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【オランダの気候・天気】年間の気候の特徴やベストシーズンを在住筆者が解説!

オランダの気候・天気・ベストシーズンオランダの旅行・観光

オランダの天気ってどんな感じ?オランダの天気って予測不能なの!?
オランダの天候、旅行シーズンについて徹底解説!

みなさんオランダの天気や気候に対してどのようなイメージがありますか?
オランダは、北海に面したヨーロッパの国です。四季がはっきりしており、気候は海洋性気候と呼ばれる温暖な気候です。今回は、オランダの気候や観光のベストシーズンについて詳しくご紹介します。また、最後にオランダ人の天候に関する面白い内容も紹介していきますので最後まで楽しんでください。

オランダの気候帯と特徴

オランダの気候分類は亜熱帯湿潤気候 (Cfb)に分類されており、これは海洋性気候に属しています。

オランダの気候は四季がはっきりしており、比較的穏やかです。気温の極端な変動は少なく、過度に寒冷な冬や極端に暑い夏は稀です。しかし、オランダの天候はとても変わりやすく、寒暖差が激しい国になっています。なので今日の天気が快晴でとても暖かくても明日が急に寒くなることなどよくあります。
また、オランダの天気は急に雨が降ったり、雨が止んだりなど予測不可能な天候の特徴のある国であるため急な雨に見舞われたくない人は折りたたみ傘を持っておくことをおすすめします。

オランダの四季

オランダには、4つの明確な季節があります。春、夏、秋、そして冬です。春と秋は、比較的穏やかで、気温は15℃から20℃の間で変化します。夏は、平均気温が22℃から25℃で、快適な温度です。オランダの冬は、平均気温が0℃から5℃で、時には氷点下になることもあります。オランダは海に近い国であるため一般的に湿度が高い国の1つとして知られていますが、四季に関係なく比較的乾燥しているので日本のようなじめじめ感はありません。そのため洗濯物は室内でも朝に干せばその日の夜には乾いてしまいます。
4月には桜も咲き始め、街には桜が綺麗に咲き誇ります。この桜はオランダのRotterdam (ロッテルダム)というオランダ最大の港湾都市の1つで有名なところで見ることができました。オランダの桜は日本の桜に比べるとやや色が濃いめのように感じました。

オランダの梅雨

オランダには、日本のような明確な梅雨の季節はありません。しかしながら、先ほども述べたようにオランダは海に囲まれているため湿気の高い国であるため、5月から8月にかけて、しばしば雨が降ります。雨は、1日中降り続くこともあり、気温も涼しいため、梅雨の時期は、日差しが少なく、湿度が高く、少し肌寒いと感じるかもしれません。
しかし、私がオランダに初めて来た2月でも比較的天気がどんよりとしていたり、雨が降っている日が続いているのでオランダで天気が良い日は珍しいように感じます。

オランダの気温

オランダは、年間を通じて比較的穏やかな気候です。夏は、平均気温が22℃から25℃で、冬は、平均気温が0℃から5℃です。しかしながら、オランダには、時には猛暑や厳しい寒さが訪れる場合もあります。
また、オランダという国は北海に面しているため大西洋からの風が頻繁に吹き込まれます。そのためせっかくおしゃれをして巻いた髪の毛はすぐにストレートに戻ってしまいます。そして、夏には熱波が訪れることがあります。その場合、気温が30℃を超え、非常に暑く感じることもあります。しかし、8〜9月になると20度前後と過ごしやすい気温になります。

オランダの首都のアムステルダムの天候を見てわかるように8月31日の気温が18度と少し肌寒かったのにも関わらす、9月5日には27度の最高気温が29度であるように気温差が激しいことがわかります。日本の夏に比べると比較的過ごしやすいですが、気温が変わりやすいので急な気温の変化に気をつけたいですね。

日本と比較したオランダの気候の違い

最高気温と最低気温

日本:日本の気候は四季がはっきりしており、夏には摂氏30度以上の高温が一般的です。特に本州や九州などの内陸部では暑さが厳しいことがあります。9月6日の日本の最高気温は32度で最低気温でも24度があり、湿度が高いので日本の方がより暑さを感じやすい傾向にあります。

オランダ:オランダは海洋性気候で、夏の気温は比較的穏やかで、摂氏20度から25度程度が一般的です。暑さが厳しいことはまれです。9月6日のオランダ(ユトレヒト)の最高気温は31度で最低気温は18度と夜になると気温が一気に下がります。

