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【カナダの文化】日本との違い・習慣や特徴を現地ブロガーが紹介!

Pride仕様のバンクーバー美術館カナダ・バンクーバーの旅行・観光情報
Pride仕様のバンクーバー美術館

こんにちは。バンクーバー在住ブロガーのAyakaです。
今回は滞在約一年半の間に感じた「カナダの文化・特徴」と日本の違いを実体験とともにご紹介していきます。

カナダの多様な言語と民族・多文化主義

カナダは総人口の23%に当たる830万人以上が他国からの移民であることが明らかになっています。移民を積極的に受け入れている大きな理由の一つは、少子高齢化問題です。
カナダ政府は経済の活性化に繋げることを目的として、若年層やビジネス移民を受け入れていく姿勢をとっています。
筆者が住むバンクーバーはカナダの中でも特に移民が多く、毎日のように英語はもちろんスペイン語、中国語、韓国語、フランス語など様々な言語が聞こえてきます。

そのため人種差別に値するような行為や発言に人々は非常に敏感です。宗教関連のテーマで会話する際も慎重になるべきです。
万が一職場で差別的な行為をした場合、即解雇されることもあるほど恥ずかしくタブーなものとされています。

多文化の魅力・イベント

バンクーバー・イタリアンフェスティバルの様子
イタリアンフェスティバルの様子
バンクーバー・ギリシャフェスティバルの様子
ギリシャフェスティバルの様子
バンクーバー・フランス・ミュージックフェスティバルの様子
フランス・ミュージックフェスティバルの様子

またイタリアンデーやギリシャデーに催されるイベントや、フランス・ミュージックフェスティバルなど、本国出身の人々による様々なイベントが楽しめるのも、多文化が凝縮されたバンクーバーの大きな魅力といえます。度々足を運びましたが、主催国のカルチャーを体験する良い機会になりました。
もちろんジャパニーズフェスティバルもあります。

筆者もボランティアで浴衣の着付けのアシスタントとして参加しました。他国の人々が日本の文化を通して幸せな表情をしていたり、感激している姿を見ることで日本の文化への素晴らしさを再確認することが出来ました。

カナダの挨拶の文化

初対面の挨拶では簡単な会話、そして握手をします。その後、会う回数を重ねて関係が深くなると、別れ際にハグをすることが多いです。

日本出身の筆者の場合、ハグをするシーンは次はいつ会えるのか分からないくらいの長い別れか、久しぶりの再会だけの感覚です。しかしカナダでは個人差はありますが、仕事が終わり職場を去る時、お茶や食事を共にしたあとの別れ際など、かなり日常的にハグをします。

それと同時に、初対面や親しい間柄ではない相手にハグをするのは違和感や不快感を与えることもあるので気をつけましょう。

本音をいうと、筆者はまだハグの文化に完全には慣れておらず、日常的にする際に少し照れくさく感じることもあります。
しかしハグをすると相手の体温を直接感じながら、関係性の深さを確認できるので、温かい気持ちになります。非常に良い文化だと思います。

カナダの食文化・レストランの特徴

カナダのなかでもバンクーバーは特に移民国家であるため、レストランの種類は非常に多いです。

カナダ・バンクーバーの人気のメキシカンレストラン
人気のメキシカンレストラン
カナダの多文化なレストランが並ぶ風景
多文化なレストランが並ぶ風景
カナダ・バンクーバーには数え切れないほど多くのピザ屋さんがあります
バンクーバーには数え切れないほど多くのピザ屋さんがあります

欧米らしいハンバーガーやピザショップはもちろん、イタリア料理、メキシカン料理、ギリシャ料理、中華料理、インド料理、日本料理、韓国料理、フランス料理、イラン料理、ファーストネーション(ネイティブカナディアン)が営むレストランもあります。多種多様な国の食事が楽しめるのもバンクーバーの大きな特徴の一つと言えます。

しかし同時に、カナダ仕様の味付けになっていることも多く、本場の食と比べるとクオリティが低いと感じることもあります。筆者にとっての日本食はもちろん、メキシコ人の友人とメキシカン料理を食べた際も、彼女は母国との違いを指摘していました。

その中でも、クオリティが高く、本物の料理を提供しているお店ももちろんあります。
物価の高いバンクーバーでレストラン選びに失敗したくない筆者は、自分の周りにいる人の母国料理のおすすめレストランを聞いてから行くのが好きです。

