タイは、プーケット島やピピ島など青い海やきれいなビーチに囲まれた島々があることで知られています。今回は、そんなタイの外れにあるリペ島に行ってきました。今回はリペ島の魅力や行き方、島でのアクティビティについて紹介します。
普段からツアーなしで旅行するのに慣れている方や、日本人があまりいない場所が好きな方は特に、ぜひ最後までお読みください。
リペ島とは?
リペ島は、タイの最南端にあるリゾートアイランドです。きれいな珊瑚礁やダイビングスポットがあることで知られています。
コンパクトな島ですが、きれいなビーチに囲まれており、青い海や白い砂浜を満喫できる場所です。
特に欧米人に人気で、島でゆったり過ごす観光客やアイランドホッピングを楽しむ観光客でにぎわっています。
欧米人はカップルか、家族、4人ほどのグループなど少人数で来ていました。団体客がツアーで訪れるというより、個人で訪れる島というイメージです。また、日本人が少ない印象を受けました。
リペ島への行き方
実はリペ島は最南端にあるため、タイから行くよりマレーシアから行く方が近いのです。マレーシアの人気リゾートアイランドであるランカウイ島から、リペ島行きのフェリーが出ています。
ランカウイ島からフェリーでの行き方の詳細
ランカウイ島からリペ島までに行くフェリー乗り場は2か所で、クア桟橋とテラガハーバーアリーナです。今回は、クア桟橋のフェリーターミナルを選びました。いろいろなフェリー会社が利用しているため「会社や時間などの選択肢も広がるのではないか」と思ったからです。
フェリー会社は数社ありますが、今回筆者は「Malaysia Ferry Booking」のサイトを使って、フェリーを予約しました。このサイトから、マレーシアのフェリー会社のチケットを予約できます。
ランカウイからリペ島行きのフェリーは人気です。予約しておいた方が、スムーズに移動できるので安心です。
後ほど知ったのですが、ランカウイのフェリーを簡単に予約できる「Cuti Cuti Langkawi」というアプリがあります。
フェリーだけでなく、ランカウイのレンタカー予約も可能なので、ランカウイとリペ島の両方を満喫したい人は、利用すると便利です。
フェリーの料金は1人往復321RMで(約1万円/2024年2月時点)、ランカウイ島からリペ島までの所要時間は約1時間半です。
クア桟橋フェリーターミナルとタイへの入国情報
テラガハーバーに比べ、クア桟橋のフェリー乗り場の方が大きく、フェリー乗り場にスターバックスや免税店などのお店も並んでいます。
2階にある事務所で手続きをし、チケットを受け取ったりタイの入国カードをもらったりします。
パスポート番号や、宿泊するホテルの名前など必要な情報を書き込んだ後は、1階にある入国管理カウンターとフェリー乗り場に移動し、出国手続きが完了するとフェリーの時間まで待機です(この時点でパスポートを回収されます)。
待合室は、明るくきれいでした。
余談ですが、クア桟橋のフェリー乗り場は、ランカウイのシンボルでもある、鷲(イーグル)の石像の近くにあります。時間に余裕がある方は、記念写真を撮るのもおすすめです。
フェリーに乗り、リペ島まで行きます。フェリーはリペ島の近くで止まり、迎えに来た小舟に乗り込んでリペ島に上陸しました。小舟のデザインが可愛く、海の水も透き通っているので、この時点ですでにワクワクと期待が高まります。
ビーチ沿いにあるタイの入国管理センターで入国手続きをする際に、パスポートを返却されました。
日帰り旅行も可能?
ランカウイとリペ島を結ぶフェリーは、1日数本出ています。朝早く出かけ、最後のフェリーに乗り込むなら、日帰りも可能です(実際に日帰りでリペ島に行ってきたという情報も載せられています)。
「旅行の日程に限りがあるけれど、どうしてもリペ島に行ってみたい」「船で国境越えをしてみたい」「ビーチの入国手続きを経験してみたい」という方は、日帰りも考慮できます。
ただ、日程に余裕がある場合はリペ島に宿泊することをおすすめします。
ビーチで気軽とはいえ、入国手続きや出国手続きに時間がかかるからです。日帰りだと、じっくりとリペ島を満喫するのは難しいでしょう。
リペ島の観光やアクティビティ
リペ島では、ビーチでまったり過ごしたり、シュノーケリングをしたり、ダイビングをしたりできます。
ビーチ周辺でシュノーケリングを楽しむのも良いですが、シュノーケリングツアーやダイビングツアーに参加して、オススメスポットでシュノーケルやダイビングを楽しむのも人気です。
リペ島でダイビングライセンスの取得ができる!
リペ島には、なんと!日本人が働いているダイビングショップがあるのです。英語やタイ語ができなくても安心してダイビングを楽しめます。
希望する人は、ダイビングのライセンスを取得できるので、外国でダイビングライセンスを取ることを考えている人には良いかもしれません。(実際にダイビングツアーに参加した人の証言によると、しっかりと丁寧に教えてくれるそうです)。
ビーチでのんびり!