降水量・雨量

日本:日本には梅雨の雨季があり、主に6月から7月にかけて雨が多い時期です。特に西日本では降水量が多く、湿度が高いです。

オランダ:オランダは年間を通じて降水量が均等に分布しており、明確な梅雨が存在しません。雨は一年中降ることがありますが、冬には稀に降雪も見られます。先ほども述べたようにオランダの天気はとても変わりやすいです。

雪(積雪量・日数)

日本:冬になると、特に北海道や日本海側など寒冷な地域では雪が多く降り、スキーやスノーボードが楽しめるシーズンとなります。

オランダ:オランダは海洋性気候のため、冬でも雪が降ることはまれであり、積雪も比較的少ないです。氷点下の気温はあるものの、雪の降る日数は限られています。

梅雨

日本:雨の量は地域によって異なりますが、日本は総じて降水量が多い国です。特に九州や四国、西日本では多いです。

オランダ:オランダも降水量が比較的多い国であり、年間を通じて雨が頻繁に降ります。河川や湖、運河が多いため、水管理が重要です。オランダは雨が降ると運河や河川の水位が上昇することがあり、洪水のリスクや水路の利用に一時的な規制が生じることがあります。

暑さ・寒さ

日本:日本の気温は四季によって大きく変化します。夏は暑く、冬は寒冷で、春と秋は過ごしやすい季節です。

オランダ:
(寒さ)オランダは、北欧諸国に比べると寒さは緩やかですが、冬場は風が強く、気温が低くなります。特に海岸部では、風が強く、体感温度が下がることがあります。冬場は、風が吹きより寒くなるためダウンジャケットやマフラー、手袋などの防寒具が必要になります。

(暑さ)オランダは、猛暑に見舞われることはほとんどありません。最高気温が30℃を超えることはまれで、熱波が襲来することもありません。しかし、湿度が高くなると暑さを感じることがあります。夏場は、軽い服装や帽子などの日除けが必要になります。

日の出・日の入り

オランダで天気が良い時のお昼は透き通った天気の良い青空の下で過ごすことができます。
また、オランダは夜の20時30分でもまだ明るいためカフェやレストランに人が集まっています。また、学生などもあちこちにいます。

オランダの日の出は6時52分で、日の入りは20時28分となっています。
これはオランダの日の出と日の入りの時間が夏季に長く、冬季に短いのは、その地理的な位置によるものです。オランダは北緯約50度に位置しており、この緯度帯にある国々は季節によって日照時間が大きく変化します。また夏至に近づくと夜の9時30分まで明るく、10時にやっと暗くなります。そのためオランダにいると時間が長く感じます。

一方の日本では日の入りは5時17分で日の出が18時02分となっています。日本は地球上の北緯35度から45度の範囲に位置しており、北半球の中緯度地域に該当するためこのようにオランダとの違いが見られます。

オランダの年間・季節ごとの気候

オランダの四季には特徴があるのでこれを見てオランダの天気の特徴を把握してその季節に合わせた服装をするようにしましょう。

春(3月・4月・5月)の気候とおすすめの服装

オランダの春は、まだ寒い日が続く場合もありますが、徐々に暖かくなります。気温は10℃から20℃程度で、雨が多いのが特徴です。春の服装としては、コートやジャケットの上に防水加工のある薄手のコートやカーディガンを着用し、防寒対策をするのがおすすめです。また、靴は防水加工のあるものを選び、傘を持って出かけることを忘れないでください。

夏(6月・7月・8月)の気候とおすすめの服装

オランダの夏は、比較的涼しく快適な気候です。気温は20℃から25℃程度で、太陽が長時間照りつけるため、日焼け止めを塗ることが大切です。夏の服装としては、Tシャツや半袖シャツにショートパンツを合わせるのがおすすめです。ただし、夜は肌寒くなることがあるので、上着を持って出かけることを忘れないでください。

秋(9月・10月・11月)の気候とおすすめの服装

オランダの秋は、急に寒くなることがあります。気温は10℃から15℃程度で、雨が多いのが特徴です。秋の服装としては、ジャケットやコートにスカーフや手袋を合わせるのがおすすめです。また、防水加工のある靴を履くと、雨の日でも安心です。ただし、9月に入っても天気が25度になったりすることもあるので天気予報を見て外出するようにしましょう。