カナダのチップの文化

レストランやバー、マッサージストア、タクシーなどのサービス業にはチップ制度があります。だいたい売上の15〜30%が目安です。服や家電、雑貨などの「物」を販売するお店にはチップ制度はありません。
また支払い方法はクレジットカードかデビットカードがメインです。(筆者も現金は月に1、2回使う程度です。)
そのためカード決済の機械にチップをいくら払うか選択するページがあります。

タクシーやカジュアルなレストランは15%前後、お酒を取り扱うお店や高級なレストランだとだと20%〜30%が平均です。
個人差はありますが、日本人のようにチップを払う文化のない国の出身者は払うパーセンテージが低いといわれています。

カナダのお酒の文化・習慣

アルコールを購入できる場所は、州のアルコール取扱ライセンスを保持する「リカーショップ・リカーストア」に限定されています。

24時間営業のお店はないので、日本のようにスーパーやコンビニなどで手軽にいつでも購入出来ません。

また公園や路上での飲酒も禁止されています。日本だとお花見、BBQやお祭りなどで当然のように路上でお酒を飲むことができますが、カナダで同じことをすると罰金または最悪、逮捕されてしまうこともあります。
そのためお酒を飲むことができるのは、家の敷地内やアルコール取扱ライセンスを保持するレストランやバーなどに限られます。

街によっては外で飲酒可能な場所も

しかし筆者の住むバンクーバーでは数多くの公園とビーチでの飲酒が可能になっています。そのなかでも夏季限定のエリアと通年飲酒できるエリアに分かれています。

夏のバンクーバーは快晴が続き、平均気温が20度前後のうえに、夜の9時から10時まで明るい最高の気候です。そのため夏は公園やビーチでお酒を飲んで楽しむ人たちで賑わいます。

カナダで人気のクラフトビール

またカナダで最も人気があるお酒の種類は「ビール」です。その中でも特にクラフトビールの文化が盛んで、街中に「マイクロブリュワリー」と呼ばれる、小さなビールの蒸留所が数多くあります。
フルーティで酸味のあるものから甘くて飲みやすいものまで多種多様なクラフトビールが提供されています。

カナダ・クラフトビール
クラフトビールの試しのみセット

またどのブリュワリーも数種類を小さなグラスで、まとめて試しのみできるセットがあります。ビールが苦手な方でもジュースのように飲みやすいものも多くあるので、是非試してみてください!

カナダのマリファナの合法化

カナダでは2018年10月17日にマリファナが合法化されました。
使用に関しては、全州で合法として認められていますが、生産や販売に関する条例は州や地域により違います。また、使用可能な場所や年齢についても州によりルールが異なります。

マリファナが合法化された理由は3つあります。

①マフィアなどの犯罪組織への資金の流れをストップするため
合法化される前まで、マリファナは、犯罪組織の大きな収入源でした。金額は年間70億ドルまでいったといわれています。

②使用者の健康への被害をなくすため
闇市場で密売するマリファナは不純物などが含まれていました。健康被害も多発していたため、カナダ政府は悪質なマリファナの取り締まりを強化しました。

③若者の使用を減らすため
国が管理し、年齢制限を設けることで、規定の年齢以下の若者へ販売・使用をさせた場合は、罰則ができるようにしました。
カナダでは大半の州で19歳以上の市民に大麻の使用を認めています。(少数ですが、18歳以上としている州もあります。)

このように政府が生産・流通・消費を国が一括して管理することで、商品と価格の安全性が確保されました。その上で、健康的にマリファナを楽しめるような文化がカナダには根付いています。そのため街の至る所にお店があり、簡単に入手できます。

しかし日本国籍の方が、マリファナを使用した際は国外犯処罰の対象となりますのでお気をつけください。

カナダのタバコの規制とルール

カナダはタバコの規制が厳しく、政府は販売をあまり推奨していません。しかし取り扱い銘柄は数多く、カナダ国産のタバコや外国産のものも含め、約30銘柄あります。
買える場所は、コンビニやドラッグストア、タバコストアです。
価格帯は非常に高く、1箱$8〜$13と日本の2倍から3倍ほどの値段になっています。

