■現在のアタテュルク空港について
2018年、トルコ最大の国際空港「イスタンブール空港」が運用を開始しました。
アタテュルク国際空港から全面的に引き継がれたのは2019年4月6日で、これによりアタテュルク国際空港は閉港となりました。
(以下は、2018年12月執筆時・空港が運用されていた時点の古い情報です。)
トルコ最大の都市、イスタンブールの国際空港「アタテュルク国際空港」は、ヨーロッパ、中近東、アフリカ方面への渡航で多くの旅行者が旅行する空港です。
成田空港からターキッシュエアラインズに乗ると到着するのもこの空港です。
このアタテュルク国際空港内には、お土産屋さんやカフェ、レストラン、各種施設があり、24時間眠ることなく旅行者を迎えています。
この記事では、空港での両替や市内へのアクセスなど、旅行に役立つ情報をご紹介します。
■目次: イスタンブール・アタテュルク空港 <空港から市内(ダウンタウン・旧市街)へのアクセス・行き方> - タクシーでのアクセスと料金・値段 - バスでのアクセスと料金・値段 - 地下鉄(メトロ)でのアクセスと料金・値段 - サビハ・ギョクチェン国際空港へのアクセス・行き方 <空港のお土産の買い物> - 免税店のブランド商品・化粧品など - スターバックスのお土産 - ロクム(お菓子) - バクラヴァ(お菓子) - ワイン・お酒(ラク) - ナッツ類 - スパイス(香辛料) - トルココーヒー(粉) - 目玉の魔除けのお守り・アクセサリー (ナザールボンジュウ) - チョコレート(ゴディバ) - モザイクランプ、キャンドル - ローズウォーター <空港の食事・グルメのお店> - フードコート・レストラン - トルコアイス - サバサンド <その他の空港施設・サービスの利用> - お金の両替について - ラウンジ利用 - 空港内・周辺の治安と安全性 - シャワー・仮眠できる場所 <イスタンブールの旅行・観光関連ページの紹介> - トルコ・イスタンブールのおすすめのお土産26選:食べ物・お菓子・雑貨など - 【トルコの物価】食事・観光・ホテル等にかかるお金、最新の物価上昇率について解説 - 【イスタンブールの観光】おすすめ・人気の観光地18選とモデルコース・治安 - 【トルコ・イスタンブールの治安】治安が悪いって本当? 観光地・ホテルなどの治安/体験談と外務省の注意情報を紹介 - 【トルコ・イスタンブール】年間の気候・天気を解説: 週間予報・気温・観光におすすめの服装まで
空港から市内(ダウンタウン・旧市街)へのアクセス・行き方
タクシーでのアクセスと料金・値段
イスタンブールのタクシーは黄色い車体が目印なので、空港を出たらすぐに見つけることができます。2017年に初乗り料金が8.75TLに値上げされ、旧市街までは50〜60TL(約1,100〜1,320円)、新市街までは60〜70TL(約1,320〜1,540円)くらいです。
タクシーの運転手はトルコ語しか話せないことが多く、またトルコリラ以外の現金、クレジットカードでは支払えない、細かいお釣りの用意がないタクシーも多いので、注意が必要です。
そして、乗るときに必ずメーターを初期化してから回すように伝えてから利用すると、より安心です。
バスでのアクセスと料金・値段
空港からバスのみで移動する場合、Havataşという大型のバスで行くことができます。
朝4時から翌1時まで30分間隔で出ているのでとても便利です。
旧市街のアクサライを経由して新市街のタクシムまで約30分〜1時間で、道路状況により到着時間はかなり前後します。
通勤ラッシュの時間帯に利用する場合は時間に余裕を持って乗車してください。
2018年12月現在、空港からタクシムまでは10TL(約220円)で、乗車時に支払うことで乗車できました。
地下鉄(メトロ)でのアクセスと料金・値段
空港からメトロに乗って市内に出る場合は、途中でトラムに乗り継ぎ約1時間半ほどで到着します。
観光の中心地、スルタンアフメットまでは、まず空港からメトロに乗り、ゼイティンブルヌでトラムに乗り換えます。そのままスルタンアフメットまで乗り換えなしで行くことができます。
空港のメトロの改札付近で販売されているイスタンブールカードを使えば、初乗り2.60TLと2回目1.85TLで、合計4.45TL(約95円)で市内に出ることが出来ます。
サビハ・ギョクチェン国際空港へのアクセス・行き方
アタテュルク国際空港からサビハ・ギョクチェン国際空港までの移動は、何通りかあります。
