思いっきり観光もショッピングも楽しみたい、でもお土産もありきたりではなく喜んでもらえるものを選びたい。でも時間がない。
そんな方に短時間で効率よく回るお店、そして間違いなしのフィレンツェのお土産を、フィレンツェ在住の筆者がご紹介します。
■目次: フィレンツェのお土産とお店 <食料品・グルメのお土産: そこにいけばすべてそろうスーパーマーケット・お店4店> - ①EATALY(イータリー) - ②PEGNA(ペーニャ) - ③CONAD(コナッド) - ④ALESSI(アレッシ) <老舗のお菓子屋さんのお土産とお店3店> - ①MIGONE(ミゴーネ) - ②Venchi(ヴェンキ) - ③ANTONIO MATTEI(アントニオ マッテイ)
食料品・グルメのお土産: そこにいけばすべてそろうスーパーマーケット・お店4店
①EATALY(イータリー)
住所(Googleマップ): Via De Martelli, 22 R
ドォーモのすぐそばにあるおしゃれなスーパーマーケット。
ここの品物は洗練された品質のよいものばかりなので短時間で喜ばれるお土産を購入できます。
店内には、バール、軽食を食べられるコーナーもあり昼食、休憩にも利用できます。
■イタリア各地のお菓子のお土産
北から南まで全国のイタリアのお菓子が購入できます。
チョコレートの詰め合わせなど、見た目もかわいく、スーツケースにいれても壊れにくいパッケージでお土産にしやすいです。
■イタリア各地のバルサミコ酢のお土産
どうですかこの品ぞろえ!価格3,20ユーロから74ユーロのものまであります。74ユ―ロのものはどんな味でしょうか。
この箱入りの重厚感。お土産をこえてグルメなお友達への贈り物にしてもいいですね。
■ワインコーナーでのお土産
どれを選んでも正解。厳選されたワインばかりです。いつもではないですが、フェアなどの際には、ワインに詳しい店員さんがいとても親切にワイン選びのお手伝いをしてくれます。
■チーズ、サラミ、生ハムのコーナーでのお土産
ホテルでゆっくりワインと共に楽しむのも最高。レストランで食べるよりかなり安く、多くの種類を試すことができます。
真空パックのチーズはお土産にできます。肉類の日本への持ち込みは禁止されているのでお腹いっぱいイタリアでいただきましょう。
■生パスタコーナーでのお土産
手荷物にして保冷バッグなどがあればお土産にも〇。冬場なら帰国後すぐ食べればモチモチ麺をお土産にできます。
生パスタは凝ったソースを作らなくてもバターと塩だけでも十分美味しいしいですよ。
■パン、ピザのコーナーでのお土産
私は、ここのパンがフィレンツェで一番おいしいと思っています。テイクアウトできるイタリアの食材を使った切り売りピザも美味。
フィレンツェ旅行中の食事・軽食にもおすすめです。
②PEGNA(ペーニャ)
住所(Googleマップ): Via dello Studio 8
こちらもドォーモから1分。1860年創立の老舗の高級スーパー。木を基調とした落ち着いた店内で中にいるだけで優雅な気分になれます。
食品から生活用品(掃除用洗剤、たわしまで)揃います。
■ジャムコーナーのお土産
私はいつも母へのお土産にジャムを購入します。花梨、栗などの珍しいジャム、定番のシチリアオレンジのマーマレードなどがあります。
イタリアのお土産でジャム?と思われる方も多いかもしれませんが、イタリアは果物が大変美味しい国です。ゼラチンを使わない果実、果汁だけで作られたジャム、パン好きのお友達にいかがですか。
■お菓子コーナーのお土産
ここでは、トスカーナのお菓子の品ぞろえが豊かです。シエナのパンフォルテ(アーモンド、ドライフルーツなどを蜂蜜、砂糖で固めたお菓子)の種類も充実しています。
ピスタチオなどのナッツがたくさん入ったものが香ばしくてたまりません。
■かわいいパッケージのチョコレートのお土産
板チョコの種類がすごい!そしてパッケージがかわいいです。
まとまったお土産が必要な方は、何種類か購入して並べて選んでもらうのも楽しいですね。
③CONAD(コナッド)
サンタ・マリア・ノベッラ駅、一番線ホームから入れるスーパーマーケット。イタリア有数のスーパーマーケットの一つです。
