南アフリカには広大な自然と野生動物を楽しめるサファリや、大自然と大都会のよさが味わえるケープタウンなど観光スポットが沢山あります。そんな南アフリカには世界中から旅行者が訪れます。
また、南アフリカは英語圏ということもあり、観光だけでなく留学先としても近年人気を集めています。
そんな南アフリカでの滞在費や生活費がどのくらいかかるのか気になりませんか?
今回は、現地在住者が南アフリカにおける、レストランや宿泊施設、交通機関などの物価(料金・費用)の最新状況と日本円比較、南アフリカ旅行中に役立つ情報をお届けします。
南アフリカの通貨(ランド)について
お金(硬貨・紙幣)の種類と対円レート
南アフリカの通貨単位は南アフリカ・ランド(R)です。補助通貨はセント(¢)で、R1=100¢です。R1は2023年8月1日現在、7.8円となっています。
紙幣の種類はR200、R100、R50、R20、R10の5種類あり、硬貨の種類はR5、R2、R1、50¢、20¢、10¢、5¢の7種類あります。紙幣の表には反アパルトヘイト(人種隔離政策)の国民的英雄であるネルソン・マンデラが描かれており、裏面にはビッグファイブと呼ばれる動物が描かれています。
ビッグファイブとはゾウ、ライオン、ヒョウ、サイ、バッファローの5種類の動物を指しており、昔から狩猟において最も危険かつ大物の動物をビッグファイブと呼んでいました。現在では特に人気の高い動物といった意味合いで使われています。
南アフリカでは2023年から新紙幣が発行されていますが、新紙幣にもネルソン・マンデラとビッグファイブの絵柄が描かれています。
電子決済について
南アフリカではキャッシュレス決済が一般的です。レストランやカフェでの食事、スーパーでの買い物は基本的にクレジットカードで決済ができます。
また、南アフリカではQRコードを使用したキャッシュレス決済も普及しています。
特に「Zapper」というキャッシュレス決済を目にすることが多いです。
これは店頭に掲示してあるQRコードを利用者が読み取り、金額を入力し、支払うというもの。引き落としは登録してあるカードを介して実行されます。
専用端末などの設置の手間が無いため導入しやすく、飲食店や小規模なショップを中心に広がっています。マーケットでの支払いや大道芸人のチップの支払いにZapperを使用しているのには驚きました。
南アフリカの消費者物価指数の上昇率について
南アフリカは物価が安いイメージがあるかもしれませんが、実際に生活すると、日本と変わらないか、ものによっては高い印象です。また、南アフリカでは年々物価が上昇しています。
消費者が商品を購入する段階の、小売価格(物価)の変動を表す「消費者物価指数」を前年比で見ると、2023年4月の上昇率は6.8%です。2022年5月〜2023年4月くらいまで軒並み7%前後を保っています。
日本の2023年4月の上昇率は3.4%なので、比べると日本の2倍も消費者物価指数(年率)が高いということが分かります。実際、私が利用しているメイドサービス(お手伝いさん)の料金や英会話レッスンのレッスン費も毎年10%近く値上がりしています。
このような物価の上昇によって今後南アフリカ旅行の際には、以前よりも物の値段が高くなった、ということも発生し得ます。以降では、2023年8月時点での南アフリカの旅行中に特に気になる物やサービスの値段・物価状況を日本円と比較してご紹介します。
南アフリカの食事(外食)の物価・値段
レストランの食事
南アフリカのレストランはファミリーレストランのような大衆的なお店から高級レストランまで幅広いです。
ファミリーレストランであればドリンクと料理を頼んで大人1人R130(約1,000円)程度で食事ができます。もう少し高級なレストランになると、大人1人R325(約2,500円)程度出せば、ドリンク、前菜、メイン料理、デザートまで頂くことができます。
さらに高級なレストランになると1人R500(約3,900円)以上というところが多いです。
日本と比べれば大体同程度か、やや安く食べられます。
ちなみに、南アフリカでは消費税15%がかかります。また、チップを渡す習慣が定着しているため、多くの場面でチップが必要です。レストランやカフェでは支払い料金の10%を支払うのがマナー。(サービスチャージが含まれていない場合)
また、私が南アフリカの5つ星のホテルでアフタヌーンティーをした際は、ウェルカムシャンパンに1杯のドリンクが付き、ビュッフェ形式のスイーツとセーボリーを時間無制限で、1人当たりR350〜(約2,700円〜)で楽しめました。
