショッピングモール・買い物スポットを紹介 3. マカオのおすすめグルメとお店を紹介 4. マカオのおすすめのお土産とお店を紹介 5. マカオの物価（食事・観光・宿泊）を日本円比較で紹介
マカオの季節と天気・気候／ベストシーズンはいつ？
マカオには、日本などの季節の長さとは異なりますが、それぞれ四季が存在し、天気・気候の状況が異なります。
まず、マカオの春は3～4月いっぱい頃までです。春には桜などの花も咲きます。雨が多く気温と湿度が上がるため、霧が出やすくなります。
夏は5～9月頃です。ゴールデンウィークが明けると夏の陽気が始まり、残暑は9月いっぱいまで続きます。この夏の季節はゲリラ豪雨や、台風の季節でもあります。
秋は10月から12月頃までで、この季節がマカオ旅行のベストシーズンです。気温と湿度がそれまでの季節よりも下がり、秋晴れの天候が続き、過ごしやすくなります。
冬は1～2月頃です。最高気温が10度を下回る日も年間10日ほどあります。暖房設備が整っていない施設が多いので、マカオ人は厚着でやり過ごします。
マカオ旅行のベストシーズンの天気・気候は？
マカオ旅行のベストシーズンは秋です。特に11月がベストで、毎年この時期にはマカオグランプリも行われます。
気温と湿度が下がって街歩きもしやすく、秋晴れの日も多いため写真映えもばっちりです。
10月から涼しくなり始めますが、11月半ばまでは半袖で過ごせる日も多いです。
12月に入ると、マカオ中のリゾートホテルや世界遺産の教会でクリスマスのデコレーションが見られます。
華やかかつおごそかな雰囲気で、マカオを訪れるのにおすすめのシーズンです。
マカオの一年を通じた月間の天気／気候データ
こちらでは、マカオの一年間を通じた気候データ（平均・最低・最高気温、降水量）を、気象庁のデータをグラフ・一覧にしてご紹介します。
マカオ旅行をする際に、それぞれの季節やベストシーズンの情報に加え、暑さや寒さ、雨への対策などの旅行準備に役立ててもらえたらと思います。
※9~12月はデータ不足のため、前年(2016年)のデータを記載しています。
■マカオの気象データ参照元 >> 気象庁・世界の天候データ： タイパ島（マカオ）
今日現在のマカオの天気は？ 最高・最低気温・風速などをリアルタイムにチェック
下記の「The Weather Channel」のページでは、マカオの今日現在のリアルタイムの天気を確認できます。
マカオの気候・天候状況を確認するために活用してみましょう。
■マカオの今日・現在の天気 >> マカオの今日の天気
マカオの週間・10日間の天気予報： 気温・湿度・降水確率・風速など
こちらのページでは、今日以降10日間の長期天気予報が確認できます。
これからマカオへの旅行を予定・準備されている方は、暑さ・寒さ、最適な服装の検討に活用してみましょう。
■マカオの週間・10日間の天気 >> マカオの10日間の天気
マカオの月間の天気・気候状況詳細
4月のマカオの天気／気候・気温・服装
4月のマカオの平均気温は約22.1℃です。月の降水量は200mmと多く、曇りがちな日が多いです。
霧が出やすく、あまりすっきりとしないお天気が続きます。船が霧のため遅れることもありますから、時間に余裕をもってスケジュールを立てましょう。
外出の際は折りたたみ傘を持参すると安心です。
なお、マカオは石畳の街で、石畳は雨で濡れると滑りやすくなりますから、雨の日は観光の際足元に注意が必要です。
最高気温は25℃、最低気温は20℃ほどです。朝晩で気温差がほとんどないような気候であるため、長袖のシャツやカーディガンがあれば良いでしょう。
5月のマカオの天気／気候・気温・服装
5月のマカオの平均気温は約25.8℃です。ゴールデンウィークの時期が終わると、マカオは夏を迎えます。
日差しが強くなりますので、帽子やサングラスなどの紫外線対策が必要です。
最高気温が30℃を超える日もあり、最低気温は23℃程度です。
おおむね半袖で過ごせる気候ですが、冷房対策に一枚上着があると良いでしょう。
月間降水量は2018年で300㎜近くと、雨が多い時期ですから、お出かけの際にはカバンに折りたたみ傘を忍ばせておくと安心です。
6月のマカオの天気／気候・気温・服装
6月のマカオの平均気温は約27.8℃、月間の降水量は2018年で370㎜程でした。
この時期は湿度が高く、一年で一番雨の多い天気・気候の月です。
雨の日が増えるので、観光の際はすべらない歩きやすい靴をはいて折りたたみ傘を携帯することをおすすめします。
