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シンガポールの物価・旅行費用:世界一高い理由や上昇率を在住歴12年の筆者が解説

シンガポールのマーライオンシンガポール旅行・観光

シンガポール在住歴12年の筆者がおすすめするシンガポール情報です!
シンガポールに旅行や留学、海外赴任や移住の予定がある方は必見です!

海外に旅行などをするときに、一番気になるのはやはり現地の物価ですよね。
旅行の予算にも大きく影響してくるので、旅行前に物価と為替レートは詳しくチェックする方も多いことでしょう。

日本でもコロナやウクライナ戦争の影響を受けて、さまざまなものが値上がりしていますが、シンガポールはどうなのでしょうか?気になるところですよね。

そこで今回は、現在も月に1回のペースで出張で訪れ、シンガポール人の親戚も多い筆者が、シンガポールの物価について現在の状況なども含めて詳しく紹介します!

シンガポールは、クリスマスや年末、そして年明けの中国正月と、旅行するに良いシーズンやイベントが目白押しです。
ぜひこの記事を参考に、楽しいシンガポール旅行のスケジュールを立ててみてください。

シンガポールの物価はどのくらい高い?

シンガポール・マーライオン
シンガポール・マーライオン

シンガポールは、つい先日発表された「Mercer(ニューヨークに本拠地を置く世界的なコンサルティング会社)」調べの「世界生計費都市別ランキング2023」で、1位の香港についで2位にランクインしました。
また、スイスの資産管理会社である「ジュリアス・ベア・グループ」の「2023年・グローバル・ウェルス&ライフスタイル・レポート」で、世界で最も生活費がかかる贅沢な都市にも選ばれています。
さらに、イギリスの国際経済誌エコノミストの2022年度版の「世界で最も物価の高い都市ランキング」では、ニューヨークと並んでトップでした(東京は24位)。

もはやシンガポールは、アジアではなくて世界でも最も生活費が高い都市になっています。

さらに、近年、特に今年に入ってからは一段と円安が進んでいるため、2023年10月現在のレートでは、1シンガポールドルは約109円となっており、2012年には1シンガポールドルは約63円だったことを考えると、最近10年で、日本人の旅行者にとっては、物価がより高く感じるようになってきています。

シンガポールはなぜ物価が高いのか?その理由

シンガポールの町並み・国土の狭さ
シンガポールの町並み

シンガポールの物価が高い原因のひとつは、その国土の狭さにあります。農地や牧草地がほとんどないため、農業や畜産業はほぼ行われておらず、漁業もわずかしか行われていません。
そのため、食料自給率は極端に低く、食料品の実に90%以上(!)を輸入に依存しており、有名なことですが、飲料水すらも隣国のマレーシアから、海峡を越えて大きなパイプで輸入しているのです。

また、狭い国土に600万人近い人々が暮らしていて、人口密度は世界で2番目に高くなっています。(1位はモナコ。日本は25位)狭い国土に、世界で見有名な繁華街であるオーチャードロードをはじめ、たくさんの商業地が林立しているため、商業立地の家賃は高騰し続けており、コンドミニアムの価格も含め東京を上回る価格になっていて、さらに上昇し続けています。

また、近年物価が大きく上昇している理由は、世界中から富裕層がシンガポールに移住してきているため、住宅やぜいたく品を中心に価格が急上昇しています。

食料品の物価高騰・上昇率

さらに、コロナ禍以降は、食料品の輸入が滞ったり、国民的な食べ物で、ソウルフードでもある「海南チキンライス」でさえも、隣国マレーシアからの輸入が止まったりして値上がりしています。
国民の食を支えているホーカー料理が、この2年間で実に12%近くも値上がりしているのです。
ウクライナ戦争の影響も大きく、輸送コストが急上昇しているため、食料品などの輸入コストに跳ね返って、大きく影響を受けています。
今年の年間インフレ率の予測は、若干下方修正されていますが、4.5〜5.5%に達しています。