アタテュルク国際空港からヨーロッパ側新市街のタクシムまでバスで行き(10TL/約220円)、タクシムでアジア側のサビハ・ギョクチェン国際空港行きのバスに乗る(15TL/約330円)という手段があります。
渋滞に巻き込まれると到着時間の目処が立ちにくいですが、乗り換えの時間も合わせて2時間くらいです。
アジア側の街カドキョイからサビハ・ギョクチェン国際空港までは、埠頭付近のバス乗り場からE10、E11の空港行きのバスも出ていて、1時間弱で到着します。
アタテュルク国際空港からメトロ、トラム、船を乗り継いでカドキョイまで移動し、そこからバスに乗って、サビハ・ギョクチェン国際空港まで行くこともできるということになりますが、乗り換えも多く、荷物を持ちながらの移動はかなり大変なので、シンプルにバスのみを使う移動をおすすめします。
空港のお土産の買い物
免税店のブランド商品・化粧品など
アタテュルク国際空港には国際線の乗り継ぎエリアに免税店があります。さらに、入国審査が終わったあとの到着階にも免税店があるという珍しい空港です。
空港は24時間稼働しているため、それに合わせて免税店も夜中でも早朝でも営業しています。時間を気にせず買い物を楽しむことができます。
スターバックスのお土産
いまやどこの空港でも見かけるスターバックス。アタテュルク国際空港にももちろんあります。
入国審査が終わったあとの到着階、地下鉄からエスカレーターを登ってすぐの所と、国際線乗り継ぎ階にもあります。
ご当地のスターバックスのマグカップは人気のお土産のひとつです。
また、トルコの有名なお菓子ロクムをチョコレートでコーティングしたスターバックス限定のロクムの販売もあります。
マグカップもロクムも人気なので売り切れていることもしばしば。街中で見つけたら買っておいても良さそうです。
ロクム(お菓子)
砂糖とでんぷんが主な成分で、グミのようなむにゅっとした食感が特徴的なロクムというお菓子もトルコ土産の定番です。
バラの香りがついたものや、ピスタチオやクルミなどのナッツ入りのものまで様々な種類があります。
街中では量り売りされていることが多いですが、空港では箱に入った状態で販売されています。
ときどき、試食用のロクムが置かれていることがあるので、つまみながら品定めできます。
バクラヴァ(お菓子)
トルコだけでなく中東一帯でも食べられているバクラヴァもお土産の定番です。
薄いパイ生地の間にピスタチオなどの砕いたナッツを乗せ何層にも重ねて焼き、仕上げに甘いシロップをかけたお菓子です。
ロクムと同様、空港の到着階、出発階のお菓子売り場で販売されています。
バクラヴァにはたくさんの種類がありますが、トルコはピスタチオの名産地でもあるので、どうせ買うならピスタチオ入りのものをチョイスしましょう!
ワイン・お酒(ラク)
トルコでは1200種のブドウが栽培されているということもあり、ワインもまたおしゃれなトルコ土産のひとつとなるでしょう。
1929年創立のカヴァックルデレのほか、ドルジャやメイというメーカーが特に有名です。
また、ワインではありませんが、トルコのお酒ラクも原料がブドウです。たいていワインの隣に置いてあるのですぐに見つかります。
イスラム圏なのでアルコール類は他の国に比べて少ないかもしれませんが、空港ではしっかり販売されています。
ナッツ類
街中の市場では1キロ単位で量り売りされているナッツもトルコならではのお土産です。
でも1キロ単位はさすがにいらない、持って帰れない…というときは、空港で買うのも便利です。
ピスタチオ、アーモンド、クルミなど色んな種類のナッツが元から小分けの袋に入っているので、持って帰りやすいですし、お土産としても配りやすいです。
ロクムなどと同様、お菓子売り場で販売されています。
スパイス(香辛料)
スパイスはその香りがエキゾチックでいかにもトルコらしいお土産です。
街中の市場でも買うことができますが、買い忘れた場合は空港でも手に入ります。
ミント、コリアンダー、パプリカ、シナモン、サフラン、オレガノなど、小分けの袋にパッキングされたものを買うことができます。
売り場面積はあまり広くなく、ロクムやナッツのそばに置いてあることが多いです。
トルココーヒー(粉)
ロクムは、トルココーヒーを注文するとひとつ付いてくることが多いですが、このトルココーヒーの粉末も空港で買うことができます。
ロクムの近くにおいてあったり、お酒などの飲料の近くにあることもあります。
トルココーヒーは淹れ方が少し特殊ですが、日本でも家にある道具で作ることが出来るので、お土産として買っても使い道に困ることはありません。
ロクムを買うならトルココーヒーの粉もぜひセットで買って帰りたいですね!