冬(12月・1月・2月)の気候とおすすめの服装

オランダの冬は、非常に寒く、気温は0℃以下になることがあります。雪が降ることもあります。冬の服装としては、厚手のコートやダウンジャケットに手袋やマフラーを合わせるのがおすすめです。また、防水加工のあるブーツや厚手の靴下を履くと、足元が暖かく過ごせます。

年間の気温と降水量グラフ(アムステルダム)

下記のデータは、「WORLD BANK GROUP」のサイトが公開している、アムステルダムの1991〜2020年の最高・最低気温、降水量の平均データをグラフにしたものです。

最低気温(℃)平均気温(℃)最高気温(℃)降水量(mm)
1月0.913.415.9469.68
2月0.713.726.7655.79
3月2.546.4310.3653.7
4月4.559.4514.4139.79
5月8.2313.2118.2355.09
6月11.0715.8820.7567.23
7月13.3118.1222.9978.8
8月13.0818.0523.0880.57
9月10.2214.719.2470.96
10月7.0910.8114.5875.93
11月4.176.979.8373.59
12月2.084.446.8380.05

オランダ旅行のベストシーズンと観光地

オランダは春になるとチューリップが咲き誇り美しい景色が広がります。そんなオランダの旅行でのベストな季節について紹介していきます。

キューケンホフ公園(Keukenhof)のベストシーズン

キューケンホフ公園

オランダではカラフルなチューリップが見られるところで有名なキューケンホフ公園があります。これは毎年春の期間限定の日に訪れることができます。2023年の開催は終了したため、来年の2024年の開催は3月24日〜5月12日の8時〜19時30分になります。
ぜひ、オランダの年に一度しか見られることのできない美しいチューリップ畑を訪れて見てはいかがでしょうか?

■公式サイト:Keukenhof HOLLAND

アムステルダム(Amsterdam)の観光とシーズン

首都のアムステルダムは街の景色だけでも楽しむことはできることはもちろん美術館やフードマーケットなどが充実しており、十分に楽しむことができます。
Van Gogh museum (ゴッホ美術館)やRijksmuseum (アムステルダム国立美術館)などが有名な美術館です。またアンネ・フランクの日記で有名なアンネ・フランクの家などで有名です。
また、アムステルダム中央駅は美しい駅として知られており、駅の周辺にはショップ、カフェ、レストランなどを楽しむことができます。美術館は時期に関係なく楽しむことができるのでいつ訪れても大丈夫な場所になっています。

ロッテルダム(Rotterdam)の観光とシーズン

ロッテルダムとはオランダの南ホラントに位置するオランダでアムステルダムの2番目に大きな都市です。また、ロッテルダムはヨーロッパ最大とされる規模を持つ港湾都市とされています。ロッテルダム港はヨーロッパの内陸部の貿易の場所として重要な役割を果たしています。

また、ロッテルダムでは黄色のユニークな形をしたキューブハウスなどがあり、街全体がアムステルダムやユトレヒトとは異なり、現代的な建築物のデザインとなっています。
ロッテルダムで買い物を楽しむにはMarkthal (マルクト・ハレン)がおすすめです。大規模な室内の市場になっており、食料品、飲料、花、ファッション、アート、お土産などさまざまな買い物を楽しむことができます。ロッテルダムの市場は室内なので時期に関係なく楽しむことができるのでいつ訪れても大丈夫な場所になっています。

ユトレヒト(Utrecht)の観光とシーズン

ユトレヒトはミッフィーの誕生の街として知られているとてもオランダらしい歴史的な要素の特徴を持つとても可愛いらしい街です。ユトレヒトの中心街は運河になっており、運河のそばで美しい景色を見ながら食事などを楽しむことができます。
ユトレヒトには大きなHoog Catharijneと呼ばれるショッピングモールなどもあるため、必要なもの全て揃えることができます。

また、ミッフィーが生まれた街であるため街には隠れミッフィーなどもいます。街を歩いているだけでも楽しむことのできる素敵な街になっています。ユトレヒトで綺麗な運河を見たり、公園でリラックスしたい場合であれば、6~8の気温が暖かい時期がおすすめです。