シンガポールで特に物価が高いのは「車」

そんなシンガポールで、最も物価が高いのは、間違いなく「車」でしょう。
シンガポールは、東京都とほぼ同じくらいの面積と国土が狭いため、国民全員が車を所有してしまうと、道路が渋滞し、駐車場が足りなくなる恐れがあります。
そのため政府は、国民が自家用車を所有することを制限し、「COE(Certificate of Entitlement)」と呼ばれる「車の権利証明書」(所有する権利のみで、車体価格は含みません‼)制度を採用しています。
その結果、シンガポールは、車を購入するコストが世界で最も高い国になっています。
ちなみに、トヨタ カローラクラスの今年の新車価格は、約16万5,000 シンガポールドル(約1,800万円) となっており、過去最高額になっております。

シンガポールの旅行費用・予算(2泊3日の場合)

シンガポール旅行費用・予算
シンガポール中心部

シンガポール旅行の日数ですが、ショッピングが中心の旅行になることから、少し急ぎ足になりますが2泊3日程度が人気があります。お隣のマレーシアへの訪問を含めてゆっくりと滞在を希望される場合には、3泊4日以上が人気です。
ここでは、シンガポール旅行にかかる費用と予算を、2泊3日の旅行プランで紹介します。

シンガポール旅行2泊3日の場合、1人あたり最低でも、約11万円程度が旅行の費用の目安です。

◆飛行機代
飛行機代は、LCCを利用すれば金額は若干抑えられますが、羽田〜シンガポールチャンギ空港の場合で、往復5〜7万円程度で、年末は12万円程度です。

◆ホテル代
今年はシンガポールのホテル代が軒並み上昇していて、それほど有名ではない通常のクラスのホテルで、最低でも1泊2万円程度、ヒルトンクラスで1泊4万円程度、ラッフルズだと1泊で15万円かかります!

◆交通費
シンガポールは自家用車の購入費用はお伝えしたように非常に高くつきますが、MRTやバスなどの公共交通機関は安く設定されています。
また、MRT網がほぼ全島を網羅していて、接続も良いため、タクシーを使うことも少ないかと思います。
シンガポール滞在中の交通費は、1日あたり10Sドル(約1,100円)から30Sドル(約3,300円)程度あれば問題ないと思います。

◆食費
食事は、ホーカーセンターやフードコートで食事をすれば、1人あたり5〜10Sドル(約550〜1,100円)程度で、ローカルの美味しい食事がいただけます。
レストランでの食事の場合は、1人あたり20〜50Sドル(約2,200〜5,500円)程度は必要です。
名前が通った高級レストランでは、やはり最低でも50Sドル(5,500円)以上はかかります。

◆インターネット、WiーFi代
シンガポールは、Wi-Fiが非常に普及しており、公共交通機関やショッピングモール、レストランやフードコートでも無料のWi-Fiを利用できるので安心です。
検索やデータ通信を利用する際には、旅行者用の短期間のSIMカードを購入するのが断然お得です!
国内の主要な通信会社3社が、プリペイド式のSIMカードを販売していて、7日間用で12Sドル(約1,300円)程度で購入できます。

◆観光ツアー費用
シンガポールの観光は、ショッピングが中心になることが多いですが、各種ツアーもそろっているので、利用する方も多いでしょう。
人気の乗り降りが自由な「ホップオンホップオフ観光バスツアー」は、59Sドル(約6,500円)からあります。「ビッグバス ナイトツアー&ライブガイド」の場合は57Sドル(約6,200円)からあります。
人気のユニバーサルスタジオツアー1日チケットは130Sドル(約14,000円)かかります。

◆お土産代
お土産の費用は人によって異なりますが、シンガポール旅行のお土産代の予算としては、5,000円〜2万円程でしょうか。
シンガポール旅行で定番のお土産といえば、マーライオンチョコレートなどが有名ですが、その他にもいろいろありますが、当記事のお土産品の箇所でご紹介します。