カナダでは日本以上に喫煙時のルールが徹底されています。空港、公共施設はすべて禁煙、レストランも全席禁煙傾向にあります。国立公園の中ももちろん禁煙です。
喫煙車は、数少ない所定の場所でしか吸えません。
しかし州によって法律や税率が異なるカナダでは、喫煙に対するルールにも違いがあります。
筆者の住むバンクーバーでは屋内と建物の出入り口の6メートル以内での喫煙はマナー違反とされています。

カナダの服装の文化・特徴

個人差はありますが、カナダ人は男女ともにアクティブなライフスタイルを好む傾向が強いです。仕事の後にジムにいく習慣のある人が非常に多いですし、夏は仕事の後に公園やビーチに行くこともあります。また出勤時に自転車を使う人も多いです。

カナダの服装文化・特徴
街の人々の服装
1998年カナダ発ブランド「Lululemon」
長く人々に愛されている1998年カナダ発ブランド「Lululemon」

そのため大半の人が、カジュアルで動きやすい服装をしています。
職場における服装のルールも日本のような厳しさはなく、男性でもスーツを着ている人はほとんど見かけませんし、髭や髪の長さなどにも非常に寛容です。

唯一正装する時と言えば、結婚式に参列する時くらいでしょう。それでも日本のように、肩を出してはいけないなどの細かいルールは設定されていません。

カナダの伝統的な服装

またカナダの伝統的な服装といえば、ファーストネイション(ネイティブカナディアン)の民族衣装です。しかし筆者の住むバンクーバーはファーストネイションの人口率が少ないため、日常的に街で見かけることはあまりありません。

カナダのハイダ族の伝統的衣装
「ビル・リード アートギャラリー」に展示されているハイダ族の伝統的衣装
カナダのファッション:ファーストネーション特有のプリント柄Tシャツ
ファーストネーション特有のプリント柄Tシャツ

しかし彼らは日常的に、伝統的な柄がプリントされたTシャツを着用したり、彼らのシンボルが彫られたアクセサリーを身につけてカジュアルに彼らの文化を取り入れています。自身がファーストネーションであることを誇りに思っています。
本格的な民族衣装や装飾品は特別なお祝いの席や儀式の時のみに着用されます。

カナダ・「ロバート・デイビットソン」展覧会最終日の様子
「ロバート・デイビッドソン」展覧会最終日の様子

彼らが伝統的な衣装を着用しているシーンを、筆者が唯一生でみたことがあるのは、「ロバート・デイビッドソン」というハイダ族出身の世界的に有名なアーティストの展覧会最終日にバンクーバー美術館を訪れた時です。
ロバートが自身の展覧会を無事に終えたことへのお祝いと感謝の気持ちを表す儀式を民族衣装を着用して披露してくれたからです。非常に貴重な体験でした。

カナダの学校教育の文化・特徴

カナダには日本の文部省のように国が学校を運営・管理する機関がなく、各州の教育省に委ねられています。
ほとんどの州では、幼稚園(5歳)またはグレード1(6歳)からグレード12(17歳)までを学校に通うことが法律で義務付けられています。
筆者の住むブリティッシュ・コロンビア州は幼稚園から義務教育が始まります。

グレードとは、日本の「何年生」にあたり、カナダでは中学校1年、高校1年という数え方をしません。そしてグレード1からグレード12(小学校から高校)までを通しで行います。
また日本との違いは学校が始まる時期です。日本では4月にスタートし3月に終わりますが、カナダでは9月の労働の日の次の日から、6月末までを一年度とします。

学校の種類

カナダでは、多種多様の教育制度があり、保護者は子どもがどの学校に通うかを選択できます。

カナダ国籍や永住権を持っていれば、幼稚園から高校まで無料で通うことができる「公立学校」、宗教上の理由や、もっと高度な教育を受けさせたいという場合は、有料の「私立学校」に入れる保護者もいます。
また「在宅教育」という選択肢もあります。いろいろな事情で学校に通うことができない子どもたちに、家庭で義務教育を行うことも認められています。

筆者が実際に体験した学校の雰囲気

筆者はボランティアで書道のクラスを担当していたことがあります。自分の小学生時代の日本のクラスと比べると、子供たちが積極的に質問や発言することに抵抗がないように感じました。