■関連観光ページ

デン・ハーグ(The Hague)の観光とシーズン

デン・ハーグは、オランダの政治的、行政的、国際的な中心地として重要な都市で、オランダの南ホラント州に位置しています。オランダの政治と行政の中心地であるため、デン・ハーグには国家議事堂があるなど、オランダ会議が開催されています。
また、ここはオランダ王室の本拠地として知られています。デン・ハーグにはいくつかのラーメン店、たこ焼き店などの日本料理店を見かけました。デン・ハーグは年間を通していつでも魅力的な場所ですが、6~8月のフェスティバルやコンサートなどのイベントが開催される時期がおすすめです。

ヒトホン(Giethoorn)の観光とシーズン

ヒトホンとはオランダのフローヴォレン州(Overijssel)にある美しい村です。ここはオランダのヴェネツィアとも呼ばれており、特徴的な運河と小さな橋で有名です。ヒトホンはボートツアーやカヌーツアーが楽しめる場所で有名であり、美しい村の景色を楽しみながらのどかな時間を過ごすことができます。現実を忘れてしまうほど素敵な場所でぜひ恋人や友達と訪れたい場所ですね。

ヒトホンは私のオランダで一番のお気に入りの場所であり、その景色や雰囲気は一度訪れたら忘れることができないものになります。オランダでゆっくりと平和な時間を過ごしたい人にはおすすめの観光スポットです。一般的にヒトホンにはいつの期間でも訪れることができますが、暖かい7月〜8月の天気の良い時期に行くと素敵な景色を楽しむことができると思います。

オランダの物価・旅行予算などはこちらに詳しく記載されているのでご覧ください。

オランダのグルメ観光

アルベルト・クイプ市場(Albert Cuypmarkt):ここはアムステルダムから徒歩20分のところにあるアムステルダム最大の市場です。ここではオランダの伝統的な食べ物を楽しむこともできます。Harring(ハルング:生のニシン漬け)、Kibbelling (キベリング:白身魚のフライ)、stroopwafel(ストロープワッフル:オランダの薄いワッフル)などがおすすめです。また、衣類、果物、花、お土産など幅広いものを購入することができます。

オランダの料理・おすすめグルメなどはこちらに詳しく記載されているのでご覧ください。

オランダのチーズ店

オランダはなんと行ってもチーズの国であり、チーズの種類が豊富にあります。有名なチーズはゴーダチーズやエダムチーズなどがあり、街にはチーズを専門としたお店があります。また、ゴーダチーズで有名なゴーダ市ではチーズ祭りや市場が開催されたりなどオランダならではのイベントに参加することができるのでおすすめです。

オランダは自転車大国であるため道路には車道、自転車道路、歩道と3つに分けられています。そのため歩行者は自転車道路を渡る時には注意しましょう。もちろん自転車道路を歩くのは危険なのでやめましょう。

オランダのコーヒーショップには気をつけましょう。オランダは大麻が合法化されているため、簡単に大麻製品を購入することがで来ます。なので、オランダではcoffee shopと書いてある場所はコーヒーが飲める場所ではなく、大麻製品を扱うところになっています。休憩したい時はcafeと書いてあるところに行きましょう。しっかりと看板を見て危険な目に合わないように気をつけましょう。

気候・天気にまつわるオランダ人の面白い特徴

雨の日の特徴

私がオランダに来て驚いたことはオランダ人は雨でも傘をささない人が多いことです。また、雨でもレインコートを着たりして自転車に乗っている人がたくさんいます。オランダ人に理由を聞いたところオランダの天気はとても変わりやすいため傘を持っているのが面倒だからという理由や、たとえ雨に濡れたとしてもあまり気にしないことなどが理由だそうです。

晴れの日の特徴

私がオランダに来て気づいたことはレストランやカフェなどのテーブルは外に設置されていることが多く、中で食事をしている人よりも外で食事をしている人の方が多いことです。オランダ人は天気の良い日をとても大切にしており、食事の際には外で食事を楽しむことが一般的になっているそうです。そのため天気の良い日にはたくさんの人が食事をしながらお話を楽しんでいる光景を見かけます。


いかがでしたか?オランダで生活をする上で気になる気候や天気についてお伝えしました。
ぜひオランダに訪れる際にはこれらの情報を活用してオランダの旅行や生活を充実させてみてはいかがでしょうか?
オランダは天気の悪い日が続くことが多いことがあるかもしれませんが、天気の良い日では屋外で素敵な時間を楽しむことができます。オランダを訪れた際にはオランダを目一杯楽しんでいってください!