スーパーやコンビニの飲食物の物価

肉・魚・野菜・米などの食材の値段

シンガポールのウェット・マーケットの食材
シンガポールのマーケット

私が住んでいるマレーシアからシンガポールへ行くと食料品の物価は高く感じます。
もちろん、両国の貨幣価値や収入が著しく異なるので、簡単には比較できませんが、平均して1.5〜2倍ほど高いと思います。

それでは、各品目ごとに物価を確認してみましょう。

◆肉
肉もコロナやウクライナ戦争の影響か、全体的に価格は上昇しています。
牛のもも肉は現在は1kgで約28Sドル(約3,050円)、鶏のささみだと、1kgで約15Sドル(約1,650円)します。
この2年ほどで数度値上がりを続けており、まだ値上がりしていくでしょう。

◆魚
魚もほぼ輸入に頼っているため価格は高めです。
スープやおかゆによく使われるサワラは、1kg当たり25Sドル(約2,750円)、鮭は1kg当たり40Sドル(約4,400円)もします。

◆野菜
野菜は日本のようにバラエティが豊富ではありません。
トマトは1kgで4Sドル(約440円)、じゃがいもや玉ねぎは3.5Sドル(約380円)、レタスは3Sドル(約330円)と比較的高めです。
最近では、植物工場で生産されたサラダ野菜なども少しずつ販売されるようになり、バラエティが増えています。

◆米
白米は1kgで約5.5Sドル(約600円)程度です。インド米やバングラデシュ産は約3.5Sドル(約380円)で購入できます。

コーラ・水などの飲み物の値段

100PLUSの飲料水
参照:100PLUS(wikipedia)

シンガポールは、環境と衛生の持続性に積極的に、先進的に取り組んでいるため、マイボトルを持ち歩いている方がほとんどで、日本のように飲み物の自動販売機がそこここにあるということはありません。

水はミネラルウオーターがスーパーやコンビニで各種売られています。1.5リットルのペットボトルで2Sドル(約220円)程度です。コカ・コーラは2リットルで3.5Sドル(約380円)です。

スポーツドリンクを愛用している方も多いと思いますが、シンガポールで1番ポピュラーなスポーツドリンクが「100PLUS」です。微炭酸が入ったポカリスエットを飲んでいる感じの味です。1.5リットル入りのペットボトルタイプで2.5Sドル(約280円)です。
街歩きの休憩に最適なドリンクです。

ビール・ワインなどのアルコールの値段

シンガポール・タイガービール
タイガービール

シンガポールでは、ワインなどは輸入しているため、ビール(国産があります)などと比べると圧倒的に高価になります。ボトルワイン1本が40Sドル(約4,400円)程度で、輸入ビール(0.33リットル瓶サイズ)で6.5Sドル(約710円)です。
一方、有名なタイガービールのような国産のビールの場合には、0.5リットル瓶で5Sドル(約550円)程度で買えます。

また、シンガポールも日本同様にアルコールの割合によって、課される税金の額が変わるので、アルコールの割合が高いワインやカクテルなどは高額になってしまいます。

お好きな方が多いサントリーの700mlの角ウイスキーは、シンガポールではなんと1本が70Sドル(約7,700円)程度で、日本では1,900円前後なので、日本と比べて4倍強となってしまいます…

お菓子類・お土産品の値段

お菓子やスナック類は、日本よりも1袋のサイズが大きなものを多く見かけます。一見すると高く見えますが、日本と比べて同じくらいの価格と考えていいでしょう。

ローカルブランドのお菓子やスナックは、比較的安価なものが多く、日本ではまず見かけないようなものばかりなので、バラマキ用のお土産には最適かもしれません。

ポテトチップスで比較してみると、カルビーのポテトチップスは、日本では84円(60g)程度ですが、シンガポールでは1.50Sドル(約165円)です。プリングルスで人気の「サワークリーム&オニオン」味は、日本では250円(105g)ですが、シンガポールでは2.70Sドル(約300円)です。

