【コロナウイルス状況下のマレーシア】現地の規制や様子を現地在住者がお伝えします

コロナウイルス状況下のマレーシアの様子・現地の規制について現地在住者がお伝えします

世界中で脅威になっているコロナウイルス。
コロナウイルスが騒がれるようになった頃、マレーシアは直接的な影響を受けていませんでした。
それが一変…マレーシアである出来事が起こり、その出来事を境に、マレーシアでもコロナウイルが広まることとなってしまったのです。

コロナウイルス拡大におけるマレーシアの対策方法とは?そしてそれに伴う国民の影響とは?国民の反応とは?
今回は、コロナウイルス状況下のマレーシアの様子をお伝えします。

 

■目次
1. マレーシアでコロナウイルスが広まったきっかけとは?
2. コロナ対策としてマレーシア政府が始めた政策とは?
3. MCOとは?
4. 対策前にマレーシア人が懸念していたこととは?
5. 対策後の実際のマレーシアの様子とは?
6. 更に強化された政策のEMCOとは?
7. どんどん厳しくなる規制
8. MCO中に逮捕された日本人
9. 何でも笑いに変える国民性?お父さんの買い物間違いがネットで話題に
10. いつ終わるかわからない規制について国民は?

 

マレーシアでコロナウイルスが広まったきっかけとは?

中国、韓国、日本がコロナウイルスの拡大で騒いでいた頃、マレーシアではそれほど騒がれず、「大変な伝染病が勃発したな…みんな大変だな」くらいの感じでした。

ところが、2月27日から3月1日にかけて、モスクで大きな大会が行われ、当時は1万人が出席したと言われていました。
(実際には1万6000人が出席し、そのうちの1万4500人がマレーシア人だったことが判明しています。)

大きな集会がクラスターのきっかけになったのです。そしてそれぞれ帰途につくことで、コロナウイルスをマレーシア全土に撒き散らすことになってしまいました。

 

コロナ対策としてマレーシア政府が始めた政策とは?

開かれた集会の規模があまりにも大規模すぎて、出席者全員を把握できず、マレーシア全土でコロナに苦しむ人が出るのは時間の問題でした。

コロナウイルスの拡大を少しでも抑えるために政府が取った対策は、「MCO」です。この対策はあまりにも急に発表され、政府の焦りを感じました。

 

MCOとは?

マレーシア政府が打ち出した政策がMCOです。MCOとは、「Movement Control Order」のことで、簡単に言うと2週間の外出自粛、隔離生活です。
初めにマレーシア国民が認識していたのは、「必要以外の外出は控える」、「生活するのに必要なもの以外のお店は全部閉める」と言うような内容でした。

生活するのに必要なものとは、スーパーマーケットのような食料品のお店、ドラッグストアのような薬や日常品を売っているお店などです。
レストランもテイクアウトのみに限り営業されるのが許されているとのことでした。

また、国内の州同士の行き来も禁止されました。州をまたぐ移動時は、警察の特別な許可証が必要になります。

 

対策前にマレーシア人が懸念していたこととは?

コロナウイルスに対する規制・対策前にマレーシア人が懸念していたこととは?(現地のスーパー)

はっきり言ってマレーシア人たちは良い意味でも悪い意味でも、おおらかなタイプ。MCOの発表があった当時、それほど大パニックになりませんでした。

スーパーで大量買いをする人がいつもより多かったと言うくらいでしょうか?
政府もMCOの前に「2週間外に出なくても良いほどの食料を家にキープしておいてください」と発表していたこともあり、スーパーの買い物客がいつもより多いと言う状態になりました。

スーパーではインスタントラーメンや、乾麺、お米、ビスケット類、缶詰など長期保存の効くものを買い占める人が多く、一時期それらの商品の棚が空っぽになることも…。

でもそれほどパニック状態に陥ることもなく「まあ2週間、仕方ないよね〜」くらいの感じでみんな受け止めていました。

 

対策後の実際のマレーシアの様子とは?

そして、3月18日に開始されたMCO。
さすがマレーシアと言っていいのか悪いのか…外出自粛を求めた対策にもかかわらず、多くの人が外で普通の生活を営んでいたというニュースがあちこちで聞かれました。

それに対し政府は、「お願いだから家にいてください!」と言う呼びかけまで行う羽目に…。
それでも一向に減らない不必要な外出に対し、政府の規制はどんどん厳しくなっていきます。そして遂には軍隊まで出動させ、徹底的に取締る的な発言が!当然と言えば当然の結果ですが…。

軍隊が出動することになった前日、ある警察は私の友人に対し、「軍隊が出てきたら私たち警察にはもうどうすることもできない。下手なこと言わないから、大人しくじっとしていた方がいいよ」と語っていたそうです。

そんなこんなでか?一向に減らないコロナウイルス感染者の数…。むしろ発表によると増えていっています。そして、政府はMCOをもう2週間延長すると発表しました。(4月14日まで)
しかし、これはただの延長ではありませんでした。延長された2週間は、MCOではなく、「EMCO」と言う名前に変わりました。

 

更に強化された政策のEMCOとは?