日本と比べるとお手頃な値段でアフタヌーンティーを楽しむことができますね。
メニュー | 値段 |
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前菜 | R120(約940円) |
パスタ1皿 | R150(約1,170円) |
ピザ1枚 | R170(約1,330円) |
カフェのコーヒーや軽食
南アフリカには有名なカフェチェーン店からお洒落なカフェまで幅広く展開しています。カプチーノはR30〜(約230円〜)、カフェラテはR35〜(約270円〜)、サンドイッチなどの軽食はR60〜(約470円〜)が相場です。
また、南アフリカはルイボスティーの産地なので、どのカフェにもティーメニューの中にルイボスティーがあります。ルイボスティーはR20〜(約160円〜)が相場でコーヒーよりも安く飲むことができます。
ダーバンのUmhlangaエリアやケープタウンにはお洒落なカフェがあるので、カフェ散策もおすすめです。
メニュー | 値段 |
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カプチーノ | R30〜(約230円〜) |
カフェラテ | R35〜(約270円〜) |
ルイボスティー | R20〜(約160円~) |
サンドイッチなどの軽食 | R60〜(約470円〜) |
マクドナルドのメニューと値段
世界的に有名なファストフード店「マクドナルド」は南アフリカでも人気です。有名なチェーン店なので現地の人もよく利用しています。
ビッグマックは単品でR52(約410円)。レギュラータイプのセットだとR65(約510円)です。ほかにもハンバーガーは単品でR35(約270円)。ダブルチーズバーガーは単品でR39(約300円)です。日本と比べると安く食べられます。ガーリックマヨネーズソースなどの日本にはないディップソースを有料でつけることもできます。日本との違いを楽しむのも面白いですね。
メニュー | 値段 |
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ビッグマック(単品) | R52(約410円) |
ビッグマック(セット) | R65(約510円) |
ハンバーガー(単品) | R35(約270円) |
ダブルチーズバーガー(単品) | R39(約300円) |
南アフリカの食品・嗜好品(スーパー)の物価
水の値段
海外旅行に行くときに現地の水が飲めるかどうかは気になるポイントですよね。
南アフリカは水道水が飲めると言われている数少ない国の一つです。
しかし、日本のように水質の安全性が100%保障されているわけではないので、水道水を飲むかどうかは個人の判断と責任になります。
私は、普段の生活では飲料用や料理用の水はスーパーでミネラルウォーターを購入しています。水の値段は、500mlのペットボトルはR11(約90円)、5LはR25(約200円)です。
また、南アフリカのレストランでは日本のように常備された水やお茶等がないので、水を飲みたい場合は有料のStill water(ミネラルウォーター)かSparkling water(炭酸水)を注文することが一般的です。
水の量とお店 | 値段 |
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水500mlのペットボトル(スーパー) | R11(約90円) |
水5Lのペットボトル(スーパー) | R25(約200円) |
水500mlのペットボトル(レストラン) | R20(約160円) |
飲み物(コーラ・ジュースなど)の値段
世界中で飲まれているコカ・コーラ。南アフリカでも愛されていてどこでも購入できます。
スーパーでは1缶(200ml)がR11(約90円)、2LのペットボトルがR25(約200円)です。レストランでは1缶R22(約170円)程度です。
南アフリカではコーラの他、スプライト、ファンタ、アイスティー(レモン・ピーチ)などのジュースも人気。どれもコーラと大体同じくらいの値段です。
コーラの量とお店 | 値段 |
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コーラ1缶(スーパー) | R11(約90円) |
コーラ2L(スーパー) | R25(約200円) |