お土産品としても人気のある「TWGのマカロン」が、6個入りが12Sドル(約1,300円❩
12個入りは24Sドルで ❨約2,600円❩です。
また、シンガポールを代表するスナックである「プラウンロール」と呼ばれる、エビ春巻きのスナックは、8〜30Sドル(約870〜3,300円)で購入できます。
また、日本でも人気があり、最近ではシンガポールの代表的なお土産になっている「IRVINS SALTED EGG」のスナック菓子は、9(95g)〜18(210g)Sドル(約980〜1,960円)です。

タバコの値段

シンガポールは、タバコに関しては非常に厳しい規制があり、公共の場やショッピングモールなどの屋内スペース、公共交通機関内での喫煙は厳しく禁じられています。
また、タバコを売る小売店に対しても、タバコを陳列して販売することが禁止という厳しいルールが適用されています。

国を挙げてタバコに対して厳しく対応しているため、販売価格も非常に高く、日本でも人気の「マールボロ」1箱は日本では600円ですが、シンガポールでは16Sドル(約1,750円)と非常に高価です。

レストラン・屋台などの食事の値段

マクドナルドのセットや単品の値段

世界の物価を比較するのによく使われるのが、マクドナルドのビックマック指数です。
ここでは、マクドナルドの単品とセットの価格を比較してみましょう。

まずはビックマックの価格ですが、日本では現在450円ですが、シンガポールでは6.90Sドル(約755円)します。
ビッグマックセットは日本では750円ですが、シンガポールでは9.65Sドル(約1,050円)となっています。

スターバックスなどのカフェの値段

世界的なブランドであるスターバックスの「トールサイズのスターバックスのラテ」も、現在では、各国の物価を比較するための、代表的な指標となっています。

日本では現在490円で販売されていますが、シンガポールでは7.10Sドル(約775円)での販売です。世界でも8番目に高い販売価格で、ちなみに日本は、世界で36位の販売価格です。

屋台などカジュアルな食事・料理の値段

シンガポールでは、ホーカーズと呼ばれる集合屋台で食事をとるのが、シンガポール人の生活習慣です。
中華系、マレー系、インド系を中心に、さまざまな料理が、リーズナブルな価格で楽しめるので、食事を楽しくお手軽に楽しみたい方には最適です。

どの料理も5Sドル(約550円)前後で食べることができ、どれも新鮮なので非常にお得です!

シンガポールを代表する料理といえば、やはり「チキンライス」です。国民的なソウルフードで、必ず試していただきたいグルメです。

ただ、そんな国民的な料理にもインフレの波が押し寄せており、数年前には3Sドル(約330円)程度で食べられたチキンライスが、現在では最低でも4Sドル(約440円)出さなければ食べられなくなりました。

世界屈指の家賃の金額

シンガポールの高層マンション・住宅
シンガポールのマンション住宅

シンガポールが世界でも屈指の物価の高さの理由のひとつが、家賃の高さにあります。

シンガポール国内の住宅事情は、外国人の流入が増えたことで、需要と供給のバランスが急速に崩れており、また、富裕層がこぞって移住してきたため、不動産市場は非常に活発で、高級物件を中心に、住宅価格の購入、賃貸価格はともに高騰しています。

シンガポール国民の80%以上が住んでいるのが、「HDB」と呼ばれる、住宅開発庁が運営しているマンションです。
この賃料も、国民の生活を守るため、比較的安価にコントロールされてはいますが、年々上昇しており、現在では3ベッドルームで、月額2,000〜2,750Sドル(約28万円〜30万円)となっています。
外国人や富裕層向けの高給コンドミニアムは、格差は激しいですが、3ベッドルームで最低でも2,600〜3,000Sドル(約26万円〜33万円)です。

