円安でも行きやすいベトナムのダナンは、今や多くの日本人に人気の観光地です。
今回私たちもダナンとホイアン旅行を楽しみました。
その際に泊まったホテルや立地条件&サービスが良いと感じたホテルについてレポートします。
ダナンはどんな都市?

ベトナムのダナンは、ホーチミン、ハノイに続く都市です。
きれいなビーチ沿いにホテルが立ち並んでいる穴場スポットでもあり、トレンドに敏感な日本人だけでなく、韓国人、欧米人など各国から来た多くの観光客でにぎわっています。
特に最近は韓国人に人気のようで、ダナンに行くとあちこちで韓国語の看板や案内を見かけました。
ダナンはホーチミンなどの大都市に比べると、車やバイクが少なく、ショップ、カフェ、マッサージ店などが比較的コンパクトにまとまっているため、観光しやすいメリットがあります。
また、大人気の観光地であるホイアンもダナンから車で30〜40分ほどの場所にあるので、ダナンに宿泊し、日帰りでホイアン観光を楽しむことも可能です。
今回私たちはダナン地方に7日ほど宿泊しました(詳しくはホイアンに2泊、ダナンに5泊)。その際に泊まったホテルや、観光中に気になって覗いてみたホテルの情報をご紹介します。
おしゃれなホテルでゆったりと過ごすならココ!「Hotel Le Bouton」

私たち夫婦が実際に泊まってみて、すごく良いと思ったホテルは「Hotel Le Bouton」です。
「Hotel Le Bouton」はフォーク・ミー地区の、ミーケビーチの近く、中心地から3kmほど離れた場所にあります。
ホテルの外観
「Hotel Le Bouton」はヨーロッパの地中海をイメージする、白と優しいアクアグリーンを基調にしたホテルです。ホテルの窓の形は尖塔アーチで、どことなく中東の建物を連想させます。
ホテルの壁伝いや入り口など、あちらこちらに植物が植えられていて、建物から植物が生えているように感じます。いろいろな文化が入り混じったようなおしゃれなデザインです。
まるで美術館に入るようにワクワクした気持ちで、ホテルの中に入りました。
周辺のホテルは高く、海を見渡すようにそびえ立っているのですが「Hotel Le Bouton」は5階建てで小さく、どこか遠慮深そうにひっそりと立っているイメージです。
ホテルの内装

ホテルの中に入るとすぐに、ナチュラルな感じのカウンターバーがあり、その近くにはずっしりとした木材のテーブルや椅子が並んでいました。テーブルでパソコン作業をしたり本を読んだり、コーヒーを飲んだりと好きなことをして過ごせるパブリックスペースですが、朝は朝食会場になります。
その奥にはプールがあり、これはまた「ジャングルの中にある池ですか?」と、思ってしまうくらいに、植物が植えられていました(プールは温水プールだったので、雨季の肌寒い時期でも入れます)。
室内プールでサイズも決して大きくはありませんが、植物のおかげで、落ち着く空間です。
部屋の様子

部屋は白と木材を基調にした、清潔感のある空間です。ベトナムティーやミネラルウォーターなども充実し、冷蔵庫やコップ類も用意されていたので、部屋でちょっとした休憩をするのにも困りませんでした(スナックやビール、ジュースなどは有料です)。
トイレと洗面所、シャワールームが別々になっているので、海外のホテルではありがちな、シャワーの後でトイレや洗面所が水浸しになる問題も起こりません。

そして、なんといっても気に入ったのは、比較的大きなバスタブがあること。
部屋のタイプによってデザインが異なるようですが、私たちの部屋はベッドルームとは別にバスタブ専用の小さな空間があり、ドアを開けると一面にバスタブが広がっているというスタイルです。
バスタブのドアを閉めると、スーツケースや買い物をした袋、部屋に散らばった洗濯物などが見えなくなります。
それで、ホテルの自分の部屋にいながらにして、スパに通っているような感覚になり、特別な時間を味わえました。
選んだポイント
私たちが「Hotel Le Bouton」を選んだポイントは、次のとおりです。
大きなホテルは、団体の観光客が多く、観光バスがひっきりなしに出入りしたり、ロビーが混んでいたりすることも珍しくありません。
私たちはどちらかというと、ゲストハウスや小さな規模のホテルを好みます。宿泊客が少ない分、ホテルの空気もゆったりしていたり、スタッフがフレンドリーだったりすることが多いからです。
今回も、そんなに大きくない規模で、おしゃれなデザイン、レビューが良いという点を重視して選びました。
実際に泊まって感じたこと