カナダ・大自然の中にある幼稚園「ネイチャースクール」
大自然の中にある幼稚園「ネイチャースクール」
カナダ・幼稚園から少し歩くだけで見える景色
幼稚園から少し歩くだけで見える景色

また大自然の中に囲まれている幼稚園(ネイチャースクール)で友人が働いていたので一度お邪魔したことがあります。子どもたちが生き生きと自然の中で遊んでいました。
行儀良く型にはめるような雰囲気ではなく、それぞれの個性をのびのびと生かしているように感じました。とても平和的で良い環境でした。

カナダのスポーツの文化

カナダ・アイスホッケー試合の様子
アイスホッケー試合の様子

カナダで最も愛されているスポーツといえば「アイスホッケー」です。人気のアイスホッケー選手は国民的ヒーローです。

カナダ・バンクーバーのロジャース・アリーナ
ロジャース・アリーナ

バンクーバーには「ロジャース・アリーナ」という試合会場があり、「カノックス」というチームがバンクーバーのアイスホッケーチームです。
筆者も何度か試合を見に行ったことがありますが、会場はいつも地元の人々から観光客まで沢山の人で賑わっています。

カナダ・バンクーバーのロジャース・アリーナの清掃の風景
清掃中の試合会場
カナダ・バンクーバー:アイスホッケー選手が筆者の通っていた学校に訪れた時の様子
アイスホッケー選手が筆者の通っていた学校に訪れた時の様子

筆者の元職場のクライアントがカノックスのオーナーだったので、ロジャースアリーナの清掃中の試合会場やオーナールームなどの裏側に度々入る機会がありました。
そのためエレベーターでアイスホッケーの選手に遭遇しました。また通っていた学校に選手が訪れた時にも近距離で選手をみたことがありますが、皆さんとても素敵でした。

カナダのクリスマスの過ごし方

カナダの家庭のクリスマスツリー
パートナーの実家に飾られていた大きなツリー

カナダでクリスマスは、一大イベントです。そのためクリスマスを含む1週間は仕事が休みであったり、サービス業界もクリスマスイブとクリスマスは短縮営業になります。

筆者も去年のクリスマスにパートナーの実家を訪れ、カナダの伝統的なクリスマスを体験しました。彼のご家族と親戚の家の計三軒にお邪魔しましたが、全ての家に映画で見るような身長の高さ以上の大きなツリーが飾られていました。

カナダのクリスマスで一斉にプレゼントを開封する様子
一斉にプレゼントを開封する様子

そしてそのツリーの下に全員が用意したクリスマスプレゼントを置きます。それぞれが大きな靴下を持っていて、そこに自分宛のプレゼントが入っています。そしてクリスマスパーティの当日にみんなで同時に開封します。

カナダのクリスマスパーティに必須の七面鳥
クリスマスパーティに必須の七面鳥

クリスマスパーティの食事は、大きな七面鳥を家族や親戚で分けて食べるのがお決まりです。

カナダのアグリー・クリスマス・セーター
アグリー・クリスマス・セーター

また「アグリー・クリスマス・セーター」といって、過剰なまでにクリスマス特有の絵や柄が編み込まれたダサいセーターを逆に楽しんで着用する文化もあります。
この文化は日本ではあまり馴染みはありませんが、カナダだけではなく欧米諸国に浸透しています。
筆者もパートナーとともにアグリークリスマスセーターを着用してパーティーに参加して楽しみました。

カナダのハロウィン・過ごし方

カナダでハロウィンの文化が広まったのは、1860年代に製菓会社がハロウィン用の宣伝を始めたことがきっかけだといわれています。

2014年にはカナダで10億ドルの産業と推定され、クリスマスの次に国民が支出する祝日となりました。

カナダでは10月に入ると、街中の家がハロウィン仕様の飾りつけを始めます。また、日本よりも面積が大きく庭のある家が多く、玄関に大きなカボチャや骸骨のマネキンが置いてあったりと気合いの入ったデコレーションが多いです。

ハロウィンの過ごし方は、カナダの中でもエリアによって違いますが、田舎の方では子供たちが仮装して「Trick or Treat」という言葉とともに、近所の家を周ります。
都会の方では、知り合いの家族同士がひとつの家に集まり、ハロウィンパーティを行います。レストランやバーで大人たちも仮装をしてお酒を飲みながらパーティーを楽しみます。