街中にも何店か見られますが、旅行客が多いことからかこの店舗では、お土産やフィレンツェの特産品が揃います。
■パスタソース、チーズ、プロシュット、乾燥トマト、アーティチョーク、オリーブ、その他総菜コーナーのお土産
奥の赤い機械から番号札を取って、ホテルや電車内で食べる用にプロシュットを切ってもらったり、オリーブ、イワシの酢漬け、蛸のマリネなども量り売りで持ち帰りできます。
コナッドのオリジナルブランド「サポーリ・ディントーリ」のパスタソースは、どのソースもリッチな味わいです。
ガラスの入れ物なので持って帰るのが心配ですが、日本からスーツケースに入る小さな段ボールを持参してその中にタオルなどに包んで隙間なく入れると、日本まで壊れることなく持って帰れますよ。
■パスタコーナーのお土産
サポーリ・ディントーリブランドのパスタの数々。極太麺とラグーソース、全粒粉パスタとジェノベーゼなどをセットして贈ってもいいですね。
■アンチョビ、オリーブ、アーティチョーク、ドライトマトの瓶詰のお土産
瓶からお皿に出すだけで前菜になる便利な瓶詰たち。
パスタ、サラダなどにも利用できます。アンチョビはたっぷりのバター(冷蔵した溶けていない状態)と共にバゲッドにのせて食べると美味しいですよ。
■バルサミコ酢のお土産
オリジナルブランドのバルサミコ酢。丸いボディの瓶はサラダ、お肉料理に。四角の瓶はアイスクリーム、ドルチェなどにも使えます。
瓶がかわいいので、使い終わった後は、他の調味料を入れて使えます。
☆コナッドで買える庶民派のお勧めのお菓子、ポルチーニクリーム☆
■パタのポテトチップス
こだわりの材料で作られたパタのポテトチップス。
知っています、日本には美味しいポテトチップスが山とあることを。しかし、このパタ、それを超える一度食べたら忘れられない軽さ、うま味です。包装のおじさんが目印です。
■フィエスタのチョコレート菓子
チョコレートでコーティングされたスポンジ菓子。二枚のスポンジの間にホワイトクリーム、外はオレンジ風味のチョコレート。オレンジピールのチョコレート好きにはたまりせん。
■バウンティーのチョコレート
チョコレートの中にココナッツが入っています、いや、ココナッツの塊にチョコレートがコーティングされていますといった方がいいですね。それほどココナッツがぎっしりです。
甘すぎないのでスナック菓子のように一度食べだしたらとまりません。
■ポルチーニクリーム
これとっても安くて美味しいのです。そして軽いのでお土産に重宝します。
スープとして食べてもよし、お肉などのソースとして使ってもよし、万能です。おでんの大根にかければ簡単にフレンチおでんができます。
④ALESSI(アレッシ)
住所(Googleマップ): Via delle Oche29
所狭しとお菓子、ワイン、食料品が並べられています。珍しい飴やチョコレートはここで見つかります。
まるで卸売りのお店のように、大容量パックのチョコレート、飴の種類が豊富です。ワイン、食後酒もそろいます。
■チョコレート、飴のお土産
チョコレート、飴、ゼリーなど種類ではここが一番ではないかと思うくらい、たくさんの種類のお菓子類のお土産を買うことができます。
■ジャム、蜂蜜のお土産
私はイタリアで蜂蜜に目覚めました。定番のアカシアは、もちろん、栗、無花果、などの珍しい蜂蜜があります。
最高の相性、パルメザンチーズと蜂蜜をセットで贈っても素敵。
■ワイン、リキュール、食後酒のお土産
買わずともみるだけで楽しい、この品ぞろえ。
フィレンツェでアルコール類のイタリア土産を買うにはもってこいです。
老舗のお菓子屋さんのお土産とお店3店
①MIGONE(ミゴーネ)
住所(Googleマップ): Via dei Calzaiuoli, 85R, 50123 Firenze
1919年創業の老舗。コンフェットと呼ばれるアーモンドなどをお砂糖で包んだ結婚式の引き出物として使われるお菓子を中心に、トスカーナの伝統的なお菓子の有名店。
ここのお菓子は食べて美味しいだけではなく、見た目も美しく、目で楽しむことができます。
■焼き菓子のお土産
奥の四つのお皿はお隣の街、プラートの焼き菓子「カントゥッチーノ」。中央の白いお菓子は、シエナのアーモンド入りケーキ「リッチャレッリ」。
三種類のお菓子の詰め合わせがお土産にぴったりです。