多くのコンドミニアムでは2年に1回更新を迎えますが、更新時には1.5倍程度の値上げが普通となってしまいました。

高級ブランド品の物価

シンガポール・オーチャードショッピングモール
参照:オーチャードショッピングモール(wikipedia)

高級ブランド品は、為替の影響もあって、円高のときには日本のブランド店で買う方が、品ぞろえも比較的豊富で、価格もお得だと言われて来ました。
しかし、この10年ほどは相対的には円安傾向にあり、特に今年に入ってからは急激な円安が進んだため、海外のブランドショップで買った方がはるかに安く購入できるようになっています。

シンガポールでは、GSTという8%の物品サービス税がありますが、加盟店での商品購入額がGST込みで100Sドル(約11,000円)を超える場合、支払った8%の消費税が、「旅行者還付制度」で払い戻しを受けることができます。
また、高給嗜好品でも関税がかかっていないため、ブランド品などをお土産などにたくさん買う場合には、日本で購入するよりもかなりお得になります!

旅行・観光時のサービスの物価

外貨両替やATM引出しにかかる手数料

シンガポールの通貨・紙幣
シンガポールドル紙幣

海外旅行時に気になるのは、一体いくら現金で準備して、どこで両替やATMからの引き出しが可能かという情報かと思います。
シンガポールには、街のいたる所にATMがあり、24時間の引き落としが可能です。
また、チャンギ空港や市内には、両替商があるので、両替にも困ることははりません!

そこで気になるのはこれらにかかる手数料ですが、両替商の手数料は店舗によりけりで、交換レートもそれぞれ異なります。
日本円をシンガポールドルへ両替する場合には、両替手数料が約2〜3%程度かかるのが一般的で、日本の空港で両替をするより、かなりお得です。
また、店舗によっては「手数料無料」と書かれている場合もあります。
交換レートのいい場所は、後述の別記事でも紹介していますので、ぜひ確認してみてください。
わずかな差ではありますが、大切なことではあるので、しっかりと確認することをおすすめします!

また、ATMの引出しにかかる手数料は、銀行によって多少の違いはありますが、シンガポールドルで引出す場合には、手数料は5Sドル(約550円)ほどかかります。
シンガポールのATMで引出す場合には、シンガポール最大手の「DBS銀行」のATMを使うことをおすすめします。最大手でATMの設置数も多くて便利です。

ATMで引き出す際に注意が必要なのは、「DCC取引」を選択しないことです!
DCC取引とは、日本円での取引のことで、通常はレートが確定するまでに数日かかるのを、キャッシングの時点でレートが確定されるため便利なサービスですが、現地の銀行がレートを決めるため、レートが悪い場合が多く、さらに手数料をとられることが多いので、シンガポールドルでの通常取引を選択する方が、断然お得です!

ホテルの宿泊料金

シンガポールのマリーナベイサンズなどのホテル
マリーナベイサンズ

旅行の費用のところでも紹介しましたが、今年に入ってシンガポールのホテルの宿泊料金は上昇しています。コロナがほぼ終了して、通常に戻ったため、現在多くの旅行客がシンガポールに訪れており、ロケーションもそれほど良くないホテルでも部屋が取れないこともあり、宿泊料金も過去10年で最高レベル!にまで上昇しています。

以前はチャイナタウンや東部海岸あたりのホテルだと、1泊100Sドル(約11,000円)程度でも宿泊できるところがたくさんありましたが、最近では窓無しの部屋でも、150~200Sドル(約16,500~22,000円)もします!
世界有数のショッピングロードのオーチャードあたりだと、1泊最低でも300Sドル(約33,000円)はかかります。

また、日本人にも人気のある有名でラグジュアリーなヒルトンホテルは350Sドル(約38,000円)、カジノでも有名なマリーナベイサンズだと、最低でも600Sドル(約65,000円)ほどかかります!