コーラ1缶(レストラン) | R22(約170円) |
野菜・フルーツの物価
南アフリカには現地の人がよく利用するリーズナブルなローカルスーパー「Checkers」からオーガニック製品を取り扱い、自社ブランドの商品が豊富な高級スーパー「WOOLWORTHS」まで幅広く展開しています。
私は、値段は少し高いですが、高品質な食品が手に入る「WOOLWORTHS」をよく利用します。
野菜は種類によっては日本よりも安く手に入るものもあります。野菜を2個買うと1個が無料になるという特典も。また、南国である南アフリカはフルーツの種類が豊富で、日本と比べると安いうえに甘くて美味しいものが多いです。旬の時期にはマンゴーやパパイヤが約250円くらいで買えます。
野菜 | WOOLWORTHSの価格 |
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人参1kg | R17(約130円) |
プチトマト200g | R23(約180円) |
きゅうり3本 | R25(約200円) |
ほうれん草200g | R35(約270円) |
フルーツ | WOOLWORTHSの価格 |
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いちご250g | R39(約300円) |
ぶどう500g | R70(約550円) |
バナナ700g | R27(約210円) |
肉・魚の物価
南アフリカではブラーイと呼ばれるバーベキューが有名で、週末は家族でブラーイをする習慣があります。お肉を食べる習慣がある国なので、肉売り場には色んな種類のお肉が売っています。宗教上の理由で牛や豚の肉を食べられない人も多いので、ダチョウやラム肉もスーパーに並んでいます。お肉を数kg単位でまとめ買いすると安くなる特典もあります。
また、大西洋とインド洋に接している南アフリカはシーフードも美味しいです。スーパーや魚屋さんでよく売られているお魚はマグロやサーモン。新鮮なものだったらお刺身で食べることもできます。
食品 | 値段 |
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牛ひき肉500g | R77(約600円) |
豚ひき肉500g | R70(約550円) |
鶏ひき肉500g | R75(約590) |
ダチョウひき肉500g | R70(約550円) |
ラムひき肉500g | R90(約700円) |
マグロ100g | R30(約230円) |
サーモン100g | R70(約550円) |
お菓子・スイーツの物価
南アフリカにも日本で馴染みのあるお菓子が売っています。キットカットは一袋R50(約390円)、オレオはR18(約140円)、プリングルスはR40(約310円)、リンツのチョコレートはR160(約1,250円)。日本とだいたい同じくらいです。
ちなみに南アフリカのばらまき土産で人気のベーカーズのショートブレッドはR32(約250円)。ベーカーズは南アフリカで約170年愛され続けているビスケットメーカーです。
見つけた際はお土産にぜひ買ってみてください。
お菓子 | 値段 |
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キットカット | R50(約390円) |
オレオ | R18(約140円) |
プリングルス | R40(約310円) |
リンツのチョコレート | R160(約1,250円) |
ベーカーズのショートブレッド | R32(約250円) |
日本の食品・調味料の物価
南アフリカで生活していたら日本食が恋しくなりますよね。日本食レストランもありますが、お店によっては本格的ではないところも。中華系スーパーに行くと日本食が手に入ります。日本米は中々手に入らないですが、台湾米は売っています。
また、日本のメーカーの調味料も売っていますが日本と比較するとかなり高価です。冷凍コーナーには日本の納豆が売ってることも。こちらもかなり高級品です。
食品 | 値段 |
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台湾米1kg | R74〜(約580円~) |
醤油600m | R129(約1,000円) |
みりん300m | R62(約480円) |
マヨネーズ450g | R125(約980円) |
納豆3パック | R190(約1,480円) |