目玉の魔除けのお守り・アクセサリー (ナザールボンジュウ)
他人からの妬みなどの邪視を跳ね除けて守ってくれるとされる、青い目玉のようなナザール・ボンジュウもトルコ土産の定番です。
街中ほど種類は多くありませんが、壁にかけるような大きめのものから、キーホルダー、ブレスレットなど小ぶりのものまで空港で買うことができます。
壁かけのものは大きく割れやすいので、しっかり梱包して持ち帰りましょう。
空港内の雑貨売り場で販売されています。
チョコレート(ゴディバ)
ゴディバはベルギーのチョコレートメーカーですが、トルコの食品企業ウルケルの子会社なのでトルコでもたくさん販売されています。
空港では、免税店のチョコレートのコーナーに行けば見つかります。
高級なイメージのゴディバですが、トルコでは日本よりもやや安く手に入るため、自分用にもぜひ買って帰りたいお土産のひとつです。
また、ゴディバを買収したウルケルのチョコレートも購入し、食べ比べてみるのも面白いかもしれません。
筆者はウルケルのピスタチオ入りのチョコレートがお気に入りです。
モザイクランプ、キャンドル
グランドバザールなどでよく見かけるモザイクランプ(トルコランプ)も、バザールよりは品数は少ないものの空港でも買うことができます。
コンセントを差し込み、電気がつくのか必ず確認してから買いましょう。
また、割れ物なので、梱包にも気をつける必要があります。
トルコと日本では、プラグの形状と電圧が異なるため、日本でプラグの付け替えと場合によっては変圧器が必要になる場合もあるので、そのことも承知の上で購入しましょう。
ローズウォーター
トルコのウスパルタはダマスクローズの名産地なので、トルコにはバラを使ったコスメなどがたくさんあります。
中でも有名なメーカーがローゼンスの製品で、フェイスクリームやメイク落とし、リップクリームなどのラインナップがあります。
「ローゼンス」の商品の中でもやはり定番なのがローズウォーターで、化粧水として肌の保湿に使うことができます。
街の薬局のほか、空港にもある化粧品コーナーを捜せば見つかります。
空港の食事・グルメのお店
フードコート・レストラン
アタテュルク国際空港にはフードコートやレストランの数も多く、食べ物には困りません。
フードコートにはスターバックスやカフェ・ネロなどのカフェや、ハンバーガーやピザ、パンなどの軽食が食べることができるお店があります。
街で見かける、Simit Sarayıというパン屋さんなども空港内にいくつかあります。
イスラム圏ですがお酒も提供するバーのような雰囲気の良いお店もあり、他国からの利用者で賑わっています。
改装されてからは、国際線乗り継ぎ階の2階にもフードコートが増設されたので、以前より混み具合がましになりました。
トルコアイス
日本でも馴染みがあるのびるアイス、トルコアイスを空港でも食べることができます。
トルコアイスがのびるのは、ラン科のサレップという植物の球根に含まれているでんぷんが含まれているため。
国際線乗り継ぎ階では、雑貨や食品を売るお店に併設するかたちで、本場のトルコ人がいたずらなパフォーマンスをして旅行者を楽しませながら販売しています。
パスポート審査を受ける前のチケットカウンターのフロアにはMADOというアイスクリームのチェーン店があるので、そこでも食べることができます。
サバサンド
イスタンブールに来たら誰もが「食べたい!」と思うであろう、サバサンド。
空港で食べることができるのか?と思われる方もいるかもしれませんが、いまのところ筆者は見かけたことがありません。
もしかしたらフードコートのどこかのお店で販売しているところもあるかもしれませんが、空港で食べれる可能性は低いので、イスタンブールにご旅行の際はぜひエミノニュのガラタ橋付近でサバサンドをお召し上がりください!