シンガポールは、オーチャードロードの美しい飾りつけが有名なクリスマスから年末、多くの中国系の方が訪れる旧正月とハイシーズンを迎えますので、もっともっと宿泊料は上がっていくでしょう…

交通費(タクシー・地下鉄・バス)

シンガポールの地下鉄・MRT電車
シンガポールの地下鉄 MRT

交通費についてもすでにお伝えしましたが、シンガポールは、MRTやバスなどの公共交通機関が全島をくまなく網羅して、接続もいいため、日本より安い料金で簡単に移動できます。

そこで、シンガポール旅行の交通費の目安は、1日あたり1,000〜3,000円程度あれば足りるでしょう。

現在の料金は、MRTやバスの場合には、Ez-linkと呼ばれる専用のカードを使用した場合、最低料金は0.99Sドル(約110円)です。
滞在が3日程度ならシンガポールツーリストパス、それ以上で頻繁にMRTやバスを利用する予定の方は、このEz-linkカードを利用することをおすすめします。

タクシーも非常に多くの台数が走っていて、捕まえるのに苦労するということは、突然の雨の場合などの場合でなければないでしょう。
タクシーの基本料金は 3.2〜3.9Sドル(約350〜430円)で、こちらも日本に比べるとずいぶん安く利用できます。

最近ではGrabなどの配車アプリも非常に便利になっており、スマホがあれば、予約から支払いまで完結できるアプリなので、ぜひ、ダウンロードして使ってみてください。

SIMカードの値段

海外旅行で、真っ先に買わなければいけないのは、最近ではその国のSIMカードですよね。
シンガポールは、ネット環境が日本以上に整っているので、国内どこでもネットが使えるので非常に便利です。

SIMカードは、チャンギ空港でも購入できますが、セブン-イレブンなどのコンビニや、MRTの駅などにある「キオスク」のような店舗でも購入可能で、SIMカードのセットまでやってもらえますよ。

シンガポールには、通信キャリアには「Singtel」「StarHub」「M1」の3社の大手があり、旅行者向けのプランがあるので、自分の滞在日数に合ったプランを選ぶといいでしょう。
最大で1週間程度の滞在であれば、各社の「7日間」のプランを選択すれば、12Sドル(約1,300円)程度の購入できるので、シンガポールにつき次第購入して、不安を無くして、シンガポールの旅を楽しみましょう。

シンガポール現地の生活費・物価

日用品の物価・値段

ここからは、現地の生活の物価について、具体的に見ていきましょう。

ここでは、生活必需品である「トイレットペーパー、洗剤(食器用・洗濯用)、シャンプー、ラップ」について確認してみましょう。

◆トイレットペーパー
クリネックスの「 Ultra Soft Toilet Tissue Rolls」の20ロール入り(シンガポールでは10とか20ロール入りが一般的)が、14Sドル(約1,530円)なので、1個当たりでは0.7Sドル(約77円)です。
日本での価格が1個当たりで75円前後なので、金額的にはあまり変わりません。

◆食器用洗剤
日本では、最近ではドラッグストアで購入する機会が多いと思いますが、シンガポールでは一般的にはスーパーで購入します。
600ml入りの詰め替えパックで、通常1.5〜2Sドル(約165〜220円)程度で購入できます。食器用洗剤がは比較的安いといえます。

◆洗濯用洗剤
花王のアタックの2.4Kg入りが、13Sドル(約1,420円)、1kg当たり5.4Sドル(約590円)で、日本ではアタックは1kg当たり約430円前後なので、日本ブランドは若干高めです。ローカルブランドでしたら、格安の洗剤も多数あります。

◆シャンプー
Doveのシャンプー(680m)入りが12Sドル前後(約1,300円)です。日本で一般的に売られているのは500ml入りが多いですが、このタイプで650円ほどなので、日本よりはかなり高めと言えます。

