セブ島は、年間を通じて30°C前後で南の島ならではの熱帯の温暖な気候です。年間を通じていつでも旅行できる人気の観光地で、美しいコバルトブルーのビーチが最大の魅力です。
しかし、雨季と乾季があり、また台風シーズンもあり、変わりやすい天気・天候には注意が必要です。
乾季に訪問すれば、天候をほとんど気にすることなく、セブの非日常の世界を満喫できます。また、雨季であっても台風シーズンを除いて楽しむことができます。
セブの雨はスコールと言って短時間に大雨が降るのが特徴ですが、その後は、ビーチで楽しんだり、歴史・文化の探索も可能です。
ベストシーズンを理解した上で旅行する時期を選ぶことで、より満足のいく旅になります。
この記事では、季節ごとの気候、台風などの注意事項、セブ島の最新&長期の天気情報などを、セブの旅を有意義なものにできるようにまとめてご紹介していきます。
セブ島の年間の気候と天気・雨季の特徴
セブ島の季節は大まかに分けると、12月〜5月が乾季になり、6月〜11月が雨季になります。
因みに、フィリピンの全国の学校は一番暑い時期の4月、5月の2ヶ月間は夏休みに入ります。2,3月から平均最高気温は30°Cを超えて4月、5月の最高平均気温は32°Cくらいまで上昇します。
■セブ島の雨季の特徴
6月〜11月の雨季は、月の平均降水量が100mm以上になります。雨が多くなると言っても、日本のように長時間にわたってジトジト降る雨とは違います。
短時間にスコール(強い雨)が発生して、雨がやんだ後は気温が下がり外出したくなります。雨季でもセブの日照時間は6,7時間ありますよ!
雨の後はコバルトブルーの透き通った海が少し濁ってくるので、ビーチで楽しむよりは、スペイン時代に作られたフィリピン最古の教会、有名なサント・ニーニョ(子供時代のキリストの人形がある)教会、スペイン統治時代に建てられたフィリピンで最も古い要塞など歴史探索がおすすめです。
しっかり天気予報を確認すれば、雨季でも雨の降る前は、海でスキューバダイビング・シュノーケリングを楽しめますよ。
雨季とはいえ、日本の晩秋から冬にかけての暖かい太陽とは違って、セブでは刺すような強い太陽光線です。
セブ島の台風シーズンの注意情報
フィリピンの台風シーズンは、9月~11月といわれています。セブ島の更に南の赤道に近いミンダナオ島近海付近で多くの台風が発生し、北上するのに伴って勢力が増します。
主にマニラやルソン島で大きな影響が出ていますが、多くの場合はセブ島は強い風が吹く程度で、被害は大きくはありません。
しかしながら、2013年11月に当時のフィリピン史上最大の台風がセブ島北部を襲い、死者73名、負傷者348名を出す大きな被害を受けたこともあります。
また、台風のオフシ―ズンの2018年2月に発生した台風は台風観測史上初めてだそうです。
また、近年では2021年12月に台風22号(オデット)がセブ島に上陸し、甚大な被害がもたらされました。フィリピン社会福祉開発省の発表によると、被災者120万人、死者約400人と最大規模の被害となりました。
念のために台風情報と共に、飛行機の運航状況、現地のホテルの宿泊情報などの情報などはしっかり入手することをおすすめします。
万が一、台風が近付いたら、場合によっては戸外へ出ないなどといった対策を考えておきましょう。
セブ島旅行のベストシーズンはいつ?
セブ島はビーチリゾートとして年間を通じて楽しめますが、季候面からはセブ島の「ベストシーズンは1月~4月中旬」と言われます。
一方、一般的な観光の「ベストシーズンは12月下旬~3月中旬」です。
特に2月までは猛暑の日が少なく、爽やかな夏の中でセブ島を楽しめます。カラッとして、太陽が眩しい南国らしい気候を体感するなら、3月~5月も良いでしょう。
12月はセブでは様々なクリスマスや年末のカウントダウンイベントが催されています。海外からも休暇を利用して多くの人が訪れています。
以上から広義の意味では「セブ島のベストシーズンは12月中旬~5月」です。
■12月~2月の気候・気温
12月~2月は平均最高気温が30°Cくらいかそれ以下で、平均最低気温は24°C台と、年間を通じて比較的暑さが和らぎます。
雨の少ない季節でもあり、東京の12月~2月の月平均降水量とほぼ同じ程度です。
■3月~5月の気候・気温
3月~4月になると、更に降水量は少なくなり、気温も上昇し、5月になると平均最高気温は32°Cくらいとなり暑さのピークに達します。