嗜好品の物価(お酒やタバコ)
アルコール(ビール・ワイン)の値段
現地のお酒を楽しむのも旅行の醍醐味ですよね。南アフリカで最もよく飲まれているビールの一つが「CASTLE」です。レストランでは1杯R40〜(約310円〜)、スーパーで買うと瓶1本当たりR15〜(約120円〜)で購入できます。
また、南アフリカはワインの産地としても有名なので、美味しいワインを安く楽しめます。スーパーのリカーショップでは安いものであればR70〜(約550円〜)購入できます。有名なワイナリーのものでもR450(約3,510円)程度です。
大体R180〜R250(約1,400〜1,950円)くらい払えば美味しいワインを飲むことができます。気軽にお手頃な価格でワインを楽しめるのは南アフリカの魅力です。
アルコール | 値段 |
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瓶ビール1本 | R15〜(約120円〜) |
ビール1杯 | R40〜(約310円〜) |
ワイン1本 | R180〜R250(約1,400〜1,950円) |
たばこの値段
日本でどんどん値上がりしているたばこ。南アフリカでは1箱R60(約470円)程度で購入できます。日本のようにたばこが売っている自販機はほとんどなく、基本的にたばこショップで購入できます。日本でもおなじみのマルボロも売っています。
たばこ1箱 | R60(約470円) |
南アフリカの生活費・日用品の物価
日用品(トイレットペーパーや洗剤)の物価
南アフリカで生活するうえで必需品のトイレットペーパーや洗剤などの日用品。南アフリカのドラッグストア「Dis-Chem」や「CLICKS」などで購入できます。
紙製品や洗剤類は日本と比べると全体的に高い印象です。しかし、南アフリカのスーパーやドラッグストアでは【2 + 1】などの表示をよく見かけます。【2 + 1】とは3つ購入したうち一番安いものが無料になるという特典です。定期的に使うものは安い時にまとめ買いしておくといいでしょう。
日用品 | 値段 |
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トイレットペーパー18ロール | R175(約1,370円) |
洗濯洗剤14個入り | R87(約680円) |
シャンプー | R75(約590円) |
歯磨き粉 | R53(約410円) |
家賃の金額
ここではダーバンを例に紹介します。南アフリカの住居の種類はタウンハウス(セキュリティー付きの住宅)、アパートメント、一軒家の3種類あります。住むエリアによって家賃は異なりますが、白人が多く住むエリアはやや高めに設定されています。
白人が多く住むエリアは比較的安全なため多少高額な家賃になりますが、長期滞在や永住を考えている方は、少し高くても安全なエリアを探した方が良いでしょう。
タウンハウス(セキュリティー付きの住宅)の家賃
タウンハウスとは隣の住戸と壁が繋がっている低層住宅のことをいいます。特徴は専用のゲートがあることです。警備員が常駐しているところもあります。物件によってはガレージや庭がついています。中にはプール付きの物件もあります。
タイプ | 家賃金額 |
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2ベッドルーム+2バスルーム | R12,000~(約93,600円~) |
3ベッドルーム+2バスルーム | R15,000~(117,000円~) |
アパートメントの家賃
アパートメントは日本のマンションのような集合住宅です。特徴はエントランスがあり、それぞれの部屋があることです。入口に警備員が常駐しているのでセキュリティ面で安心です。各家専用のガレージや庭はなく、一軒家やタウンハウスに比べて部屋は狭いです。
タイプ | 家賃金額 |
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1ベッドルーム+1バスルーム | R6,000~(約46,800円~) |
2ベッドルーム+2バスルーム | R10,000~(約78,000円~) |
3ベッドルーム+2バスルーム | R13,000~(約101,400円~) |
一軒家の家賃
ここでいう一軒家はエステートと呼ばれる外壁に囲まれた敷地内に複数一軒家がある場合を指します。特徴はゲートがあり、警備員が常駐している点です。基本的に住民以外はアクセスコードがないとエステート内に入れないのでセキュリティ面で安心です。他の形式の物件に比べて初期費用や維持費用がかかります。
