韓国のグルメは、日本だけでなく世界中の人たちから大人気です。実際に韓国に行っても「あれも……これも……」と、食べたいものが多すぎて、全てを制覇するのは難しいですよね。
今回、2泊3日の限られた日程の中で「自分たちがどうしても食べたいと選んだグルメ」「韓国人の一押しグルメ」「スイーツ」の角度から韓国グルメを紹介します。韓国旅行で何を食べようか悩んでいる方に、参考にしていただけたら幸いです。
韓国で絶対に食べる定番の食べ物
筆者と夫は、韓国料理が大好きです。「韓国料理を堪能する」ことが韓国旅行の目的の中で、大きな位置を占めています。韓国料理はどれも美味しく、厳選するのが難しいですが、限られた日程の中で私たちが絶対に食べる定番のグルメを3つ紹介します。
サムギョプサル
サムギョプサルは、韓国風の焼肉です。太くスライスした豚肉を、豪快に焼き、ハサミで切り分けて食べます。食べるときに、サンチュやエゴマなどに、キムチやナムル、コチュジャンなどを入れて巻くのが韓国流です。
脂がのっている豚バラを食べると、途中で胃が疲れそうですが、野菜を一緒に食べるからか、案外ペロリと食べられます。「どの野菜で巻くか」「何を入れるか」などによって味わいが少しずつ変わるので、飽きることがありません。太くて食べ応えのある豚バラと、野菜との相性が抜群です。
冷麺(水冷麺)
韓国風の冷麺(水冷麺)は、もちもちとした食感の麺と酸味のあるスープが特徴です。上にキムチやゆで卵、ちょっとした野菜などがトッピングされています。出てきた麺はとても長いので、ハサミで適当な長さに切って食べます。
独特の食感の麺と、さっぱりとした味わいのスープとのバランスがとてもよく、食べやすいです。「韓国で辛いものばかり食べて、胃が疲れた」「観光の疲れが溜まってきた」というときにもおすすめです。
ソルロンタン
ソムロンロンタンは、牛の骨や肉を長時間煮込んで作る白いスープです。中に、薄切りの牛肉とネギが入っています。
牛肉入りのスープと聞くと、コッテリとしたスープをイメージしそうですが、ソルロンタンはあっさりしていて優しい味わいです。自分で塩胡椒を入れて、好みの味付けにしてご飯と一緒にいただきます。韓国人の友人は、ご飯をスープの中に入れて「雑炊風」にして食べていました。
ソルロンタンは、韓国の定番のスープで、老舗やチェーン店、普通の定食屋さんなど至る所で見られます。韓国人によると「韓国人にとって、スープメニューは欠かせない」のだそう。ランチや夕飯に、スープメニューをオーダーしている人を見かけます。レストランで見かけるメニューも、スープの種類が豊富です。ソルロンタンをはじめとするスープメニューは「韓国人にとってかけがえのない存在なんだなあ」と感じました。
韓国人が一押し!韓国のグルメ
韓国料理というと「ビビンバ」や「チヂミ」など、人気で有名なものを食べたくなりますが、韓国で韓国の友人に連れて行ってもらって初めて知ったメニューも少なくありません。この項目では、韓国人の友人に紹介してもらった、一押しの韓国料理を紹介します。
ジャージャー麺
まず初めに紹介するのは、ジャージャー麺です。ジャージャー麺は、黄色い麺に、黒くてとろみのある餡がかかっています。黒い餡はチュンジャンという黒い味噌に豚肉、玉ねぎ、などが入っていて、少し酸味があります。味噌の味わいと、玉ねぎの甘みのバランスが絶妙です。箸を使って麺をほぐしながら、餡をよく絡めていただきます。
マレーシアに住んでいる韓国人の友人によると「ジャージャー麺は、韓国に帰ったときに絶対に食べたい料理」なのだそう。地元の人に愛されるグルメだと、伝わってきます。韓国料理は辛いものが多いイメージですが、ジャージャー麺は辛くないので、辛いのが苦手な方や家族旅行の方にもおすすめです。
チャンポン
韓国人の友人にすすめられた2つ目のメニューは、チャンポンです。日本のチャンポンと異なり、韓国のチャンポンのスープは赤い色をしています。そして見た目のとおり、辛いです。韓国のチャンポンも、海鮮類や野菜などいろいろな具材が載せられています。もちもちとした麺と辛いスープの相性がよいので「辛い…」と思いながらも、食べ進めてしまいます。グループで旅行に来ている方は、ジャージャー麺と一緒に頼んで、分け合って食べるのもおすすめです。
しゃぶしゃぶ