外出時は、紫外線による日焼け対策、熱中症を避けるための水分補給をしっかりおこないましょう。
ベストシーズンの人気アクティビティ
■ダイビング
セブ島は水温も高く、雨季であっても比較的海の透明度も良く、いつでも様々な魚を沢山見れる環境にあります。マクタン島周辺を中心にたくさんのダイビングスポットがあります。
ダイビングシーズンは年中できますが、あえておすすめする超ベストシーズンは3月〜4月。バラクーダ(カマス)の群れが大きくなる時期でもあり、また、様々な魚、ウミカメなどの観察ができます。
■ジンベエザメ・ウォッチング
人気の高いセブ島のジンベエザメ・ウォッチング(ジンベイザメと泳ぐアクティビティ)のベストシーズンは2月~6月くらいで、港町オスロブで楽しめます。
世界でも高確率でジンベイザメに会えるのはセブ島だけです。5月、6月はベストオブベストシーズンですよ。
セブ島の年間の気温(最高・最低)と雨量データ
下記のデータは、「フィリピン科学技術省」が公開している、セブ島(マクタン)の最新の気候データをグラフにしたものです。(1991〜2020年の降水量、最高気温、最低気温の平均)
セブ島への旅行計画をする際などに、服装や携行品を検討することなどに役立てて下さい。
セブ島の年間の気候・天気・気温状況(季節・月ごと)
乾季のセブ島の気候・天気(12月〜5月)
12月・1月・2月のセブ島の気候は乾季に入るため、晴天の日が多く平均最高気温も30°C以下くらいで、とても過ごしやすく、観光のベストシーズンと言えます。
朝方は20°C近くまで下がる日もあり快適です。冬に雨の少ない東京と同じくらいの降水量でもあります。
日本の年末年始の休暇で訪れる人も多くなる時期のため、旅行代金が高くなる旅行のハイシーズンとなります。早めの予約をおすすめします。
12月の天気・気候の特徴と旅行のおすすめ・服装準備
12月は乾季が始まる月です。12月はまだ変わりめなので、たまに雨は降りますが、晴天の日が多くなります。
気温は徐々に下がっていく時期で、最高平均気温は30°C前後、平均最低気温は24, 25°Cで、朝方は涼しく感じる日が増えてきます。
海外で年越しをする日本人も多い時期で、セブ島で年末休暇を利用してカウントダウンを楽しむ人も。
セブ島一番の繁華街のSMシティでは22日から24日までガジェットセールが行われます。バーゲンセールでクリスマスのプレゼントや、1年の自分へのご褒美に買い物もおしゃれに楽しむことができます。
1月の天気・気候の特徴と旅行のおすすめ・服装準備
セブ島の1月は年間を通じて気温が最も低くなる時期で、平均最高気温は29.5°Cくらい、平均最低気温は24.0°Cほどで、日本の盛夏より快適です。
それでも、セブは南国なので外出時は紫外線対策は必要です。
毎年1月の第3日曜日には、フィリピンでも有名な、セブ島最大のお祭りシヌログ(Sinulog)が催されます。
このお祭りは、サント・ニーニョ教会の守護聖人サント・ニーニョ(幼きイエス・キリスト像)を讃えるものです。
現在では、カラフルな民族衣装など着た大勢のダンサーが音楽に合わせ街を踊り歩き、国内外から多くの観光客が訪れる大賑わいの1日になります。
シヌログのお祭りの前後は、セブ市内を始め、近郊のマンダウエ市、ラプラプ市のホテルは、毎年、満室状態となる程です。早めにホテルを予約されることをおすすめします。
フェイスペイントやカラーパウダーを付け、ぜひ一緒に参加して楽しみましょう! 暑いので、水分補給といった熱中症対策は忘れないようにしましょう。また、着替えの準備もおすすめです。
2月の天気・気候の特徴と旅行のおすすめ・服装準備
2月もセブは比較的涼しい月です。平均最高気温は30°C前後、平均最低気温は24.2°Cくらいで、1月と同じくらいです。
天候は晴天の日がさらに増え、雨の量も減る傾向があります。
この月も、日差しが強いので、帽子、サングラスなど日よけや紫外線対策も行いましょう。
また、水分補給といった熱中症対策は必要です。薄い長袖などで肌を隠すだけでも効果があります。
乾季のセブ島の気候・天気(3月〜5月)
3月・4月・5月は乾季の後半でセブ島でもっとも暑い季節になります。2月までと比べて、一年の中でもっとも雨が少ない時期でもあります。
晴天の日が多く、空もきれいに晴れており、海も穏やかにコバルトブルーに輝き、観光に適したベストシーズンです!