タイプ | 家賃金額 |
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3ベッドルーム+2バスルーム | R15,000~(約117,000円~) |
光熱費(電気代・水道料金)
南アフリカは日本のようにガス管が通っておらず、全て電気を使って生活するため電気代が高くつくことがあります。ほとんどのアパートでは、調理は全て電気コンロですが一戸建ての家ではガスボンベを利用している家庭も見かけます。1ヶ月当たりの電気代の平均は約1万円前後です。
1ヶ月当たりの水道代の平均は電気代と同じように5,000円〜1万円前後です。但し、プール付きの家に住むと定期的にプールの水を入れ替えなければならず、水道代が高くつきます。
学費・教育費
家族で移住する場合、子供の学費は気になりますよね。学費は住む地域や公立か私立かによって違いますが、私立の場合は公立の2倍程度かかると思っておくといいでしょう。
学校 | 学費 |
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幼稚園 | R57,000~R80,000 (約444,600円~624,000円) |
小学校 | R95,000~R128,000 (約741,000円~998,400円) |
医療費・診察料
日本には国民健康保険や社会保険のように、国や会社がサポートしてくれる健康保険制度がありますが、南アフリカには日本のような健康保険システムはありません。
民間保険に加入していない場合、自費で診察や検査を受けなくてはいけません。自費で払えない時は国が経営する病院や診療所にかかることになります。
民間保険に加入している場合、診察費用や薬代が無料になったり、自己負担を少なく治療を受けたりすることができます。ただし、入っているプランによって異なるので事前に確認をしておきましょう。また、南アフリカへ旅行する際は、いざというときのためにも、必ず海外旅行保険に加入しましょう。
診察代 | R1,000程度(約7,800円) |
インターネット月額利用料
ネット通信は生活するうえで必要不可欠ですよね。プランによって異なりますがWi-Fiの1か月使い放題のプランの場合R750(約5,780円)程度かかります。
Wi-Fi(1か月使い放題) | R750(約5,850円) |
南アフリカの通信・両替にかかるお金・手数料
SIMカードの値段
南アフリカに旅行する際はSIMフリーの携帯電話を持ち込み、プリペイド式の現地SIMカードを購入して利用するのが一番簡単で、一般的です。
南アフリカの主要キャリアは「CELL©」「MTN」「vodacom」「Telkom」の4社です。空港やショッピングモール内にお店があるので便利です。vodacomでは30日間、データ通信5GBでR500(約3,900円)のプランがあります。
SIMカードを購入する際はパスポートの確認が必要なので必ず持参してください。
30日間でデータ通信5GB(vodacom) | R500(約3,900円) |
外貨両替と手数料
日本円を南アフリカランドに両替する場合は日本で両替しておくのがベストです。なぜなら、現地で日本円をランドへ両替すると、日本円の認証や手続きに膨大な時間がかかる可能性があるからです。
また、認証手続き以外にも様々なトラブルや不都合に見舞われるリスクもあります。更に、手数料で3〜10%かかってしまいます。もし日本で両替ができなくても、もちろん現地で両替はできます。ほとんどの国際空港には24時間営業の両替所があり、日本円からランドへの両替が可能です。また市内の主要銀行や主なホテルでも両替が可能です。
南アフリカではキャッシュレス決済が普及しているので、両替には日本円で3,000円程度あれば大丈夫でしょう。両替のしすぎは注意です。現金が必要な場面はチップの支払いなどなので、まとまった現金よりも硬貨やR20、R10の紙幣に崩しておくと便利です。
外貨両替の手数料 | 3〜10% |
銀行ATMの手数料
ATMは空港や銀行、ショッピングモール内にあります。ATMで現金を引き出す際はR50(約390円)の手数料がかかることがあります。また、南アフリカのATMでは現金を引き出す際、指定した金額が出てこないことがあります。これはATM内に十分な現金が入っていないからです。