また、この時期から台風が発生し始めます。
最高気温は31℃、最低気温は26℃くらいと気温も高く、夏日が続きますので、基本的に夏服で過ごせます。
フェリーの中やカジノ、ホテルは冷房が効きすぎていることがあるので、防寒対策に薄手の上着があると安心です。
7月のマカオの天気／気候・気温・服装
7月の平均気温は約28.8℃、月間降水量は2018年は270㎜くらいでした。
この時季はすっかり夏の日差しとなります。日本と比べて紫外線が強いですから、観光の際には日傘や帽子、サングラスがあると良いでしょう。
気温が高いこの季節は大気が不安定になりやすく、ゲリラ豪雨や通り雨に遭遇することもあります。引き続き折りたたみ傘は必須です。また、台風情報には注意しておきましょう。
最高気温は31℃、最低気温は26℃くらいの暑い気候です。
気温湿度ともに高く汗をかきやすいので、熱射病予防のためこまめに水分補給するよう心がけましょう。
屋内は冷房が効いていますから羽織るものを用意しておくと良いでしょう。
8月のマカオの天気／気候・気温・服装
8月の平均気温は約28.6℃、月間降水量は2018年で355㎜くらいでした。
この時期は夏休みに入り、引き続き高温多湿の日が続きｍ暑い天気・気候が続きます。
屋外は立っているだけで汗がにじむような陽気で、タオルやハンカチは必須です。
また、熱射病予防のため、旅行中などはこまめな水分補給を心がけましょう。
逆に屋内は冷房が効きすぎていることもありますから、上着を持参しておきましょう。
最高気温は31℃、最低気温は26℃ほどです。
急なにわか雨に降られることもありますから、お出かけの際は折りたたみ傘を携帯するのがおすすめです。
引続き台風シーズンですので、天気予報をこまめにチェックしておきましょう。
9月のマカオの天気／気候・気温・服装
9月の平均気温は27.6℃、月間降水量は217㎜ほどです。
この時期は、中秋節のランタンなどのライトアップが楽しめる季節です。
まだまだ暑い気候ですから、出かける際は日差し対策が必要です。
高温多湿のマカオでは、少し動くだけでも汗をかきますので、水分補給をしっかりしましょう。
屋内は冷房がしっかり効いているところが多いので、上着が一枚あるといいでしょう。
また、この頃から台風が大型化しやすいので、天気予報に気をつけてください。
天気が不安定な日もありますので、外出の際は折りたたみ傘があると安心です。
10月のマカオの天気／気候・気温・服装
10月の平均気温は25.2℃、月間降水量は79㎜くらいです。中秋節のランタン祭りや国慶節のお祝いムードは中旬まで続きます。
だんだんと気温が涼しくなり、少しずつ湿度も下がり過ごしやすい気候になってきます。
カラッと晴れて気持ちの良い行楽日和の天気になる日も増えます。また、歩いても真夏のように汗だくになることは少なくなります。
最高気温は30℃、最低気温は24℃ほどです。まだまだ半袖で過ごせる気候です。
屋内ではやはり冷房対策に上着が一枚あると良いでしょう。
台風はそろそろシーズンの終わりを迎えます。一方、秋口の台風は大型化しやすいので注意が必要です。
11月のマカオの天気／気候・気温・服装
11月の平均気温は20.9℃、月間降水量は49㎜くらいです。いよいよマカオ旅行のベストシーズンの到来です。
秋晴れの日も多く、街歩きに最適な季節になります。青空とパステルカラーの建物のコントラストが美しく、写真映えします。
最高気温は24℃、最低気温は18℃ほどです。11月半ばまでは半袖ででも大丈夫なくらいの穏やかな気候です。
11月後半は長袖シャツやストールがあると良いでしょう。
また、11月中旬のマカオグランプリの時期は、通行止めやバスの路線変更があり、渋滞が起きやすいです。
そのようなイベント時には、時間に余裕をもって行動しましょう。
12月のマカオの天気／気候・気温・服装
12月の平均気温は16.9℃、月間降水量は32㎜くらいです。 最高気温は22℃、最低気温は16℃ほどで、秋服がちょうど良い気候です。
昼間は薄手のセーターやトレーナー、朝晩は少し冷えますのでコートやマフラーがあれば安心です。
マカオでもクリスマスを控え、イルミネーションのライトアップやクリスマスツリーの飾りつけが綺麗です。
華やかな雰囲気で、昼夜ともに世界遺産の歴史市街地区やカジノリゾートの並ぶコタイ地区を散策するのに最適な季節です。
1月のマカオの天気／気候・気温・服装
1月のマカオの平均気温は15.1℃、月間降水量は28㎜くらいです。最高気温は18℃、最低気温は12℃ほどにまで下がり、涼しい気候となります。