カナダのハロウィン・彫刻アーティストによるかぼちゃアート
彫刻アーティストによるかぼちゃアート
カナダのハロウィンのかぼちゃ
筆者もかぼちゃのアートに挑戦

ハロウィンならではの人混みが苦手な筆者は、バンクーバーから少し離れた田舎の方のエリアでかぼちゃのカービングに挑戦しました。日本の象徴である菊を彫ってみました。
このイベントでは、普段は木の彫刻家として活躍しているアーティストが、カボチャの彫刻アートを作るシーンを見ることが出来ました。

カナダの交通公共機関でのマナー

カナダ・バンクーバー中を走る電車「スカイトレイン」
バンクーバー中を走る電車「スカイトレイン」
カナダ・バンクーバーのバス内の様子
バンクーバーのバス内の様子

カナダの公共交通機関では携帯電話での通話が可能です。
そのため筆者もよく、効率的に時間が使えるので日本の家族に電話しながら電車に乗ったりします。

たまに爆音で音楽を聞いている人もいますし、海外の人は基本的に声が大きい人が多いので、公共交通機関では静かにしなければならないという意識は薄い人がほとんどです。
バスの最前列にいる人が、最後列の人と会話している状況に遭遇したこともあります。

筆者は、日本生まれ日本育ちなので、正直公共交通機関で不快に感じることは多々あります。また私のパートナーはカナダ生まれカナダ育ちですが、彼もその騒がしさを不快に感じてるシーンは見受けられるので、人種は関係なく、個人差があるともいえるでしょう。

カナダの性的多様性 / 2SLGBTQIA+

カナダでは2005年に同性結婚が認められました。その中でもバンクーバーは性的マイノリティーにとって非常に暮らしやすい都市です。田舎の方のエリアだと、まだ保守的な考え方の人もいます。そのため他のエリアからバンクーバーに引っ越してくる人も多いほどです。同性愛カップルも多く街でもよく見かけますし、職場や学校にもいます。

カナダがとても大切にしている価値観は「多様性への寛容さ」です。
それはもちろん、性的マイノリティーに対しても同様です。

実は日本では「LGBQT」止まりですが、カナダでは現在「2SLGBTQIA+」と表現されておりさらに細分化されています。

その内容は以下の通りです。

  • 2S(two-spirit):一部の先住民族の北米人が、文化において伝統的な第三の性の儀式的及社会的役割を果たしているコミュニティの先住民
  • Lesbian:レズビアン=女性同性愛者
  • Gay:ゲイ=男性同性愛者
  • Bisexual:バイセクシャル = 両性愛者
  • Transgender:トランスジェンダー = 身体上の性別に違和感を持った人
  • Questioning,queer:男性か女性か決めかねている人、いずれの上記に当てはまると思われる人
  • Intersex:インターセックス、性自認や性的嗜好ではなく、身体的な性を男性・女性と定めることが出来ない人
  • Asexual:アセクシャル「無性愛者」恋愛感情、性的欲求などがない人
  • +(other):上記には属さないが、性的マイノリティに属する人

カナダでは6月から9月の夏の期間を「Pride Season」と称し、2SLGBTQAI+の人々の平等な権利を支持し、祝福し、称えるための運動や祝祭が開催されます。虹色のフラッグを掲げたパレードやマーケットが開催されます。

カナダの多様性:虹色のフラッグを装飾したレストラン
虹色のフラッグを装飾したレストラン
Pride仕様のバンクーバー美術館
Pride仕様のバンクーバー美術館
カナダ・バンクーバー:チェーン店の薬局もPride仕様に
チェーン店の薬局もPride仕様に

街中のレストランや薬局、美術館も「Pride」使用に虹色の装飾がされ、個人宅やアパートの窓に虹色のフラッグを飾っているのが外から見えます。
毎週のように数多くの「Pride」に関連ついたイベントが催されます。

カナダ・バンクーバー:「Fleurs de Villes」の作品
「Fleurs de Villes」の作品①
カナダ・バンクーバーの「Fleurs de Villes」の作品
「Fleurs de Villes」の作品②

筆者はお花に関わる仕事をしているので、虹色のフラワーアレンジメントが街中に装飾される「Fluers de Villes」というイベントを見にいきました。

バンクーバー「Vancouver Mural Festival  」のPride関連イベント

また筆者はヴィンテージ品の販売ビジネスを行っているので、こちらのカラフルな建物でベンダーとして「Vancouver Mural Festival 」というPrideに関連したイベントに参加しました。