また、ATMを利用して現金を出金しようとしたらATM詐欺やキャッシュカードの窃盗の被害に遭う事件も頻発しています。見知らぬ人にATMまで案内される、ATMの操作を案内・指示された場合は、詐欺や窃盗の可能性を念頭に、カードの安全を確保し、ATMの操作をやめましょう。
ATMを利用する際は周りの様子をよく確認するなど細心の注意を払いましょう。
ATMの手数料 | R50(約390円) |
南アフリカの観光・移動にかかるお金
サファリのアクティビティの料金
アフリカならではのアクティビティといえば、サファリですよね。サファリには国立公園と私営保護区の2種類があります。
国立公園と私営保護区の違いは大きく分けて、価格と広さ、セルフドライブができるかどうかです。例えば、クルーガー国立公園は世界有数の動物と種類を誇る南アフリカでも最大規模の国立公園です。一方、私営保護区はその100分の1にも満たない小さなエリアですが、見られる動物の数にそれほど違いはありません。予算や目的に応じてどちらにするか選ぶのがいいでしょう。
国立公園
国立公園はすべて自分で手配して、リーズナブルにサファリを楽しみたい方におすすめです。宿泊施設は私営保護区に比べてグレードは落ちますが、バーベキューセットなどの設備もあり、アウトドア派に人気です。また基本的にレンタカーでのセルフドライブになります。国立公園内のゲストハウスは1人当たり1泊R1,500〜(約11,700円〜)です。
国立公園のゲストハウスの値段 | 1泊R1,500~(約11,700円~)/人 |
私営保護区
私営保護区は手間をかけずにゴージャスなサファリ体験をすることができます。外国人観光客のほとんどが私営保護区内のロッジの滞在を目的としています。
私営保護区内は基本的にセルフドライブは禁止されており、レンジャーカーに乗ってサファリを楽しみます。エリアが限られているため、動物との遭遇率が高く、ルートを外れてブッシュに入っていくことができるので動物に近づくチャンスは多いです。
私営保護区内のロッジはゲームドライブ(動物を見にサファリ内をドライブすること)が通常朝夕2回と宿泊代、滞在中の食事がすべて込みで1人当たり1泊R7,000〜(約54,600円〜)です。
私営保護区内のロッジの値段 | 1泊R7,000~(約54,600円~))/人 ※3食+ゲームドライブ(朝夕2回設定) |
ホテルの宿泊費
南アフリカの宿の種類はホテル、Airbnb、B&B(朝食付きの英国式ペンション)、ドミトリー(相部屋)の大きく4種類です。
ホテルは1つ星から5つ星まで星で分けられており、普通、外国人観光客が泊まるのは3つ星以上です。3つ星ホテルであれば1泊R1,500〜(約11,700円〜)程度で宿泊できます。警備員が常駐しているなど安全面でも安心です。
旅行者が多い時はAirbnbがおすすめ。リビング、キッチン、ダイニングや洗濯機などがついて、3ベッドルーム+3シャワー付きで1人当たり1泊R900(約7,000円)程度で宿泊できます。
予算を抑えたいならB&Bやドミトリーもおすすめです。ドミトリーはトイレ・シャワーが共同のことが多いですが、1泊R500〜(約3,900円)程度で宿泊できます。
クリスマスシーズンやイースター期間はホリデーシーズンで宿泊料が倍近く値上がりするので、行く時期によって確認しましょう。
宿泊タイプ | 料金 |
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3つ星ホテルの宿泊費 | 1泊R1,500〜(約11,700円〜)/人 |
Airbnbの宿泊費 | 1泊R900(約7,000円)/人 |
B&Bやドミトリーの宿泊費 | 1泊R500〜(約3,900円~)/人 |
移動・交通費
南アフリカは一部のエリアを除き、観光客が利用できる電車や地下鉄はありません。また、タクシーやバスなどの交通機関はありますが、車内で強盗に遭うケースもあるため、安全面で利用するのはおすすめしません。基本的にはレンタカーもしくはUberでの移動をおすすめします。
レンタカー
南アフリカは日本と同じように右ハンドル・左車線なので比較的運転しやすいです。日本の運転免許証と国際免許証があれば運転できます。
主要なレンタカー会社は「AVIS」「Hertz」「Budget」「Europcar」などです。観光地が多いケープタウンでの相場は1日レンタルしてR450〜(約3,500円〜)です。