2週間のMCOのあと、さらに強化された「EMCO(Enhanced Movement Control Order)」が行われています。
MCOの時は外出自粛だったのに対し、EMCOは外出禁止に近い状態になっています。

例えば、以前は常識の範囲内でのジョギングなどの野外活動は禁止されているわけではありませんでした。
しかし、EMCOではジョギングなどは不必要な外出に分類され、禁止になりました。

一台の車に乗る人も原則一人だけ。家族を病院へ送るなどの必要な理由以外は運転手だけが車に乗ることができます。しかも、車の中であってもマスクをつける必要があります。

スーパーへの買い物も家族の代表者が一人で行くようにと言う規則や、スーパーなどの買い物は家から10km以内で済ませるようにという規則が新たに設けられました。

今ではグラブタクシー(アプリを利用したタクシーシステム)にも一台につき一人だけの乗車が許されるという規制が加わったり、
空港行き電車が終日運休という規制が加わったりと、毎日何か新しい規制が付け加えられるようなイメージです。

 

どんどん厳しくなる規制

このように、開始したときと今現在では全く違う状況になってしまった外出禁止政策…。
しかも、毎日新しい規制が追加されるので、目が離せません。うっかり新しい規制を見落として違反をしてしまうと大変なことになるからです。

不必要に抵抗や言い訳をすると、拘束や罰金などの刑が下されることにもなります。ただ、スーパーの食べ物が底を尽きて食べるのに困るなどの問題は起こっていません。

 

MCO中に逮捕された日本人

例えば、MCO中にジョギングをしていて逮捕された外国人のことがマレーシア国内でニュースになりました。その中には日本人も含まれていました。

厳しくなったルールの情報を知らなかったのか、警察に無理に抵抗したため拘束されたのか、詳しく載せられていないため定かではありません。

ただ、マレーシアの警察は何も聞かずに即逮捕というケースはあまり見られず、大抵話し合いのもと平和裏に解決されることがほとんどです。
パスポートを持っていなかったのではないかと言う憶測までされましたが…拘束されると言うことはよっぽどのことがあったのだと予想できます。

 

何でも笑いに変える国民性?お父さんの買い物間違いがネットで話題に

スーパーでもちょっとしたハプニングが…。マレーシアでは日頃、日用品の買い物を家族ですると言う光景が見られます。
お父さんが子供たちをあやしている間、お母さんがのんびり買う商品を選ぶという、とても温かい光景です。

それが一変して、家族の代表者が一人で買い物をすることに…。
日本ではここで「お母さん」が家族の代表者となりがちですが、マレーシアでは「お父さん」が家族の代表者として買い物をするケースも結構あります。

その結果、何を買っていいかわからず、携帯電話で奥さんに電話しながら買い物をする男性客が目立ちました。
中にはジンジャー(生姜)とジンジャエールの違いがわからず、生姜を頼まれていたのにジンジャエールのドリンクを買って帰ったというニュースがネットで取り上げられました。

どこまでいっても、笑いに変えてしまうという穏やかな国民性がここでも発揮されています!

 

いつ終わるかわからない規制について国民は?

政府としては今のところEMCOは4月14日で終わり、延期はしないとしています。ただ、コロナウイルス感染者の拡大によって、EMCOを延長しないとも限りません。

そんな中で国民は、クーデターを起こすなどの問題にならず比較的大人しく従っているイメージを受けます。
ジョギングで外国人が逮捕された事件に対しても、「ちゃんとマレーシアのルールに従って欲しい」と言う意見が殺到しています。

と言うのも、国民の大多数がコロナウイルスの感染を恐れているからではないでしょうか?
どんどんと厳しくなるルールに伴い国民の「危ない…」と言う意識が芽生えているのかもしえません。次は我が身だと言う恐怖が、仕方ないという気持ちで従わせているように思えます。

また、もともと発展途上国であるマレーシア。政府の政策がコロコロ変わることは珍しくありません。
そんな環境に慣れているので、グダグダにも見受けられるほどに毎日変わっていく政策に対しても寛容でいられるのかもしれません。

■関連サイト(在 マレーシア日本国大使館)
【新型コロナウイルス】マレーシア政府における取組み

 
 

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こんにちはマレーシア 在住のyazuです。 趣味はコーヒーと旅行です。 マレーシアでは夫と共にハプニング満載の生活を送っています。 マレーシアのことを知れば知るほど、文化や考え方の違いを学ぶことができ 良い意味で私自身の考え方も少しずつ変わってきました。 東南アジアを中心に旅行に行くのも好きで、 旅行では街歩きを中心にいろいろな場所を発見するのを楽しんでいます。 また大好きなコーヒーを現地で飲むことも楽しみにしています。 マレーシアの生活や、旅行を通して、外国の魅力を少しでもお伝えできれば嬉しいです。 >>記事一覧はこちら