マカオは石畳の街ですから、底冷えしますし、放射冷却で思ったよりも寒くなる日もあります。
暖房設備がない施設が多いですから、屋内だからと言って暖かいとは限りませんので、注意しましょう。
年末年始の時期でもそれほど寒さは厳しくなく、日中はトレーナーやセーターにジャケットを羽織れば十分です。
夜のカウントダウンなどに出かける際は、コートやマフラーで防寒をしていきましょう。
2月のマカオの天気／気候・気温・服装
2月の平均気温は15.4℃、月間降水量は60㎜くらいです。マカオで最も寒い気候となるのがこの時期です。
マカオでも年間10日程度は最低気温が10℃を下回ります。
この時期はマカオに対して期待するほどの暖かさはないですから、しっかり防寒対策できる服を準備していきましょう。
街中でダウンジャケットを着ている地元の人も多いシーズンです。
この時期は旧正月が重なることが多く、お祝いムード満点になります。
旧正月前後は多くのお店が休みますので、旅行の計画を立てる際には注意して計画をしましょう。
3月のマカオの天気／気候・気温・服装
3月の平均気温は18.3℃、月間降水量は87㎜くらいです。最高気温は21℃、最低気温は16℃程度と、この頃から少しずつ気温が上がり、霧も出やすい気候となります。
雨も少しずつ増えますので、天気予報を見て折りたたみ傘を用意しておくと便利です。
霧が濃いと、マカオのフェリーの運航にも影響します。視界が悪い中を船が徐行するため、通常よりも到着に時間がかかる場合があります。
香港や中国への移動がある場合は注意してください。
また、フェリー船内の空調が寒く感じるかもしれません。乗船時には上着があると良いでしょう。
マカオの台風シーズンについて
マカオの台風シーズンは、通常は6月～10月頃です。しかし以前は11月に台風が発生したこともあります。
台風が発生したら、気象情報に注意を配りましょう。秋口の台風は大型化しやすいので、観光時にも注意が必要です。
マカオに台風が上陸すると、飛行機と船の運航、橋の通行がストップします。
マカオは海抜の低い地域も多く、満ち潮の時間と台風の接近状況によって冠水するエリアがあります。
強い風で窓ガラスが割れたり、看板が落ちたりすることもありますので、台風の際は外出を控えましょう。
マカオの台風シグナルについて
マカオの台風シグナルは「1、3、8、9、10」の5段階に分かれて発令されます。
台風シグナル3までは、船や飛行機の運航に影響はありません。
台風がいったんマカオに上陸するとシグナル8が発令されます。このシグナル8が発令されている間は、バスや飛行機、船などの公共交通機関は全て運航停止します。
移動日に当たってしまった場合は、フェリーや飛行機の振替および延泊の手続きが必要になることがあります。
風の強さやその危険度によって、大型台風直撃の場合はシグナル9、超大型台風ではシグナル10が発令されることもあります。
シグナル10の場合は、カジノや中国との国境もクローズします。危険ですから外出は避け、屋内で過ごしましょう。
マカオの近年の主な台風被害状況
近年マカオでは52年ぶりの大型台風による被害が出ました。この時は、めったにないシグナル10が発令される事態となりました。
2017年の13号(ハト)、14号の際は、高潮と台風の最接近が重なり新馬路付近は1〜2mほど冠水しました。
断水や停電が起こり、多くのマカオ市民の生活に影響を及ぼしました。
コタイ地区の大型カジノホテルも数日間停電して、冷房が使えませんでした。
高層ビルの窓ガラスが割れ、看板が吹き飛び、大木が根こそぎ折れ、マカオ科学館の外壁が飛ぶなどの大きな被害を受けました。
また、地下駐車場の車が浸水被害にあい、十数名の死者を出す事態にもなりました。
2018年の22号は、17年の台風を超える、超大型台風が直撃しました。
カジノと中国との国境が閉鎖され、海沿いや海抜の低い多くの地域が冠水被害を受けました。
有名な「セナド広場」に面する新馬路付近は、1～1.5mほど冠水しました。
バス、フェリー、飛行機は、シグナル8以上で運行停止し、フェリーターミナルや空港は開いていますが、営業していない店も多いです。
カジノはシグナル10でクローズします。
タクシーはシグナル8以上でもまれに走っていますが、通常に比べて非常に割高で、値段交渉が必須な状態になってしまいます。
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