日焼け止め、帽子、サングラスやを準備して万全な紫外線対策をしましょう。また、熱中症にならないように、こまめな水分補給をしながら楽しみましょう。
日本と異なり室内の冷房は温度調節をしていないため、冷え過ぎの場合もあるので、1枚羽織れるものを準備することをおすすめします。
3月の天気・気候の特徴と旅行のおすすめ・服装準備
2月に比べて3月は気温が上昇して、平均最高気温が31°C近くになってきます。雨も少なく、南国の真っ盛りのセブ観光のベストシーズン中なので、学生さんは卒業旅行にもぴったりですね。
南国の太陽を浴びるので、万全な紫外線対策と熱中症予防のための水分補給をしっかりして外出しましょう。
4月の天気・気候の特徴と旅行のおすすめ
4月も気温が高い日が続きます。降水量も少ない傾向があり、ビーチで楽しむには最高の月となります。
この月も、外出する時は、しっかりした紫外線対策と熱中症予防対策を行いましょう。
5月の天気・気候の特徴と旅行のおすすめ・服装準備
5月は、一年のうちで一番平均最高気温の高い時期で、32°Cを超えてきます。
乾季の最終月で、雨も少なく日差しも強く体感的に暑く感じますが、湿度が高くないので、木陰に入ると日本と違って爽やかさを感じて過ごしやすくなります。
日本ではゴールデンウイークの期間中なので、セブ島で肌を焼いて、日本に帰ることもできますよ。
この月も、上手な紫外線対策としっかりした熱中症予防のための水分補給が必要となります。
雨季のセブ島の気候・天気(6月〜11月)
6月から雨季に入り降水量は増えてきます。また、9月からは台風シーズンに入り、台風が多くなります。
基本的にはセブ島を台風が直撃することはかなり少ないのですが、台風の影響で降水量は増えることがあります。
南国のスコールなので、短い時間で雨は止みますが、コバルトブルーの海は少し濁ってきます。
波が強くなっていることもあり、アイランドホッピングの船などへの影響が出たり、シュノーケリングができないことも、たまにはあります。
特に9月からは台風情報には注意しましょう。また、急なスコールもあるので折り畳み傘を準備して旅行すると良いですね。
6月の天気・気候の特徴と旅行のおすすめ・服装準備
6月は、セブ島の雨期が始まる月です。雨季といっても雨が一日中降り続くのではなく、一時的に大雨が降る程度です。しかし、1日に何回かスコールがくる日もあります。
急なスコールには、折り畳み傘などの雨具を用意し、天気予報の情報も確認しましょう。
1年のうちで6月の始めは風が比較的弱まり、波が静かになるため、シュノーケリングには適している時期ではあります。
また、もちろん雨の後に観光は十分楽しめますよ。平均最高気温は32°C前後、平均最低気温も25°C前後なので、日焼け止め対策、熱中症対策も忘れずに。
7月の天気・気候の特徴と旅行のおすすめ・服装準備
7月は気温は6月と同じ程度ですが、雨が増えてきて雨期を感じるシーズンです。1日のうちに何回かスコールが来る日もあります。
天気情報を事前に取得して、雨が多い日にはビーチよりも、スペイン時代に建造されたサントニーニョ教会やフィリピン最古の要塞のサンペドロ要塞などの歴史・文化スポットを訪ねることをおすすめします。
ただし、天気予報は、特に山沿いの地域ではあまり当たらないことがあります。海沿いの観光でもスコール対策として、雨具の準備を忘れずに。紫外線対策にも心を留めておきましょう。
8月の天気・気候の特徴と旅行のおすすめ・服装準備
雨季の真ん中である8月は、7月や9月と比べて、一時的に降水量は低くなる傾向があります。それだけビーチで楽しめる時間は多くなります。
常夏セブ島の海は水温が高く、ひんやりした海水ではないのでストレスフリーで、泳ぎやシュノーケリングを楽しめます。
日本の夏休みの時期で、訪れる人も多くなるので早めの予約をおすすめします。
スコール対策として雨具の準備と日焼け対策を忘れずにしましょう。また、しっかりとした水分補給をしましょう。
9月の天気・気候の特徴と旅行のおすすめ・服装準備
9月は雨季のさなか、台風シーズンに入り降雨量が8月に比べて増えます。
セブ島を台風が直撃することはあまりありませんが、強風とスコールなどにも注意を払いましょう。
雨具の準備として折り畳み傘はおすすめです。折り畳み傘では間に合わない強いスコールもありますが、折り畳み傘などの用意をしておけば、急な雨の降り始めには対応できます。
強いスコールの場合は外出を控えて、スコールが通り過ぎてから外出しましょう。
10月の天気・気候の特徴と旅行のおすすめ・服装準備
一年を通じて比較的雨の多い月で台風のピークシーズンにも当たります。
セブの10月の平均降雨量は150~200mmくらいで、東京の梅雨時期6月の降雨量は100~200mm(多いときは300mmの年も。)に比べて大まかには同じくらいです。
また、平均最高気温は31°C前後で、南国の太陽を浴びるので、紫外線対策と熱中症予防のための水分補給をしっかりして外出しましょう。そして、雨具もしっかり準備を。
11月の天気・気候の特徴と旅行のおすすめ・服装準備
11月は雨季の最後の月で、台風シーズンもこの月迄です。10月と比べて気温はほぼ変わらず、平均最高気温は31°C前後。一方、12月からは気温が下がっていきます。
まだ台風シーズンですので、台風情報には注意しましょう。また、急なスコールもあるので、他の月と同様に雨具の準備をしっかりしておきましょう。
セブ島の天気図・雨雲レーダー
セブ島と周辺の最新の雨雲の状態と流れを把握し、事前に急な雨など天気の変化に備えておきたい場合、下記の雨雲レーダー/天気図のページが活用できます。
■雨雲レーダー >> フィリピン・セブ島周辺の雨雲レーダー/天気図 (The Weather Channelサイト)