実際にホテルに泊まってみて、まずはホテルの外観や内装がとても可愛く、気分が上がりました。スタッフは若い年齢層が多かったですが、とてもフレンドリー&笑顔で接してくれ、気持ちよく滞在できました。
朝食は、ベトナム料理やモーニングプレート、アボカドトーストなどから選べますが、どれもとてもおしゃれで美味しく、朝から幸せな気持ちになります。
ダナンの中心地から少し離れているため、どこに行くにも自転車(ホテルで無料レンタルできます)が必要ですがその分静かです。
歩ける距離にビーチもあるので、ただゆったりと過ごしたい方にもおすすめです。
ホテルから出たくない&自炊するために選んだ「SANTORI」

「SANTORI」も今回のダナン滞在の際に、宿泊したホテルです。「SANTORI」はスアン・ハー地区の、リンチュウビーチ沿いにあります。ホテルからすぐにビーチが見える立地条件で、朝食会場の窓からは海を見渡せます。
ホテルの外観
「SANTORI」は、名前のとおりギリシャのサントリーニ島をイメージする白と明るい水色を基調にしたホテルです。全体的にとても可愛らしい外観で、晴れていたら青空にとても映えるだろうなと感じました(残念ながら曇っていましたが)。大きなガラス扉が印象的で、白い壁ととてもマッチしています。
ホテルの内装

ホテルのエントランスは、吹き抜けスタイルでとても広々としています。ガラス扉をはじめ、大きな窓が設置されている影響か、エントランスは光が差し込みとても明るかったです。ドアフレームなど、所どころに木材が使われていて、全体的に温かい印象を受けました。
部屋の様子

建物全体はそれほど新しくないようですが、全体的にきちんと掃除が行き届いており清潔でした。
スタジオルームですが、キッチン&ダイニングがあるスペースとベッドがあるスペースには、段差があったので、なんとなく2つの空間に分かれているようなイメージで住み分けができました。
タイル張りのバスルーム&トイレもおしゃれな作りで、広々としていました。シャワーのお湯の温度加減や水圧も十分だったので、不満に感じることはありませんでした。
ここのホテルには小さなキッチンが付いていて、簡単な料理ができます。洗濯機はありませんでしたが、ランドリーを頼めるようです。
選んだポイント
「SANTORI」を選んだポイントを、まとめました。
大きな理由は、キッチン付きだったからです。
部屋で簡単に料理して食事を済ませるために、キッチン付きのホテルを選ぶことがあります。私たちは旅行期間が長い場合、地元の食材や、調味料を使って料理をして、暮らすように旅行を楽しむ方法が気に入っているからです。滞在中の食費を抑えるためと、旅行中になりやすい野菜不足を解消するためでもあります。今回も近くのコンビニで買い物&料理と、地元気分を楽しみました。
また、ビーチ沿いのホテルだったので、リゾート気分を楽しめるかもしれないと思ってこちらのホテルにしました。私たちが泊まった時期は雨季だったため、実際には、ビーチビューを楽しむとまではいきませんでした。
実際に泊まって感じたこと

ホテルは居心地が良く、とても過ごしやすかったです。ホテル滞在そのものは大満足でした。朝食会場は景色が良く、ビーチを見渡しながらいただきました。フォーやバインミーなどのベトナム料理はもちろん、モーニングプレートも選べます。
ただ、「SANTORI」のあるスアン・ハー地区は街の中心地や、観光地から外れた場所にあるので、レストランやマッサージ、お土産ショップなどは徒歩圏内にありません。リサーチしてリストアップしたショップはほとんど、フォーク・ミー地区にあったので、ホテルから通うにはタクシーなどの交通手段が必要です。
今回私たちは「SANTORI」の滞在中はホテルからほとんど出ずに、フォーク・ミー地区のホテルに滞在したときにショッピングなどを楽しみました。
私たちのほかに欧米人の宿泊客がいましたが、観光中心の滞在というより、ホテルでゆったりと過ごしている印象を受けました。
反対に観光やショッピング、マッサージなどがメインの旅行の場合、スアン・ハー地区よりもフォーク・ミー地区を選ぶと良いです。
気になって入ってみたホテル「Chi House Danang」