その他の空港施設・サービスの利用
お金の両替について
日本国内では円からトルコリラへの両替ができないので、現地で両替することになります。
空港には入国審査が終わったあとのバゲージ・クレームあたりにいくつか銀行があるので、そこで両替することができます。
レートは市内よりも良くないので、最低限だけ両替し、あとは必要なぶんだけ市内で両替すると良いでしょう。
イスタンブールではグランドバザールあたりの両替商のレートが良いとされています。
ラウンジ利用
空港にはいくつかラウンジがあり、プライオリティパスで入ることができるプライムクラスラウンジ、プレミアエアポートラウンジ、コンフォートラウンジがあります。
ラウンジではシャワーや軽食の用意があり、長旅の前後にリラックス・休憩するのに利用することができます。
なお、スターアライアンスのゴールドメンバーならターキッシュエアラインズのラウンジを利用することができます。
他のラウンジに比べるとその規模はかなり大きく、ラウンジ内にグランドピアノやビリヤード台、ゴルフ練習スペースなどがあります。
早朝は食べ物の種類は少ないですが、朝6時を過ぎたころからシェフが温かい食べ物を調理して振舞ってくれます。
空港内・周辺の治安と安全性
トルコ国内やイスタンブールの観光の中心地、さらにはアタテュルク国際空港で大規模なテロが発生し、多くの犠牲者が出て以来、空港や街中での警備や荷物検査は一層厳しくなりました。
最近では以前のようなテロは発生していませんが、空港でも入る前に必ず手荷物検査があります。
市内でも、デパートやバザールに入る前には検査があります。
警備が増えた分、安全ともいえますが、危険と思う場所には近づかないなどの考慮も必要です。
シャワー・仮眠できる場所
空港でシャワーを浴びたい場合はラウンジを利用することになります。
スターアライアンスの会員ではなかったり、プライオリティパスがない場合でも、プライムクラスラウンジでは20ユーロ(時間帯により前後する)を支払うと入ることができます。
乗り継ぎ時間が長く、シャワーも浴びて仮眠もゆっくり取りたいという方は、空港敷地内にあるエアポートホテルが便利です。
空港から徒歩5分で無料のシャトルバスもあります。朝4時からビュッフェ式の朝食もあるので、早朝出発のときにも利用できます。
イスタンブールの旅行・観光関連ページの紹介
トルコ・イスタンブールのおすすめのお土産26選:食べ物・お菓子・雑貨など
トルコのお土産品もとてもユニークです。トルコの歴史や文化を象徴する、日本ではなかなかお目にかかれないエキゾチックな雑貨、食べ物やお菓子のお土産があります。
こちらのページでは、トルコのおすすめのお土産と、イスタンブールでお土産を買える場所を余すところなくご紹介しています。
>> トルコ・イスタンブールのおすすめのお土産26選:食べ物・お菓子・雑貨などを紹介
【トルコの物価】食事・観光・ホテル等にかかるお金、最新の物価上昇率について解説
トルコは基本的に日本に比べて軒並み食事や公共交通機関は安いです。
また、2018年や近年ではトルコリラの急落により、海外からの旅行者などにとっては物価が下がり、さらにお得に旅行できるようになりました。
こちらのページでは、トルコ・イスタンブールにおける、レストランやカフェ、宿泊施設、交通機関などの物価(料金・費用)の最新状況と日本円比較、イスタンブール旅行中に役立つ情報をお届けしています。
>> 【トルコの物価】食事・観光・ホテル等にかかるお金はどのくらい? 最新の物価上昇率についても解説
【イスタンブールの観光】おすすめ・人気の観光地18選とモデルコース・治安
ローマ帝国やオスマン帝国の首都として栄えたイスタンブールは、いたるところに歴史的な建物や市場などが今なお残り、歩けば歩くほどにその歴史の深さを感じることができる魅力的な街です。
こちらのページでは、世界遺産にも登録されているイスタンブールの旧市街、新旧の魅力が入り混じる新市街の観光地、グルメや空港周辺の情報、簡単な観光のモデルコースと治安状況もご紹介しています。
>> 【イスタンブールの観光】おすすめ・人気の観光地18選とモデルコース・治安を解説
【トルコ・イスタンブールの治安】治安が悪いって本当? 観光地・ホテルなどの治安/体験談と外務省の注意情報を紹介
イスタンブールには、オスマン帝国時代の栄華の面影はもちろん、ビザンツ帝国時代の世界遺産も数多くのこっており、
また新市街には洗練された都会の空気が漂い、世界中からのたくさんの旅行者を魅了し続けています。
その一方で、近年ではテロが起きたり、旅行者を狙う犯罪被害も少なくはありません。
最近のイスタンブールの治安はどうなのか、犯罪被害に巻き込まれないためにはどういった点に気をつけて旅行すればいいのか、こちらのページで詳しくご紹介しています。
>> 【トルコ・イスタンブールの治安】治安が悪いって本当? 観光地・ホテルなどの治安/体験談と外務省の注意情報を紹介
【トルコ・イスタンブール】年間の気候・天気を解説: 週間予報・気温・観光におすすめの服装まで
トルコ最大の都市イスタンブールには、日本と同じように四季があり、季節によって気温や天候の変化があります。
そのため、旅行の際には天候や気温の変化に応じて、観光に最適な服装や準備を考慮する必要があります。
こちらのページでは、年間・各月の天候や旅行時のおすすめの服装などを、イスタンブールに度々訪れている筆者の実体験も踏まえてご紹介しています。