見知らぬ人同士がフレンドリーに会話する習慣

筆者自身もバスや電車に乗っていると、「その服可愛い!どこで買ったの?」と急に話しかけられたりします。
「日本人?どれくらいバンクーバーにいるの?日本に行ったことあるよ。」と話しかけられることも度々あります。また道を歩いていたら、遠くの車から「あなたのデニムとても素敵!」と叫んで伝えてくれたこともあります。笑
日本では見知らぬ人に気軽に話しかける文化がないので、初めは少し驚きましたが、今となっては素敵な服を着ている方が隣りにいると思わず私も伝えてしまうようになりました。

履いていると頻繁に話しかけられるデニム
着用しているとよく話しかけられるコート

筆者の場合、こちらのデニムかコートを着用していると80%の確率で「あなたの服装好き!」と話しかけてくれます。

スタッフとお客様は対等という考え方

日本の文化である「お客様は神様です。」という精神はありません。
サービスを生業としてお客様をおもてなししているというより、そのままの自身のキャラクターで働いてる方も多いです。

そのためカジュアルなカフェやアパレルショップ等は、フレンドリーでとても親切な人もいれば、失礼に感じる時も正直あります。ここまで多国籍で多様な文化が入り混じってる街なので、個人差があるのは当然だとも思います。

それと同時に、日本のサービスの質は世界に誇れるレベルだと改めて感じました。
筆者は日本でのサービス業の経験があり、ハイレベルのサービス力を培える職場だったためなおさら強く感じます。

しかしバンクーバーでも、5つ星のホテルのコンシェルジュやレストランは、逆に海外の方ならではのエンターテイメント性の高さと日本のサービスのレベルに匹敵する丁寧さがあります。

カナダの仕事・給料の習慣

カナダで小切手で受け取る給料
小切手で受け取る給料
カナダの銀行のモバイルアプリの「eDeposit」から小切手を入金
銀行のモバイルアプリの「eDeposit」から小切手を入金

給料日は月に2回あります。基本的に小切手で受け取ります。その小切手は銀行のモバイルアプリから簡単に入金することができます。
また給料は交渉するのが常識です。働き始めて3ヶ月後、6ヶ月もしくは1年後のタイミングで、自分から上司に、どう成長し今後どのように職場に利益をもたらすことができるかをプレゼンテーションし、給料の交渉に繋げます。

筆者はバンクーバーに来る前、日本の大手アパレル企業で働いていました。
上司が年に2回、仕事ぶりや結果を評価し、給料が上がるか否かの場が形式的に設けられていました。そのため自分から給料の交渉を行うことはありませんでした。
初めてバンクーバーで給料の交渉をするときは慣れないうえに、英語だったこともありとても緊張したのを覚えています。

また会社の経営状態や、季節によって出勤日数が減らされることもあります。そのため2〜3つ仕事を掛け持ちしてしている人も多くいます。

まとめ

以上がバンクーバー滞在歴1年7ヶ月の筆者が感じた「カナダの文化・特徴・日本との違い」です。細かいことを挙げ始めるとキリがないほどまだまだあります。
日本出身の私からすると驚くことや辻褄の合わないこともありますが、「違い」を楽しむ大きな器が少しずつ培われているように感じます。

観光や留学、ワーキングホリデー先にお迷いの方は是非「カナダ」を候補の一つにしてみてはいかがでしょうか?

この記事のライター

名古屋で5年と東京で5年の計10年間勤めた日本の大手アパレル企業を退社。
その後33歳の時にバンクーバー生活への挑戦に踏み切りました。
フラワーデザイナーとして働く傍らWebライターの仕事も意欲的に行っています。
バンクーバー在住だからこそお伝え出来る価値のある記事を書いていきます。
記事を通して、Culturizeの読者の方々の生活に少しでも役立てたら嬉しいです。

また留学やワーキングホリデーに興味のある方、新しいことに挑戦したいけど踏み切れない方の背中を押したいという想いがきっかけでブログ「紋のIkigai道」も執筆中。
こちらではカナダでの生活や仕事、パートナーとの活動や人々との出会いを通して、自分のマインドや生き方をメインに書いています。

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