3つ目に紹介するのは、韓国風のしゃぶしゃぶです。筆者が行ったしゃぶしゃぶ店は、日本のしゃぶしゃぶと、中国の火鍋が合わさったようなイメージでした。薄い冷凍牛肉や野菜、トッポギ、麺などを入れていただきます。赤くて辛味のあるスープが韓国らしい印象を受けました。
また、サムギョプサルと同様、しゃぶしゃぶにたくさんの種類の野菜を入れます。そのためか、全体的にさっぱりとしており、食べやすい印象を受けました。日本と食べ方が違ったのは、ベトナムのライスペーパーに包み、ソースをつけて食べることです。おしゃれで、美味しくあっさりとしているので、肉も野菜もいくらでも食べられます。
韓国人の友人についれて行ってもらうまで、韓国にもしゃぶしゃぶがあったことを知りませんでした。友人によると、しゃぶしゃぶは日本から伝わってきたそうです。スープ好きの韓国人たちもしゃぶしゃぶが気に入り、韓国風にアレンジして楽しんでいるのだとか。韓国人の若い人たちに「しゃぶしゃぶ店によく来るの?」と聞くと「よく来るよ…美味しいから好き」とのことでした。日本人は韓国料理が好きですが、韓国人も日本料理を気に入り、アレンジして食べていることを知って嬉しく感じました。
韓国のスイーツ
韓国のスイーツは、伝統のお菓子からおしゃれなスイーツまで、たくさんあります。今回紹介するのは、次の3つです。
- SNS映えのするかわいいスイーツ
- 素朴な味が美味しいヤッカ
- 韓国のお餅「トッ」
SNS映えのするかわいいスイーツやカフェ
韓国では、特に若い女性を中心におしゃれなカフェ巡りをするのが人気なのだとか。それで、味はもちろん、雰囲気のよいおしゃれなカフェや写真映えのするスイーツが注目されています。ソウルの街中では、あちこちにおしゃれなカフェを見かけました。ティディベアをモチーフにしたかわいいカフェや、スタイリッシュなカフェなどです。
店内の内装に凝っているカフェも多いので、気分が上がります。
カフェ好きの方は、カフェ巡りをするのもよいですし、観光やショッピングに疲れたときにちょこっと休憩するために利用するのもおすすめです。
素朴な味が美味しいヤッカ
ヤッカは、花形のような形が可愛らしい、韓国の伝統的なお菓子です。小麦粉とハチミツ、シナモンを混ぜて揚げたものです。少し硬いドーナツのような食感で、優しい味わいがします。ふんわりと感じるシナモンの香りが絶妙です。友人のお宅にお邪魔したときにコーヒーと出され、素朴な味がとても気に入りました。スーパーに行くと、大きなサイズのものや小さなサイズのもの、ハチミツ味、りんご味など、いろいろな種類が売られています。お土産にもおすすめです。
韓国のお餅「トッ」
「トッ」は韓国のお餅です。韓国の商店街に行くと「トッ」をはじめとする、さまざまな伝統的なお菓子が並んでいます。日本でいう、お団子やお餅、ういろう、わらび餅のような和菓子のイメージでしょうか。店頭には白や黄色、緑などの色合いのものや、きなこがまぶしてあるもの、おまんじゅうのようなものなどさまざまな種類が並んでいます。日本の和菓子屋さんと、似ている印象を受けました。
友人から「せっかくだから伝統的な韓国のお菓子を食べてみて」とすすめられたので、わらび餅が大好きな筆者は、わらび餅に見た目が似ているものを選びました。後で調べたら「インジョルミ」と言うそうで、もち米を蒸してつき、きなこをまぶしたものなのだとか。食べてみると、確かに、わらび餅の食感よりもお餅の食感に似ています。きなこにもインジョルミにも甘さはあまりありませんでした。とても素朴な味わいです。
日本と韓国は文化が似ていると言われることがありますが、伝統的なお菓子にも共通点があると分かり嬉しくなりました。
まとめ
オススメの韓国料理が多すぎるため、韓国に行っても全てを制覇できません。また、韓国に行くたびに、新しい食べ物の発見があります。地元の人が実際にすすめてくれる韓国料理は本当に美味しいです。今回筆者は韓国人の友人にいろいろな情報を聞きましたが、ホテルの受付の方や、お店の店員さんなど地元の人におすすめの料理を聞いて試してみるのもおすすめです。ネットの情報以外の穴場的なスポットや、料理を試すことができます。
また、韓国人たちは、自分たちの食文化をとても大切にしつつ、新しい食べ物も上手に取り入れている印象を受けました。行くたびに韓国料理の美味しさや魅力を、再確認している気がします。