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チャンギ空港の時間つぶし・乗り継ぎの過ごし方をシンガポール在住歴12年の筆者がおすすめ!

チャンギ空港の時間つぶし・乗り継ぎの過ごし方 シンガポール旅行・観光
シンガポール・チャンギ空港

シンガポール在住歴12年の筆者がおすすめするシンガポール情報をお届けします。

シンガポールの空の玄関であり、今や、シンガポールを代表するアイコンでもある「チャンギ空港」
先日発表された、2023年の世界空港ランキングでは、チャンギ空港は3年ぶりに首位に返り咲き、12回目のトップに輝いています。

今回は、世界で最も先進的な「チャンギ空港」について、乗り継ぎ時間でもエンジョイできる、空港内の施設や時間つぶし・過ごし方について詳しく紹介します。

シンガポール旅行の際には、ぜひチャンギ空港も観光に組み込んで、そのすばらしさを体験してみてください。

チャンギ国際空港の施設概要

チャンギ国際空港の施設概要
チャンギ空港施設内

チャンギ国際空港は、世界60ヵ国、200都市以上に就航していて、およそ100秒に1回飛行機が離発着している、世界有数のハブ空港です。シンガポールには国内線はないため、発着する路線はすべて国際線になります。
滑走路は4000m規模のものが3本あり、現在、空港を拡張中で、2025年を目途にターミナル5の開業を予定していて、年間最大で1億5000万人の利用ができるようになります。

チャンギ空港には、現在4つのターミナルと、地上地下あわせて10階建ての複合施設である「ジュエル・チャンギエアポート」があります。

現在、日本との航空便が発着するのは、以下のターミナルです。

  • ターミナル1: JAL・デルタ航空
  • ターミナル2: ANA
  • ターミナル 3: シンガポール航空・スクート

各ターミナル内には、免税店はもちろん、フードコートやレストラン・ラウンジ、その時々の花や植物が楽しめるガーデンまで幅広く揃っています。
各ターミナルごとのおすすめ場所も、あらためて紹介します。

ターミナル間の移動方法

チャンギ空港・Sky Train(スカイトレイン)
Sky Train(スカイトレイン)

チャンギ空港は非常に大きなエアポートで、ターミナルが4つもあるので迷ってしまいそうですが、至るところに、分かりやすく案内板が出ているので、それに従えば大丈夫です。
日本語の表記もあるので、英語がわからなくても心配はいりませんよ。

また「 iChangi(アイチャンギ)」 というアプリもあり、空港内のさまざまな施設についてスムーズに確認できます。

ターミナル間の移動(ターミナル1,2,3)には、各ターミナル間をつないでいる「Sky Train(スカイトレイン)」と呼ばれるモノレールが便利です。ほぼ4分間隔で運行されており、ターミナル間の移動時間も5分程度です。
ターミナル1,2,3 間は徒歩でも移動が可能で、歩く歩道も設置されているので、それほど大変ではありません。
ターミナル4へは、ターミナル2からシャトルバスがあり、日中は10分間隔で運行されており、10分程度で到着します。

各ターミナル共通の時間つぶし・過ごし方

Viewing Malls(展望台スペース)

チャンギ空港・Viewing Malls(展望台スペース)
Viewing Malls

チャンギ空港には、各ターミナルに共通している施設がいくつかあります。それを紹介していきましょう。
共通施設の1つは「Viewing Mall」です。飛行機好きにはたまらないエリアで、シャッターチャンスエリアです。
ターミナル 1、2、3 の Viewing Mall からは、チャンギ空港の滑走路や地上での業務を観察できます。
ゆったりとできるシートに座って、リラックスして、時間が許す限り観察しましょう。
黄昏時や夜間の空港、特に航空機がひっきりなしに行き交う滑走路は、ただ見ているだけでも感動しますよ!

■公式サイト:チャンギ空港・Viewing Mall

休憩スペース(Free-to-use Rest Areas)

チャンギ国際空港は、数々の賞を獲得しているだけあり、無料で使える休憩スペースのレベルもとても高いです。
空港内のそこかしこに休憩スペースが点在しています。
世界各地への乗り継ぎのハブ空港としての利用も多いため、足を伸ばし、横になってくつろげるカウチソファがあり、とても便利です。

ぜひ、足を上げてリラックスしてください

さらに、無料で使えるフットマッサージマシンも、休憩スペースには設置されています。
乗り継ぎ時間や、フライトまでの待ち時間に、靴を脱ぎ、足を入れて快適なマッサージを体験してみましょう。