「Chi House Danang」は、実際に宿泊したわけではありませんが、通りすがりに見つけ、気になったので入ってみました。コンクリート、レンガでできた外観に、植物が植えられたスタイリッシュな外観が気になったからです。「Chi House Danang」はフォーク・ミー地区の中心地から2.1kmほど離れた場所に位置しています。
レストランやマッサージ店、お土産ショップなどがある場所から比較的近く、ミーケビーチにも歩いていける距離にあるという素晴らしい立地条件です。自転車もレンタルできるようなので、ショッピングやマッサージ、グルメなど気軽に観光を楽しめます。
ホテルの内装

ホテルのロビーは明るすぎない照明で、シックな印象です。ロビーから見える場所には、こぢんまりとしたプール(温水ではない)とカフェコーナーがあり、奥にはサウナも。
部屋は十分な広さで、バスタブはないものの、清潔なバスルーム&トイレや洗面所がありました。また、個人的には天井扇風機が設置されているのはポイントが高いと思います(天井扇風機が部屋にあると空気の流れが良くなり、快適に過ごせることが多いからです)。
全室ではありませんが、キッチン付きの部屋もあります。その部屋に行ってみると、一般的な部屋に比べて広く、ゆったりとしたデザインです。バルコニーもあり洗濯物が干せそうです。
実際に見て感じたこと
まず感じたのは「Chi House Danang」のスタッフがとてもフレンドリーで親切だということです。空いている部屋を見せてくれ、説明までしてくれました。
そして立地条件もとても良く、キッチン、バルコニーなどが備わった長期滞在に向いている部屋もあったので、次回ダナンで長期滞在する際に候補になりそうです。
今回ダナンのホテルに滞在して感じたこと

今回、初めてダナンに宿泊しました。実際に長期間滞在して、良いと思った点や、次回の滞在では改めたいと思った点などを簡単にまとめました。
観光やショッピングを楽しむのにおすすめのエリア
今回、違うエリアのホテルに滞在してみて、利便性や観光客の混み具合などの様子を見てみました。
以下は、その結果、感じたことです。
- 【ハイチャウ地区、フォーク・ミー地区】:
観光やショッピング、グルメ、おしゃれなカフェ巡りなどをしたい方向け - 【スアンハー地区】:
観光はほとんど望まずに、ホテルでゆったりとしたい方や、にぎやかな観光地を避けたい方向け
ハイチャウ地区、フォーク・ミー地区はサイトで紹介されている有名な観光地や、レストランやショップ、マッサージ店などが多く、おしゃれなカフェも多かったです。その中でもハイチャウ地区は、空港に近い街中、フォーク・ミー地区はビーチ沿いです。
どのような目的で旅行をするのかによって、宿泊先を決めると、満足して旅行を楽しめます。
空港から近い便利な街
ダナンは空港が郊外ではなく中心地近くにあり、基本的にどのホテルにも近いとても便利な街です。空港に着いて入国手続き後、すぐにホテルに到着するためあまり疲れを感じませんでした。ビーチも多くホテルの値段はリーズナブルなので、リラックスするのに穴場的な観光スポットです。今回私たちはagodaのサイトから、タクシーを予約しホテルに向かいましたが、Grabアプリでタクシーを呼ぶこともできます。
リピートしたいホテル
今回特に気に入ったのは、「Hotel Le Bouton」です。ホテルのデザインが可愛く、ホテルから出たくないと感じるほどでした。朝食やカフェがとても美味しく、ひとつひとつにこだわりを感じました。レストランやおしゃれなカフェが多い通りからやや離れているものの、自転車をレンタルできますし、静かなのでゆったりと過ごせます。
大きなバスタブでゆったりできて、最高の気分でした。
まとめ

ダナンは比較的ゆっくりとした時間が流れ、おしゃれなカフェやレストラン、ショップ、マッサージ店も多いので、日頃の疲れをとりながらリゾート気分を味わいたい方にぴったりです。
またホテルの数や種類も多く、大きなリゾートホテル、小さな規模のアットホームのホテル、キッチン付きのアパートメントホテルなど選択肢が豊富にあります。
それで、ビーチ沿いのホテルやプール付きのリゾートホテルでリッチな気分を味わったり、比較的規模の小さなホテルで、ゆっくりしたりと、用途によってホテルを選べます。
ダナンにはまだまだ穴場のホテルがたくさんありそうなので、開拓して素敵なホテルをまた見つけていきたいです。