アクティビティを楽しむこともできますが、リペ島のビーチでは本を読んだり、昼寝をしたりしてくつろぐ人もちらほら。
何もせずにただのんびりビーチを眺めたり、カクテルを飲んだりするのもおすすめの楽しみ方です。
本を数冊持ってくると、楽しみ方の幅が一気に広がります。何もしないという最高に贅沢な時間を味わえます。
メインストリートを散策
リペ島のメインストリート(通称:walking street)には、レストランやお土産ショップ、ダイビングショップが並んでいます。
夜は、海で泳いでいた人たちが戻ってきてにぎわいますが、昼間は比較的静かです。
ゆっくりとメインストリートを散策するのも、楽しい時間です。
その中でも、ポストカードやTシャツ、マグネット、雑貨などおしゃれなお店があったので紹介します。
淡い色使いが気に入り、ポストカードや、マグネットなどのお土産を購入しました。
タイマッサージ
メインストリートやリゾートホテルなどあちこちに、タイマッサージのお店があります。
マッサージで、日頃の疲れをとってゆっくりすることもできます。
特に、リゾートホテルに隣接しているマッサージショップでは、波の音を聴きながらマッサージをしてもらえるので、贅沢な気持ちになれそうです。日本では味わえない、南国の雰囲気に浸れます。
リペ島のホテル
リペ島は、豪華なリゾートホテルから、バンガローハウス式のホテル、ゲストハウスなどさまざまなタイプの宿泊先があります。
また、イミグレーションのあるパタヤビーチやその他のビーチ沿いに広がるホテル、ストリート沿いにあるホテルなどの宿泊先があります。
イミグレーションの近くのホテルを選んだ場合だと、移動は簡単ですが目の前のビーチはいつも船が行き交っており賑やかです。
一方でサンライズビーチやサンセットビーチは、比較的静かなので、ビーチを見ながらのんびりしたい人に向いています。
ストリート沿いや島の中心にある宿泊先を選ぶ場合は、食事やショッピングが楽にできます。また、どのビーチからも比較的近く、歩いてすぐに行けることもメリットです。
ホテルのタイプや、立地条件を考慮して宿泊先を決めると良いでしょう。
今回筆者が選んだのは、サンライズビーチ沿いにあるホテル「リペ パワー ビーチ リゾート (Lipe Power Beach Resort)」です。Agodaで探して、予約しました。
選んだポイントは、サンランズビーチ沿いにあるホテルだという点です。とにかくのんびりと過ごしたかったので、ビーチ沿いにある比較的静かに過ごせそうなホテルにしました。
部屋はコテージ式になっていて、シンプルですが、可愛らしい作りです。朝ごはん付きだったので、朝からご飯を食べにストリートまで出なくて良いのも魅力の1つです。
メインストリートまで歩いて行ける距離で、不便も感じません。
ホテルに置かれているクッションに座って朝日を眺めたり、カクテルを飲みながらのんびりしたりできて最高の時間でした。
リペ島の食事
リペ島での食事は、次の方法があります。
- ホテルで食べる
- レストランやカフェで食べる
- 屋台で食べる
レストランは、タイ料理が充実しているのはもちろん、おしゃれなカフェやBARが多い印象を受けました。
パスタやピザ、バーガーなど欧米人が好みそうなメニューもたくさんあります。
タイ料理とビストロ系の料理の両方を、バランス良く楽しめます。
特に、リペ島周辺の海でとれる魚介類を使った料理を提供しているレストランが多いです。
夕食どきのメインストリート周辺は、新鮮な魚やロブスターを炭火で焼く美味しそうな香りがしました。
リペ島のベストシーズン
リペ島のベストシーズンは、11月頃から4月頃までです。
タイは熱帯気候、マレーシアは熱帯雨林気候で乾季と雨季に分かれています。
島のベストシーズンは、乾季です。反対に雨季シーズンは、波が高くなりランカウイ島からリペ島までのフェリーは運行していません。
ランカウイからリペ島に行く場合は、11月〜4月に計画してください。
一方で、タイからリペ島に行くことは可能で、オフシーズンだとホテル代が安くなるのだそうです。
リペ島の物価状況
リペ島はリゾートアイランドなので、本土に比べて飲食代やアクティビティ料金が高いのではないかと覚悟をしていましたが、許容範囲でした。
食事代
タイ本土で1食の食事にかかる費用は、50〜100バーツだといわれています。
リペ島のレストランのメニュー表では、50〜200バーツほどでした。
もちろんロブスターやカニなどの高い海産物を頼んだり、カクテルなどのお酒を飲んだりする場合は、もっと高くなります。
支払いに関して困ったこと
リペ島で困ったのは、クレジットカードが使えないお店やホテルもあったことです。
私たちが宿泊したホテルも、現地でお金を支払う場合は、現金のみを受け付けていました。
ATMや両替所はあちこちにありますが、手数料が高いのでできればおすすめできません。
たとえばATMを1回使用するだけで、手数料が220バーツかかります。またクレジットカードを使用する場合は、一律で3%の手数料が必要です。
島なので「そんなものだ」と、諦めるより仕方がありません。
可能なら、本土でタイバーツに両替して、現金を持っていくことをおすすめします。
リペ島でまったり過ごそう!
リペ島は、自分たちでチケットを買ったり、ホテルを予約したりして旅行を楽しむのに慣れている人や、日本人があまりいない島に行ってみたい人に特に向いている島です。
透明できれいな青い海を眺めるだけでも、幸せな時間を味わえます。
美しい自然を見ているだけで日頃の疲れが吹き飛びます。まったりとした時間を、ぜひ過ごしてみてください。