また、無料で使える快適なスヌーズ ラウンジ(仮眠エリア)では、ちょっとした仮眠でリラックスできますよ。
特にターミナル2の2階にある「 Sanctuary(サンクチュアリ)ラウンジ」 は、観葉植物でカバーされ、窓からは航空機の発着が眺められます。仮眠チェアだけでなく、ソファーやUSB・電源、目覚まし用のタイマーまでついていて、周りに喫煙所などが集まる総合リラックスエリアになっています。

■公式サイト:チャンギ空港・Free-to-use Rest Areas

ターミナル1で時間をつぶせる施設・過ごし方

ディスカバリーガーデン(Discovery Garden)

チャンギ空港でも、最も美しいスポットの1つが「ディスカバリー ガーデン」です。
緑豊かなスペースに、木々に覆われるような作りになっている曲がりくねった小道は、
木の上にある高架歩道のようになっており、散策していると、見晴らしの良い場所が次から次へと現われます。
さまざまな亜熱帯植物や、ヤシの木が立ち並ぶ空間は南国感がたっぷり。
森に迷い込んだような気分で散策を楽しみましょう。

屋内でありながら、アウトドアにいるかのような体験を、快適かつユニークに楽しめます。

■公式サイト:チャンギ空港・Discovery Garden

Piazza Garden(植物園)

ターミナル1にある「Piazza Garden」では、年間を通して、テーマや季節に沿った植物が展示されています。

園内に植えられている「クリスマスパーム」は、フィリピンやマレーシア原産のヤシの木の一種で、クリスマスの時期になると、鮮やかな緋色の果実を実らせるため、「クリスマスヤシ」として知られています。

さまざまな人種と文化にルーツを持つ人々が暮らしているシンガポール。
そんな、多民族の文化が美しく開花しているシンガポールを祝うように、さまざまな民族の文化的で民族的な祭りを、重要な花で讃える展示が行われています。

15〜30分程度の散策で、奥が深く、実り豊かなシンガポールの文化が感じられる、貴重な空間になっています。

Piazza(イタリア語で広場の意味)の名前の通り、シンガポールの多様性が集まる広場になっています。

■公式サイト:チャンギ空港・Piazza Garden

マッサージのできるスパ・スイミングプール(BeRelax Spa)

ターミナル1には、スパもあり、マッサージでリラックスできます。

フランス・パリ流の美容のサービスで、リラックスしたひとときを過ごせます。マッサージだけではなく、ネイルケアもあり、特に女性にとっては、チャンギ空港で最もリラックスできる施設の 1 つです。

長時間のフライトでは、限られたスペースに長時間座ることになり、血流が悪くなりがちです。運動を心掛けることも重要ですが、搭乗前にマッサージを受け、血流を促進することも大切です。
ウォークインで、いつでもスパを利用できるので、旅の途中で、体と心を癒す時間をお過ごしください。

スイミングプールは、チャンギ空港で最もリラックスできるアクティビティの1つです。
ターミナル1の屋上プールでひと泳ぎして、プールサイドの バーでカクテルを楽しむのは無上の喜びです。
プールの入場料は23シンガポールドルですが、ホテル(Aerotel)の宿泊者は無料です。

■公式サイト:チャンギ空港・BeRelax Spa

ターミナル2で時間をつぶせる施設・過ごし方

フードコート(Straits Food Village)

第2ターミナルの乗り継ぎのトランジット・エリアにある「フードコート(Straits Food Village)」は、シンガポールの田舎の漁村を思わせる内装デザインで、フードコート内の8つの屋台には、麺類やナシレマなどの人気の地元料理やアジア料理が並んでます。

誰もが楽しめる料理が揃っているので、選ぶのに迷ってしまうでしょう。
セルフサービスで、オーダーした料理を自分で受け取りに行きます。

忘れられないシンガポールやアジアの味を、出国前にもう一度味わうのなら、ストレイツ・フードビレッジがおすすめです。

■公式サイト:チャンギ空港・Straits Food Village

Enchanted Garden(植物庭園)

Enchanted Garden(エンチャンテッド ガーデン)とは「魔法の庭園」という意味です。
その名の通り、咲き誇る花々に創造的な照明が降りそそぎ、熱帯雨林で録音された自然の音が流れる園内の、曲がりくねった小道を歩いていると、まるで魔法にかかったような気持ちにとらわれます。
五感を刺激する庭園の中で、自分だけの安らぎの場所を発見してください。

庭園というよりは、もはやアトラクションのようで、その目玉となるのは、4つの巨大なガラスのブーケで、各ブーケには、切りたての花が飾られていて、季節ごとに飾られる花が変わります。

また、園内にはタスマニアのシダが生い茂り、南国感を醸し出しています。

出発までの間、ターミナル2で、魔法のような庭園体験を楽しむのはいかがですか?