◆ラップ
シンガポールの大手スーパーのCold StrageのPB(プライベートブランド)のラップは、1つ4.5Sドル程度(約490円)で、300feet(約91m)の長さがあります。
日本ではサランラップ(50m)が 525円程度ですので、こちらはかなり格安です。

光熱費・インターネット料金

シンガポールでは、「シンガポールパワー (SP)」という政府系の企業が、水道・電気・ガスの各種手続きや工事などを行っています。また、2019年からは、電力会社を自由に選べるようになっています。

SPでは全国平均の月次ベースの請求額を、Web サイトで公開しています。
このデータを見ると、シンガポールにおける4部屋のHDBアパートの月平均の光熱費の請求額は、約130Sドル(約14.000円)と推測できます。

料金形態も違うので、単純に比較はできませんが、日本の2人暮らしの平均の水道光熱費は、合計で20,000円程度なので、日本に比べて公共料金は安いと言えます。

ただ、SPでは9月に電気・ガス料金を値上げしており、少しずつ家計への負担は増えています。

インターネットに関しては、シンガポールには、主要なインターネット プロバイダーが10社あり、それぞれがさまざまなプランを提供しています。
平均的なインターネット料金は、60Mbps以上のデータ無制限で、ケーブルあるいはADSLを利用した場合で、月額の料金は50Sドル(約5,500円)です。

教育費・学費

シンガポールの日本人学校
参照:シンガポール日本人学校 (wikipedia)

シンガポールは日本同様に、すべての国民は小学校教育(プライマリースクール)を無料で受けることができます。ただし諸費用はかかります。

シンガポールの教育費用は、ローカルの場合には、6年間の小学校教育で約936Sドル(約10万円)という最新のデータが出ています。

日本人が現地に在住する場合には、どの学校を選ぶかによって費用には大差があります。
日系幼稚園へ通う場合の費用は、保育料が月に8万円程度、バスによるお迎え料金が平均で15,000円程度、あと登録料が12,000円ほどかかります。また入園料も別途かかります。

日本人小学校(中学校まであります)に入学する場合には、まずは保護者が「日本人会」へ入会する必要があります。日本人会の会員になるための入会費が必要です。
日本の小学校で使っている教科書を使っていて、日常困らない英語力を養うこともできるのがメリットです。学費は月額で55,000円程度で、日本の私立学校と同じくらいです。

インターナショナルスクールの場合には、学費は平均すると月額で30万円程度かかりますが、有名校の場合には、入学にエントリーすることも大変で、学費もかなり高額で、相当家計の負担になることは間違いありません。


2023年10月に発表された2024年からのシンガポール国民以外の学費の値上げ・高騰状況や、教育費一覧について下記ページで紹介しています。併せてご確認ください。

医療費・診察料

シンガポールの医療レベルは、医療技術はもちろん、衛生面でも世界トップレベルなので安心です。
病院には政府系の公立病院と私立病院の2つあり、まずは一般医にかかります。

公立病院は、医療費は私立よりは安いですが、待ち時間が長かったり、英語しか通じない場合が多いです。
私立病院の場合には診察料に直接行くことが多いです。
サービスは良いのですが医療費は高額ですが、医療レベルが非常に高いため、諸外国の富裕層を受け入れています。
日本の海外旅行保険に加入している場合は、私立病院にかかった方が良いでしょう。

私立病院や個人クリニックは、優秀な外国人医師を国策として受け入れてるため、日本人の医師も現在ではかなり在籍しています。
また、シンガポールには日系クリニックもあるので、不安な方は日系のクリニックにかかる方がいいでしょう。

気になる費用ですが、救急車を呼んだ場合には、公立の場合には無料ですが、私立の場合には最低でも1万円程度かかります。
初診料も1万円程度かかり、治療費は、例えば骨折の場合には、5万円程度かかり、日本でかかった場合に比べて2〜3倍程度は必要です。