もちろん車の大きさや種類などにもよります。ガソリン代は通常返却時に別途支払います。ほとんどの場合、追加料金で乗り捨ても可能です。事前に予約をし、空港に着いたら指定のレンタカーの窓口に行けば手続きできます。
レンタカー1日レンタルの値段 | R450〜(約3,500円〜) |
Uber
南アフリカでも配車アプリのUberが使えます。運転に自信がない人はUberの利用がおすすめです。空港からホテルへの移動はホテルのシャトルバスよりも格安で利用できることも。
ピックアップの場所を自分で選べるので、駐車場を探す必要がないのも嬉しいポイント。
クレジットカード情報を予め登録しておけば、車に乗り込んで目的地に着いたらそのまま降りられます。ケープタウン国際空港からウォーターフロントまで大体R200(約1,560円)程度で行けます。
Uberの乗車料金 (ケープタウン国際空港からウォーターフロント) | 約R200(約1,560円) |
観光バス(ケープタウン)
ケープタウンには観光バスが走っています。4路線あり、ウォーターフロント、テーブルマウンテンなどの市内主要観光地やケープ半島の主要スポットを巡ることができます。追加料金を払えばワインランドや喜望峰へのツアーにも参加できます。料金は24時間乗り降り自由で、大人R275(約2,150円)、子供R150(約1,170円)です。
乗車区分 | 料金 |
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観光バス料金(大人) | R275(約2,150円) |
観光バス料金(子供) | R150(約1,170円) |
南アフリカの旅行費用・予算
旅行にいくら使うかは、各自の価値観や目的、予算によって異なりますが、実際に南アフリカに旅行にきたらどのくらいの予算で過ごせるのか、ケープタウンへの旅行(1週間滞在)を例にご紹介します。
航空券代
日本から南アフリカへの直行便はないので中東かシンガポールなどを経由します。
ドーハを経由するカタール航空を利用した場合、東京⇔ケープタウンのエコノミークラスの往復航空券代は約20万円〜です。
宿泊代
ホテルを利用した場合は1泊約11,700円で7日間で約70,000円です。
サファリでのロッジの滞在になれば、アクティビティの料金が追加されもう少しかかります。Airbnbを利用した場合は、宿泊費を抑えることができます。
食事代
目的や予算にもよりますが3食すべて外食した場合、1日当たり6,000円としたら7日間で約42,000円です。高級レストランで食事をしたり、ワイナリーでワインテイスティングなども含めるともう少しかかるかもしれません。
交通費
レンタカーを利用した場合、1日当たり3,500円としたら7日間で約25,000円。プラスでガソリン代が追加されます。
お土産
旅の楽しみといえばお買い物。南アフリカで人気のお土産は定番のルイボスティーR25〜(約200円〜)や動物モチーフのビーズ細工R100〜(約780円〜)、ワインR180〜(約1,400円〜)など様々です。食料品はスーパーで買うとお得に買えます。
南アフリカ雑貨ならケープタウンのウォーターフロントにある「The Watershed」がおすすめ。洗練された南アフリカ雑貨が購入できます。お土産代は10,000〜20,000円程度あれば安心です。
お土産 | 値段 |
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ルイボスティー1箱 | R25〜(約200円~) |
動物モチーフのビーズ細工 | R100〜(約780円~) |
ワイン1本 | R180〜(約1,400円~) |
南アフリカ旅行費用の合計(1週間滞在のケース)
出費対象 | 予算・金額 |
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航空券代(往復) | 約20万円 |
宿泊代(ホテル) | 約70,000円 |
食事代 | 約42,000円 |
交通費(レンタカー) | 約25,000円 |
お土産 | 約10,000〜20,000円 |
南アフリカの旅行では航空券を除いた滞在費で1週間当たり15〜20万円程度あれば十分楽しめると思います。
いかがでしたでしょうか。南アフリカの物価は全体的に日本と比べて若干安い程度です。また、南アフリカは治安が良くないので、旅行する際は予算だけにとらわれず、安全面を配慮したうえでホテルや移動方法を決めるのがいいでしょう。