■公式サイト:チャンギ空港・Enchanted Garden

ターミナル3で時間をつぶせる施設・過ごし方

Singapore Food Street

「シンガポール・フード・ストリート」は、ターミナル3の乗り継ぎのトランジットエリアにあります。 1960年代をテーマにしていて、シンガポールの多様な食文化と豊かな各民族の伝統を紹介しています。
シンガポールの黎明期をイメージしたホーカー(屋台)が再現されているので、古き良き時代を感じさせてくれます。

シンガポールを代表するグルメで、豊潤な香りの海南チキンライスや、漢方の香り豊かなバクテー、マレーシアやインドネシア料理まで、地元の人気料理を幅広く取り揃えています。
チケット販売機で、お店を選んでオーダーします。番号が点灯したら、オーダーしたお店に行き受け取ります。
たくさんある地元グルメから、好きなものを選べ、リーズナブルな価格で堪能できるのがうれしいです。

搭乗前に、ちゃんとしたご飯が食べたくなったときや、ちょっと小腹が空いてしまったときに最適です。

■公式サイト:チャンギ空港・Singapore Food Street

Crystal Garden(ショッピングモールと中央広場)

「クリスタル・ガーデン」は、ターミナル3の中央広場をエレガントに彩り、旅行者に、静けさとともに詩的な雰囲気を提供してくれます。

最大の見どころは、職人の手で作られた、12個の球状のたんぽぽ型のガラス彫刻です。1,735個のボヘミアングラスで作られていて、そこに多数の LED チップが取り付けられ、それを通した輝きが魅惑的で、時間がゆっくりと過ぎていく感覚になります。

たんぽぽの種が、風に吹かれて旅をするように、チャンギ空港を利用している旅客が、世界の隅々まで広がっていくのを表しています。

クリスタルガーデンは、ターミナル3のトランジットホールに足を踏み入れた旅行者を歓迎するように、旅行者の気持ちを安らかにしてくれ、さらに、これから訪れる、世界のさまざまな国々に思いが飛ぶようにデザインされています。

美しいクリスタルの輝きに包まれ、ゆったりと癒されてみませんか?

■公式サイト:チャンギ空港・Crystal Garden

ターミナル4で時間をつぶせる施設・過ごし方

フードコート(International Food Hall)

アジアのおいしい味を味わいたいなら、ターミナル4の「インターナショナル・フードホール」でアジアのグルメをお楽しみください。

タイ、ベトナム、香港、インド、そして日本まで、アジアのさまざまな料理を提供するフードホールです。
セルフサービスで利用できるので、より便利に食事を楽しむことができます。

ファストフードを食べたい人には、バーガーキングなど、おなじみのブランドもあるので、すべての人を満足させられるフードホールです。

■公式サイト:チャンギ空港・International Food Hall

Heritage Zone(プラナカンスタイルのお店で買い物)

ターミナル4には、プラナカンスタイルの瀟洒なお店が立ち並んでいて、インスタ映えします。

プラナカンとは、15世紀後半ごろからシンガポールやマレーシアに渡ってきた、中国系移民の子孫のことです。
彼らは現地の女性と結婚することで、中国の文化に、ローカルのマレーの文化やヨーロッパの文化をミックスさせた、独自の「プラナカンスタイル」という生活様式を築きました。

シンガポールに点在しているプラナカンスタイルの「ショップハウス」からインスピレーションを得たこのエリアには、地元のおなじみのブランドが入っています。

また、エリアの中央部では、6分間のプラナカンのラブ ストーリーの演劇パフォーマンスが定期的に上映されていて、旧きシンガポールの生活を垣間見ることができます。
美しく幻想的な形式の建物とも相まって、インスタ映えするシーンになりますよ。

■公式サイト:チャンギ空港・Heritage Zone

Singapore Rojak(伝統食・屋台の壁画鑑賞)

「Rojak」とは、マレー語で「いろいろなものを混ぜる」という意味で、その名のとおり、シンガポールやマレーシアの伝統的な食べ物である「Rojak」には、さまざまな素材が使われています。

「Rojak」にはいろいろ種類がありますが、一般的なのは、野菜やフルーツ、揚げた小麦粉の生地などを組み合わせ、砕いたピーナッツを加えて、独特の風味のソースをからめて、少しピリ辛に仕上げます。

チャンギ空港の「Singapore Rojak」は長さ 37 メートルの壁画で、そこには、食欲をそそる、ドリアン、ロティプラタ、チェンドル、ナシ レマック、クエ、チャー クウェイ ティオなどの、ローカルの食べ物やグッズなどを販売する屋台が並ぶ、ノスタルジックな通りが描かれています。