■パンフォルテのお土産
(写真中央)珍しい無花果(いちじく)とクルミのパンフォルテの切り売り。生地にチョコレートが練りこまれていて絶妙な組み合わせ。
(写真右)トリュフチョコレート。イタリアの食後酒 Amaro del Capo などとともに楽しむのもお勧めです。
■色鮮やかなゼリーのお土産
食べるのがもったいないようなゼリー。ご年配の方へのお土産におすすめです。
■クーポラ、ジョットの鐘楼、洗礼堂の箱/お菓子と雑貨のお土産
この箱、よくできていて一つの芸術作品です。その中にビスケット、チョコレート、またはビスケットとチョコレート両方を入れて贈ることができます。
箱は、食べ終わった後も他の物を入れて利用できます。
②Venchi(ヴェンキ)
住所(Googleマップ): Piazza della Stazione Binari Via Calimaruzza, 2-4 Via dei Calzaiuoli, 65
トリノ発祥のチョコレート専門店。日本の友人や、家族はここのチョコレートを一度食べたら他のチョコレートが食べられなくなるぐらい口どけが最高!と言います。
マンゴージェラートも美味しいですよ。フィレンツェには三店舗あり、駅の構内、ドゥーモから続く道 ヴィア カルツァイオーリ、シニョリーナ広場にあります。
■チョコレートの量り売りのお土産
100グラム6,10ユーロです。私はそれぞれ値段は違うのに量り売りとは、すごい!と、できるだけ得するように張り切ってあまり重さを考えず値段が高いのを詰め込みました。
するといつのまにか袋に三分の一の量で28ユーロになってしまいました。高いチョコレートは、重いようです。私のようにならないよう軽くて高いチョコレートを入れるとお得です。
③ANTONIO MATTEI(アントニオ マッテイ)
住所(Googleマップ): Via Porta Rossa, 76/r
1858年創業のプラートの伝統菓子「カントゥッチーノ」の専門店。スーパーでは取り扱われていましたが、最近、フィレンツェにも店舗ができました。
それは、私たちが思い浮かべる西洋のお菓子屋さんそのものです。二階には博物館もありカントゥッチーノ作りに使われる道具、ANTONIO MATTEIの歴史を知ることができます。
■由緒正しいカントゥッチーノのお土産
実は、私はこのお菓子があまり好きではありませんでした。私が今まで食べてきたカントゥッチーノは、なんだかパサパサしていて口の中の水分が一気に奪われるのに、中途半端なカリカリ具合なのです。
しかしここのカントゥッチーノは、やさしい小麦粉とたまごの風味が鼻に広がり、最高のカリカリ具合、幼い日に食べたたまごボーロと同じぐらいの甘さ加減。
朝ごはんにカプチーノに浸したり、夕食の後、ビン・サント(干した葡萄をもとに作られる甘いワイン)に浸して食べる元来のスタイルでお客様に出すのもおつです。
種類は、アーモンド、松の実入り、チョコレート、ピスタチオ入りがあります。大きさは500グラム、250グラムがあります。
■カントゥッチーノのビン・サントのセット
トスカーナ地方ではカントゥッチーノはビン・サントと共に食後にデザートとして出されます。
小さなガラスのコップに琥珀色のビン・サントを注ぎその中にカントゥッチーノを浸して食べます。
■カントゥッチーノの以外のお菓子: ドライフルーツ・パウンドケーキ
カントゥッチーノの他にドライフルーツがいっぱい入ったパウンドケーキなども購入できます。
日持ちしませんのでお土産には向きませんが、旅行中にホテルで夜食、朝ごはん用に購入してもいいですね。
■オリジナルグッズ・雑貨のお土産
シンプルで使いやすいトートバッグ、エプロンは、男女問わず使えます。
イタリアの老舗のお菓子店のグッズを記念にお土産にするのもおすすめです。
■二階博物館: 観光にもおすすめ
1858年からのMATTEI家の年表、カントゥッチーノのづくりに使われてきた道具、伝統を守り続けるMATTEI家の人々の写真が展示されています。
おわりに
フィレンツェでおすすめのお土産を買えるお店を全部で6店紹介しました。
すべてのお店が、駅・ドォーモから遠くても3分のお店です。効率よくお土産を選んで、限りあるイタリアの時間をたっぷり楽しんでください。