多民族が融合している、シンガポール独特の文化、そして、シンガポールの多様性と多文化社会への敬意が、人気の伝統的な食べ物である「Rojak」にちなんで見事に表現されています。

古い屋台の鮮やかな色や、美しく詳細な等身大のイラストを見て、シンガポールの古き良き時代に思いをはせ、時間を過ごしましょう。

■公式サイト:チャンギ空港・Singapore Rojak

ターミナル外・空港直結で時間をつぶせる施設・過ごし方

空港直結の複合商業施設「ジュエル」

2019年にオープンしたばかりですが、今や、チャンギ空港を代表するスポットが、買い物も楽しめる、チャンギ空港ターミナル1に直結する10階建ての複合商業施設「Jewel(ジュエル)」です。

その名の通り、見た目がジュエル(宝石)のような、ガラスのドーム型のデザインになっていて、非常に印象的です。

東京ドーム3個分ある施設内には、さまざまなお店や飲食店はもちろん、美しく整備された庭園やアトラクション、さらにはラウンジやホテルまで併設されています。
「ジュエル」の営業時間は24時間で、入場料は無料です。

その中心にあるのが、なんと!高さ40mもある、世界を驚かせた、世界最大の室内にある人工の滝で、まさに圧巻で、恐らく、皆さんも1度は、CMやSNSで見かけたことがあるでしょう。
各ターミナルをつなぐ「スカイトレイン」にのれば、この滝の真横を通過するので、大迫力で見ることもできますよ!

チャンギ空港へ到着後や、帰国前に絶対に寄っていただきたい、シンガポールでも最新のショッピング、アトラクション、フード、そして観光のスポットです。

■公式サイト:チャンギ空港・Jewel

キャノピーパーク(最上階のアトラクションエリア)

チャンギ空港・ジュエル キャノピーパーク
チャンギ空港・ジュエル キャノピーパーク

「ジュエル」の最上階5階にあるのが「キャノピー パーク」です。
営業時間は、午前10時から午後10時(金、土、日、祝日は午後11時まで)で、5シンガポールドルの料金がかかる、有料のアトラクションエリアです。

小さい子供も含め、家族で楽しめるアトラクションが揃った ワンダーランドです。
「Discovery Slides」は、子どもたちも楽しめるさまざまな滑り台です。
「Topiary Walk」は、花で造られた動物などが展示されていて、フォトスポットが設置されているので、インスタ映えします。
「Foggy Bowls」は、地面から霧が出ていて、たくさんの子供たちが、いつも楽しそうに遊んでいます。

別料金を払えば、さらにさまざまなアトラクションを楽しめます。
中でも、「Canopy Bridge」は圧巻で、地上23mの高さに設置された、長さ50mに及ぶ透明なパネル張りの橋で、巨大な滝を一番間近で見れる場所です。
橋の中ほどには、足元が強化ガラスでできたところもあり、下が見渡せます!
私は高所恐怖症のため、いつも断念していますが、経験者に聞くと、「最高!」とのことです。
橋での滞在時間は最大30分で料金は8シンガポールドルです。

夜にはライトアップショーがあるので、そのタイミングに合わせて渡れば、相当素敵なのは間違いありません。

■公式サイト:CANOPY PARK

レイン・ボルテックス(Rain Vortex)

「ジュエル」のドーム内には、なんと!3,000本以上の熱帯樹木と100,000本の低木が植えられていて、シンガポール最大規模の室内植物園となっており、「資生堂フォレストバレー」と呼ばれています。

そして、その中心にあるのが、「ジュエル」というより、今やチャンギ空港のランドマークでもある「HSBC Rain Vortex(雨の渦) 」です。

高さが 40 メートルもあるこの壮大な滝は、ドーム型の屋根のくぼみから、水が円柱状に落下する独創的なデザイン。
しぶきをあげて落ちる水に、太陽光が絶え間なく降り注ぎ、神秘的な輝きを帯びていて、息をのむ美しさです!

さらに、1階まで落ちた滝の水は、もう一度集められ、地下へと円柱状のクリアケースをつたって流れ落ちているのです!このクリアケースは手に触れることができますが、もちろん水に濡れることはありません。とても不思議な感覚に陥り、時を忘れて佇んでしまいます…。

夜になると、水面がスクリーンとなって光が投影され、音楽とともに幻想的な光景を生み出しています。

「Rain Vortex」は、チャンギ空港にいったら、必ず寄って、見ていただきたいスポットです。

■公式サイト:チャンギ空港・Rain Vortex


チャンギ空港のお土産の買い物・お店についてはこちらでさらに詳しく紹介していますのであわせてご確認ください。